つよつよドラゴンアカデミア   作:[ゆーや]

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私の名前は

 

 ふぁ…。今日はいつもに増して教室が騒がしいな。どうしたんだ。

 あぁ、体育祭のことで朝から色々あったのか。私は…まあ確かに話しかけられたりはしたけど眠かったからあんまり覚えてないな。それに借りてる部屋は雄英から近いからそんな多く人に会うわけでもないし。

 

 おっと、相澤先生。先生が来た瞬間静かになるし、この短期間でよく躾られてる。ふむ、ヒーロー基礎学が特殊…。

 よし、耳を塞ぐ準備かな。

 

「[コードネーム]、ヒーロー名の考案だ」

「「「「胸膨らむやつ来たああああ!!!」」」」

 

 うん、予想通り。これで何回目かな…。結局耳を塞いでもある程度は聞こえるから目が覚めるのには違いないし。

 

 なるほどなるほど、体育祭を経てのプロから指名か。夏に仮免を取ってその後インターンの予定らしいから、それに向けてでもあるのか。

 そして今回の体育祭での指名は…と。

 

 竜胆 5352

 轟  3168

 爆豪 1932

 飯田 260

 常闇 236

 

 その他数人少し…と言った感じ。なんというか…段差が凄い。

 そして職場体験、今回指名が入ってるならその中から選んで、指名が無いなら学校側で用意したところに行くと。

 今ヒーロー名を決めるのは職場体験で使うからでもあるのか。

 

「まァ仮ではあるが適当なもんは…」

「付けたら地獄を見ちゃうよ!」

 

 この声はミッドナイト先生。相澤先生はセンスがないからミッドナイト先生に審査をしてもらうと。まあ確かに、身嗜みとかはともかく、コスチュームがあんな真っ黒1色の服な時点で相澤先生がアレなのはわかる。

 

 それにしても、名前か。まあ…私が私であるなら、アレしかないかな。名は体を表す、そのままだから。

 

 

 

 

「じゃあそろそろ、できた人から発表してね」

 

 発表形式なんだ。まあこの程度で恥ずかしくなるような名前ならその時点でアウトってことかな。あ、青山が真っ先に出た。

 

「輝きヒーロー、”I can not stop twinking”」

 

 ……?短文?ヒーロー名って普通名詞になるものなんじゃ…。ミッドナイトも、ツッコむのはそこでいいの?もっと他に言うべきことが…いいんだ。

 三奈は…エイリアンクイーンって言って止められてる。まあそれは妥当だけどエイリアンクイーンがダメで英語の短文が良いってよくわからない…。

 梅雨はフロッピー、切島は憧れのヒーローリスペクトで烈怒頼雄斗。他のもシンプルだったり洒落が効いてたりしてる。うん、青山のことは忘れていいかな。

 私もそろそろ発表しよう。

 

「私はこれ。妖精ヒーロー、あるいは竜の妖精、メリュジーヌ」

「メリュジーヌ…?聞いた事ない単語だけど、何か意味があるの?」

「それは、個性の関係で少し。特に元の単語に関係があるわけでもないから、単に私のヒーロー名とだけ思っていたら問題ないけど」

 

 みんなピンと来てないか。まあ竜胆鏡花という名前に洒落てる訳でもないし、他人から見たら私の個性はよくわからないだろうから仕方ないか。それに伝承の方に心当たりがあっても、私との関係性は分からないだろうし。ちょうど首を捻ってる常闇のように。

 ……常闇、知ってるんだ。あの性格や言動的に世界中の神話とか伝承を調べたりしてそうか。

 

 私は決まったし後は眺めてるだけかな。轟や飯田は名前そのままなのか。まあ轟とかはそもそもの名が体を表しているようなものだけど。

 緑谷は…デク、蔑称で呼ばれてたのが意味が変わったか。本人にとって既に良い名前なんだね。

 

 爆豪は…もういいや。

 

 

 

 

 さて、職場体験の場所か。流石に指名のリストが多すぎて目を通すのがめんどくさいけど、まあ大体の目星は付けてあるからあるか探せばいいかな。

 

「とりあえずリューキュウ事務所はあり、あとは…ホークス事務所もあった。どうしようかな」

「鏡花ちゃんはもう大体決めてあるのね」

「梅雨か。まあそうだね。最速の男、かつ飛べるホークス、あるいは個性関係でリューキュウとかその辺は前から気にになっていたんだ。あとは事務所を持たずに跳び回ってるミルコなんかも、ヒーローとしてのやり方的に気になるんだけど事務所を持ってないからか指名はないね」

「かー、いいよなー竜胆は。あんだけ強くて指名も多いならどこいっても問題ないじゃん」

「ま、俺達もある程度はジャンルとか選べるんだから文句は言えないけどな。雄英じゃなきゃこうはいかねーよ」

 

 お目当ての事務所はあったから、あとは気楽にリストを流し見する。ああ、エッジショットとかも中々速いヒーローだから少し気になるな。

 エンデヴァーのところはない。大方轟に集中したいのかな。

 

「竜胆」

「ん?ああ、常闇か。どうしたの?」

「いや、俺もホークスの事務所に行こうと思ってな。同じところに行くならと一応声を掛けただけだ」

「ああ、そういうこと。確か2人まで同じ事務所にいけるんだっけ」

 

 まだ決めた訳じゃないけど…。まあ、確かに私もホークスかな。リューキュウは確かに個性的に気にはなるけど、ヒーロー活動として合ってるのはホークスだろう。飛べる、飛べないという境界線はそれだけで世界を分ける。オールマイトくらい跳べるなら話は別だけど。

 リューキュウは飛ぶのに大きくなる必要があるからね、私とは条件が違うし。

 

 一応第2志望や第3志望にリューキュウやエッジショットも書いておこう。

 

 

 

 

 

 

「緑谷にお茶子か。今日は飯田はいないんだね」

「ケロ、珍しいわ。いつも一緒に帰ってたのに」

 

 さっさと希望用紙を提出して、帰ろうとしたところで緑谷達に会った。まあ別にそれだけなら気にせず帰ってもよかったんだけど、明らかにいつもとは違う様子だったから声をかけた。

 

「竜胆さんに蛙吹さん。うん、それが先に帰っちゃったらしくて…」

「色々あったから参ってるんだとは思うんやけどね、それでも少し心配やわ…」

 

 ふむ、詳しく聞いた話では飯田の兄のプロヒーローであるインゲニウムが襲われて再起不能になったらしい。体育祭で早退していたのはそういう事か。あの時は私の準決勝と決勝が連続してたからあまり詳しい話は聞いてなかったけど、そんな事があったとは。それに、インゲニウムの名前も確かに昨日スマホで見たような…。

 

「確かに難しい話だね。それに本人から相談してくれないなら尚更。私は体育祭で轟の事情もよく知らないのに無理やり発破かけた感じだから、その二の舞になるのもね…」

「あ、あれは轟くんも気にしてないと思うよ。それにそれを言われたら僕も一緒だし」

「そうだといいけど…。まあ、轟に関しては今度時間がある時にでも話を聞きに行こうかな」

「その時は僕も行くよ。僕に力になれることがあれば力になりたい」

 

 少し話がズレたけど、そんな感じ。飯田に関しては…難しい話だね。家族の話だし、無理に聞きに行っていいものでもないだろう。それに職場体験もある。ホークス事務所は九州だからその間私は会うこともないし、どうにも出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「全員コスチューム持ったな。本来なら公共の場じゃ着用禁止の身だ。落としたりするなよ」

 

 朝から移動は辛い。まあ私は九州だから少しは移動時間が長いのが救いかな。少しだけ寝れる。

 

「くれぐれも、体験先のヒーローに失礼のないように。じゃあ行け」

 

 さ、移動しよう。

 …緑谷とお茶子が飯田に話しかけてるけど……あんまり芳しくない感じかな。何も起きないといいけど。

 

「じゃあ常闇……私は移動中寝るから……着いたら起こして……」

「う、うむ。任された」

 

 何はともあれ、職場体験の始まり。

 

 

 

 

 




九州なので…ステイン戦には不参加で!
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