ついに幽霊が登場します。
車はついに霊園にたどりつき
へっとライトの先に不気味な石造りの輪郭が浮かび上がった・・・
・・・死の霊園・・・
目の前に浮かび上がった墓石群を見ているとまさにその言葉が表すとおりのばしょにおもえてくる
一度入ってしまうとそのまま死の世界につながっていてかえってこれなくなるような・・・
「・・・怖い・・・」
小さな声で梢ちゃんがつぶやく
俺も心の中では同じことを思っていたがそれを言葉にしてしまうともっと梢ちゃんが怯えると思い逆のことを口に出していた
「な・・・なんだ・・思ってたほど・・・怖そうじゃないな」
しかし緊張で喉が乾いてしまっていたのか口から出たセリフはかすれ声になってしまった
「あはは雅人君!声が引きつってるよ!」
すかさず世理香がつっこんでくる
・・・くそ!よけいなつっこみいれてきやがって
「よしこんな所でしゃべっててもしようがない。さっさと霊園探検に行こうぜ!」
車のドアを開けながら晃がいう
「え!?」
とたんに梢ちゃんの顔色が変わる
「おい!俺たちは車で待ってるって言ったろ!!霊園に行きたかったらおまえらだけで行って来い!」
俺の言葉を聞いて梢ちゃんがホッとした顔になる
「ちっ!お前らほんとにこないつもりかよ」
「せっかく来たんだしみんなでみてこようよ」
この二人は霊園についてからも絶好調だ・・・正直うざい
「最初から約束してただろ!俺たちはいかないって!さっさと二人だけで肝試しでもなんでも行って来てくれ!!」
「・・・わかったよ雅人。そんな大きい声だすなって、おい世理香二人だけで行こうぜ」
「え?ほんとに二人だけで行くの?」
「雅人はああ見えて人一倍「頑固」だからこうなっちまったらてこでも動かねーよ」
流石晃は付き合いが長いだけに俺の事をよくわかっている
「ふ・・・二人だけで行くのは・・・ちょっと・・・まずくない?」
世理香もはしゃいでいるように見えたが内心ではけっこうビビッていたようだ
しかしそんな世理香を掴みどんどん霊園の中に入っていく
「・・ううう・・・」
泣きそうな顔をこちらに向ける世理香
自業自得とはいえちょっと可哀相になってきた
その時梢ちゃんが俺の手を掴んできた
「あ・・・ありがとう雅人君」
梢ちゃんの手は小さく震えていてその感触に俺の心臓は高鳴った
「い・・・いや!と・・・当然の事をしただけだよ。晃には今後こんな事するなって俺から厳しく言っておくから!」
それを聞いた梢ちゃんは小さく微笑んだ
でも直ぐにまた暗い顔になると霊園の方に顔を向け
「・・・二人とも・・・本当に大丈夫かな?私ここに来たのは初めてだけど今までこんなに嫌な気持になった場所はなかったよ・・・
「心配ないって!「死の霊園」なんて根も葉もない噂話に尾ひれがついただけに決まってるよ。しばらくしたら「何も起こらなかった~」ってつまらない顔した二人が戻ってくるさ」
ダレダ?
「え?」
「何!?」
「・・・・・・・・・・・・・・・梢ちゃん今何か言った?」
「う・・・うん二人とも本当に大丈夫かなって・・・」
「いや・・・違う・・・「誰だ?」って聞こえたような・・・」
「わ・・・私そんな事言ってないよ」
その時
霊園の中から女の悲鳴が聞こえてきた・・・世理香の悲鳴か!?
二人に身に何かあったのだ!
「な・・・何!?ふ、二人に何かあったんだ!!」
俺はとっさに車を飛び出そうとしていた
「ま、雅人君待って!私を一人にしないで!!」
「梢ちゃんは危ないからここにいるんだ!」
「いや!雅人君が行くなら私も行く!」
確かにその方が俺が守れるし安全かもしれない
「わかった一緒に行こう!!」
俺たちは車を飛び出して霊園の中に向かった
霊園を間の門を通る時、凄く嫌な気配を感じた・・・
しかし、今はそんな事を気にしている場合じゃない!
「晃ーーーどこにいる!」
「世理香ーー!世理香ー!」
俺たちは叫びながら走った
その時!
「うわあぁぁっっ!!」
突然何かが俺の肩を掴んだ
「雅人!俺だよ俺でっけー声出すなよ」
「び・・・びっくりした・・・雅人君急に大きな声出すから」
そこには晃と世理香がたっていた
「おい!お前たち無事なのか!!」
「な・・・何がだよ?」
「だってさっき霊園の中から女の悲鳴が!」
「キャハハハゴメンゴメン!あれ私たちのいたずらだったの」
「い・・・いたずら?」
「そう・・・お前たちが車の中から出てこなかったから世理香に「悲鳴でも上げれば助けにきてくれるんじゃね?」って言ったらこいつマジで悲鳴上げやがって」
「突然悲鳴上げたら晃もビビッてたよね♪」
「バカ野郎!!あんな側でいきなり大声だされたら誰だってビビるだろうが!」
「・・・それじゃ二人とも・・・本当になんでもないの?」
「ああ、見ての通りなんでもねぇよ。助けに来てくれてサンキューな!」
晃は悪びれた様子もなくサラッという
・・・そうだよ昔からこいつはこんな奴なんだよ・・・
「もう!世理香!!心配されるような事しないでよ!」
「ゴメン!梢・・・でも正直二人だけじゃ心細かったんだ・・・一緒にいこ ねっ?」
「・・・・・・もう・・・しょうがないな・・・」
梢ちゃんは優しいからこんな頼まれ方をすると断れない
そのへん世理香はよく心得ている
「騙された俺らも悪いか・・・ちっしょうがねー一緒に行ってやるか」
梢ちゃんが一緒に行くというのであれば当然俺も一緒に行かざるを得ない
それに本音を言うと俺もその霊園の奥にある墓に関して興味があったのも事実だ・・・
「よしっ!じゃあ4人そろったところで霊園探検再開だ!!」
いよいよ晃は絶好調だ
こいつにはまったく敵わない
ダレダ?
「え!?」
「何?雅人君どうかした?」
「・・・い・・・いやなんでもない」
また何か聞こえたような気がしたが今は4人ともここにいるんだ
俺たちの声以外するわけないよな・・・
確かに何か聞こえたような気がしたが他の3人にそんな様子はない・・・
・・・きっと緊張して何か物音を人の声と間違えたんだろう・・・
俺は無理やり自分にそう言い聞かせた
「よしじゃあ出発だ!」
俺たちは不気味な気配の漂う霊園の奥へと進んでいった・・・
すいません!
意外に長くて幽霊の声しか出せませんでした。
次回は必ずでます。