ン我が戦姫!!   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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EXCITE:2016

 次々と現われるカッシーンを倒し進む響とゴーストはフロンティアの設置してある場へと繋がる階段の前へと辿り着く。

 

「この先にドクターウェルが居る」

「そう、なら早くぶん殴ってこんなことやめさせてやる」

「ああ」

 

息を整えた二人がいざ進もうとすると両側にある通路からカッシーンが大破しながら吹っ飛んでくる。

 

「もしかして・・・」

 

自分達以外に此処に来ているとすればそれは自身と一緒にこちらに来た彼女達しかあり得ないと響が片方の通路へと向くとそこから未来とジョーカーが現われる。

 

「響!!」

「未来!!と翔太郎さん?・・・じゃああっちは・・・」

「・・・と響!?」

「え?」

 

未来の視線を辿り振り返った響の目の前にはもう一人の自分である並行世界の響に加えてエグゼイドとドライブが居た。

 

「ロイミュード・・・じゃなさそうだな」

「並行世界なんてあるからな。そう言うこともあるさ」

 

自らも並行世界の同一人物と出会った事があるジョーカーにそう言われドライブは納得する。

 

「貴女が並行世界の私なんだ!!やっぱりそっくりだ!!」

「自分で言うのもなんだけど絶対にそっくりじゃないと思う」

「えぇ?でも顔とかそっくりだと思うよ?」

「いやそう言うことじゃなくて・・・」

(僕とパラドも周りから見たらこんな感じなのかな)

 

並行世界の自分に圧されている様子の響を見ながらエグゼイドは普段自身と一緒に居る相棒の事を思い返す。

 

「響が二人居るのは良いことなんだけど・・・」

「え゛!?」

「どうしたの?好きな人がたくさん居たら嬉しいでしょ?」

「いや・・・えぇ?私は未来は一人だけで十分なんだけど・・・」

「そ、そう?」

 

流れるようにイチャつき始めた二人に場が若干しらけ始めていると並行世界の響が空気をぶった切るように声をあげる。

 

「並行世界の私に会えたのは嬉しいけど、二人居たらややこしいよね」

「それはそうだけど」

「そうだよね。だから私考えたんだ!!」

「考えたって何を・・・」

 

嫌な予感がしつつも響に続きを促された事で並行世界の響は続ける。

 

「安直なんだけどね。貴女が黒で私が白だと分かりやすいと思うんだ」

「黒・・・黒いかな・・・」

「ああ・・・。差し色の事じゃないかな」

「差し色・・・」

 

ゴーストにそう言われてみれば確かに自身のシンフォギアの装甲部分の色は黒が多くあちらは白。

 

「良しじゃあ、黒響と白響さっさと行くぞ」

「いざ言われてみると少し腹立つ」

「考案者は俺じゃないからな!」

 

眉をへの字に曲げる黒響を見たジョーカーが弁明しながら階段を登って行こうとすると皆が立っている床がせり上がり始める。

 

「ボス戦前のムービー気取りなんて。随分自信たっぷりみたいだ」

「だったらあの階段なんの意味があんだよ・・・」

 

エグゼイドの呟きの傍らでジョーカーが既に見えなくなった壁について軽く疑問を呈していると頭上より声が投げかけられる。

 

「あれも通路ですよ」

「皆さんがあまりにももたもたしているので」

「僕たちが特別に招待してあげたのさ」

「二人のウェル博士・・・!」

 

黎斗より伝え聞いてはいたが実際に目にしてみれば驚きの方が勝るというもので白響が目をまん丸にしていると二人のウェルはフロンティアの前に立つと互いの胸の前に自らの持つアナザーエグゼイドウォッチを翳す。

 

「今君たちを排し!!」

「世界には!!」

「僕たち!!」

「ドクターウェルが究極の英雄として!!」

「勇名轟かせるのさ!!」

 

スイッチが押される事で二つのアナザーエグゼイドウォッチが同時に起動しフロンティアよりアナザーエグゼイドの力を増幅させる光が放たれる。

 

『エグゼイドダブルアクションR・・・!』

『エグゼイドダブルアクションL・・・!』

 

ジョニーマキシマの変身した二つの肉体に同一の意思が宿るアナザーエグゼイドダブルアクションではなく永夢と彼の半身とも言える相棒パラドのように2色のエグゼイドがアナザーライダーではあるが並び立つ。

 

「「さあゲームクリアだ」」

 

アナザーエグゼイドがムテキへと変化し同時に勝利を宣言するがエグゼイドはそれにマキシマムマイティXとハイパームテキをゲーマドライバーに装着することで反論する。

 

「いいや、ゲームはまだ終っちゃいないッ!」

「ほう?」

「だがムテキは君一人だ」

「何も同時撃破が勝利条件じゃないんだろう?ハイパー大変身!!」

 

『パッカーン!!輝け流星の如く!!黄金の最強ゲーマー!!ハイパームテキエグゼイド!!』

 

ムテキゲーマーへとフォームチェンジしたエグゼイドより放たれた黄金の波動が黒響の持つブランクウォッチに作用しウォッチが生成される。

 

『エグゼイド!』

『風魔!』

 

何故か同時に生成された風魔ウォッチは未来に預けた響はエグゼイドウォッチを回すとエグゼイドウォッチがレベルアップのエナジーアイテムを吸収し一時的にパワーアップする。

 

『エグゼイドムテキゲーマー!!』

 

「此処にもムテキの力を使えるのが居る」

「君という奴は何処の世界の君でも僕の厄介になるなぁ!!だからたんこぶは早めに取ってしまおうとしたのにさ!!」

 

英雄であると自負しているのにフロンティア事変においてマリアの烈槍より白響から庇われた事含め彼女からの反撃その全てが余程の屈辱であるのか吠えるアナザーエグゼイドRの前で黒響はムテキアーマーを装着する。

 

『エクスライダーリンク!!』

『ムーテーキー!!』

 

ムテキゲーマーへと変身する際のメロディと共に流星の如く降り注ぐ黄金のアーマーが黒響の身を包む。

 

『エグゼイド!!ハイパームテキ!!』

 

黒響が二体のアナザーエグゼイドを鋭く見据えると彼女はエグゼイドと共に拳を握りしめ駆けだした。

 

 

 

 

 

 

 地上ではウォズが黒響がエグゼイドの力を手にした事を察知していた。

 

『ビヨンドザタイム!!』

『レジェンドディメンションストライク!!』

 

カッシーンの大群へと二十五の黄金に輝くライダーズクレストの刻まれたカード型エネルギーを通り抜けライダーキックを放ったウォズがカッシーンを一掃する。

 

「すまないクリス君」

「なんだよ!!」

「急用が生じた!!この場はしばし任せよう」

「はぁ!?」

 

そう言われたことで紅クリスが文句を言おうと振り返るが既にウォズは居なかった。

 

「あの野郎ッ!」

 

歯ぎしりをした紅クリスは背後から襲い掛かってきたカッシーンを見もせずに撃ち抜き撃破する。

 

「戻ってきたらぶん殴る」

「穏やかじゃないねぇ」

「・・・お前もライダーって奴なのか?」

「多分な。鬼も仮面ライダーも同じようなもんじゃないか?」

 

紅クリスによって破壊されたカッシーンを踏み潰しながら現われた既に巨大化しているトライセラトプスドーパントを音撃棒より放つ火炎で押しとどめる響鬼は音撃鼓をトライセラトプスドーパントに貼り付ける。

 

「アンタ名前は?」

「響く鬼って書いて響鬼だ。よろしく」

「アンタもヒビキって言うのか。良いじゃねぇか!!あたしは雪音クリスだ!!」

「雪の音か。良い名前だな」

 

清めの音とイチイバルの一斉射を受けた事でトライセラトプスドーパントは爆散するがその奥からはカッシーンがぞろぞろと現われる。

 

「まだまだお仕事は終らないみたいだな。・・・使うとするか」

「使う?」

「響鬼装甲」

 

ディスクアニマルを纏う事で装甲響鬼となった響鬼はアームドセイバーを刀のように構える。

 

「同じ色だな」

「悪かねぇ」

 

装甲響鬼の放つ斬撃と紅クリスの放った砲撃がカッシーンを吹き飛ばすと二人はそれを合図にカッシーンの大群へと向かっていった。

 

 

 

 

 

 

 二対のムテキが激突する寸前にギリギリ間に合ったウォズは変身を解除すると声を張り上げる。

 

「祝え!!」

「ああ、出ると思った」

「お前さっきまで居なかっただろ」

 

予想が当たり少しご満悦なゴーストの呟きを聞きながら自身に疑問を投げかけてくるジョーカーを手で制しウォズは祝詞を続ける。

 

「新たな戦姫の誕生を!!その名も立花響エクスライダーリンクギアエグゼイド!!ノーコンティニューで命を救うドクターライダーの力を受け継いだ瞬間である!!」

「ねえ未来、あの人誰?」

「私もと言うかあの人本人以外誰もよく分かっていないと思う」

「変わってるんだね」

 

投げかけて疑問にそう返された事で白響が返答しているとアナザーエグゼイドへの援軍として眼魔コマンドやバグスター戦闘員そしてマスカレイドドーパントがフロンティアより生成される。

 

「邪魔をさせるかよ!!」

 

ジョーカーがそう言いながら黒響とエグゼイドを妨害させないためにゴーストとドライブと共に怪人へと攻撃を仕掛ける。

 

「私たちも行こう!!」

「うん!!」

 

『ライダーリンク!!』

『レベルアップ!!』

『風魔!!』

 

先ほど黒響より渡されたウォッチを使い風魔アーマーを纏った未来も白響と共に怪人へと攻撃を仕掛けた。

 

「さて私はクリス君の元へ・・・」

 

本を開き紅クリスの元へと戻ろうとしたウォズであるが紅クリスが装甲響鬼と共闘しているの本を通して知る。

 

「どうやら必要ないようだ。ではこちらの戦線へと加わろう。変身」

 

『フューチャーリンク!!ソード!!クロス!!ブック!!仮面ライダーセイバー!!セイバー!!』

 

フューチャーリンクセイバーへと変身したウォズは火炎剣烈火て眼魔コマンドを斬り捨てる。

 

「さて物語の結末を記すとしよう」

 

近づく此度の戦いの終わりをしかとその目に納める宣言をウォズはするのであった。

 自身達の邪魔にならないためにフロンティアより生み出され続ける怪人を倒し続ける皆の為に黒響とエグゼイドは一気に決めに掛かる。

 

「息を合わせてキメワザだ!!」

「なら私が右の奴をやるッ!」

「分かった!!」

 

二人が同時にハイパームテキスイッチを押すことでキメワザの待機状態に移行すると共にアナザーエグゼイドらも鏡あわせの蹴りの姿勢を取る。

 

『ハイパークリティカルスパーキング!!』

『ハイパークリティカルスパーキング!!』

 

「はぁぁぁああああ!!!」

「はぁぁあああああ!!!」

「ふんッ!」

「はぁッ!」

 

気合いを込めて放たれたアナザーエグゼイドのダブルキックを真っ向から受け止めた黒響とエグゼイドは一瞬だけ拮抗するが直ぐに押し返しアナザーエグゼイドを蹴り飛ばす。

 

「馬鹿なッ!」

「この僕が一度だけでなくッ!」

 

自らの作戦の要であるフロンティアの前で火花をあげながら変身を解除された二人のウェルからアナザーエグゼイドウォッチが排出されると砕け散る。

 

「どうやらゲームオーバーだったみたいだな」

「まだだ!!僕達にはまだこのフロンティアがある!!こうなれば世界の融合速度を加速させてやる!!」

「そうだそれで、僕たちの理想の世界が達成される!!」

「マズイッ!」

 

誰よりも今フロンティアに近いには今蹴り飛ばしたばかりのウェル二人そのため止めることができないと皆が焦っていると一陣の風と共にナイフが放たれフロンティアに突き刺さる。

 

「左翔太郎!!ダブルへ変身しろ!!」

「大道!!・・・ああクソやってやる!!」

 

二階部分からナイフを投擲したであろう克己の元からライブモードのファングメモリが駆け出すの見たジョーカーは変身を解除するとダブルドライバーを装着しジョーカーメモリを装填する。

 

「ゴースト!!ちょっと俺の身体頼むぜ!!」

「え!?」

「任せてください!!」

 

急に頼まれ動揺するゴーストに代わり白響が返事をするとファングメモリがフロンティア内部へと潜り込むと同時にダブルドライバーよりジョーカーメモリがもう一つのダブルドライバーへと転送されることで翔太郎は倒れるが白響が抱き留めそっと床に寝かせる。

 

『ファング!!ジョーカー!!』

 

「「うぉぉぉおおぉおぉおおおおお!!」」

 

『アームファング!!』

 

目覚めの雄叫びを上げながら仮面ライダーダブルファングジョーカーがフロンティアを突き破り宙に身を躍らせる。

 

『ファングマキシマムドライブ!!』

 

「「ファングストライザー!!」」

 

出現していた怪人を一掃することで場の脅威を排除したことでダブルが変身を解除すると翔太郎が起き上がる。

 

「随分激しい目覚まし時計だね。翔太郎」

 

自由の身となったダブルの半身フィリップがあくびをする真似をしながらそう言う。

 

「ちょうど良いくらいだろ。相棒」

 

軽口を躱す探偵二人を尻目にウェルが身を震わせる。

 

「僕のフロンティアが・・・!!英雄への道が・・・!!」

「エターナルッ!誰が君を蘇らせたと思っている!!」

「悪魔じゃないのか?」

「なにぃ!?」

 

二階部分より飛び降りた克己はウェルを睨む。

 

「ドクター、お前は俺をネバーとして蘇らせるべきだった。ウィルスの特性かは知らんが、生きている人間と遜色ない肉体を与えた事がお前のミスだ。母さんとの想い出まで蘇ったんだからな。おかげで風都を守りたくなってしまった」

「大道・・・!」

「でもアンタ、私を殺そうとしたじゃん」

 

翔太郎が驚いている横で黒響がそう言うと克己はハッと鼻で笑う。

 

「あのウィルスは言わばワクチンだ。一度の接種では死にはしない。ただ死ぬほど苦しいだけだ」

「ふざけて・・・」

「大真面目さ。全てはこの時の為にな。装置が破壊された事で二つの世界は離れ始めた、後は貴様達にたっぷり地獄を楽しんで貰うだけだ」

 

克己はそう言うとロストドライバーを装着した。




ムテキアーマー?なにそれぇ・・・
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