開いてはならない扉   作:persona4

8 / 10
死の霊園~呪い回避~

 

 

気がつくと俺たちは元の場所に立っていてその前に女に女の霊が静かに立っていた・・・

 

その姿は先ほどまでのような怒りは感じられずむしろ神々しさが漂っているように感じられた・・・

 

女の霊は静かに語りだした・・・

 

 

お前たちはは勇気あるものなのですね

私の姿におびえず

私のあたえた苦痛にも屈せず

私のあたえた「まやかし」をも克服した・・・

私は自分の無念を理解してほしいがために

多くの人間を同じ地獄に引きずり込んでしまった・・・

死の直前の私の苦しみが怨念に変わり

死んだ後もここへ近づく者を死へ引きずり込む悪霊になってしまったのです・・・

こうなってしまっては私にも私が止められない・・・

私の意識と

私が生み出してしまった怨念とは、魂の世界では別々のものなのです・・・

でも私は感じてるのです・・・

私の死の真相を理解しようとするものが現れると

私の生み出してしまった怨念も少しずつ薄まっていくのです・・・

勇気ある人よ・・・

これ以上私に無慈悲な人間の死を繰り返させたくなければ

ここに近寄る者をなくすか、私の死の真相を理解しようとしてほしいのです・・・

 

 

「あなたも好きでこんな事をしていたわけではないのですね・・・」

 

梢ちゃんが目に涙をためながらつぶやく

 

「・・・分かった約束する。俺たちに何処まで真相を追究できるか分からないができる限りのことはやってみる!」

 

俺は強く答えた

 

 

・・・・・・ありがとう・・・・・・

 

 

最後にそう言い残し女の霊は姿を消した・・・

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

次の日・・・俺と梢ちゃんは死ななかった

 

死の呪いを克服したのだ!

 

・・・しかし、晃と世理香の二人は死の呪いを克服できなかった・・・

 

 

 

二人は霊園から戻った次の日、事故で死んでしまったのだ!!

 

 

 

次の日二人は

「死の呪いを回避するために遠くに行く!」と車に乗り走り去ってしまったのだ・・・

・・・俺と梢ちゃんの制止も聞かずに・・・

 

それから数時間後だった・・・

 

警察から二人の死亡の知らせが入ったのは・・・

 

二人は霊園がある山の近くで大きな木に正面衝突して死んだらしい

「死の呪いを回避するために遠くに行く!」と言って車を走らせたはずなのに

どうしてそんな場所に行ったのか分からない・・・

今となってはその真相は分からないだろう・・・

そして警察はスピードの出しすぎでの事故死という線で調べているようだが

それにしては大きな不自然な点があるというのだ

 

・・・そう

二人とも火の気のない状態にもかかわらず体中焼けただれていたのだ・・・

 

俺は直感的に感じた

彼らは死の霊園の呪いで死んだのだと!!

 

やはりあの場所は興味本位で近づいてはいけなかったのだ!

 

晃と世理香の死は悲しかったが、俺と梢ちゃんにはやる事があった

 

あの霊園での起こった出来事をホームページで公開し、興味本位で近づいてはいけないと警告した

 

しかしその後も霊園を訪れて死んでしまう者は後をたたない・・・

 

そこで俺たちは「業火に焼かれて死んだ女」の真相に近づくことにした

彼女の正体は意外にすんなり分かった

墓の名前から辿っていけたからだ・・・

 

彼女の名前は

「杉並 麻世(すぎなみ まよ)」

彼女はかなりの美女で頭もよく、小さな頃から「神童」としてけっこう評判になっていたらしい・・・

大きくなってからは有名大学の研究室に入り、いくつかの論文を発表しては世間の注目を集める存在になっていった

しかしその経歴もある年を境に表舞台から姿を消す・・・

 

噂では国が極秘に進めている研究の研究員の一人に抜擢されたようなのだ・・・

なのでここから先の事は、微かな情報をもとに俺たちが推測した事柄になる

 

彼女はどうやら「クライオニクス」という研究に従事していたらしい・・・

「クライオニクス」・・・分かりやすく言うと「人体冷凍保存技術」

現在冷凍による人体保存は死亡と確認された体にしか施してはいけないことになっている

しかし、国は密かに生きた人間による「クライオニクス」の実験を進めていたようなのだ・・・

その最初の実験台になったのが「杉並 麻世」だったようだ・・・

しかし、その実験は失敗した・・・

彼女は死んでしまったのだ

機密でおこっていた研究で死亡者を出してしまった研究所は

彼女を急いで火葬して証拠を隠蔽する事にした・・・

しかし、実はこの時取り返しのつかない事がおきていた・・・

 

 

死んだと思っていた彼女は実は生きていたのだ!

 

 

自分の体が燃やされる苦痛により目覚めた彼女は

最後の力を振り絞り助けを求めたが、その音に気がつき研究員が棺を引き出した時にはすでに遅く

今度こそ彼女は本当に死んでしまったのだ・・・

同じ研究をしていた仲間に行きながら焼かれるというあってはならない不幸によって・・・

 

 

ーー以上が俺と梢ちゃんが調べた事柄によりたどり着いた結論である・・・

この推測がどこまで正しいかは分からない

国が極秘に進めている研究に絡む事なので、真相に迫ることが容易ではないからだ

俺や梢ちゃんの様な一般人にはここまで調べるのが限界だろう・・・

俺のした事は「死の怨念」をある程度は薄める事ができたのだろうか?

 

 

 

 

それから数日後・・・

 

 

死の霊園なんて行って大丈夫なの?

 

なーーーにちょっとした肝試しさ!

それに本当のお化けがでたら、俺が捕まえて見世物にしてやるさ!

 

きゃはははははは!たのもし~♪

 

さ---それじゃスピード出して行くぞーーー

 

ハタ君かっこいい~~♪

 

 

・・・・・・・・・・・・

 

 

今日も俺たちの知らないところで誰かが死の呪いの犠牲になっているのではないだろうか?

 

 




死の霊園編は終了です!
次回はおまけです。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。