ン我が戦姫!!   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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迫る崩壊:2043

 暴走を引き起こされた響を手荒な真似ながらも沈静化させたウォズは二課本部内にテレポートしてくるといつの間にか持っていた二課の通信機を使用しメディカルルームを使用することを一方的に告げた。

 その後迅速に処置を終らせメディカルルームから出てきたウォズの前には了子が立っていた。

 

「我が戦姫に大事はない。後は貴女にお願いしよう」

「待ちなさい」

 

普通に立ち去ろうとしていたウォズは引き留められたことで足を止める。

 

「何かな?」

「ようやく私の前に姿を見せてくれてわね。シンフォギアに解析不能の機能を取り付けたウォズさん」

「後付けした機能の元が欲しいなら今の貴女にならサンプルを渡しても構わないとも」

「ふぅん。それはありがたいわ。でもね今聞きたいことはそれだけじゃないの」

 

先ほど行われていたアナザーダブルとの戦闘の際に仮面ライダーに変身して見せたウォズを司令室より見ていた了子はウォズから視線をそらさない。

 

「貴女、一体何者なの?」

「私はウォズ。それ以上でもそれ以下でもない。ウォズである者。では失礼する。ああ、シンフォギアに取り付けた物の元を置いていくよ」

「ちょっと!!まだ話は終わりじゃ・・・居ない」

 

曲がり角に消えたウォズを追って了子も角を曲がるが既にそこには誰も居なかった。

ただ近くの休憩スペースのテーブルの上にジクウドライバーが置かれているのみである。

 

 

 

 

 

 

 ゴーストの振るうガンガンセイバーが一瞬の内にダークゴーストを斬り付けるがカウンターに全く同時に三度斬り付けられる。

 

「これがッ!佐々木小次郎の燕返し!!」

 

思わず膝を突いてしまったゴーストを飛び越えマリアがダークゴーストに槍を突き刺しそのままの状態で突っ走り柱に縫い付けにする。

 

「まだ分からないか。ゴーストである俺に貴様の攻撃は通じない」

「私は、な?」

 

ダメージは入らなくとも実体化している状態であれば物理的な接触は可能であるのが戦いの中で既に判明している事実。

 

『闘魂!!カイガン!!ブースト!!俺がブースト!!奮い立つゴースト!!ゴー!!ファイ!!ゴー!!ファイ!!ゴー!!ファイ!!』

 

霊体となり離脱しようとしたダークゴーストに闘魂ブースト魂にフォームチェンジしたゴーストが紅蓮の蹴りを放つ。

 

「はぁぁあああ!!!」

 

『闘魂!!ダイカイガン!!オメガドライブ!!』

 

胸部に蹴りが直撃したダークゴーストは縫い付けられていた柱が砕けた瓦礫とともに吹き飛ぶが地面を滑り着地する。

 

「やはり侮れないな天空寺タケル。だが肉を持つ者が居ることが貴様の敗因だ」

「なに?」

 

ダークゴーストが印を結ぶと眼魔の紋章が浮かび上がりそれがマリアと御成へと向かっていく。

迫ってくるそれをマリアは防ごうとするが放つ攻撃の悉くがすり抜け紋章が身体に当たり眼魂となってしまう。

 

「クソ・・・!感覚が消えるッ!」

「マリア殿!?ああ!!拙僧も眼魂に!!」

 

続けて眼魂になってしまった御成も含めた二つがダークゴーストへと飛来し回収されてしまう。

 

「御成!!マリアさん!!」

「仲間の力で倒してやろう」

「まさか!!」

 

眼魂と化したマリアをゴーストドライバーに納めたダークゴーストに黒いパーカーゴーストが被さる。

 

『烈槍!!カイガン!!シンフォギア!!グランズィ!!ビルフェン!!ガングニールツィール!!』

 

ダークゴーストの手に先ほどまでマリアが振るっていたものと同じ槍が握られる。

 

「アルゴス!!二人を返せ!!」

 

『闘魂!!ダイカイガン!!オメガドライブ!!』

 

先とは異なり拳を放ったゴーストであるがダークゴーストのマントに完全に防がれる。

 

「ゴーストらしくあの世へ行くと良い」

 

『絶唱!!ダイカイガン!!オメガドライブ!!』

 

穂先が二股に分かれ身動きが取れなくなったゴーストが放たれた極光に呑まれる。

 

「うわぁぁあああ!」

 

変身が強制解除され地面に倒れたタケルを見て鼻で笑ったダークゴーストはゲートを開くとそこを通り姿を消す。

 

「倒れている場合じゃないッ!」

 

ゲートが閉じる寸前に気合いで立ち上がったタケルは身体を滑り込ませゲートを潜った。

 

 

 

 

 

 

 顔に水気を感じたことでタケルが目を開くとそこは何かの建物内であった。

 

「此処は・・・」

 

今自分がどこに居るのかは分からないがこの場に確実にアルゴスが居ることを確信しているタケルが建物内部を進んでいると周囲からバグスター戦闘員が湧き出してくる。

 

「バグスター!!だったら、永夢先生!!協力プレイをお願いします!!変身!!」

 

『カイガン!!エグゼイド!!レベルアップ!!変えるぜ運命!!』

 

ゲームの力をその身に宿した事で効率的にバグスター戦闘員を倒せるようになったゴーストがバグスター戦闘員を倒しながら道を進む。

自然と数の多い方へと進んでいったゴーストの前に明らかに重要な場所だと思わしき所へ通じている扉が現われる。

 

「此処か・・・」

 

半ば確信を持ってゴーストが近づくと扉が自動で開き彼はそこの中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 アルゴスがドクターと呼んでいた人物へと克己がフィリップが封じ込められているバグヴァイザーⅡを渡す。

 

「御所望のものだ。満足か?」

「ええ、これで二つの世界は完全に融合します」

「僕を使って何をするつもりだい?ジョン・ウェイン・ウェルキンゲトリクス博士」

 

フルネームで自身の名を呼ばれた事でドクターことウェルはバグヴァイザーⅡ内に居るフィリップに一言告げる。

 

「究極の英雄が誕生するのさ。だが君は残念ながらそれを見届けることはない」

 

ウェルはそう言うとバグヴァイザーⅡを何か巨大な装置へと接続する。

 

「なぜなら君は、たった今よりこの並行世界融合装置フロンティアのパーツとなるからさ。世界の内側に接続できる君が二つの世界に干渉し引き寄せる事で僕の計画は完遂される」

「僕たちだ。もう一人の僕。その装置を作ったのは僕だ」

「忘れていないとも、僕。私たちは共に最高の英雄となる」

 

フィリップの目の前には今二人のウェルが居た。

 

(翔太郎・・・。これは想定以上にとんでもない事態だ)

 

フロンティアに接続された事で薄れ行く意識の中でフィリップは最後まで自身の相棒の事を考えていた。

 フィリップと言うパーツを得てなお完全に起動していないフロンティア。

それは単純にエネルギーが不足しているからである。

 

「まだ足りないのかドクター」

「後、少しだ」

「大食らいだなこれは」

「これでも最大限に効率化はしました」

 

装置を作った方のウェルが回収してきた魂をエネルギーとして注いだアルゴスにそう言っていると防衛システムの一部であるバグスター戦闘員が消滅しながら吹き飛んでくる。

 

「騒がしいな」

「此処に居るんだろう!!アルゴス!!」

「生きていたのか」

 

現われたゴーストを見てアルゴスはため息をつく。

 

「君は確か仮面ライダーゴースト。英雄と共に戦う仮面ライダー」

「お前が、ドクターか」

「片方ですけどね。・・・君は英雄とはどのような存在だと思いますか?」

「未来を守る為に命を燃やして生き抜いた偉大な人達だ」

 

ゴーストからの返答にウェルが笑みを深めていると奥の方からもう一人のウェルが現われる。

 

「ドクターが二人!?」

「僕たちがドクターウェル。そして僕こそが彼らを蘇らせた生化学の権威のウェルだ」

 

アルゴスと克己を見てそう言ったウェルはゴーストに告げる。

 

「僕たちが人類の新天地フロンティアを創り上げる英雄となる。その邪魔をする君には残念ながら此処で消えてもらいましょう」

「そう言う事だ。天空寺タケル、再び食事を取れなくしてやろう。変身」

 

『カイガン!クウガ!超変身!変わる全身!』

 

まさかのクウガ魂となったダークゴーストにゴーストは驚くが自身もそれに対抗できるものへとフォームチェンジする。

 

「一緒に戦ってください本郷さん!!」

 

『カイガン!仮面ライダー!相棒はバイク!必殺はキック!』

 

1号魂のゴーストとクウガ魂のダークゴーストがぶつかり合い炎と疾風が舞い上がる。

 

「ライダーキックッ!」

 

『ダイカイガン!仮面ライダー!オメガドライブ!』

 

「はぁッ!」

 

『ダイカイガン!クウガ!オメガドライブ!』

 

ライダーキックとマイティキックが激突しゴーストが弾き飛ばされるも空中で態勢を整えダークゴーストへとライダーパンチを放つ。

 

「舐めるてもらっては困る」

 

それにダークゴーストはタイタンソードで斬りつけると共にワームホールを生成し落とす。

 

「処理は終った」

 

勝利したダークゴーストがウェルに報告すると突然変身が解除される。

 

「眼魂がッ!」

 

ふとゴーストドライバーを見るとクウガ眼魂が無くなっているつまりゴーストに奪取されたと判断したアルゴスは壁を殴りつけた。

 

 

 

 

 

 

 自身の力を使用した事でタケルは地球の中のランダムな場所に出現するのではなく大天空寺の境内に現われる。

 

「場所は覚えたけど・・・。俺だけじゃ勝てないッ!」

 

仮面ライダースペクターである深海マコトと仮面ライダーネクロムであるアランが居なくとも勝てると啖呵を切ったがそれは難しいとタケルは身に染みて実感する。

 

「だけど、負けるわけにもいかないんだ」

 

絶対に勝つと意気込むタケルの手の中には彼も知らぬうちにクウガ眼魂が握られていた。




エグゼイド魂と平成魂の音声一緒だからややこしい
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