フブキ「白上だって!彼氏が欲しいんじゃいッ!」
フレア「……どしたの急に?」
とある日の事務所。休憩スペースではバカタレサーカスのメンバーがくつろいでいたのだが、突然としてフブキがおかしな事を叫びだした。
フブキ「フレアばっかりズルいよ!いっつもいっつも悠希くんとイチャイチャして!白上だって素敵な彼氏作っていっぱい甘えたいのにぃ〜ッ!」
ポルカ「まーた始まったよ、フブちゃんの発作が……」
わため「フブちゃん最近ミオちゃんにも彼氏出来たから悔しいんじゃない?」
ヒステリックに叫ぶフブキを他所に煎餅を齧りながら眺めるポルカとわため。最近同じゲーマーズの大神ミオがとあるスタッフと結婚を前提としたお付き合いを始めたようで、自分も彼氏が欲しくなり駄々をこねているようだ。
フブキ「そもそも悠希くんは白上が最初に目をつけてたのになぁーんでフレアと付き合ってんのさぁーーーッ!?」
フレア「そ、それはだって……悠希がアタシの事守ってくれたから……///」
此処で補足。実は悠希は時系列で言えば2期生が入った辺りでホロライブに就職し、其処で最初フブキが惚れて外堀を埋めようとしたが……その後入ったフレアと何かあったようでそのまま付き合ってしまい、フブキは膝から崩れ落ちてしまったのだ。
フブキ「ぬがあぁぁぁぁぁーーーッ!そんな惚気なんてみたくないんじゃあぁぁぁぁぁぁーーーッ!白上の愛しの悠希くんを奪い取ってからにぃぃぃぃぃぃーーーッ!こうなったらフレア!お前に悠希くんを賭けたデュエルを申し込む!勝った方が悠希くんの彼女じゃいッ!」
フレア「ハァッ!?ヤだよそんなの!なんでアタシがそんな事しなきゃいけないのさ?!」
フブキ「おやおやぁ〜?そんなに嫌がるなんて、もしかして勝つ自信がないのですかぁ〜?」
フレア「挑発されたってやらんわ!大体そのデュエル、アタシに何のメリットもないじゃん!それにもうアタシそろそろ帰って夕飯の準備しないといけないし!」
フブキ「そんなぁ〜!?」
挑発されても受ける気などないフレア。夕飯を作らないといけないからと荷物を持って事務所を出ようとする。しかし
わため「え〜?わためも二人のデュエルみたいなぁ〜」
ポルカ「うんうん、それにフレアもこの間新しいデッキ作ってたし、勝敗とか関係なしにその試運転としてやってみれば?」
フレア「…………それもそうだね。良いよフブちゃん、デュエルしてあげる。だけどもし負けたら二度と悠希に色目使わないでよ!」
フブキ「!おっしゃあぁーーーッ!そんじゃ早速始めようじゃないかぁーーーッ!」
わためとポルカの二人に言われたフレアはデッキを取り出しテーブルに座る。フブキも気合いを入れ直しデッキを取り出し、お互いにデッキをシャッフルしていく。
フレア「それじゃあフブちゃんが先行だね」
フブキ「おけおけ〜♪それじゃあ……」
フレア・フブキ「デュエルッ!」」
フレア
LP8000
フブキ
LP8000
フブキ「白上のターン!まずは手札から魔法カード、篝火発動!この効果でデッキからレベル4以下の炎族モンスターを手札に加える!」
篝火
通常魔法
デッキからレベル4以下の炎族モンスターを手札に加える。
フレア(篝火……という事はスネークアイ?だとしたら本当は止めたいところだけど、手札にうららはなし……)
フレア「……良いよ、通す」
フブキ「なら私はデッキからジェムナイト・ガネットを手札に加えるよ!」
フレア「ッ!?ジェ、ジェムナイト!?」
ジェムナイト・ガネット
レベル4通常モンスター
ATK1900
わため「ジェムナイト?どんなデッキなの?」
ポルカ「さぁ?ポルカも見た事ないから古いカテゴリーなんじゃないの?」
フレア「うん、前に悠希が教えてくれた昔のカテゴリーだよ。確か融合を主軸に戦うデッキだった気がするけど、詳しい事は分からないなぁ?」
ジェムナイト
かつてデュエルターミナルという遊戯王のゲーム機から誕生した宝石モチーフのカテゴリーである。一部エクシーズもあるが、基本的には融合を主軸にしたテーマであり、素材になるモンスターには通常モンスターも多いのでサポートカードも多く受けやすいのも特徴。
フブキ「フッフッフ、これで終わりではありませんよ〜!手札から魔法カード、ジェムナイト・フュージョン発動!今加えたガネットとラピスを融合!現れよ!ジェムナイト・ジルコニア!」
ジェムナイト・フュージョン
通常魔法
ジェムナイト専用の融合カード。墓地にこのカードがあれば墓地にあるジェムナイトを除外して手札に戻せる。
ジェムナイト・ジルコニア
融合モンスター
ジェムナイト+岩石族モンスター
ATK2900
フレア(え、え?ま、また効果のないモンスター?ジェムナイトって確かに通常モンスターが多いカテゴリーだって聞いたけど、わざわざ効果のないジルコニアをなんで出したの?)
フブキ「フフン、完璧な盤面だ♪カードを二枚伏せてターンエンド!」
フブキの場
モンスター
ジェムナイト・ジルコニア ATK2900
伏せカード二枚
フレア(はっきり言ってフブちゃんが何をしたいのか分からないけど、あの遊戯王オタクなフブちゃんが意味のない盤面を作るなんて思えない。一応警戒しつつこっちも盤面を揃えないと!)
フレア「アタシのターン、ドロー!アタシは手札から魔法カード、ワン・フォー・ワン発動!手札を一枚切って、デッキから
フブキ「れ、レッドアイズ!?」
ATK600
わため「ふーたんのデッキってレッドアイズなんだね〜?」
ポルカ「この間カードショップ行った時に見つけて気に入ったんだって」
フレア「更にアタシはデッキから
ATK2000
レベル6→7
フレア「そして次に手札の闇属性モンスターを墓地に送って、混沌なる
混沌なる
ATK1500
レベル7
わため「レベル7のモンスターが2体!くるぞ、フブちゃん!」
ポルカ「それお約束だなぁ?」
フレア「レベル7のモンスター2体でエクシーズ!アタシのお気に入り!
ATK2800
ランク7
フブキ「おぉ、まさかフレアメタルが出てくるとは……しかーし!攻撃力ならジルコニアの方が上じゃい!」
フレア「……フブちゃん、このカードの事忘れてない?」
フブキ「へ?…………あぁーーーッ!?」
フレア「フィールドの黒鋼竜の効果でこの子をフレアメタルの装備カードとして装備させて攻撃力600アップ!」
ATK2800→3400
フレア「そしてフレアメタルの効果で素材になったブラックメテオを使って墓地のレッドアイズを蘇生する。
ATK2400
フレア「そしてこのターン、アタシはまだ通常召喚を行ってない!アタシは手札から悪魔獣デビルゾアを召喚!この子は相手の場にモンスターがいればリリースなしで召喚出来る!そして効果でデッキからメタル化・強化反射装甲を加えてセット!」
悪魔獣デビルゾア
ATK2600
相手の場にモンスターがいればリリースなしで召喚出来る。更にデッキからメタル化カードをフィールドにセット出来る。
フレア「そしてレッドアイズとデビルゾアをエクシーズして再びフレアメタルをエクシーズ召喚!効果でレッドアイズを墓地に送ってレッドアイズを蘇生!これでバトル!攻撃力の上がったフレアメタルでジルコニアを攻撃!」
フブキ「掛かったなぁ!リバースカードオープン!原石の鳴獰!この効果で2000ライフを支払い通常モンスターを一つ選択!そのモンスターは戦闘によっては破壊されない!よって白上はジルコニアを選択し、このターンジルコニアは無敵となる!」
伏せていたカードを使いドヤ顔になるフブキ。しかし……
フレア「……フブちゃん、原石の鳴獰は通常モンスターか原石モンスターにしか使えないよ?」
フブキ「え?だから効果のないジルコニアにその効果を……」
フレア「……ジルコニアは通常モンスターじゃなくて融合モンスターだから使えないよ」
………………………………
フブキ「にゃあぁぁぁぁぁぁ!?そうなのぉぉぉぉぉぉぉ?!」
どうやらフブキは通常モンスターの定義を勘違いしていたらしく、効果のないモンスター=通常モンスターと思い込んでいたようだ。
ポルカ「あー、だから効果が適用すると思ってジルコニアを出したんだ?」
わため「フブちゃん遊戯王オタクだけど実際のデュエルはわため達と一緒で初心者だからねぇ〜」
使えると思って組んだデッキが使えないと知りショックを受けるフブキ。これぞ遊戯王初心者あるあるの一つ、出来ると思ったコンボが出来ないである。
その後結局フレアのレッドアイズ軍団に終始押されたフブキはコンボが破綻したデッキでは当然勝つ事が出来ず負けてしまったのであった。
フブキ「悔じいぃぃぃぃぃぃ!フレアに悠希くん寝取られたあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
フレア「いや悠希は最初からアタシの彼氏だから!」
ポルカ「それにしても原石ジェムナイトって面白そうだよな〜。ちゃんと組めばそれなりに戦えそうだし、ちょっと試してみよっかな?」
わため「わためもそろそろ新しいデッキ組みたいからふーたんのデッキ参考にしよっと♪」
泣き喚くフブキにしつこいと怒るフレア。その横でポルカとわためは新しいデッキを作る参考に二人のデッキをチェックするのであった。
その夜……
ギュウーーーーーッ
悠希「…………どうしたんだフレア?飯食ってからずっと抱き着いてきて」
フレア「…………フブちゃんに悠希取られそうになった」
悠希「……はぁ、またか?あの人も結構しつこいよなぁ?」
フレア「…………悠希、何処にも行かないで。ずっとフレアの傍にいて……」
悠希「当たり前だ、俺はいつだってフレア一筋なんだから」
フレア「……えへへ〜♪ありがと悠希、愛してる♡」
何時も以上にフレアに甘えられ愛しく感じ抱きしめる悠希。その夜は何時も以上に熱い夜になったそうな……
そしてその頃……
ポルカ「はぁ、フブちゃんの悠希好きにも困ったもんだね〜?」
「まぁあいつは割と優しいからな。これでもう少し仕事とか頑張ってくれたら有り難いんだけど?」
ポルカ「しょうがないじゃん、悠希はまだ大学生なんだから。来年には卒業して此処に正社員として入るんだから良いんじゃね?」
自室で男性に後ろから抱きしめられながら映画を見ているポルカ。男性の名は『工藤流星』、ポルカの彼氏でありホロライブのスタッフである。
流星「ま、それもそうだな。それで、ポルカも新しいデッキは出来たのか?」
ポルカ「うん、もう少しで形に出来そう。そん時は相手よろしくね♪」
流星「あぁ、任せとけ」
他愛もない話をしながら映画を見てのんびり過ごすポルカと流星。まるで仲の良い夫婦のような二人の関係は、まだ他のホロメンは知らないのであった……