と言う事でいつも通りアキミコで付き合ってる設定。妄想と空想と幻想が肥大化して爆発しているので苦手な方は観覧注意です。
「なんという僥倖……生き恥を晒した甲斐があったというもの!!」と言う方はスタンドアップでどうぞ〜。
「先輩……」
潤んだ翡翠の瞳を向けながらベッドの上に座り込み、甘い声で少年を呼ぶ少女。
呼ばれた少年────明導アキナはゆっくり近付いてベッドへ上がり腰をおろすと、熱を帯びた視線を向ける少女────西塔ミコトへ右手を伸ばし、その頰を優しく撫でた。
空いている左手で彼女の右手に触れると、ゆっくりと指を絡ませていく。
時は遡る事少し前。
西園寺ユナの誤解から始まったファイトを終えた後、改めて彼女を交えてミコト達は明導ヒカリの部屋にて女子会を開始。
ユナと明星エリカからアキナとの馴れ初めを詳しく訊かれたり、員弁ナオの提案でバトルロイヤルファイトを行うなど、騒がしくも楽しい時間を過ごし、いい時間になったのでそれぞれ順番に入浴。
女性陣全員が入浴を済ませた後にアキナがシャワーを浴び、部屋着を身につけ戸締りの確認をしようと脱衣場から出たその瞬間
「ちょ、それはいくらなんでも無茶だよヒカリちゃん!」
切羽詰まったミコトの声が彼の耳に届いたのが始まりだった。
何事かと思ったアキナは戸締りの確認を後にしてその場に向かうと、ヒカリの部屋の前で仁王立ちしている妹と困り顔のミコトの姿。
ヒカリの後ろにはナオとエリカ、ユナが姿があった。
「どうしたんだ?」
「あ、アキナ先輩! 先輩からもヒカリちゃんを説得してください!」
彼が来た事に気付いたミコトが慌てた様子で言ってきた。
説得と言われるもどういう状況なのかさっぱりわからないアキナは疑問符を浮かべつつ
「ヒカリ、どういう事?」
ヒカリに訊ねてみると、彼女は兄に視線を向けて
「お兄ちゃん。女子会もお開きにしてそろそろ寝ようと思うんだけど、私の部屋で5人寝るのはちょっと厳しいんだよ」
そう口にする。
アキナとヒカリの部屋はそれなりの広さがあるが、それでも流石に5人も同時に寝れるほどのスペースは確保出来る広さではない。
ベッドに2人、床に布団を敷いて2人、計4人が限界もいいところだろう。
「まぁそうだろうな。だから一応客室の方も使えるようにはしてあるけど」
元々参加予定ではなかったナオとユナが参加すると決まった時点でアキナはこうなる事も予測はしており、夕食が済んだ後に突貫で客室を使えるように軽く掃除をしてお客用の布団一式も用意はしておいたのである。
なので部屋の主であるヒカリを除いた4人のうち2人ほど客室の方で寝て貰えばいいとアキナが提案しようとするも
「だから、みーたんにはお兄ちゃんの部屋で寝てもらう事にしました! 多数決4対1による決定事項です!」
ヒカリはコレでもかというドヤ顔でそう宣ってきたのである。
「はぁ?! ちょ、ヒカリ! お前何言って?! っていうか多数決4対 1って事は……」
嫌な予感がした彼は恐る恐るヒカリの後ろに控えているナオ達に目を向けてみると、ヒカリ同様に満面の笑みを浮かべたナオ達の姿。
そう、ミコト以外の全員がヒカリの提案に乗っかったという事である。
「いやダメでしょ?! 『男女7歳にして同衾せず』って言葉があるんだし!」
「でも、お兄ちゃんとみーたんは恋人同士なんだから問題なくない?」
アキナの言葉にそう切り返して来たのはエリカだ。
確かにアキナとミコトは恋仲ではある。
しかしながら、ある程度の節度は守るべきだという考え方のアキナにとって今回の提案は到底了承しかねるものである事に違いはない。
「そもそも、ナオ先輩はこの中では年長者なんですから止めてくださいよ!」
「ごめんねー。私、今回は全面的にヒカリちゃんの味方なのだよ、あきたこまち後輩!」
「残念だったね、お兄ちゃん。どっちにしても私はテコでも動かないよ!」
年長であるナオに助けを求めるも彼女はコレでもかというほど素敵な笑顔でヒカリの味方だと言い切る。
もちろん当のヒカリも譲る気などなく、ドヤ顔で言い放ちつつ仁王立ちを続けていた。
この頑固さはいったい誰に似たんだ? と、アキナは内心で呟きながら未だ無言のユナに目を向けて
「西園寺さん! 彼女のファンとして、こういうのは流石にNGだって思うよね?」
問いかけた。
こう問いかける事でユナの
彼の意図を察し、ミコトも続けて
「だよね! ユナちゃん、ヒカリちゃん達の勢いに流されただけだよね?」
そう問いかける。
するとユナはフッと意味深に笑い
「推しが幸せならOKです!!」
サムズアップを向けながらドヤ顔で返してきた。
「ふっふっふっ。ユナさんを焚き付けて味方に引き込もうとしても無駄だよお兄ちゃん。ユナさんとはすでに『
最後の賭けであったユナを味方に引き込む作戦も失敗。
まさか厄介ヲタクであるユナさえも自陣に取り込んでいようとは思いもしなかったアキナ。
それでも彼はヒカリ達を説得する為の方法を考え未だに頭を捻っている。
するとナオが軽く溜息を吐き
「やれやれ真面目だねぇ……ていうか、アキくんはともかくとして、なんでミコトちゃんもアキくんとの同室に反対してるの? 好きな男の子と同室なんて普通は嬉しいもんじゃない?」
肩を竦めながらミコトに視線を向けて問いかけた。
問われたミコトは
「だ、だって……完全な2人きりならともかく……別室にみんながいるって思うと……恥ずかしくて……」
ナオから目を逸らしつつ、頬を赤らめながらそう呟く。
その表情を見たナオは一瞬だけ言葉を詰まらせ
「……ナオさん、ミコトちゃんの可愛さを侮ってたわぁ……」
完全に乙女の表情になっているミコトから、ナオはそう言いつつ目を逸らす。
彼女から発せられる恥じらいのオーラは同性であるナオも妙にドキドキさせる魅力があるようで、心なしか彼女の頬も赤く染まっていた。
すると
「ゲフぅっ!」
彼女の隣にいたユナが突如吹き出したかと思ったら勢いよく床へとしゃがみ込む。
「あ、ユナさん吐血してる」
「みーたんの可愛さは
エリカの言葉にヒカリが真剣な表情で言う。
ユナはヨロヨロと立ち上がり、口元を押さえながら
「だ、大丈夫です……致命傷なので……」
「それ、大丈夫じゃないじゃん」
何やら満足げな表情で言うユナにナオからの辛辣な突っ込みが入った。
「とにかく、突貫だけど客室は用意してあるんだから、ヒカリ以外の4人のうち2人が客室で寝て、もう2人がヒカリの部屋で寝ればいいだろ?」
そんなやり取りをしている彼女らにアキナがそう言うと、ヒカリは大きく溜息を吐きながら彼にジト目を向けて
「お兄ちゃん。私、知ってるんだからね?」
「な、何が?」
妹から発せられる謎の威圧に圧されながらもアキナが聞き返すと
「先週までみーたんに避けられてくせに」
放たれた名刀よりも鋭い言葉にアキナは顔から一気に血の気が失せていくのを感じた。
確かに彼はシヴィルトと決着が着いてから2週間ほどの間ミコトに避けられている。
だがその事は追求してきたナオ以外には話してはいないし、蟠りを解いた後も『みんなには余計な心配はかけないようにしよう』とミコトと話しており、ヒカリ達にことの詳細は話してはいなかった。
だというのに何故かその事を知っている妹にアキナは驚きが隠せず
「な、なんでその事───」
「お兄ちゃんは隠してたつもりなんだろうけど、あれだけ沈んだ表情で溜息吐いてたら誰だって気付くよ。みーたんもみーたんで、お兄ちゃんの話題になるとあからさまに話逸らしてくるし」
「うぐぅっ……」
ヒカリはアキナに向けて言うと、次いでミコトに目を向けながらそう言った。
当のミコトもヒカリと通話やメッセージなどのやり取りの最中、アキナの話題が出た途端露骨に話題晒して誤魔化したらしていたらしい。
痛いところを突かれた2人はバツの悪そうな表情をしながら目を逸らす。
「ミコトちゃんがお風呂入ってる間に私が詳細を話したんだよ。で、協議の結果2人には一緒に過ごしてもらおうって事になったわけなんだよね」
追い討ちをかけるようにナオがニッコリと笑い、尚且つ有無を言わせぬ勢いで2人に言い放つ。
「け、けどナオ先輩────」
「アキくん」
なおも彼女達の提案を拒もうとするアキナの言葉を遮るように
「仲直りして1週間経つけど、君たち満足に2人だけの時間作れてないでしょ?」
そう訊ねてきた。
それを聞いた2人は言葉を詰まらせる。
確かにナオの言う通り、彼らは蟠りを解いて心の距離を縮めたものの、満足出来る程2人っきりの時間を取ることが出来てはいなかった。
昼休みにまた一緒に食事をするようにはなったが、放課後はアキナはバイト、ミコトはレッスン等でやはり時間が中々合わないのである。
今日の女子会の最中も、ミコトは何処かソワソワした様子を見せていた事にナオだけではなくヒカリ達も気付いており、『これは早急に手を打たねば!』と考え2人をアキナの部屋に押し込んで過ごさせようという提案に至ったようだ。
「真面目なのはいい事だけど、そんなんじゃ息が詰まるよ? それに、時間は有限なんだしさ。2人とも、もっと我儘になってもいいんじゃない?」
交互に2人を見ながら言うナオ。
すると今まで沈黙していたミコトがアキナの寝巻きの袖を軽く掴み
「あの……私、やっぱりアキナ先輩と一緒にいたいです……」
そう口にする。
「え……」
「先輩は、私と一緒は嫌……ですか?」
上目遣いで問いかける彼女にアキナは
「……その訊き方はズルくない? 嫌なわけないよ……」
僅かに頬を紅潮させてそう返した。
2人のやり取りを見て、ナオは満足したようにウンウンと頷きながら
「そうそう、2人とも素直が1番だよ。というわけで、客室は私とユナちゃんで使うことにするよ。ユナちゃんもそれでいい?」
「は、はい!」
問いかけるとユナは勢いよく頷いた。
「……客室は突き当たりの部屋です。ナオ先輩───ありがとうございます」
「お礼は今度、私の気の済むまでファイトに付き合う事で手を打つよ」
言いながらナオはヒラヒラと手を振り客室の方へ向かい、ユナもペコリと頭を下げてからナオの後を追っていく。
2人が客室に入って行くのを見送っていると、不意にミコトは部屋着を引っ張られている事に気付いてその方を見てみると
「お兄ちゃんにいっぱい甘えるチャンスだよ、『お義姉ちゃん』」
ヒカリが満面の笑みを浮かべてそう言ってきた。
その言葉にミコトは顔を赤く染め上げながら
「ヒ、ヒカリちゃん?!」
慌てるも当のヒカリは満足げに自身の部屋へと入っていく。
その様子を見ていたエリカはやれやれと肩をすくめて
「それじゃ、2人ともごゆっくり」
悪戯っぽい笑みを浮かべそう告げながらヒカリの部屋へと入る。
ドアが閉じ、残されたアキナとミコトの間になんともいえない沈黙が訪れるが、それは次のアキナの言葉で破られた。
「えっと……ミコトは先に部屋に入ってて。俺は戸締りの確認してくるから」
「は、はい……」
彼に促され、ミコトは彼の部屋のドアを開けて入っていく。
ドアが閉じたのと同時にアキナは玄関へと赴きシリンダー錠を確認。
本日も彼の父は仕事で帰らない事が確定しているのでチェーンロックもセットし、次いでリビングダイニングへと赴いて窓の二重ロックを確認する。
全て大丈夫だった事を確認した彼はリビングダイニングの電気を落とし、次いで脱衣場と洗面所、そして風呂場の電気が落ちている事を確認して自身の部屋へと足を向ける。
ドアの前に立ち、軽く深呼吸するアキナ。
自分の部屋に入るだけだというのにまさか一息入れる事になるとは思ってもいなかったというのが心情だろう。
意を決してドアを開けて部屋に入ると、ベッドの上には膝を抱えるようにして座っている恋人の姿が目に入る。
彼が入ってきた事に気付いた彼女がチラリと目を向けてきた。
眼鏡はすでに外しており、彼を見る翡翠の瞳は潤みを浴びている。
部屋着であるうさみみフード付きパーカーの裾から伸びる白い脚は思わず魅入ってしまうほど綺麗に映り、アキナの心臓の鼓動を速めていっている。
凝視しないように視線を晒すと、彼は窓際まで歩いていき遮光カーテンを閉めて
「……お、俺たちも……寝ようか?」
そうミコトに問いかけると
「あの……私、先輩と……スキンシップしたいです……」
返ってきたのは甘い誘いの言葉。
アキナは振り返りると、期待と熱の籠った視線を向けてくるミコトの姿が目に映った。
「……うん、いいよ」
彼女の求めにアキナは優しく微笑んで返すと、ゆっくりベッドへと歩を進めていく。
ベッドに上がり彼女の前に座ると、右手を伸ばしてその赤みを帯びた頬へと手を添える。
優しい手つきで小さく撫でると、彼女はその身をほんの僅かに震わせた。
次いで空いている左手を彼女の右手に重ね、その細い指に自身の指を絡ませながらゆっくりと握った。
「ん……先輩……くすぐったい……」
「嫌……かな?」
問われたミコトは僅かにかぶりを振ると、自らの左手を彼の右手に添え
「嫌じゃないですよ……もっと……触れて欲しい……」
目を細めて告げる。
「そっか……ミコト……抱きしめても……いい?」
「うん……ぎゅーってして」
甘い声で返してくる彼女に応え、アキナはミコトの身体を自身に引き寄せ、その腕の中に包み込んだ。
ミコトも彼の背に腕を回し、自身の身体を寄せていく。
部屋着越しに互いの温もりが伝わっていき、彼の胸に顔を埋めると、トクントクンと脈打つ鼓動が聴こえてくる。
しばらく抱き合っていたが、不意にミコトが軽く身を捩り彼からほんの僅かに離れた。
不思議そうに自身を見てくるアキナの赤い瞳をジッと見つめたかと思いきや、ミコトはゆっくり自身の顔を近付けていく。
彼女の意図を察したアキナも同様に顔を近付け、互いの唇が僅かに触れた。
その瞬間、互いにピリッとした感覚が奔る。
「ん……」
軽く触れ合わせた後、一度唇を離して今度は少し強めに口付け合う。
互いの唇の弾力を楽しむかのように何度も押し付け合いながら、2人は抱き合ったままアキナが仰向けになる形で倒れ込む。
唇が離れ、目に映るのは艶の籠った吐息を漏らし、翡翠の瞳を潤ませながら自分を見つめるミコトの顔。
数秒見つめあい、再度彼女の方から唇を重ねてきた。
啄むように触れ合わせ、リップ音を鳴らしながら2人は互いの唇を貪っていたが
「っ……ミコ、ト……ストップ」
唇が離れた次の瞬間、アキナが静止の声を上げる。
行為を止められたミコトはまだ物足りないようで、少々不服そうな表情をしていた。
「先輩……」
「ごめん……けど、これ以上は俺が歯止め効かなくなる……それに……」
言いながらアキナが視線を壁側の方に向けると、ミコトも釣られたように視線を向けた。
「……そう、ですよね……隣にヒカリちゃん達が……いるんですよね……」
そう、壁の向こうにはヒカリの部屋。
完全な2人きりでない事を思い出したミコトは残念そうな表情をしながらも彼の言葉に納得し、密着させている身体を離すために動こうとすると
「我慢させてごめん。かわりに────今日はこのまま一緒に寝よう、か?」
それを制するように、アキナは言いながら離れようとする彼女を自身の両腕で包み込んだ。
彼に目を向けてみるとその顔は少々赤くなっている。
「アキナ先輩……はい。私もそうしたいです」
アキナからの提案に対し、ミコトは嬉しそうに返して顔を彼の胸に埋めるように擦り寄せる。
甘えてくる彼女の頭を軽く撫でると、アキナはベット脇に置いてある照明のリモコンを手に取り
「電気、消すよ?」
「はい」
ボタンを押して証明を落とすと、常夜灯の光が僅かに部屋を照らす。
腕の中にいるミコトの頭を優しく撫で続けているアキナ。
すると
「……先輩。私、嬉しかった……」
不意にミコトが口を開く。
「ユナちゃんとファイトしてる時、言ってくれた言葉……誰に認められなくても、何を言われても、私を想い続けるって……本当に嬉しかったです」
言いながらミコトは僅かに顔を上げてアキナに目を向ける。
常夜灯の光のみで僅かに照らされた部屋は薄暗い為よく見えないが、その声色から彼女が本当に喜んでいるのが彼には感じ取れた。
「私も、誰に認められなくても、何を言われても、貴方を想い続けます。だから、私の手を離さないでね─────アキナ」
「うん。絶対離さない。約束するよ、ミコト」
彼女の言葉にアキナがそう返すと、ミコトは満足したのか再び彼の胸に顔を埋めていく。
しばらくすると、彼女から規則正しい寝息が聞こえ始めた。
「ミコト?」
「すぅ……すぅ……」
呼びかけるも返ってくるのは静かな寝息のみ。
アキナは眠る彼女の頭をやさしくひと撫でした後、自身も目を閉じる。
愛しい少女のぬくもりを抱きながら、彼もまた眠りの中へとおちていった。
翌朝
いち早く目が覚めたナオは身支度を整え、飛び入り参加で女子会に参加して泊めさせてもらったお礼もかねて明導家のキッチンにて朝食の準備を行っていた。
先日のうち、来る前に買い込んでおいた材料を使い朝食の準備をしているとユナが身支度を整えてリビングダイニングに顔を出し、次いでヒカリとエリカが起きてくる。
簡単な朝食の準備を終えて、テーブルに並べ終わる頃にエリカとヒカリも身支度を整えてリビングダイニングへと顔を出す。
しかしながら朝食を摂ろうにも未だにアキナとミコトは姿を現さない。
いつもなら誰よりも早起きであるアキナが起きてこない事を不思議に思い、ヒカリが彼の部屋へと様子をみに行くことにして彼の部屋へと赴いていった。
しばらく待つも、様子を見に行ったヒカリも戻ってこない。
流石におかしいと思ったナオ達もアキナの部屋へと様子を見に行くことを決め、彼の部屋へと赴いた。
扉を開けて中に入ると、ベッドに向かってヒカリがスマートフォンを構えて熱心にシャッターを押している姿が目に入る。
不思議に思ったナオ達もベッドに目を向けると、視界に映った光景に彼女の行動に納得がいった。
ベッドの上で、寄り添いながら眠るアキナとミコト。
その寝顔はとても穏やかだ。
「あー。お兄ちゃんと添い寝してるみーたんかわいいぃぃぃ。秘蔵のフォルダにまたコレクションが増えたよぉ」
「ひ、ヒカリ殿。後でユナの端末にもそのデータを送ってもらえると……」
「あ、私も欲しい」
兄と推しが寄り添う姿を撮りながら満足した表情をしているヒカリに、ユナとエリカがそう申し出る。
その様子にナオは軽く苦笑いをしながら
「もう少しこのままにしてあげよっか。ほらほらヒカリちゃん、撮影はそろそろ終わりにして朝ごはんにしよー。ユナちゃんとエリカちゃんも交渉は向こうでやろうねー」
そう言ってヒカリ達をリビングダイニングへ移動を促した。
誘導に従い彼女らが部屋から出た後、未だベッドで眠る2人に目を向けて優しく微笑みリビングダイニングへと戻って行った。
余談だがこの30分後に目覚めてリビングダイニングに訪れた2人がナオ達から盛大に揶揄われたのはまた別の話である。
もーいーくつ寝ーるとーデラックス編〜
みんな楽しみにしてる中推しの出番がデリートされてて絶望中。ので当初より糖度上げて仕上げました!! 今からでもみーたんの出番増えません? 無理? そっかー……
どんな話を書いてほしい?
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ほのぼのした話
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甘くイチャつく話
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アキミコ以外の話
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ファイト話