ン我が戦姫!!   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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我ら思う、故に我ら在り:2015

 ダークゴーストの周囲を白いパーカーゴーストが一周するとダークゴーストはゴーストドライバーのレバーを押し込み眼魂チェンジを行おうとするが身体に紫電が奔る。

 

「なにッ!?」

「当たり前だ、お前なんかにその人の力が使えるか」

「ッ!」

 

黒い靄が晴れるとそこには眼魂へと変えられた筈の響が当然と言わんばかりに立っていた。

 

「どういうことだッ!」

 

不安定な力が更に乱された事で身体を動かすことのできないダークゴーストから白いパーカーゴーストは彼が纏っているシンフォギアパーカーゴースト・烈槍を無理矢理引き剥がすとビンタを一発噛まし何かを言うと地面へと放り投げるとシンフォギアパーカーゴースト・烈槍はマリアへと戻る。

 

「お前もガングニールの装者ならば・・・か。言ってくれるなッ!」

「マリアさん!」

「気に留めるな!!奴へ逆襲を仕掛けるッ!」

 

槍を支えに立ち上がるマリアを支えようとタケルが近づこうとするが彼女はそれを制止し槍の穂先をダークゴーストへと向ける。

マリアの言葉が合図になったわけではないが纏っていたシンフォギアが解除されているにも構わず響がダークゴーストへと跳び蹴りをかますと蹴りが直撃した瞬間に白いパーカーゴーストが響に自ら羽織られると彼女の身に再びガングニールが纏われるとダークゴースト自体を踏み台にしサマーソルトキックを放ち顎を蹴り抜き空中で身を捻りダークゴーストに回し蹴りをくらわせ蹴り飛ばすと着地する。

 

「お、おぉおぉおおおぉぉお・・・!」

 

無理矢理力を引き剥がされた事でダークゴーストの変身を維持できなくなったのか完全にアナザーゴーストへと変貌したアルゴスは自らの自我をアナザーゴーストウォッチに乗っ取られただの戦闘マシーンを化してしまう。

 

「アルゴス・・・」

「敵だとはいえなんと哀れな」

 

タケルと翼Aが唸り声を上げるアナザーゴーストを哀れんでいるとそのアナザーゴーストが二人へと向け闇を凝縮したかのようなエネルギー波を放つ。

 

「あれは駄目だッ!」

 

魂を直接に攻撃できる物だと判断したタケルがゴーストへと変身するとオメガドライブを発動しライダーキックを放ち相殺しようとするが徐々に身体が黒く染まっていく。

 

「タケル!!」

「来ちゃ駄目だ!!」

 

助けに行こうとした響をゴーストが制止した瞬間にゴーストが黒く染まりきると地面に落下した。

 

 

 

 

 

 

 また死んでしまったのかとタケルが薄ぼんやりとした空間で苦笑いしため息をつく。

 

「お前また死んじまったのか?」

「ユルセン!?」

「そ~だぜ、キュートで頼りになるユルセン様だ」

 

今はただの猫になっている筈のユルセンが目の前にふよふよと浮きながら現われた事にタケルがびっくりしているとユルセンの側にスペクターとネクロムのパーカーゴーストが現われる。

 

「マコト兄ちゃん、アラン」

「この俺様が三途の川手前のお前を押し戻してやるぜ。ただし死ぬほど痛いぞ~」

 

タケルの手にパーカーゴーストが変じたスペクターとネクロムの眼魂が現われると同時にユルセンに体当たりをくらわせられタケルは現世へと戻っていった。

 

 

 

 

 

 

 宿主であるアルゴスのタケルへの憎しみが染みついているのかゴーストを倒せた事でゲラゲラと笑うアナザーゴーストにマリアが翼が攻撃を仕掛けるが彼女らにはゴーストへとダメージを与える手段が無いためにアナザーゴーストへと攻撃が当たってもすり抜けてしまう。

 

「だりゃぁあああ!!!」

「ぐぉ」

 

だが二人とは違い響の攻撃であれば通じてはいるがアナザーゴーストを倒すために必要なゴーストが黒い石像へと変えられてしまった事で倒す手段が無くなっている。

 

「うるぁぁあああああ!!!」

「うあッ!」

「くッ!」

「チッ!!」

 

小太郎眼魂を使用し三人に分身したアナザーゴーストの放ったライダーキックを三人が防御するも防御を抜かれ蹴り飛ばされる。

続けてアナザーゴーストはシャルルマーニュ眼魂を起動し12の武具を召喚するとその中からデュランダルを選び取り天に切っ先を向け巨大な光の刀身を出現させ三人に向け振り下ろす。

回避不能故に相殺もしくは弾き返さねばならないと響がファイズアーマーを纏おうとしていると石像と化していた筈のゴーストが三人の前に壁のように立つと振り下ろされた極光へと拳を放つ。

 

「タケル、まだ動けてッ!」

「命・・・!燃やすぜッ!!!」

 

ゴーストに罅が入っていくとそこから七色の光が漏れ出しゴーストを包み込んでいた闇が砕け散ると白銀に輝くトランジェント体が出現するとゴーストドライバーから三体のパーカーゴーストが躍り出る。

 

『ムッチャカイガン!!オレ!!スペクター!!ネクロム!!』

 

寄り集まり一つになり七色に輝くパーカーゴーストをゴーストが羽織るとデュランダルの極光を拳一つで砕く。

 

『バーニングソウル!!ショーマイソウル!!シャウトオブソウル!!トリニティゴースト!!』

 

あの世へと渡りかけることで隔たれた世界に居る友の力を託される事でかくせいしたゴーストの新たな姿。

ゴーストトリニティ魂。

復活を果たしたゴーストにアナザーゴーストが狼狽えているとゴーストが響へと向けて印を結ぶと彼女の前にゴーストウォッチが浮かび上がる。

 

「良いって事だよね」

「ああ、全ては無限に繋がっている。俺の力を君にも」

「信頼には応える」

 

浮かぶゴーストウォッチを手に取った響が慣れた手つきでゴーストウォッチを起動する。

 

『ゴースト!!』

 

ゴーストアーマーを装着するシークエンスへと入るとシンフォギアパーカーゴースト・始槍が彼女の周りを舞う。

 

 

「いつもよりもずっと近くに貴女を感じるッ!」

 

『ライダーリンク!!』

 

シンフォギアパーカーゴースト・始槍を羽織った響がフードを取ることでゴーストアーマーの装着が完了する。

 

『カイガン!!』

『ゴースト!!』

 

「ウォズ!!」

「そう焦らなくてもしっかりと祝うとも」

 

戦いの中で崩れおちたビルだった瓦礫の山の上に現われたウォズが声を張り上げる。

 

「祝え!!新たな戦姫の誕生を!!その名も立花響ライダーリンクギアゴースト!!命燃やし戦うライダーの力を受け継ぎガングニールに宿る者の魂と同調した瞬間である!!」

「やっぱりなんか仕込んでると思ってた」

 

以前からガングニールの事をまるで人格があるかのように彼女と呼んでいたウォズに響が予想が的中したなと思いながら初めてガングニールにアームドギアである槍をその手に取る。

 

「なるほどこのギアだと貴女の意思で出せるんだ。じゃあ一緒に戦おう!!」

 

槍を肩に置くようにし腰だめにした響がアナザーゴーストを見据える。

 

「命の叫びを見せてやるッ!」

「マコト兄ちゃんとアランのも混ざってるよ!!」

 

ゴーストの決め台詞はそうじゃないとツッコまれながら響がアナザーゴーストへと向かっていくとガンガンハンドを取り出したゴーストも駆けていく。

先ほどまでとは異なりアナザーゴーストを圧倒する二人は同時に突きを放ちアナザーゴーストを吹き飛ばすと槍とガンガンハンドを投擲しアナザーゴーストの脚を貫き地面に縫い止める。

 

『絶唱!!ダイカイガン!!シンフォギア!!オメガドライブ!!』

『ムッチャダイカイガン!!オレ!!スペクター!!ネクロム!!オメガドライブ!!』

 

赤い焔と七色の輝きを各々の脚部へと充填した響とゴーストは跳躍しアナザーゴーストへとダブルライダーキックを放つ。

不死鳥の翼を背負った響とスペクターとネクロムの両名と重なり合ったゴーストの両名の蹴りを受けた事でアナザーゴーストに風穴が穿たれるとアナザーゴーストウォッチがこぼれ落ち地面に落ちた衝撃がトドメとなり砕け散る。

 

「私は・・・一体何がしたかったのだ・・・!」

「アルゴス、お前は・・・。きっとアランやアデル、お前の家族と一緒にもう一度過ごしたかったんだ」

「あ、あぁぁぁああぁああ・・・!」

 

ゴーストにそう言われたアルゴスは嘆きの嗚咽を漏らしながら消滅した。

そしてアルゴスの居た場所には彼の存在の証明かのようにダークゴーストウォッチが転がっていた。

 

「これは私が貰っておくよ」

「・・・ウォズ」

 

無遠慮にウォズがダークゴーストウォッチを回収していくのを響が咎めるような口調で名を呼ぶとウォズがハハハと笑う。

 

『GAME CLEAR!!』

 

電子音声が響くと共に戦場の中心に一つのガシャットが生成される。

 

『100の眼魂とゴースト運命の瞬間』

 

刻まれた名を告げた後にガシャットはウェルの居城へと転送されていった。

 

「今のはガシャットロフィー・・・!そうか、ダークライダー達をバグスターとして蘇らせたのはその為か!!」

「どういうこと?」

「ドクターウェルはアナザーライダーが倒され事までおも計画の内に入れていたと言うことだ我が戦姫。しかし我々がアナザーライダーを倒さなければ世界は滅ぶ。天才は伊達ではないなドクターウェルッ!」

 

どうあがいても自身の計画を遂行させる周到ぶりにウォズは戦慄する。

 

「ところで貴様はどっちだ?」

「どっちとは・・・。ああ、私はこの世界の風鳴翼だ」

「そうか、まあ聞いておこう。私の妹を見なかったか。背はこのくらいで」

「妹?・・・まさかそちらの雪音の事か?」

「分かっているじゃないか」

 

慄のくウォズを余所にマリアは自身の本来の目的である黒クリス捜索へと移っていた。

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