二つの地球が間近に迫り互いの街が頭上に見えるようになり世界同士の融合が終局へと向かいつつあることが誰の目にも明らかである空の元。
多数のマスカレイドドーパントにジョーカーと未来の相手を任せ自身は眺めるにアナザーダブルは徹していた。
「どういうつもりだ!!」
「さあ、どういうつもりだろうな」
「あんの野郎ッ!」
完全にこちらを侮った態度をするアナザーダブルに怒りを示すジョーカーであるが雑魚とは言え群がってくるマスカレイドドーパントには流石に手こずってしまう。
「数が多すぎる・・・!」
「一発ぶちかますかぁ?」
マキシマムを行いアナザーダブルへの道を開こうかとジョーカーが考えるが早いか行動へと移そうとしていると多量のマイクロミサイルが飛来しマスカレイドドーパントの大群を消し飛ばす。
「ミサイル!?」
「助けが居るだろ?だから来てやったさ!!あたし様に感謝しな!!」
「もしかしてこっちの世界のクリスちゃん!?」
「あいつ案外舐められてんのか?」
他者を寄せ付けない風な空気を放っている黒クリスをちゃん付けで呼ぶ未来を見て紅クリスが微妙な表情をしているとアナザーダブルがルナトリガーへと変化する。
「貴様はお呼びじゃないんでな!!」
「てめえこそ誰も呼んじゃいねぇんだよ!!」
「俺とて引き摺り出された身だ!!」
自身の今の状態に思うところがあるのかトリガーマグナムを乱射するアナザーダブルへとジョーカーの拳が突き刺さる。
「だったらもう一回閻魔様に舌抜かれてきな。過去の仮面ライダー」
「言ってくれるじゃないか!!」
耐久力に優れたサイクロンメタルへと変化したアナザーダブルはメタルシャフトを振り下ろすがジョーカーに掴まれ奪い取られる。
「ありがとよ!!」
『ジョーカーマキシマムドライブ!!』
メタルシャフトに装填されたジョーカーメモリにてマキシマムを発動したジョーカーはアナザーダブルへとメタルシャフトを叩きつけ吹き飛ばすとそこにクリスがガトリングでの射撃による追撃を行う。
「全弾命中ってな」
「ぐぅ・・・!」
サイクロンメタルの耐久力によりダメージを抑える事には成功したがそれでもよろめく程度はダメージは受けたアナザーダブルは一気に勝負をつけるためにファングジョーカーへと変化し牙のナイフを構える。
「私もッ!」
自らも追撃を行おうとする未来がデルタウォッチを取り出すとそれを見たジョーカーが鳴海探偵事務所の裏にあるガレージで見つけたダブルウォッチを未来へと投げ渡す。
「そっちの方がいい気がするぜ!!」
「ありがとうございます!!」
『ダブル!!』
デルタウォッチに代わりダブルウォッチを起動した未来はダブルアーマーをその身へと纏う。
『ライダーリンク!!』
『サイクロン!!ジョーカー!!』
緑と紫の竜巻が巻き起こりそれが未来へと衝突するとダブルアーマーの装着が完了される。
『ダブル!!』
「危機的状況であるが祝事には違いない・・・!ならば、祝え!!」
アナザーダブルを倒してはいけないが倒さなければならないこの状況においてもウォズは戦姫がまた新たに仮面ライダーの力を手にしたことをただ祝う。
「新たな戦姫の誕生を!!」
「なんだこいつどっから出てきた!?」
「静粛にしていたまえ!」
「はい・・・」
口上の途中で大声をあげた紅クリスを黙らせたウォズは気を取り直し再び祝い始める。
「では気を取り直して・・・。祝え!!新たな戦姫の誕生を!!その名も小日向未来ライダーリンクギアダブル!!二人で一人の仮面ライダーの力を手にした瞬間である!!」
「さぁ、貴方の罪を・・・数えて!!」
指差されそう言われたアナザーダブルはため息をつき駆け出すと答える。
「俺の罪か!!そんな物今更数えきれるッ!!」
全てへの怒りを向けながらそう吐き捨てるアナザーダブルへと未来はルナトリガーへとフォームチェンジするとトリガーマグナムにて銃撃することで牽制する。
「これで、決まりッ!」
「よし、俺も行くぜ!」
ファングジョーカーへとフォームチェンジした未来がファングのマキシマムを発動すると共にジョーカーもマキシマムを発動する。
「呼吸を合わせるぜ。名前はライダーツインマキシマムだ」
「え?・・・はい!!」
何故技名を叫ぶのかという疑問は浮かぶが取りあえず息を合わせるために未来が返事をすると二人はアナザーダブルへとダブルライダーキックを放つ。
『ファングマキシマムドライブ!!』
『ジョーカーマキシマムドライブ!!』
「「ライダーツインマキシマム!!」
何故か応戦することなく両手を広げたアナザーダブルへと吸い込まれるようにダブルライダーキックが炸裂しアナザーダブルは吹き飛び爆散する。
巻き起こった炎から飛び出したアナザーダブルウォッチが砕けた事でアナザーダブルを撃破した事を示す。
「倒せた・・・」
「ああ、きっちり倒してくれて感謝するよ」
「嘘っ!?」
ローブを翻した衝撃で炎をかき消したエターナルは自身に埋め込まれていたアナザーダブルウォッチを破壊してくれた事への礼を二人へと告げる。
「アイツ、どんだけしぶといんだよ」
「俺はネバー。不死身の兵士だ。死にたくても死ねないただの死体さ」
驚愕する紅クリスへの返答としてエターナルは自嘲するようにそう吐き捨てる。
「大道、お前何を考えてやがる」
「死人は寝かせておけと言うことを思い知らせてやるのさ」
『ゾーンマキシマムドライブ!!』
エターナルエッジへと装填したゾーンメモリによってエターナルが場から姿を消す。
その直後に場に当然と言うべきか『GAME CLEAR』の音声が轟くとガシャットロフィーが生成される。
『A to Z 運命のガイアメモリ』
「変身者かウォッチ。どちらかの破壊が生成の条件だったのかッ!」
ウォズが掴もうとした瞬間にガシャットロフィーはウェルの居城へと回収される。
直後二つの地球の丁度中間地点に巨大なフローティングキャリアが出現すると二つの地球へとロボットで形成された柱を屹立させ世界の融合を加速させる。
柱を形成しているロボットであるカッシーンが仮面ライダーと装者達を殲滅せんと降り注ぐ。
「今度はロボットか・・・」
「でも倒さないとッ!」
ジョーカーと未来がカッシーンと戦おうとしているとウォズが二人を制する。
「君たちはウェルを止めに行きたまえ。ここは私と彼女が受け持とう」
「勝手に決めんな。ま、役割分担だ行ってこい」
『ギーツ!!』
バイスミライドウォッチをウォズが起動した事で現われたバイスプテラゲノムにジョーカーと未来は意図を察し二人乗りの状態で乗り込む。
「負けんなよ」
「きっと響達も来ると思うから!!この戦い早く終らせてくるから死なないで!!」
フローティングキャリアへと向かっていく二人を見送ったウォズは仮面ライダーへと変身する。
「さて期待に応えねばね」
「ところでお前誰なんだよ」
「私かい?私は戦姫の騎士さ。変身ッ!」
『フューチャーリンク!!』
現われた紅白の狐がウォズと紅クリスの周囲に居るカッシーンを爆散させると鎧へと変化する。
『マグナム!!ブースト!!デュアルオン!!仮面ライダーギーツ!!ギーツ!!』
『ジカンデスピア!!ヤリスギ!!』
ジカンデスピアとマグナムシューター40Xを構えたウォズと二丁のマグナムを構えた紅クリスは背中合わせとなる。
「さあ、此処からが私のハイライトだ」
「訂正だ。あたし達のハイライトだ」
「やはり君の方がやりやすい」
「そりゃどうも!!」
二人はそれぞれの武器を手にカッシーンを相手取り始めた。
◎
フローティングキャリアへと向けて走るトライドロンの元にガシャットロフィーに刻まれたデータから生成されたティーレックスドーパントが襲い来る。
「こいつ、確かドーパントか!!」
既に巨大化しているティーレックスドーパントに襲われているためにライドブースターと合体できない事にトライドロンを運転するドライブが歯がみしているとライドクロッサーの上に立つマッハが現われシンゴウアックスを振るいティーレックスドーパントを撃破する。
「やっぱ覚えてんじゃん進兄さん!」
「さっき思い出したばっかだ。だけど脳細胞は既にトップギアだぜ」
「言うねぇ!」
ドライブとマッハが談笑していると大量のカッシーンが二人の元へと降り注ごうとするが直前にチェイサーによってライダーキックを炸裂させられ爆散させられる。
「チェイス!!」
「やはり君も蘇っていたかチェイス!!」
「進之介、クリム。話している時間は無い。お前達は元凶を止めてこい」
「そう言うこと。此処は俺達に任せてくれよ」
「ああ!!頼んだ!!」
二台のライドブースターと合体しブースタートライドロンへとなったトライドロンを運転しドライブはフローティングキャリアへと向かっていく。
「分かってると思うけど」
「ああ、この身体は無傷で返そう」
最後だと言うので身体を貸した黒クリスにチェイサーはそう答えるとブレイクガンナーを構えるとマッハはシンゴウアックスを地面に突き立てゼンリンシューターを構えると降り注ぐカッシーンへと駆け出す。
◎
エグゼイドと響がカッシーンの相手をしているとカッシーンが銃撃をくらい爆発する。
「小児科医、ここは俺達が受け持とう」
「永夢、私もようやくこちらに出てこられた。さあ、神の才能にひれ伏せ機械ども!!」
「先生、娘を助けてくれた恩を今返します」
「飛彩さん!!それに黎斗さんと南雲さんも!!」
『タドルレガシー!!』
『デンジャラスゾンビ』
『マイティアクションX』
『ハリケーンニンジャ』
四つのゲームエリアが展開されると共に忍者プレイヤーも呼び出せる最大数が出現する。
「術式レベルハンドレッド、変身」
「グレードX-0変身」
「変身」
『辿る歴史!!目覚める騎士!!タドルレガシー!!』
『マイティジャンプ!!マイティキック!!マイティ~アクションX!!』
『デンジャー!!デンジャー!!デス・ザ・クライシス!!デンジャラスゾンビ!!』
『マキマキ!!竜巻!!ハリケーンニンジャ!!』
エグゼイドと響に変わるようにブレイブ、ゲンム、風魔がカッシーンとそれに混じり始めたバグスターを相手取り始める。
「皆さんありがとうございます!!行こう響さん!!」
「はい!!」
ジェットアクションゲーマーとなったエグゼイドに響が抱きつくとエグゼイドはフローティングキャリアへと飛び立っていく。
離陸後病室の窓から空を見ていた未来と響の視線が交差する。
(絶対に帰ってくる!!全部終ったらクリスちゃんの誕生日プレゼントを買いに行こうね!!)
(待ってる。約束だよ)
言葉は交わしていなくとも通じ合えたと言う確信を持った響は迫りつつあるフローティングキャリアへと視線を向けた。
◎
他の戦場と同じく仮面ライダーの力を使える者の該当する響とゴーストを元凶であるウェルの元へと送り出したマリアと翼Aは初めてとは思えないコンビネーションでカッシーンを相手取っていた。
「私の呼吸を分かっているのか?」
「ええ、こちらの貴女とは今度ライブをするのよ?」
「私がステージで歌うか!!喜劇だな!!だが、否定はしないでやる」
「ほう?」
最後まで笑い飛ばす勢いだったマリアの言葉に翼Aが疑問符を投げる。
「それがこちらの私の戦いであり償い・・・なのだろう?」
「本人はそう思っているようだが、歌を楽しんで居るのもまた本心だと思うな。それは貴女もそうじゃないの?」
「歌を楽しむか・・・。そんな心今は思い出せないな!!」
槍と刀に貫かれカッシーンが爆散すると二人の前にガンマイザーが姿を現した。
「強敵か」
「見てくれの木偶に見えるがな」
「ならば競うか?」
「受けて立とう」
瞬時に本物のガンマイザーにはただのデータ再現では及ばないと判断した二人はどちらがより多く倒せるかを競い始めた。
◎
S.O.N.G.本部前を蒼炎の龍が舞い踊るとカッシーンが爆散する。
「今の私は負ける気がしないな」
「同感だ」
クローズアーマーを装着した翼Bの横で長剣の刀身を花吹雪のように舞い踊らせカッシーンを切り刻んだマリアが同意する。
「さて、守り抜くぞ」
「当然よ。此処には今、調や切歌に多くの人間が居る」
自分の所属する組織の本部であると言うことも加味しても命は絶対に守り抜くとマリアは今アガートラームを纏えているこの奇跡の時間を精一杯戦い抜くと決意した。