「取引、取引ねぇ‥‥どんな内容なんだ?」
互いに情報交換(?)も終わり、そろそろ帰ってもらおうとしたところに黒服は『取引』を持ちかけてきた。ようやく長い話が終わったと思って気分良くなってたのに、舐めやがって(?)
「内容はいたって簡単です。先程行った通り、貴方の言うニュータイプ‥‥それを調べさせて欲しいのです」
「俺を使って?」
「‥‥ええ、ですがそちらにもしっかりとメリットはあります。私と共に研究することで、貴方がニュータイプとしての、どれだけの能力を持っているのか確かめることが出来ます」
「それに、コレは取引です。いくつか私ができる限りで貴方の条件を飲みましょう」
「‥‥そうかぁ」
ぶっちゃけ言って、俺からすればかなり良い内容だった。
ただ俺の能力を調べるだけで、自分がどれだけの力を持っているのか、しかもコッチの条件を飲んでくれるおまけ付き。コレほどに上手い条件はないと思えるほど。
「ウ~ン‥‥」
だからこそ、どうしても裏がある気がした。
考えなしに契約してしまえば、何かされてしまうのではないか?例えば体中を弄られて強化人間に‥‥とか。
「あらかじめ聞いておくけどさ、その研究で俺になにかする気か?投薬とか何とか‥‥」
「流石にそんなことしませんよ。私はそんなこともせずにその能力を持っている‥‥自然体、オリジナルのような貴方に惹かれたのですから」
「変な奴だな」
言っていることはまるで変態だが、その配慮はこちらとしてもありがたい。なんたってこれで俺が何かされる心配は無くなった。こんなに嬉しいことはない!*1
「それなら喜んで協力するさ。コレほど理想的な取引なんてないし」
「そう言っていただけると嬉しい限りです。それで、貴方の条件は決まりましたか?」
「ん、そうだな‥‥‥」
こちら側の条件、黒服は『できる限り』の条件と言った。
なら、思う存分出させてもらおう。
「欲しい条件は3つあるけど、まず1つ目は前にも言ってたけど、この研究での俺の安全の保障」
「2つ目は研究の成果によって、報酬金としてアビドス高校の借金の返済」
「3つ目はニュータイプのことを研究すると自ずと出てくるモノなのだが‥サイコミュの研究もしてほしい‥まあこんな感じだな」
「1つ目と2つ目は勿論良いですが‥‥‥3つ目のサイコミュとは?ニュータイプ専用の兵器ですか?」
「あれ、そういや言ってなかったっけ?まあ、概ね合ってる。なんでして欲しいかって言うと、単純に俺が扱いきれてないからってだけなんだけどな」
今まで扱ってきたサイコミュ兵装である『有線式5連装メガ粒子砲』、それを扱っている時に俺は過剰的に集中する必要があった。
これからの戦闘では後方からの支援のためだけにそれを使うことは少なくなるだろう。だからこそ難なく扱えるように鍛える必要がある。
「なるほど‥‥分かりました。そのサイコミュ?というのも興味がそそられます、勿論やりましょう」
「じゃ、取引成立だな。よろしく、黒服」
「‥ええ、よろしくお願いします。大津ナクさん」
俺が差し出した手に黒服は少し驚きながらも、迷うことなく握手をした。
お互いに有益なこの取引は余程のことがなければ、消えることはないだろう。
「ところで黒服、もうそろコッチに結構な人数来るから逃げたほうが良いよ。ナンデダロウナ??」*2
「クックック‥‥‥謀りましたね」
黒服はニュータイプとか、サイコミュの話になるとすごい食いつくと思う。
戦闘シーンでどっちが見たい?
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ニュータイプ少なめ武装マシマシナク
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ニュータイプ能力でオカルトし始めるナク