開いてはならない扉   作:persona4

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半年ぶりの投稿です!



書いてある~プロローグ&1日目~

あなたは「呪い」を信じますか?

 

現代科学が発展する中「呪い」のような呪術は、迷信や形式的な儀式行為

オカルト好きがのめり込むファンタジーのような感覚になっているのではないでしょうか?

 

また「呪い」というものに科学的見地からメスをいれると、呪いとは「マイナスのプラシー効果」なのだそうです。

自分が人から呪われていると認識してしまった人間はそのうち本当に体調をくずしてしまう・・・

確かにほとんどの呪いと思われる現象はそれで説明がつくと思います。

 

でもある日私に起こり始めた現象は、そんなことでは説明がつかないものだったのです・・・

 

 

~1日目~

 

私の名前は「山寺 都(やまでら みやこ)」

どこでにでもいる普通の女子中学生

そんな私がある日目覚めると・・・・

 

 

「な・・・何これ・・・?」

 

部屋の壁一面に地で殴り書きしたような文字が書いてあった。

 

 

 

 

4日後に殺す

 

 

 

 

そこにはそうはっきり書いてあった。

 

「な・・・何これ・・・?」

 

私はもう一度さっきと同じ言葉をつぶやく

体がガタガタ震える・・・これは本当に現実なの?

もしかしたらこれは夢なのかもしれない・・・

そう思った私はゆっくりとベッドの中で手を動かし自分の太ももをつねってみる・・・

 

「痛っ!」

 

太ももに痛みが走る

 

やっぱりこれは夢じゃない!

 

何が起こっているのか正確には把握できないけど、とんでもない事が起こってることは間違いない。

・・・もしかしたらこれを書いた誰かがまだこの部屋の近くに隠れているのかもしれない。

 

そう考えた私は、布団を頭をかぶると

 

「お母さん!助けて!!」

 

お母さんに助けを求めた

 

お父さんはもう随分前に亡くなり、家には私とお母さんの2人しか住んでいないのだ

 

「なーに 都 大きな声出してどうしたの?」

 

1階から呑気そうな母の声が聞こえる

 

「お母さん!私の部屋に来て!!早く!!」

 

私の悲痛な叫びを聞いた母がドタドタと階段を上ってきて部屋に飛び込んできた。

 

「都!どうしたの!?」

 

「部屋の壁に殺すって書いてあるの!」

 

私は布団をかぶったまま母に向かって叫んだ。

 

「えっ!?」

 

母が狭い部屋を歩き回り始めた

私の言った文字を探しているのだろう・・・

 

「探さなくても大きく書いてあるでしょ!」

 

私は布団に包まったまま叫ぶ

 

「どこに書いてあるの都!」

 

母が部屋の中を歩き回る音がする

こんな母に耐え切れなくなった私は布団をはねのけると・・・

 

「そこに大きく書いてあるでしょ!」

と壁を指さした。

 

「・・・・・・アレ?」

 

母も私の指さす先を見るが

 

「・・・・・・?」 

 

そこには何も書かれていなかった。

普段と変わらない壁がそこにはあった・・・

 

「・・・都?どこに書いてあるの?」

 

母がこちらを向き尋ねてくる

 

「さっきは本当に書いてあったの!!赤い字で大きく「4日後の殺す」って!!」

 

「・・・・・・でも何も書いてないじゃない」

 

もう一度壁のほうを見ながら母は言う

 

「ほんとなの!ほんとに書いてあったの!!」 

 

ベッドの上で足や手をバタバタさせながら抗議する。

 

「・・・ふふふ怖い夢を見たのね。お母さんも時々あるわ、起きる直前に怖い夢が現実とごっちゃになっちゃう事が・・・」

 

そういうと母は私を抱きしめて頭をやさしくなでてくれた。

 

「お母さん!本当なの!夢なんかじゃないの!私自分の太ももをつねって夢じゃないのを確認したんだから!!」

 

「お母さんがいるからもう大丈夫よ、よしよし・・・」

 

母は微笑みながら私の顔を覗き込む

 

「・・・ホントだもん!嘘なんか言ってないもん!」

 

「分かってる分かってる、だれも都をうそつきなんて行ってないでしょ。さ、お母さんと一緒に朝ごはん食べましょ。昨日の夕飯の残りだけどもう温めてあるから・・」

 

笑顔でそう言う。

母の顔を見ているうちに私もやっとさっきの興奮が冷めてきた

 

そう言われてみると、さっきの事はリアルに感じたけど母の言うとおり、起きる直前に見た夢だったのかもしれない。

 

そう考えた私はあんなに取り乱してしまったことが急に恥ずかしくなり、朝ごはんを食べてる間顔をまっかにしながら、何度も「ごめんなさい!」と母に謝った。

 

そんな私を母は微笑みながら学校に送り出してくれた。

 

 

 

「はーーーー、朝からすごい恥かいちゃったな~」

 

私はため息をつきながらいつもの通学路を歩いていた

私の通う学校はちょっと山を上ったところにあり、ここから見る町の風景はすごくお気に入りだ。

・・・坂道を通うのはちょっと大変だけど・・・

私は持っている携帯に目をやる

 

「8時5分前か・・・、そろそろかな?」

 

私がそんな事を考えていると、ポンと後ろから肩をたたかれる

 

「おっす!都ッチおはよう~♪」

 

親友の富山 菜月(とやま なつき)ちゃんだ

 

登校する時いつもここで待ち合わせしているのだ。

 

「菜月ちゃんおはよ~、朝から元気だね」

 

「そりゃそうよ~、今日もかわゆい都ッチに会えるんだからおじさん朝から元気になっちゃうよ~。」

 

そんな事を言いながら菜月ちゃんは私のお尻にタッチしてくる。

 

「キャッ!!」

 

驚いて私は飛び上がる

 

「もーーーー何するの!菜月ちゃん!!」

 

いつもの事だが、夏樹ちゃんは私に会うたびにいつも体のどこかにタッチしてくる

 

「だって、都ッチのお尻がふりふりしててかわいかったんだもん!触らないなんておじさんには不可能だよ!」

 

などと意味不明な事を言ってくる

 

「もぉーーー菜月ちゃんの方がスタイルいいんだから、自分のお尻にタッチしてればいいじゃない!!」

と私は抗議するが

 

「自分のお尻を触りながら歩いてるって変態じゃない!それにおじさんは都ッチのお尻がすきなの!!」

とこれまたいつもの調子だ。

 

菜月ちゃんはしゃべらなければ「ロングヘヤーが綺麗なお姉さん」見たいな感じなんだけど

ひとたび口を開けば、セクハラおやじみたいなキャラクターになっちゃうのだ。

そんな彼女は成績優秀、運動もそつなくこなすが、これを鼻にかけない面白元気キャラクターで学校では男女問わず人気がある。

そんな非の打ちどころのない菜月ちゃんが、私の親友になってくれている事が今でも時々不思議になる・・・

セクハラ癖はちょっと困るときもあるけど、私はこんな菜月ちゃんが大好きだ。

 

「もーーーそんな事ばっかり言ってるとおいていっちゃうよ!」

 

私は笑いながら走り出した

 

「あっ!待ってよ都ッチ~」

 

こんな感じで私は登校のひと時を楽しんでいた・・・

 

 

「・・・・・・・」

「あれが・・・」

 

 

怪しい男の人達が私たちを見ていたことにも気づかずに・・・

 

 

~学校~

 

「へーーー朝からそんな事があったんだ」

 

「そうなの、もうちょーー恥ずかしかったよ」

 

私は今朝あった出来事を菜月ちゃんに話していた

起きる直前に見た夢のせいで大騒ぎしてしまった例の事件だ

 

「もーーーほんと都ッチはかわいいな~、朝からそんな面白エピソードを作っちゃうなんて」

 

話の途中から菜月ちゃんはずっとニヤニヤしっぱなしだ

 

「笑い事じゃないよ!その時はほんと怖かったんだから!」

 

「今度同じ事が起こったら菜月おじさんにすぐ連絡してね!地球の裏側からだって駆けつけるから。都ッチの怖がってる顔ちょーー見たい!!」

 

「菜月ちゃんのいじわる!」

 

当分この話をネタにからかわれそうだ

・・・話したのは失敗だったかな?

 

そうしているうちに授業が始まった

 

ちょっと朝からブルーな事もあったけど、菜月ちゃんのおかげで今日も楽しい1日を過ごすことが出来た

 

放課後

帰宅部の私はテニス部の菜月ちゃんと別れて家路についた

 

 

「ああ、今日も疲れた~」

 

私は苦手な数学の宿題をなんとか終えて小さく伸びをした

1次関数とか三角形の合同条件とかほんとに将来必要なのかな?

普通に生活してると、足し算引き算ぐらいしか使わないんだけどな?

などと考えたところで苦手な数学がなくなったりはしない・・・

 

「まぁ、分からないところはテスト前になったら菜月ちゃんにおしえてもらお」

 

菜月ちゃんはああ見えて成績は優秀なのだ

 

「さーーー今日はちょっと早いけどもう寝ちゃおう!今朝は疲れが溜まってたせいであんな夢見ちゃったんだわ」

 

そんな独り言をいいながら、ごろんとベッドに横になった

 

とたんに私の意識は薄れていき、夢の世界へと落ちていった・・・

 

 

「・・・・・・・・・・・あれ?ここは?」 

 

「初めまして都、僕は「榊森 一(さかきもり はじめ)」」

 

「あ・・・あなたは一体・・・わ、私なんでパジャマで学校にいるの?」

 

「・・・・・・・・・都、君は命を狙われている。僕は君を守りにきた」

 

「え?」

 

「近々、僕は君に会うことになるだろう・・・そのときが今から楽しみだ」

 

「・・・あ、あなたは・・・いったい?」

 

「では、また逢おう。僕の運命の人よ・・・」

 

「あ!ま、待って!!」

 

 

そんな言葉を言い残し謎の男の子は消えてしまった

あの子は一体誰だろう?

私はどうして学校にいるのだろう?

・・・・・・

ここまで考えた時に不意にこれが夢だと気がついた

 

その時再び私の意識は薄らいでいき、もっと深い眠りへと落ち込んでいった

 

 

nextday 2日目に続く




次は土日のどちらかに投稿する予定です

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