ありがたやー
「ん?‥」
「あ、起きた?もうすぐアリウス自治区だから」
「ああ‥ありがとう」
「にしてもすごかったですね‥さっきの戦闘」
「それより、ウルトラマンのことが完全に世間にバレてしまったな‥今までは宇宙での戦闘に限られていたからよかったが」
「まあ、仕方のないことじゃない?」
「うん、元々バザンガは空を飛べない怪獣だし、地球を護るにはしょうがない。すまないな、色々頼んでしまって‥」
「気にするな。私たちにはカナタに返しきれない恩がある。」
「ヒヨリも運転ありがとう‥」
「い、いえ、カナタさんの役に立てるならこのくらい‥運転免許も取っていて良かったです‥」
カナタたちが談笑をしていると、アリウス自治区の姿が見えてくる。
「ミサキも援護ありがとう‥あれのお陰でだいぶ助かった。」
「別に‥私は言われた役目を果たしただけ。」
「あ、着きましたよ。」
運転を終えると、カナタたちは車から降り、彼らの棲み家へと向かう。
「あ!カナタさんお帰りなさい!お怪我はないですか?」
「ああ、大丈夫だ。」
「よかった‥必要なことなのは分かっていますがあまり無理しないでくださいね。」
「ああ、肝に命じておくよ。」
「カナタさーん!お疲れ様です。今日は野菜がたくさん採れましたよ。」
「おー。頑張ったな。今日はみんなで食べようか」
「はい!ご飯の用意をしておきますね。」
「ああ、よろしく」
そんな会話をアリウスの生徒たちと交わしていると、一人の少女がカナタの元に向かってくる。
「カナタ」
「アツコ‥ただいま。」
「うん。おかえり。ちょっと休む?」
「いや、帰ってくるまで休んだからもう‥」
「それでも休んだ方がいいよ。ほら、連れてってあげるから」
「そうだな‥ありがとう」
「どういたしまして」
そういうとアツコはカナタを連れ、住居の中に入っていく。
少し歩くと、ベッドのもとまで到着する。
「ご飯できたら起こしにくるから、ゆっくり休んでて」
「ありがとう。ゆっくり休ませてもらうよ」
カナタはアツコが行ったのを確認すると、深く息を吐き、目を閉じる。
すると意識は深くに底に潜っていき、眠りに落ちた。
回想
初めカナタは目を覚ますと、アリウスの路地裏に倒れていた。そこをアリウススクワッドの面々に発見され、保護された。
カナタは数日で目を覚ましたが、記憶がなく、自分がどうしてここにいるのかもわからない状況だった。
だが、本人の面倒見がいい性格があり、すぐに打ち解け、スクワッドのみんなも苦しい生活が少しだけ楽しくなったような気がした。
そんなときだったのだ。
空から光が降ってきたのは。
ちょうどカナタの真上に降ってきたその光は、彼に直撃し、彼は意識を失った。丸3日目を覚まさなかった。
ここまではまだ良かった。問題はその後だった。
3日後彼は目を覚ましたが、なにやら様子がおかしかった。突然おかしな鳴き声のような声を出したり、いきなり駆け出したりしたのだ。
その状態が丸一日続いた。
その後、いつもの様子の彼に戻った。だが、彼は何を思ったのか、ベアトリーチェのもとに直接殴り込みに行った。
よくわからない言葉を発しながら光の槍を振り回し、光弾を撃ち、あたりにエネルギーを撒き散らしながら戦った。
結果彼は勝った。互いに大怪我を負いながら、辛くも彼は勝利した。負け惜しみを吐きながらベアトリーチェは逃げ、アリウスの次の支配者はカナタになった。
カナタは怪我を直した後、アリウスの全生徒を集めて、これからどうするかを語った。
一に、誰かのものを奪わないこと
一に、自分のものを誰かに分け与えること
一に、外の世界に出ても生きられるようになること
一に、みんなと協力して生活すること
一に、相手を敬って生きること
皆が皆納得したわけではないが、逆らう理由もなかったので、皆そのようにして生活を始めた。
それからのアリウスの復興は早かった。まず土地を開拓し、植物を植えた。外の学園との関わりこそなかったが、アリウス独自の名産品を作り、取引も多く行った。
カナタの意向で、武器などは作らないとしていたが、利便性を求めたいのはしょうがないということで、ミレニアムとも活発に交流し、技術提供をする代わりにミレニアムにお弁当を持っていくことになった。普段、簡単に作れるものばかり食べていた彼女たちに、素朴だが温かみのある弁当は好評だった。
…ちなみにそのせいでアリウスのことを「お弁当の学校」と勘違いしている生徒が何人かいるらしい。
話を戻す。
資金も増えてきたので、土地の整備もそれなりに行った。荒れた土地があれば掘り起こし、草原に変えた。カナタが「土と共に生きていることを忘れてはいけない」とし、アスファルトは極力使わなかった。
病院などのインフラも整備し、他の学校ほどの華やかさはないにしろ立派な自治区になった。
前と比べて元気のついてきた生徒たちが、仕事の合間を縫って部活動も行うようになってきた。「スピード水族館部」や「トースト主食部」などの部活動ができた。
そんなことがあって半年。
ついに怪獣が現れた。
初めは銃や銃火器だけでも対処できていたが、少しずつ勢いが増し、怪獣も強くなってきていた。
だが、
カナタが少し、
ほんの少しだが、
未来予想ができるようになった。
だいたい1、2日前に怪獣がどこに現れるかなんとなくわかるようになり、怪獣の先回りができるようになった。
だが、それも次第に限界が来る。
そんな中。
カナタがウルトラマンとなった。
アリウスの生徒の援護もありながら、怪獣を倒していった。
他の自治区に現れたときはできるだけ高い位置におびき寄せ倒した。
そんなことが1年ほど続いた。
アリウスは以前のような陰鬱とした空気はなくなり、活気のある自治区となった。
閑話休題
カナタが目を覚ますと、外から賑やかな声が聞こえてくる。
「んぅ?‥」
疲れも取れたので、外に出てみると、皆で大きな鍋を囲んでいるところだった。
「あ!カナタさん起きましたよー!」
「え?あ、ごめん。起こしちゃった?」
「いや、そういうわけじゃない」
「そっか、もうすぐ出来るから座っててね」
アツコにそう言われると、カナタは人が集まっている場所に座る。
すると、すぐ隣にミサキが座ってきた。
「?…どうした?」
「別に…」
「…怖かったか?」
「…何が?」
「俺が負けそうになって」
「!」
カナタがそういうとミサキは一瞬怯えたような様子を見せ、すぐにいつも通りに振る舞おうとする。
「…信じてたから、カナタは負けないって」
「…」
「信じてたけど、怖くて」
ミサキの手を見ると、少し震えているのがわかる。
「…大丈夫だよ。俺はアリウスのみんなから離れない」
「…確信は?」
「確信はないけど、大丈夫」
「…約束は出来ない?」
「…約束する。俺は逃げない」
「…なら、証を作らせて」
「…え?」
ミサキはそういうと、どこから取り出したのか、小型のナイフを持ってカナタに差し出す。
「どんなに小さくてもいいから、私に傷をつけて。」
「…それはダメだ。せっかく傷が薄くなってきたのに」
「じゃあ約束できない?」
「約束できないわけじゃないけど‥」
「じゃあつけて」
「いや、それは」
「約束できないなら、みんなにも言うよ。『カナタはみんなから離れないことを約束できないって』」
「流石に強引すぎる。そんなことしなくても」
「カナタが傷をつけられないから私が「あー!みんなずるいです!わ、わたしも食べさせてください!」…」
ヒヨリに話を遮られたミサキはジト目でヒヨリを睨みつける。
「え?わたしなんで睨みつけられてるんですか?そ、そうですよね‥わたしなんかいても邪魔なだけですよね‥うわぁん!どうせ捨てられるなら今日はたくさん食べさせてください!」
「そんなことないよ。ほら食べて食べて」
「カナタもこれ、食べて」
「あ、うん。ありがと。」
「ほら、ミサキも食べろ。」
「…うん」
話を置いてかれたミサキは不服そうにしながら、渡された食器を持っている。
「…」
「…そんなことしなくても、約束は出来る」
「!」
「ここでみんなが楽しそうにしてるのを俺が見てるのがその証拠だ。」
「…許さないから」
「?」
「‥勝手にいなくなったら、許さないから」
「…そうならないように、頑張るさ」
なんか湿度高くね?
夏だからか
今後に来て欲しい要素は?
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ミレニアム特製のアースガロン
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ビナーとの戦闘
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ベアおば復活!!
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スカード結成