悠希「……………………」
フレア「ほら悠希、そろそろ機嫌直しなって。なっちゃったモンはしょうがないじゃん?」
事務所の休憩室。其処では悠希がフレアに膝枕されながらしょげていた。
そら「ど、どうしちゃったの悠希君?そんなにしょげてるなんて珍しいよね?」
フブキ「ハッ!?もしかしてフレアに何かされましたか!?それなら悠希くん!今すぐ抱き締めて慰めてあげますから白上の胸に飛び込んできてください!」
フレア「人の彼氏に変な事言うな!?あとフブちゃん言う程胸ないじゃん!」
フブキ「んだとぉーー!?自分が巨乳だからって良い気になりおってーーーッ!」
アズキ「まぁまぁ二人とも落ち着いて……それより悠希くんはなんでそんなに落ち込んでいるの?」
何時もちゃんと仕事を熟し、暇があればデッキをイジっている悠希が一体どうしてしまったのか?そう考えていると、一人の男が休憩室に入ってきた。
「あー、心配する必要ねぇよ。そいつ、今月からのリミットレギュレーションでデッキ一つが終わってしまったからショック受けてんだよ」
アズキ「あ、裕大くん。仕事はもう終わったの?」
裕大「おう、なんとか全部終わらせたぜ。来月にはまた旅ロケ出来そうだ」
アズキ「ほんと?やった〜♪」
部屋に入ってきた男に嬉しそうに抱きつくアズキ。彼の名は『冬木裕大』といい、アズキのマネージャーであり恋人でもある。
フブキ「それよりも冬木さん、リミットレギュレーションってなんなんです?何かのルール的なもんですかね?」
裕大「ん?あぁそうだ、リミットレギュレーションってのは所謂禁止制限のルールだ。遊戯王じゃ三ヶ月に一回、この制限改訂が行われるんだよ」
リミットレギュレーション
遊戯王は本来デッキに同名カードは三枚まで入れられるルールだが、カードの中にはゲームバランスを大きく崩しかねないといったカードが幾つか存在する為、それらのカードを規制してデッキに入れられる枚数を制限している。
禁止カードは文字通りデッキに一枚も入れてはいけないし、制限カードはデッキに一枚しか入れられない。そして準制限カードは二枚までしか入れられない。
フレア「それで悠希がメインで使ってるアザミナ財宝デモンスミススネークアイデッキの殆どのカードが規制を受けちゃって、その所為でショックでずっとこんな調子なの……」
そら「な、なんか凄く長い名前のデッキだね……?」
フブキ「それで、一体どんなカードが規制されちゃったの?」
裕大「まず展開の要になっていたエクシーズモンスターのベアトリーチェが禁止になっちまった。それと他にはデモンスミスとディアベルスターとポプルスと篝火が制限に指定されたし、ついでに増Gも準制限に指定されちまったんだ。他にもちらほらあるが、ざっと十枚近くのカードがデッキから抜けてしまったらしいな」
フレア「しかも悠希は複数デッキ持ってるけど、その殆どに増Gが三枚ずつ入ってたから調整するのがすっごくめんどくさいんだって」
アズキ「そ、そうなんだ……?」
因みに悠希(作者)のメインデッキでこのリミットレギュレーションの影響で抜けてしまったカード一覧がこちら。
永遠の淑女 ベアトリーチェ ×1
黒魔女ディアベルスター ×2
蛇眼の炎燐 ×2
魔を刻むデモンスミス ×3
刻まれし魔の詠聖 ×1
刻まれし魔の讃聖 ×1
篝火 ×1
増殖するG×1
紅涙の魔ラクリモーサ ×1
刻まれし魔の大聖棺 ×1
刻まれし魔の鎮魂棺 ×1
閉ザサレシ天ノ月 ×1
フレア「デモンスミス関連のカードが軒並み規制を受けた所為で殆どまともに使えないからって全部抜いちゃったし、此処からデッキを再構築するにもまた試行錯誤しなきゃいけないからショックでこうなっちゃったワケ。おーよしよーし♪」
悠希「…………まぁ、正直こいつらかなり暴れまくってたから絶対に規制は入ると思ってた。けど、何もディアベルスターまで持ってく必要なかったじゃねぇかよぉ…………」
そら「あ、其処なんだね?」
裕大「確かにこいつのお気に入りはディアベルスターだったからデモンスミスよりそっちが制限の方がショックか。けどまぁ、あれは許しちゃいかんだろ?」
アズキ「うん、罪宝があればある程強いもんね。多分これからも罪宝は増えそうだし、禁止にならないだけ良かったんじゃないかな?」
悠希「そんな事されたらマジで泣く。というか禁止になる程のパワーなんてねぇんだから勘弁してくれ………」
フレア「悠希って本当にディアベルスターがお気に入りなんだね?ちょっと妬けちゃうけど……」
悠希「何言ってんだよ?カードのお気に入りと大切な彼女は別物だろ?確かにディアベルスターは俺にとってのエースカードだけど、フレアはそれ以上に大切な俺の彼女なんだからさ」
フレア「……もぉ!そんなの言わなくったって分かってるってば、恥ずかしいじゃん!///」
そら「…………なんか急に惚気だしたね?」
フブキ「うぐおぉぉぉぉぉッ!白上の悠希くんがあぁぁぁぁッ!?」
アズキ「あらら、フブキちゃんってば血の涙流しちゃってるよ」
裕大「ってかこいつまだ悠希の事諦めてなかったんかい?」
突然惚気だす悠フレバカップルに血の涙を流し悔しがるフブキと呆れる三人だった。
悠希「……とは言え、本当にどうしようかな?出来ればディアベルスターを使ってやりたいが、アザミナスネークアイだと少しパワー不足感が否めないしな」
フレア「あ、だったら悠希。これなんてどうかな?よいしょっと」
―ドサッ!―
新しいデッキをどうするか悩む悠希に対し、フレアが突然テーブルの上に一つの段ボールを置く。
悠希「え、これって……?」
裕大「おぉ、ワールドプレミアムパックか。しかもカートンとは」
フブキ「ワールドプレミアムパック?なんですかそれ?」
そら「確か海外で先に出たカードが日本語版として収録したパックだよね?」
アズキ「うん、少し前のテーマだとゴーティスやウォークライも海外先行テーマだったね。中には元々日本にもあったカードをテーマ化したのもあるみたいだよ」
WORLDPREMIUMPACK
遊戯王は世界中に展開しているが、海外版のパックには日本にはないカードが収録されている。そういったカード達を一年に一度纏めて収録したのがこのパックである。過去にはこのシリーズの中から環境入りしたパックもあるとか。
悠希「でもフレア、これ一体どうしたんだよ?」
フレア「うん、最近悠希がリミットレギュレーションの所為で元気がなかったから、これで少しでも元気になってくれたらなって買ってきたんだ。なんか聞いたらこのデッキにも炎族のカテゴリーがあるからワンチャンスネークアイとも絡ませれそうかなって。どう、かな……?」
悠希「フレア……あぁ、有り難うフレア。じゃあ一緒に開けよっか?折角ならフレアもこの中からデッキ組んでみようぜ♪」
フレア「うん、勿論そうさせてもらうよ♪」
そら「……どうやら大丈夫そうだね♪」
裕大「な、だから言っただろ?心配する必要ねぇって。けど、今度はこいつがヤバそだけど?」
フブキ「うぎぎぎぎぃ……!」
アズキ「フブキちゃん、どぉどぉ」
フレアによって元気づけられた悠希はフレアと一緒に新しいデッキを組んでいく。すっかり元気になった悠希とは裏腹にフレアとの仲の良さを見せつけられたフブキは某六つ子の末っ子の如く目を見開きながら血の涙を流すのであった。
リミットレギュレーションは遊戯王のカードバランスを保つ為の大切なルールです。使っていたデッキがダメになってしまい残念に思う事もありますが、それでも新しいデッキを作ってまた楽しくデュエルしていきましょう。
―オマケ―
悠希「…………よし、取り敢えずこれで
フレア「アタシも新しく炎の剣士組んでみたよ〜♪悠希、後で試運転デュエルしてみようね♪」
悠希「あぁ、勿論……ってフレア、そろそろ配信の時間じゃないか?」
フレア「あ、ホントだ。デッキ組んでて時間気にしてなかったわ。それじゃちょっと行ってくるね♪」
悠希「おう、いってら……ってフレア、
フレア「へ?あ、ヤバ!?危うくキャラ崩れるとこだった!ありがとね悠希♪んしょ……じゃあ今度こそ行ってきまーす♪」
悠希「はいはい、いってらっしゃい…………それにしてもあの
この世界ではエルフや獣人等の亜人なんていないので配信者は付け耳等してキャラを作ってるのであった。
リミットレギュレーションは致し方ないとは思うけど、やっぱりディアベルスターが制限になったのつらい……(T_T)