ン我が戦姫!!   作:鍋の中の白い奴シラタキ

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NEXT TO NEXT:2043

 殲滅せよと言う命令を発していたフロンティアが完全破壊された事で二つの世界にばらまかれていたカッシーンは自壊しガシャットロフィーによって生み出されていた怪人達はただのデータとなり霧散する。

 

「どうやら危機は去ったようだな」

 

戦いが終ったと察知したレジェンドは召喚していた仮面ライダー達の召喚を終らせ自身はオーロラカーテンを使用し自らの世界への帰還を始める。

 

「助力に感謝する」

「ただ通りすがりに力を貸しただけに過ぎん。お前達がゴージャスを忘れなかったからこそカグヤ様のゴージャスが世界を照らすことができた。ただそれだけだ」

 

破損したG3のマスクを脱ぎ立ち去ったレジェンドを弦十郎は見送る。

 

「なんなんだゴージャスと言うのは・・・」

 

レジェンドの見た目の事を言っているいうでもあったが彼の言うゴージャスはそれだけではないのだろうと言うことは弦十郎は理解していた。

 

 

 

 

 

 

 アナザーゴーストによって眼魂化されフロンティアのエネルギー源とされていた者達が無事に元に戻れたように御成もまた無事人間へと戻れていた。

 

「タケル殿ー!!」

「御成!!良かった無事だったんだな!!」

「これもタケル殿や皆のおかげですですな」

 

いつもの調子を崩さない御成にタケルが一安心していると御成の後ろに転がっていたウェル×2を簀巻きにしている黒響が目に入る。

 

「あんな所に居たのか」

「ん?・・・貴女怪我人に何をしているのですか!!」

「また暴れないように縛ってるだけ」

 

この二人が今回の元凶であると端的に黒響が告げていると彼女の元にウォズが姿を現す。

 

「我が戦姫、そして天空寺タケル。これ以上こちらに留まっていると帰還するのが些か面倒だ」

「未来と翼さん置いてく気?」

「おっと、早とちりは良くないよ我が戦姫。私はただこちらに留まっていられる猶予が十分ほどしかないと伝えに来ただけだからね」

「それを早く言いなよ」

 

芋虫のように這いずって逃げようとしていたこちら側のウェルを踏んづけながら黒響がそう言っているとこちら側へと渡ってきた彼女の世界の仲間達と白響がやって来る。

 

「おぉ、結構過激なんだね」

「これが一番手っ取り早いからさ」

「あぁ・・・」

 

確かに身動きできていない踏みつけられているウェルと死んだ魚のような目をしているもう一人のウェルを見て白響は納得する。

 

「今度は戦いとか関係なくまた会えるかな。貴女の世界の人達とも」

「アンタが繋ぐ事を諦めなかったらまた会えるんじゃない?」

「そうだね!!絶対に会いに行くよ!!」

 

話が一段落した所で黒響は今踏んでいる方がこちらのウェルだと教えられた事で彼女はもう一人の方を担ぎ上げる。

 

「んう!?うぅぅうう!!!」

「うっさい」

「ンボッ!」

 

もう一人の自分のように痛めつけられるのではないかと警戒したことで呻くウェルの鳩尾に一発叩き込んだ黒響は彼をマリアに投げつける。

 

「何故私が・・・」

「帰るまでが共闘。大して役に立ってなかったじゃん」

「姉さんは口だけじゃない」

「相棒・・・!」

 

自分をフォローしてくれるクリスにマリアが感極まっているとウォズがレジェンドミライドウォッチを起動しオーロラカーテンを出現させる。

 

「では機会があればまた会おうこちらの戦姫」

 

オーロラカーテンを黒響が潜ったのをかわぎりに皆がくぐり抜け自らの世界へと帰って行く。

 

「またねこっちの響」

 

手を振り別れを告げる未来に白響が手を振り替えす。

そしてウォズが最後に一礼し去るとオーロラカーテンは消滅し世界と世界の繫がりは断たれたのだった。

 

 

 

 

 

 

――2019年

 

 「チェイスッ!」

 

自らが蘇らせようとしている友の名を叫ぶと剛はドライブピットで目を覚ます。

 

「あれ?俺さっきまで・・・」

 

つい先ほど世界を守る為に大量の怪人とチェイスやハートと共に戦っていたはずだと剛は首を捻ると彼の足元にイチイバルチェイサーが走り寄る。

 

「やっぱり夢じゃあ無かった」

 

パソコンのデスクトップに刻まれている年号は2043年ではなく2019年である。

 

「俺も並行世界ってやつに行ってたのか」

 

西暦が違うことが何よりの証拠だと剛が納得しているとデスクトップの画面にクリムが浮かび上がる。

 

「クリム!?」

「剛・・・助けが要る。どうか私の屋敷があった場所に来て欲しい・・・」

 

それだけを言うとクリムの姿が消えただのデスクトップへと戻る。

 

「何が起こってんだ」

 

戦いが終ったばかりだというのにまた戦いの予感を感じた剛がドライブピットから飛び出していこうとすると何か用があったのかドライブピットへやって来た進之介と衝突する。

 

「若い進兄さん!!」

「若いッ!?何言ってんだ!?」

「ああ、説明がややこしッ!」

 

先の戦いで戦ったのはあの世界の泊進之介であると理解した剛は頭を一抱えする。

 

「そうだ剛。りんなさんが新しいシグナルバイクの感想を聞いてくれって言っててな」

「そんなの後回しだ!!取りあえずクリムの屋敷に行こう!!」

「ベルトさんの!?なんでだ?」

「俺も分かんないけど。行けば分かるはずだ!!」

「いまいち分かんないけど。分かった」

 

本来であればこの時クリムの屋敷へと向かい常磐ソウゴらと出会うのは剛だけであるが関わらない筈の戦いに関わった事で多少のズレが生じたのか進之介も出会う事になるのだった。

 

 

 

 

 

 

――2043年

 

 消化器官を傷つけられていた為に未だに入院生活を送っている切歌の元へマリア、調、クリスの三人がやってきた。

 

「今日はマリア達が来てくれたんデスよ!!」

「切ちゃん傷の具合はどう?」

「ちょっと痛むくらいでもう全然平気デス!!」

「なら良いんだけど・・・」

 

自分はもう全然平気だとアピールしているがまだちゃんとした食事はできずに点滴によって栄養を補給している切歌の現状に調を始めマリアとクリスも彼女をの身を案じている様子を隠しきることができない。

 

「そんな顔しなくて大丈夫デスから!!」

「だけど、私のせいで傷つく必要の無い貴女が・・・」

「マリアもセレナも悪くないデス。悪いのは全部あのロイミュード?とか言う奴デス」

「そう、ね・・・」

「コイツもこう言ってんだ。これ以上変に気を遣わせるなよ」

「クリス・・・」

 

持ってきた漫画を切歌のベッドの横にクリスは並べていく。

 

「物食えねぇ分これで気分を紛らわしてくれ」

「お、おぉ~」

 

並べられた漫画が全てうたずきんだと言うことに気づいた切歌は自分が病床に耽っている間に自身もうたずきん好きにさせるつもりなのかと戦慄する。

 

「ク、クリス先輩これは?」

「暇だろ?漫画くらいは貸すさ」

「ありがとうデス」

 

取りあえず礼は述べる切歌であった。

 

 

 

 

 

 

 ゲムデウスXウィルスより完全に回復した未来と病み上がりの未来を無茶させない為に同行した翼と共に響は切歌へのお見舞いの品とクリスの誕生日プレゼントを買いに来ていた。

 

「切歌ちゃんこれなら暇を潰せるんじゃないかな!!」

「流石にそれはどうかと思うな・・・」

「そうかなぁ」

 

死神をモチーフにしたロボットのプラモデルはどうかと言う響に未来は苦言を呈する。

 

「私は良いと思うが」

「翼さん?」

「こういうものは手先を動かすものでしょ?だったらパズルみたいな物じゃないの?」

「ちょっと違うと思うんですけど・・・」

 

そう言えばこの人も感性変わってるんだったなと思う未来であった。

 

 

 

 

 

 

 オーロラカーテンの中を進みながらウォズは克己より消滅する間際に渡されたエターナルウォッチを見つめる。

 

「俺を二度と起こすなか・・・。力を託してくれた礼だ守らせてもらうさ」

 

約束は守るとエターナルウォッチに誓ったウォズがウォッチを懐にしまいオーロラカーテンを渡り終え無事に元の世界へと帰り着く。

 

「あれ?響?」

「どうかしたのかい?未来くん」

「響の姿が何処にも無いんです」

「なんだって?」

 

いち早く気づいた未来の言葉通りオーロラカーテンに最初に潜った響の姿が何処にも無かった。

 

 

 

 

 

 

 いつまで立っても渡り終ることのできないオーロラカーテンの道に響がいい加減長すぎると思っているとパシャリとカメラのレンズを切る音がする。

 

「悪いなお前だけこっちに着てもらった。未来の・・・救世主さん?」

「アンタ誰?」

 

突然目の前に現われた男に響が怪訝な顔をする。

 

「今のお前にとってはただの通りすがりだ」

「言ってる意味が分からないんだけど」

「気にするないずれまた会うだろう。それよりもお前に会いたがっている奴が居るからなちょっと行ってこい」

 

急速に迫ってくるオーロラカーテンの出口に響は思わず目を瞑るのだった。

 

 

 

 

 

――4045年

 

 吹き荒ぶ熱風とそれに伴い舞い上がる砂塵に顔を強かに打ち据えられた事で響は顔を覆いながら目を開く。

 

「なに此処・・・」

「やるべき事をやってこいそうすれば元の時代に帰れるさ」

「ちょっと!!」

 

背後のオーロラカーテン内部に佇む男を制止するも空しく男はオーロラカーテンと共に姿を消した。

 

「え・・・。なに・・・あれ・・・」

 

男を止めるために振り返った事で響の視界にとんでもないものが映り込む。

 

「私の・・・像!?」

 

それは20の平成ライダー像と七つのアームドギアを模した石柱に囲まれた『立花響 変神の像』であった。




2068は近すぎるから2000年加算してみたぜ


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