ン我が戦姫!!   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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アナザードライブは何故アガートラームを狙うのか:2037²

 本部へと帰還してきた翼の耳に入ってきた報告は未来を含めた多くの人間がアナザーエグゼイドの散布したゲムデウスXウィルスに感染し病床に伏しているとの事だった。

 

「未知のウィルス?」

「ああ、だが響くんからの報告ではバグスターウィルスと言う人に感染するコンピュータウイルスが原因らしい」

 

現在アナザーエグゼイドを探すために永夢と共に街を駆けている響から纏めて送られてきた情報を弦十郎が読み上げていると剛が反応する。

 

「バグスターか」

「君は、報告にあった仮面ライダーとやらか」

「そ、俺が仮面ライダーマッハの詩島剛だ。よろしく」

「ああ、よろしく頼む」

 

差し出された手を握り弦十郎が剛と握手をすると剛は以前進之介から少しだけ聞いた事を思い出しながら口にする。

 

「俺はその時海外に居て戦ってないが、進兄さん。知ってるか分からないけど泊進之介の事ね。その人が結構な人数の仮面ライダーと一緒に戦った奴ららしいな」

「そのような事件があれば俺が知らない筈がないのだが・・・」

「結構デカい事件だって進兄さんは言ってたけど、その進兄さんが今は忘れてるっぽいんだよなぁ」

 

どうしたもんかと頭を抱える剛から視線を外した弦十郎は翼の後ろに居るセレナを見る。

 

「そして彼女がセレナ・カデンツァヴナ・イヴ」

「はい、私がセレナです。初めまして」

「司令、彼女はマリアと何かの関係があるのかもしれません」

「マリア姉さんを知っているんですか!?」

 

マリアの名を聞いたセレナは今までどこか浮かない表情をしていたがぱっと明るくなる。

 

「ああ、色々とあったがつい最近仲間となれたからな」

「もしかして暁さんや月読さんも此処に居るんですか!?」

「あの二人とも知り合いなのか・・・。だとそれば貴女はF.I.Sに居たの?」

「はい、私もマリア姉さん達と同じレセプターチルドレンでしたから」

 

思ったよりも早くにセレナについての仔細が分かると翼が考えていると警報が鳴り響く。

 

「嘘だろ!?司令!!ノイズが出現しました!!」

「馬鹿な!!ノイズだとッ!?」

 

フロンティア事変に置いて暴走したネフィリムを倒す際に結果的にノイズ犇めくバビロニアの宝物庫の扉を閉じることに成功し世界から根絶した筈のノイズの出現に世界が壊れるほどの衝撃を剛とセレナ以外のこの場に居る全員が受ける。

 

「急行します!!」

「ノイズは此処から距離3200の市街地だ!!現場付近には幸いクリス君が居る!!」

「了解しました!」

「この感じ人が死ぬんだろ。だったら俺も行くよ」

「君の心意気は嬉しい。だがノイズはシンフォギアでなければ倒せない」

 

剛はまだ実物を見ていないが故にシンフォギアと言う物が何かは分からないが翼がそれを使えるのだと剛は察する。

 

「眼魔見たいな奴らって事か・・・。だったらアンタに任せた」

 

剛が本部に残ると言った瞬間に再び警報が鳴り響く。

 

「先ほど確認された謎の反応と、天羽々斬とイチイバル!?」

「どういうことだ!?」

 

自らはここに居るのに天羽々斬の反応が検知された事で翼は動揺する。

 

「映像出ます!!」

 

モニターに映し出される映像、そこには自らの纏う物と形状の違う天羽々斬を纏った翼と自身の知るものとはまるで形状の違うイチイバルを纏ったクリスがノイズと戦っていた。

 

「やっぱりロイミュードが復活してるのか!」

 

剛はモニターに映る翼をロイミュードによる擬態だと確信した。

 

 

 

 

 

 

 所変わって戦場にて翼とクリスは突然空から降ってきたノイズと交戦していた。

 

「こちらの世界にもノイズは居るか・・・」

「どこも地獄と言うこと、世界は何処も何も変わらない・・・」

 

雨のように降り続けるノイズの相手をし続ける二人はいや二人を含めた世界の全てがどんよりと遅くなる。

 

「動きが・・・!」

「もどかしい・・・!」

 

ノイズが前触れ無く塵となり道が開けるとそこをバイラルコアが突き進みながらノイズを吸収しながら身体を形成する。

 

『ドライブ・・・!』

 

「アガートラームゥ・・・!!」

「アナザーライダー!!」

 

雄叫びを上げながら迫ってくるアナザードライブは翼とクリスを殴り宙に浮かせると急加速し乱れ蹴りを食らわせ吹き飛ばすが二人の身体はゆっくりとしか動かない。

そのまま宙に浮いた状態でただされるがままに攻撃を受け続けた二人が地面に叩きつけられるとアナザードライブは距離を取る。

 

「うぉぉおおお!!」

「ファイズの力が使えれば・・・!」

「それは貴様の姉が望まないだろう」

 

もうあの力に手を伸ばすなと翼が戒めているとアナザードライブが二人に蹴りを放つと何処からか走ってきたアナザートライドロンが超高速でドリフトしアナザードライブを弾くことで二人はノイズと共に幾度も蹴りつけられる。

そして蹴り抜かれ吹き飛ばされるとアナザードライブが発動していた重加速が解除され勢いよく地面を転がる。

 

「アガートラームは何処だ!!」

「知るか・・・!」

 

ノイズだった塵が舞う中で倒れるクリスの首を掴み彼女を持ち上げながら問いかけるアナザードライブにクリスは本当にアガートラームが何か自体が知らないのでそう答えるしかない。

 

「そいつを離せ!!」

 

アガートラームの在処を話すまで手を離す気がないのか翼に斬り付けられながらも首を絞め続けるアナザードライブ。

 

「何処だぁ!!」

 

絞める力が徐々に強くなってきた為にクリスの顔が赤を通り越して青くなりはじめる。

 

「姉・・・さん・・・!」

 

やはり何処まで行っても自分は姉が居なければ何もできないとクリスが諦めようとしているとアナザードライブが何かに吹き飛ばされ解放される。

 

「生きているか!!」

 

激しく咳き込みながらも頷くクリスの視界にシグナルチェイサーが入る。

 

「バイク?」

『少し身体を貸して貰う』

 

声が聞こえた瞬間にクリス自身が水に包まれたような感覚に陥ると彼女の身体が本人と意思ではない何かによって動かされる。

 

「どうした?」

「奴は俺達のやり残しだ」

「何を言っている」

「俺はチェイス。この少女の身体を借りた。決して傷はつけないと約束しよう」

 

自らの名を名乗ったチェイスはシンフォギアを解除することなくマッハドライバー炎を装着するとシグナルチェイサーをそれに装填する。

 

「変身」

 

『シグナルバイク!!ライダー!!チェイサー!!』

 

シンフォギアを纏っている状態で仮面ライダーに変身しようとしたために仮面ライダーチェイサーではなくライダーリンクギアチェイサーとなる。

 

「なんだこれは・・・」

「おぉおおおお!!!」

「はぁッ!・・・力は変わらないか。ならば問題ない」

 

殴りかかってくるアナザードライブをチェイスが蹴り飛ばすとバイクが走ってくる音が聞こえる。

 

「ドライブ!?・・・少し違う?」

「翼さん!!クリスちゃん!!遅くなりました!!」

 

爆走バイクガシャットを用いて呼び出した仮面ライダーレーザーレベル2と同じ姿をしたバイクに乗ってきた永夢とその後ろに乗ってきた響はバイクから降りると翼とチェイスの元へとやって来る。

 

「仮面ライダーエグゼイドだな。手を貸せ」

「僕を知ってるんですか?」

「クリムのデータに記されていた」

 

シフトカーを半ば無理矢理永夢に持たせたチェイスはブレイクガンナーを取り出すとアナザードライブへと向かっていく。

 

「クリスちゃん、何か変・・・」

「今の奴は奴ではない。早くギアを纏え」

「翼さんも何か変!」

 

自身の知る二人とは雰囲気が違うことで戸惑うも響はギアを纏い翼に続いてアナザードライブへと向かっていく。

 

「僕も行きます!!大変身!!」

 

永夢はエグゼイドに変身しガシャコンキースラッシャーを構えアナザードライブへと斬りかかる。

 

「ぬぅッ!あぁああああ!!」

 

四対一を不利と見なしたのかアナザードライブは再度重加速を発動するもチェイスとエグゼイドには通用せずそのまま戦闘が続行される。

 

「アガートラームは何処にある!!」

「知らんな」

「攻略本でも見たらどうだ?」

 

同時にアナザードライブを蹴り飛ばしたチェイスとエグゼイドは共に必殺の態勢に入る。

 

『キメワザ!!マイティクリティカルストライク!!』

『ヒッサツフルスロットル!!チェイサー!!』

 

そして同時に放たれたライダーキックがアナザードライブに炸裂し爆砕し撃破する。

 

「決まったぜ・・・」

「終っていない」

 

逃走しようとしていたバイラルコアをチェイスは撃ち抜こうとするが俊敏に回避され逃げられてしまう。

 

「・・・逃がしたか」

「なるほどコアを破壊しないと倒せない奴か」

 

ゲームのボスキャラには良くあることだとエグゼイドは納得すると共に変身を解除する。

 

「それで君は?」

「俺はチェイス。仮面ライダーだ。この身体は急場の借り物だがな」

「借り物?」

「何がどうなってやがる!?どうしてあたしがそこに居るんだ!?」

 

場に響いた声にその場の全員が声の主に視線を向ける。

 

「クリスちゃんが二人!?」

 

同じ人間が二人居るというあり得ない事態に響は驚く。

 

「いい加減離れろッ!」

 

驚く響の横でクリスがシグナルチェイサーが装填された状態のマッハドライバー炎を無理矢理引き剥がし放り捨てる。

 

「気持ち悪い・・・」

 

身体を勝手に動かされていた事に苛立つクリスはこの世界の自身へと視線を向ける。

 

「見て分かる・・・希望を信じて生きてる・・・」

「だからどうしたんだよ」

「お前も私なら地獄(こっち)に来いッ!」

 

自分自身が明るい場所に居ると言うことが許せないクリスが銃口を向けると彼女が引き金を引く前に銃弾が彼女へと向かっていく。

だがクリスはそれを蹴り飛ばすことで防ぐと翼を伴ったマッハが場に現われる。

 

「離れろ!!そこに居る風鳴とそいつはロイミュードだ!」

「はぁ?」

「ロイミュードが何かは知らんが私たちは人間だ」

「黙れ。だったらそいつは今何をしようとした」

 

今だ銃を構えるクリスを見てそう言うマッハに翼はなにも言い返すことができない。

 

「そら見ろ。何処までもしらをきるなら全力で行かせて貰うぜ」

 

『シグナルバイク!!シフトカー!!ライダー!!デッドヒート!!』

 

デッドヒートマッハにフォームチェンジしたマッハがゼンリンシューターを構えクリスへと駆け出すとそれを翼が防ぐ。

 

「いきなりは逸りすぎだな。ならば私は貴様で試させて貰おう」

 

『ライダーリンク!!』

 

「なんだ!?」

 

アナザービルドとの決戦において響と融合したことで翼のシンフォギアにもジクウドライバーの機能が組み込まれたのか彼女は響から預かっていたブレイドウォッチを使用しブレイドアーマーを装着する。

 

『TURN UP』

『ブレイド!!』

 

刀を持つ手とは逆の手に構えたブレイラウザーでマッハを斬りつけた翼は二刀の構えを取る。

 

「なんで守った」

「前にも言ったはずだ。私は防人だ」

「それ、堅苦しくないの?」

「どうだろうな?」

 

もう一人の自分へと向けていた銃をマッハへと向けたクリスが翼の横に並ぶ。

 

「姉さんならこういうときは共闘するでしょ?」

「私は未だにあいつを理解しきれん」

「姉さんの理解者は私だけで良い」

 

『ヒッサツフルスロットル!カクサーン!!』

 

拡散された弾丸をクリスが撃ち落とすと翼はマッハへと斬りかかる。

 

「安心しろ話しを聞ける迄にするだけだ」

「コアを出せよ。直ぐに壊してあげるからさ!」

 

込み入った事情が明かされぬままに戦いは進むのだった。




なんか予定外にチェイス出てきた・・・
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