つよつよドラゴンアカデミア   作:[ゆーや]

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疑問や文句を出さないようにするなら実力を示すのが1番

 

「じゃあこの英文のうち間違っているのは?」

「……zzZ」

 

「竜胆くん!居眠りどころか爆睡していたじゃないか!学生の本分は勉強なのだからしっかり授業を受けてだな…!」

「高3の範囲までは……参考書とか流し読みしたから……平気…。おやすみ……」

「いや平気じゃないだろう!そしてそういうことではない!竜胆くん!」

「完全に寝てるわね…ケロ」

 

 

「白米に落ち着くよね最終的に!」

「うんうん、ご飯美味しいね!」

「鏡花ちゃん、雄英にご飯食べに来たわけじゃないよね…?」

 

 

 

 

 うんうん、美味しいご飯も食べて準備万端。眠気もなし。

 これなら午後のヒーロー基礎学も問題ないよね。おっと、噂をすればかな。

 

「わーたーしーがー!!

 

普通にドアから来た!!!」

 

 うっわすっご!みんなも言ってるけどなんか明らかに画風違うんだけど!どうなってるの?世界観間違えてる?マーベルだっけ?

 ……でも、直接見たから分かるけど、やっぱり昔の動画より…。それにあの肉体、全体的に変な感じがする。特に左胸かな…?ダメだね、今の私の目ではそこまでわからないや。

 

「ヒーロー基礎学!ヒーローの素地を作る為様々な訓練を行う科目だ!!

早速だが今日はコレ!!戦闘訓練!!!」

 

 ……本人が隠しているようだし、聞くのは野暮かな。とりあえず授業に集中しよう。今日が終われば私は戦闘訓練は暫く無さそうだしね。

 

「そしてそいつに伴って…こちら!!!

入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた…戦闘服(コスチューム)!!!」

 

 コスチューム!早速使うのね。服はともかく鞘辺りにはそれなりに要望を書いておいたけどどうなってるかな!ワクワクするね!

 

「着替えたら順次グラウンドβに集まるんだ!!」

 

 

 コスチューム、コスチューム~♪

 ふむふむ、服はまあ普通だね。デザインは要望に近いし特筆することもないか。強いて言えば意匠なんかがシンプルになってるくらいかな。

 本題は…へえ!ナックルにトンファー、中々の出来だ!こっちはデザインも細かいところまで作られてるね!あとは耐久や回転機構がどうかだけどこれは後でかな。

 トンファーの収納ホルダーもしっかりしてる。…あれ?フェアリーパックまで付いてる。軽く書いてたのまで作るなんて優秀な会社なんだね…流石雄英御用達なのかな?けど、フェアリーパックに関しては羽の飾りが付いた小物入れか。一応中身も応急キットや捕縛用ロープが入ってるのは律儀だね。折角だからちゃんと折りたたんでいて大きく広げれるように細かく書いておけばよかったかな。収納ホルダーの上に付けれるようになってるから一応付けていこうか。

 

「よし、準備完了。先に行ってるね」

 

 一応まだ着替えてるお茶子に声を掛けてから出る。要望を書いてなかったせいでパツパツスーツになったらしく、少し着るのを躊躇していたから遅れたんだね。逆に個性を生かすためか薄着だった百は1番早かった。

 あ、追いついてきた。

 

 

 

 

 

「始めようか有精卵共!!!戦闘訓練のお時間だ!!!」

 

 どうせだから皆のコスチュームも見ておこうかな。勿論オールマイトの説明も聞きつつね。

 結構シンプルな子が多いな。明確に個性をサポートするものを付けているのは…5人程度かな?自分の個性や印象に合ったデザインをしているのならもう少し増えるけど、それでも半分は装備無しの服みたいなものじゃない?

 コスチューム服自体が基本的に全て丈夫な素材を使われているから性能的には普通の服よりかは遥かにいい物だけど、雄英の体操服のことを考えるとあまり変わらないような…。

 ま、まあデザインは大事だよね。

 

「勝敗のシステムはどうなります?」

「ブッ飛ばしてもいいんスか」

「また相澤先生みたいな除籍はあるんですか……?」

「分かれるとはどのような分かれ方をすればよろしいですか。それに1人余りますが」

「このマントヤバくない?」

 

「んんん~~~聖徳太子ィィ!!」

 

 おっと、オールマイトの方も聞かないとね。

 それに私の事も少し説明が必要そうだし。

 

「まずは人数の事を説明しておこう!竜胆少女、前へ!」

 

 早速出番ね。といってもこの感じだとオールマイトが基本的な説明はしてくれそうかな。

 

「皆の知っての通り、雄英のヒーロー科は従来なら一般入学18人、推薦入学2人の20人のクラス、それが2つだ。しかし今年のA組は例外として21人、これは何を隠そう竜胆少女が強すぎたことが原因だ!」

 

「昨日の個性把握テストである程度想像出来た、あるいは試験会場が一緒だったなら分かるだろうが彼女の強さは1年生どころか学生の域にない。というかトップヒーローと比べても遜色ないだろうね」

 

 既に機動力なら私よりも凄いかもしれないねHAHAHAとオールマイトは笑ってるけど、本来なら私に速度で匹敵するオールマイトの方が非常識なんだけど…。いえ、おそらく今のオールマイトなら余裕で超えれるけれど、全盛期はどれほどだったのやら。翼を広げないと勝てないかもしれない。

 

 それにさっきから爆豪の視線が痛い。なに?目で人を殺したいの?他の子のように大人しく…いえ、氷の、轟?の視線も結構強い。

 オールマイト、早く続きにしましょう。

 

「そんな訳で他の生徒達と一緒の戦闘訓練では非合理的だという意見が出てね。彼女は今回以降の基礎訓練や戦闘訓練は参加せずに救助訓練に振り替えられることになっている」

「質問よろしいでしょうか」

「いいよ!」

「竜胆さんが特別なのはわかりましたが、それなら何故今回は参加しておられるのでしょう」

 

 ああ、私もそれは気になっていた。一応少しは聞いたけれど、全部ではないだろうから実際のところどうなのかな?オールマイトはいい質問だって言ってるからどの道後で説明する予定だったのかもしれないけど。

 

「竜胆少女が今回だけ参加する理由は主に3つある!!

まずはロボじゃない対人での戦闘能力を教師陣が把握する為!!次に彼女に軽くでもいいから戦闘訓練の雰囲気や他の生徒達の事を知ってもらう為!!最後は君たちに彼女の実力を示す為さ!!!」

 

「口だけで言われても納得出来ない子もいるようだしね!!それにいい目標にもなるだろう、一石二鳥というやつさ!!!」

 

 なるほどね、確かに言葉で説明されただけでは特別扱いに文句が出るかもしれない。主に爆豪辺りから。

 

「ついでに組み分けについて話すと竜胆少女が1人、それ以外のコンビ及び対戦相手はクジだ!!11組だから竜胆くんの相手は一通り終わった後に決めるぞ!!」

「1対2なら実力差も分かりやすいでしょう?もし相手になったら遠慮なく来てくれていいよ」

 

 そのまま戦闘訓練の内容説明に移る。まあ設定に関してはオールマイトはアメリカ留学してたこともあるし好みじゃないかな?

 コンビ分けと対戦組み分けのクジは離れていようか。私の出番は最後だからね。

 

 

 

  第1戦:AコンビvsDコンビ

 

 爆豪の視線が無くなった。というか緑谷に向けられるようになった。

 

 内容に関してはまあまあと言ったところ。

 爆豪は爆破を利用した動きにセンスはある。けど連携が皆無に、腕の…個性を生かした装備ではあるけれど、あの規模の爆発はあまり使う機会はないと思う。

 緑谷は爆豪に対応出来てはいたけれど、どちらかというと爆豪だから対応出来ていた感じ。見てから対応しているというより爆豪の癖に頼っているのかな。それにやっぱり個性の制御も問題。

 後の2人や他のことはまあ講評のままかな。

 

「強いて言えば敵として戦っていても目指すのはヒーローなんだから瓦礫を叩き落として核を守るくらい出来ればよかったかな」

「確かに……そこまでは考えが至りませんでしたわ」

「核じゃなくて民間人とかなら同じような状況は起きかねねぇか」

「なるほど、守るべきものが後ろにあるのに動きを止めてしまった僕はまだまだ未熟か…!」

 

 

 

  第2戦:BコンビvsIコンビ

 

 うーん、一方的。それにしても

 

「正直戦いたくない。絶対眠くなるし、というか今眠い」

「同意だわ。相性が悪いわ」

「なんだ、案外大したことねぇんじゃねぇのか」

「いや、どれだけ眠くても負けることはないけど……。単純に眠気に耐えるのがめんどくさい」

「私は冬眠しちゃうから耐えれないかもしれないわ」

 

 

 

  第3戦:JコンビvsHコンビ

 

 テープの罠や防御に中距離からのサポートとシンプルな硬化での近接戦闘。

 張り付きによる建物内での自在な動きに舌での中距離攻撃、あとは…ダークシャドウ?は硬化と正面からやりあえるけど窓のそばだと少し弱いかな、光のせい?

 さっきと違って全員の個性を生かした丁度いい訓練だね。

 

「みんな悪くないね」

「感想シンプルすぎない?」

「役割も同じ感じだったし見てて面白かったな」

 

 

 

 

  第5戦:CコンビvsGコンビ

 

 シャッターの創造やその他諸々の創造に…なんか緑色の罠…かな?

 かなり入念な準備だったけど、電気という実態を持たない範囲攻撃には少し弱かったね。索敵が良くて正確に当てられたのも辛かった。ただその後の絶縁シートやロープなんかの対応は見事だね。範囲攻撃に巻き込まないために少し離れていたから雷を防いだ後に各個撃破された。

 

「核シェルター作って中に核入れたら面白そう」

「なにそのギャグみたいな状況」

「だが確かにそんなことされたら生半可な攻撃では通らないし核の確保は難しいな」

「流石に核シェルターなんかは消耗が大きすぎて難しいですわ。ですがそういう発想もありますのね」

「うぇーい」

 

  第4戦:FコンビvsEコンビ

 

 中々のパワー、けどもう1人があまり役に立てていなかったから辛いか。

 対して酸を利用した滑るような移動に攻撃力も高い。動きもいいね、なにかやってるのかな?レーザーによる援護も中々、持続はともかく連射は効くようだし前衛と合わせると厄介でしょう。

 

 

「増強型は単純故に強力だけど、搦手に近い酸に遠距離のレーザーは相性が悪いね」

「役に立てなくてごめん…」

「動物を操るんだっけ?今回は仕方ねぇよ」

 

 

 

 

 

「さて、私の相手は誰にする?」

 

 それぞれの試合が終わり、後は私。

 相手は誰でもいい、すぐに終わるのは変わらないからね。いや、正直なところ寒いのは嫌だから轟は嫌だけど…推薦組だしA組の中でも実力は最高だろうから相手としてはちょうどいいんだよね。

 

「俺らでいいだろ。ほとんど消耗もしてねぇ」

「まあ、やっぱりそうなるよね。他のみんなもそれでいい?」

 

 特に反対意見もないみたい。爆豪辺りは自分がやるとでもいうと思ってたんだけど、緑谷と戦ってからずっと大人しい。ずっとそのままでいて。

 

「敵側かヒーロー側、好きに選んでいいよ。結果は変わらないからね」

「…ヒーロー側だ。お前もそれでいいな」

「ああ、敵側だと先程のように凍結すると俺も巻き込まれてしまうだろう」

「よし!!じゃあさっそく始めようか!3人とも位置に着いてくれ!」

 

 ……オールマイト、少し焦っている?確かに授業時間にそこまで余裕はないけれど…。まあ、すぐに終わる、問題ないよ。

 

 

 

 核や内装は触らない、触る必要もない。

 さっきまでの5戦で思っていたけど、みんな素直すぎる。馬鹿正直に核を守る必要なんて無いのに。ヒーローが核を回収するのを迎え撃つんじゃない、こちらから仕掛けて終わらしてしまえばいい。唯一最初から飛び出していた爆豪は私怨だから別だし。

 

 戦闘開始の合図と共に窓を開け、飛び降りる。案の定轟はさっきと同じようにビルを凍らそうとしているけど、そんな悠長な事をしている暇はないよ?

 

「下がってろ。また凍らす」

「ああ……っ!上だ!避けろ!」

「なっ…!?」

 

「へぇ、今ので終わるかもとも思ってたんだけどね。優秀な索敵に感謝しなよ」

 

 その声に答えることなく、氷が迫る。折角だからアロンダイトトンファーを使おうか。トンファーを半回転、そして魔力を纏わせて氷を切り裂く。ちゃんと機能するね、もっと高速で回しても大丈夫かはわからないけど、今回はその出番は無さそう。

 

「筋肉が多い分力も強い。体が大きいから体重も乗っていていい拳だね」

「ぬうっ!片手で止めるのか…!?」

 

 下がった轟とは逆に近づいてきた障子の拳を受け止める。索敵を初めとしてやれる事も多い、力も強い。いいね。

 何度か攻撃を捌いた後は軽く蹴って距離を離す、とすかさず氷が迫る。判断や反応はいいけど、行動が単純すぎる。それに攻撃が大雑把。

 

「多少は交戦したから差は実感出来た?そろそろ終わらせようか?」

 

 このまま終わらしてもいいけれど、皆はヒーロー科だからね、少し強めにやろうか。相澤先生も言っていたし、Plus ultraを期待してね。

 心臓を燃やす。ドラゴンハート。魔力…生体エネルギーが過剰に発露され体から漏れる。

 

「あれは、昨日のテストで見た…!」

「気ぃつけろ…!来る、ぞ…?」

 

「遅い」

 

 もう確保テープは巻き終わった。私を見失って、放送から試合終了の合図が聞こえ、ようやくそれに気づいた。

 正面から近づき、テープをすれ違い様に巻き、そのまま通り抜けた。私のした事は単にそれだけで、2人は反応できなかっただけ。

 本当に呆気ない終わり。

 

 

 

「さて!講評の時間!なんだが…最後のが見えた子はいるかい?」

「「「………」」」

「うーん全滅!!!ある意味目論見は成功かな!とりあえず他の部分の講評をしようか!」

 

「…まず、轟さん達は常識に囚われすぎ…いえ、対応力不足でしょうか。敵の防衛戦であるからこそ敵から攻められることを想定していなかった、不意打ちを許しましたわね」

「あれ、私がわざと音を立てて窓を開けたりしなかったらその時点で終わってたよ?」

「耳が痛てぇ」

「考えてみれば、アタシ達も自分が攻める側だって思ってたかも」

「それに一切の躊躇なく飛び降り…、想像もしていなかった」

「ウヘヘ、あのスカートで飛び降り、下から見たかったぜ…ゴフッ!?」

 

 

 

 

 そんな感じで今日のヒーロー基礎学は終わり。放課後に反省会をしているのは流石ね。ほとんど全体の自己紹介も兼ねている感じだから私も勿論参加しているけど、みんな熱心だね。私にもどんどん意見を聞いてくるし、今回のお披露目は成功かな?

 

「でも折角一緒のクラスなのに竜胆と訓練出来ないのは残念」

「でも何したのか見えなかったからなぁ。確かに俺らと訓練しても意味ねぇだろ」

「まあ、救助訓練なんかは一緒にやるから、その時はよろしくね?」

 

 

 

 ちなみに保健室にいた緑谷とついでにB組には私のところの録画を見せるらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 




もうやめて!かっちゃんのメンタルはボロボロよ!

コスチュームに関しては第2再臨の服をマイルドにした感じ(主に背中の穴とか)に水着第1のフェアリーパックを付けた感じです。
今のフェアリーパックはただの翼の飾りが付いた小物入れだけどそのうち大きい翼を展開出来るように改良したりとかね。
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