「《デンジャーラップ》!」
「うわー!」
「《コマンドボム》」
「そんなー!」
「《フラッシュボム》!」
「ヴァアアアアア!」
轟音。
爆発。
破壊の振り撒かれる中、四体のネットナビが悠々と歩く。
最後方。
チェスのルークのような頭から時々泡を吐き出す、ガッチリとした姿をした巨漢型。
胸元に二ヵ所から内部を覗かせ、中のエネルギーを不気味に揺蕩らせている。
バーストマン。
次いで。
緑色の戦車をそのまま人型に押し込めたような、重厚かつ角ばった人型。
両腕両肩の多連装砲門から情け容赦なく破壊を辺りに降り注いでいる。
コマンドマン。
一つ跳んで、最前線。
まさに手榴弾の擬人化。
爆風や敵の反撃を受け止め、悦に入りながらも容赦なく破壊のための破壊をし続けている。
グレネードマン。
「《ハイパーボム》」
「やられたー!」
そしてその後ろ。
赤茶色の鎧を節々に身に着けたような人型。
前で悦んでいるグレネードマンを引き気味に見ながらも同様、あるいはそれ以上の破壊を振り撒く。
ボンバーマン。
それら四体が処理している敵ナビは、非常に分かり易かった。
全て同系統。
全体的に容量を削るためか、人型を簡略化したような丸みを帯びた、ゲームの敵のような体。
ボンバーマン。
あるいは、ボンバーマン・レッサー。
そう称されている、かつてのボンバーマン。
アメロッパに渡されていたデータが中途半端に盗まれ。
そして流出したデータを基に補完されたが随分と削り取られた存在達。
ダムーシュニクが優秀であった。
断片を基にしたとは言え、それなりのナビに仕立て上げていたのだから。
だが、これは。
おおよそ、ワイリーによって作られたボンバーマンの尊厳を無視したような存在達であった。
故にこそ。
暴走気味なグレネードマンを除いた二体。
バーストマンとコマンドマンは些かの心配の籠った視線をその背中に送っているのだが。
送られているボンバーマンは何処か感心したように頷きながらただデリートを進めるのみ。
無感動に。
ではなく。
何処か面白そうに。
自身の劣化品が襲ってくる様子を。
しかし作業染みた正確さで。
「…………アレか」
十数。
否。
数十。
それだけのナビをデリートしただろう。
不意にグレネードマンの足が止まった。
続く三体の足も同様に止まる。
最奥。
どうやら其処まで辿り着いたらしい。
今まさに破壊を振り撒いていたその組織の心臓部。
雑多に並べられているデータ群。
急な襲撃だったからか、あるいは慢心からか。
早々の遮断を受けた結果、碌な退避も出来ていなかったらしい。
「じゃ、いってくっぜ! ヘヘヘヘヘヘヘ!」
「油断はするなよ」
周囲の警戒。
それについては一番戦闘の可能性があるからと言う理由でグレネードマンが何時も通り志願。
この場の警戒。
最も耐久性があると自負しているコマンドマンが何時も通り対応。
「ほぉウ…………雑ダな! こリゃ!」
「や、辞めて下さいよぉ! ソレ見たワイリー様がなんっつうか!」
残った二体が残されたデータのサルベージ。
分担を始めて早々。
ボンバーマンが徐にデータの一つを手に取った。
無残なまでに弄繰り回された、かつて自身だったデータ。
無理矢理にでも稼働出来るようにと努力した形跡が垣間見える、ワイリー激おこ確定の代物である。
笑って眺めているボンバーマンに、見目に反して臆病なバーストマンは普通に引いた。
収集したデータは当然、ワイリーにも渡される。
その際、そのデータを目にしたワイリーがどのような姿を見せるのか。
いや、見せたか。
よくよく理解しているバーストマンは密やかに震え上がった。
だがボンバーマン。
自分事のハズなのに、特に気にする様子もなくむしろソレを見せ付ける。
「マあ見ろ。雑ダが面白ぇ。苦肉の策っテ奴だろウが、全体を小規模に済まセようとしタ痕跡が見えル」
「……申し訳ないが、急いで頂いても?」
「オっと、すまネえ」
「いえ」
見せ付け、若干の関心すらも示している姿に白目を剥いて頭から細かな泡を垂れ流すバーストマン。
役に立たぬと諦めたように口を挟んだコマンドマンの言に、本当に申し訳なさそうに身を縮こませながらボンバーマンが頭を下げた。
遣り辛い。
そのような色をアリアリと、角ばっていて分かり辛いはずなのに、浮かべながらまた周囲へと目を向ける。
遠くではまだ爆発の音と、狂笑が響いてきている。
まだ残党が居たらしい。
だが時折響く音も、然程と経たずに消え、また鳴る。
後続は問題なく蹴散らされている証明だろう。
そしてそのような状況下。
潜り抜けた先。
其処に待ち構える存在となっているのがコマンドマンである。
「――《コマンドボム》!」
「グアー!」
《コマンドボム》。
ボムの名を冠してこそいるが、その実態は誘導ミサイルが近い。
ある程度の操作が可能な、爆撃。
それこそがコマンドマンによる、乱射と相反する精密射撃を両立した爆撃。
ある種、破壊力の集中とでも言うべき攻撃であった。
他二体。
グレネードマンとバーストマンは違う。
言うならば、方向性が。
《フラッシュボム》。
その名の通り、強烈な光も合わせて起こる爆弾である。
相手のナビに視界不良を起こし、そのまま絶え間ない爆撃に呑み込ませる。
ある種、相手に行動の隙を与えない連撃であった。
《デンジャーラップ》。
此方は異端の思考と言うべきか。
ボムを安全に移動させ起動させる、色々と電脳世界でやる意味があるか疑問のある作業。
しかし触れれば爆発する空中機雷を用意出来る、中々ユニークな代物でもあった。
今現在。
データの抽出に際しては、流石に機雷が近くを浮いていると安心出来ないため用意されていないが。
待ちの戦法であれば、時間があればあるだけ状況が整うのだから厄介を極めるだろう。
閑話休題。
それなりに急いでデータのぶち抜きを敢行し。
やがて成った。
「ふィー」
「お、終わったぁ……さっさと帰ろうや!」
「グレネードマンには……帰り掛けに合図を出しましょう」
無意味に腕で汗を拭うような仕草をしているボンバーマンと、焦った様子で肩を落としているバーストマン。
それらを尻目に早々に進み始めるコマンドマン。
早く出なければ邪魔になる故もあって。
最後尾。
《デンジャーラップ》でそこいら中に空中機雷をばら撒かれる中。
コマンドマンの後ろに着いていたボンバーマンが足を止め、振り返る。
両腕をランナーのように振ってその横を駆け抜けたバーストマン。
その姿を確認してから、一つ、爆弾が生成された。
Dと描かれた爆弾。
ソレは無造作に、先程まで三体が居た場所へと蹴り込まれ。
一言、
「《デンジャラスボム》」
何の感慨もなさそうな言葉と共に振り返ったボンバーマンの背後。
強大な爆発。
連鎖する機雷の爆破。
様々なモノを巻き込みながら、完膚なきまでに其処にあった全てを炎に吞み込んでいった。
抵抗は。
ない。
最早。
ただ歩いて行く。
それのみでも、最早襲って来る存在はない。
後続のネットナビも、あるいは巨大な爆発に腰を抜かしたのだろうか。
それともグレネードマンが全て片付けたのか。
分かりはしないが。
「おう、お疲れ」
「いやぁ……一安心だ」
「終わっタ終ワった」
「じゃ、頼むぜ兄貴!」
「仕上げをお願いします」
そのようなままに。
エリアの外。
入って来た場所へと戻って来た四体は最後。
外套で姿を隠し、しかし腕を組んで待ち構えているナビに手を上げた。
外套。
余程の大きさのネットナビでもなければその姿を完全に隠すことの出来る、特殊な姿変更プログラムとでも言うべき代物。
しかし狭っ苦しかったのか、その両腕は曝されていた。
紫色を基調した巨大な砲口のような、その腕は。
そうしてそのネットナビは全身の外套こそ外しはしないまま。
待っている間にチャージしていたエネルギーを、その両腕の先へと充填させる。
感じる者が感じ取れるのは。
禍々しさすらも覚えそうな程に純粋な、
「破壊指令、遂行――――」
破壊の意志。
「――――《デストラクション》!!!」
具現化したソレ等。
両腕より交互に発射されまくる数多の爆弾。
時間にして一分と掛からず。
そのエリアの全てを破壊し尽くした。
破壊指令。
ソレが出されているのは一箇所だけではない。
複数箇所である。
流出したボンバーマンのデータ。
どのような経路を辿ったかまでは当初、不明慮であった。
しかし、襲えば襲うだけ。
何処の組織、あるいは個人とデータのやり取りが行われたのか。
そう言ったモノは浮き彫りとなっていく。
そしておおよそ。
現実世界で言う所の、推定無罪。
ソレがウラインターネットで通用するハズがない。
そもそもウラに居る時点で後ろめたい何かがある。
そう断定されて文句を言えるハズもまたない。
ウラにおいて、物事は推定有罪で動くのだ。
そういう訳で次なる推定有罪目指して歩を進めていた五体。
もっとも。
ボンバーマン以外の四体は形ばかり。
一応、外套データで身を隠しながらだが。
「……オ?」
そのように、特にお喋りするでもなく歩を進めていた中。
不意にボンバーマンが足を止めた。
同時に、他四体もまた。
そのまま耳に手を当て、行く先へと耳を澄ますような動作をし始めたのを無視して。
二体は後方。
他二体はボンバーマンを盾にするような形にしながら、外套を脱いだ。
一体だけは引き続き羽織ったままだが。
既にエネルギーのチャージを始めている。
剣呑な雰囲気が漂い始める。
そのような中、徐々に。
徐々に声が聞こえ始めていた。
「コりゃあ……」
「どうされた?」
「敵ジゃあなさそうダ」
そう言い、腰に手を当て、待ち。
そのような様子に微かな困惑を浮かべる三体。
相変わらず外套を纏ったままの一体は、無言のままチャージを辞めた。
「殲滅!」
「殲滅!」
「撃滅!」
「撃滅!」
「壊滅!」
「壊滅!」
「掃滅!」
「掃滅!」
「撲滅!」
「撲滅!」
「撃滅!」
「あー! 撃滅二回目だし~!」
「あ、やっちまったぁ!」
そうして。
剣呑な掛け声と共に走ってきていたらしい二体。
あとはサポート係なのだろうネットナビ達が三体。
ボンバーマンから少し、現実世界換算で三メートルほど、離れた所で止まった。
二体。
それぞれが片目に眼帯を付けている、改造軍服を着たネットナビ。
右に眼帯を付けた褐色肌の茶髪のポニーテール、そして腰に二本のナイフ。
左に眼帯を付けた白肌に金髪のツインテール、そして後ろにモップ。
「……タクティカルアサルトフォースだっタか? パインとこの、オレンとオリーヴ」
「お? あーし達のことご存知?」
「おにぎり食う?」
「頂こウ…………お、シャケか」
返答すぐさま投げ渡されたおにぎりを呑気にムシャるボンバーマンを尻目に、場には微かな緊張が覆っていた。
軽い口調。
ソレに反して二人、のみならず他三体も。
片手は武器近くに用意し、すぐさま戦闘に移れるように整えてはいる。
「…………とこロで」
だが無神経に。
あるいはあえてか。
そのような振る舞いで、口火が切られた。
「お? なんし?」
「おめえ等もボンバーマン狩りカ? あ、ボンバーマンっテのはワタシじゃネえぞ?」
「おー! そ、そ! あーし達もそーゆー雰囲気!」
目的は共通。
元気よく頷くオリーヴと、呑気におにぎりを同じように食べ始めるオレン。
毒気を抜かれた形で。
双方、和らいだ。
「――確認したいが、本当にそうか?」
が。
コマンドマンの慎重な一言に、場に冷たさを取り戻させた。
「…………何が言いたいだ?」
おにぎりを一飲みに。
目を刃のように鋭くしたオレンが問う。
「つい先ほど、我々が殲滅したエリアに居たボンバーマン崩れは、貴様等の大将が作ったゲーム……ボンバーウォーズ……だったか? それに出ていたキャラクターに似ていた」
「え~? つまり、なに? あーし等のご主がデータ、バラ撒いてって?」
「さて。どうだか」
「コマンドマン???」
オリーヴも目を細め。
小首を傾げ。
「――――ぶっデリートすっぞテメー」
凄惨に嗤った。
その背後で三体のナビが変形した腕の武装を向ける。
最前。
ボンバーマンの正面。
抜き放たれた二本のナイフが不気味にギラつく。
「ソッチもソッチでさぁ~、スタッフちん経由でうちらのご主、引き摺り出すのに協力したっつう話じゃねーん? ん?」
迎えるように無言。
砲門は開き。
エネルギーが微かな音を立てて巡る。
獲物を求める獣の唸りのように。
激突間近。
双方、最早衝突は避けられぬ。
そう見える最中。
ボンバーマンは。
「オう馬鹿辞めロ!」
あっさりとオレン達に背を向けた。
その両手は宥めるように、実際宥めるためにワタワタと忙しなく。
仲間のナビ達へと向けられている。
「今回の騒動、元々パインのヤツから来タ情報で動いテんだゾ!」
「…………サーゲスの指示だ」
「ワイリー様カらサーゲスに行っタって話のハズだ。間違いネえ」
「……一応、味方であると?」
訝し気な視線が、オレン達へと向けられる。
対するオレン達の側も同様である。
そのような話、聞いていないのだから。
「あーし達もぉ、そーゆー話聞いてないけどぉ?」
「アー? あー……パインのヤツが情報交換怠ったんダろ。忙シいみテえダしな」
「ぁー…………」
相変わらず無防備に背中を晒しながらのその回答に、オリーヴは小さく唸った。
ご主。
彼女のマスターであるパインが馬鹿程忙しそうなのは、少なくともパイン陣営とでも言うべき側の殆んど全員の共通認識である。
そんな中であっても敢行され、一時は陣頭指揮まで取って行われているボンバーマン狩り。
クラッキング能力ばかりは優れているのだから、放っておくと面倒臭いということでの執り行いではあった。
だがソレを原因の大本達に揶揄され、些かの冷静さを失っていた訳だが。
既に戦闘態勢を解いて新しいおにぎりを食べ始めている、オレン。
オリーヴの後ろで困惑気味ながらも既に構えが疎かになり始めているナビ達。
闘争の雰囲気では既にない。
ないものの。
一応、適当な確約があるに越したことはないというのがオリーヴの感想であった。
「あー、じゃーさ、誓えたりする?」
「誓ウ?」
「おたくがご主、誘導してないって。あと少なくとも現状、おたく等とあーし等のご主が協力関係っての」
「オう。ワイリー様に誓っテ構わネえ」
瞬間。
場が冷えた。
今までとは別の意味で。
ネットナビにとって。
自身を創り出した存在は、創造主そのものである。
量産型のネットナビであれば多少、その感覚は薄いかも知れない。
しかし、一から創り出された者達にとっては違う。
あるいは人間の親子よりも、その関係は濃い。
その存在において誓う。
その意味は非常に重い。
ソレをあっさりと。
逡巡の一切もなく行ったのだから疑う余地があろうハズもない。
その場に居た全員。
半ば弾かれるように武器の近くから手が距離を置いた。
「……? なんダおめえ等、万歳なんかシて?」
「…………仲良くやろってポーズ?」
「なんダぁ、ソりゃ」
「ともかく悪かったし! 仲良くしよぉ~! ね?」
「おウ……っテことで構わネえか?」
所謂ぶりっ子ポーズを取っているオリーヴを尻目に。
そう言って再度。
他の四体へと視線を向けたボンバーマン。
当然、四体の反応は、
「此方の遣り取りの不備で不快にさせた。よろしく頼む」
「やり合わないに越したことはねえからな!」
「チェッ、つまらねえなぁ」
「……任せる」
残念そうなグレネードマンを除いた全員一致で、協力は決まった。
少なくとも、この場では。
「……一先ず、此処で会ったということはお互いの獲物がバッティングしていたということかと思います」
「どうもそうみたいだな!」
「じゃあ情報交換すべきか。いや、でもワイリー様に勝手には……」
「そん時はワタシの責任っテことで謝っトく。ソッチは?」
変わらず意見を述べるコマンドマン。
最早敵意の欠片も見せずに頷くオレンだが、続くバーストマンが体を震わせながら呟くように言った。
透かさずボンバーマンが受け取り、水を向ける。
しかし対するオリーヴの顔は渋い。
「あーし等の方は確認取らないと流石になぁ……」
「ケチ臭いな!」
「怒られんのあーしだし!」
「そうだぜ、確認は大事だ」
「ならコッチの情報を見せル。今回のトコは、意見を貰えリゃ構わネえ」
「………………まあ? そんぐらいならオッケー?」
気まずそうに顔を掻きながら、しかし声を荒げずに返す。
同意するバーストマン。
現場判断で怒られるのは怖いのだ。
であればと出された代案には、微かな沈黙の後に頷いた。
同じ目的の相手から意見を求められたので答えた。
詳既に自分達が済ませた所は無駄になるので、詳細は伏すが意見しておく。
詭弁である。
しかし、やった方が効率は遥かに良い。
「いっそ全員で動こうぜ! その方が派手で良いじゃねえか!」
「おっ、示威ってヤツ? 一回ぐらいはやってみたかったんだよな!」
「まだ早い。本気で派手にやんのは、最後の方――そうだろ、ボンバーマン」
「オっ、そうダな」
段々と面倒臭さが勝って来たのだろう。
拳を握り締めていうグレネードマンと、それに同調する形のオレン。
しかし、未だに外套を羽織ったままのナビが口を挟んだ。
手向けられたソレに、ただ頷きで返される。
現状は、広がっているデータを抑え込みに向かっている状態である。
それこそ虱潰しに。
協力してデータを取り扱っている者達を潰していけば何れ、ソレを危険物としてキチンと認識されるだろう。
実際、既に認識され始めてはいた。
ボムによる破壊。
クラッキング能力。
それをこそ危険あるいは優秀と判断されてはいるが、特別頭を抜けて凄まじいデータと言う訳ではない。
既に各組織や個人のデータを丸ごと引っこ抜かれた上に完膚なきまでの処分までされている状況下。
リスクとリターン。
どちらに天秤が傾くか等、知れている。
少なくとも存続と比べれば。
「おっ! じゃあ最後の方はもっと派手にやって良いのか?!」
「オう。郎党諸共根絶ヤしにすルつもりで問題ネえ」
「――イイィイヤッタアァァアアア!!!」
跳ねるほどに喜んでいるグレネードマンに周りはドン引きであった。
しかし、働く際に抑えさせていたのは事実であったのだ。
どのようなことをしていると危険か。
周囲に喧伝させる必要があった故に。
だがそれがなくなれば。
最後の方。
派手にやった方が目立つのだから、そりゃあ派手にやるべきだろう。
最後に狙われる相手は不運ではあるが。
まあ、ウラインターネットで取り扱われるようなデータを弄繰り回していたのだ。
自業自得である。
「……情報収集の体制は追々ってことで。ウラの奥にオレ達が居るのは知ってるか?」
「おう! スタッフマン達がよくキャンデービル狩りに近くまで行ってるって聞くぜ!」
「あーし等は行ってないけどね!」
「なら今度コッチまで伸ばさせてくれ。ソレで正式に協力体制に……ってことでどうだ?」
「……良いンじゃナい? 仲良ケりゃ何デも」
かくして。
かつてアメロッパより流出し、巡り巡ったボンバーマンの旧来データ。
それを処分するための殲滅網は完成することとなった。
次話でこの章は終了となります。
なお、短い予定です。