かくして。
アメロッパからのボンバーマン等のデータ流出。
天才科学者ダムーシュニクによる、アメロッパとニホンへの襲撃。
それ等を端に発した騒動。
後世において。
ネットナビを用いた世界最初のサイバーテロ。
通称『ボンバーマン事変』と呼ばれる騒動。
その幕は、閉じたのだった。
もっとも。
この事象が明るみとなるのは先。
『オフィシャル』設立に向けた国際会議の折。
起きた全てについて光が当たることはなく。
一部は闇へと葬られることと相成った。
のみならず。
その後。
ボンバーマンのデータについての取り扱いに関して。
強力なボムによる大規模なクラッキングが可能と言うこと。
また、既に後続となる戦闘用ネットナビ『ジョー』シリーズ。
それ等の存在により、危険物として処分されることとなった。
少なくとも、表向きには。
あるいは恐れたのかも知れない。
ある国家。
研究施設。
ボンバーマンのデータを研究していた施設が最終的に、Dr.ワイリーのネットナビ十体による襲撃を受け、壊滅。
付近含めた電脳世界は修復不能。
破棄の憂き目にあったことが。
同時に、国家であろうとも彼のナビを止めることは叶わないと、不動の物とした。
Dr.ワイリーの名。
後に設立される組織『WWW』、その名を。
裏の世界。
ウラインターネットにおいて。
しかし世界は手をこまねいている訳ではなかった。
アメロッパ。
元よりネットワーク内の治安維持活動を行われてはいたが、部署として明確な対応組織に格上げ。
初代にして最後の室長サム・モーション及びネットナビ・シグマ。
国際組織として治安維持組織が確立されるまでの僅か数年。
片手で数えられるほどの期間ではあるが。
何らかの理由で暴走したネットナビや強力なウイルスが発生した場合の対応を行う専門室。
『イレギュラーネットナビ及びウイルスハンティング対策室』、通称『イレギュラーハンター室』。
その名は確かに、アメロッパ史に残ることとなった。
そして、その後の両名及び部下の『オフィシャル』への移籍後の活躍も含めて。
ニホン。
表向きには、アメロッパからの協力要請に対応する形で関わり。
光正及び光祐一郎。
その両名はアドバイザーとして活躍。
『イレギュラーハンター室』の確立。
『オフィシャル』の設立。
その両方に深く関わり、尽力することとなった。
ネットナビ・エックスと共に。
奪われたニホンの技術の拡散防止も含めて。
かくして。
騒動は決着。
世界は一応の平穏に包まれることとなった。
しかし、忘れることはなかった。
誰もが軽んじることもなかった。
その騒動を目の当たりにした存在達は。
ネットナビを用いたサイバーテロ。
その齎した結果を。
その齎した可能性を。
此度の騒動。
ネットワーク黎明期。
始まりの偶然に起きた事柄ではない。
起こるべくして起きたことが、早まっただけであると。
導火線の付いた火花から偶然にも燃え上がった。
その程度の事象でしかないことを。
嵐の夜明けの前。
微かな光の一滴。
目覚めの前の、一瞬の覚醒。
その程度の事柄でしかないことを。
いつ起きるかも分からない。
あるいは、起こらないかも知れない。
そのように待ち続けることとなった。
確かな希望。
未来に輝く光を。
お楽しみ頂ければ幸いでした。
今後もお楽しみ頂ければ幸いです。