つよつよドラゴンアカデミア   作:[ゆーや]

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ビームは出ません。


剣からビームって実際何?

 

 ステージを綺麗に整えたり、休憩の意味もあってすこしだけ時間は空いたけど、すぐに決勝戦の時間がくる。

 

 轟は……どうだろう。話してないから様子はわからないけど…まあ、やればわかるかな。

 

 

 

『さあ!やってきたぜ決勝戦!』

 

 轟を見ると…ちゃんとこっちは見据えてるけど、やっぱり少し気が散ってるかな?10分でどうなるか。

 

『このまま差を見せつけるのか!それとも一矢報いることが出来るのか!轟 対 竜胆!』

 

「全力で来なよ?」

「全力…」

 

『START!!』

 

 迫るは大凍結。私は範囲攻撃は見せてないからね、妥当な判断。確かに竜ではない私はそこまで範囲攻撃は無いけれど……ただの氷塊程度ならどれだけ大きかろうが問題ない。

 

 予想はしていたから既に準備は整えてある。外皮からアロンダイトを精製し、魔力を込める。あとは迫る氷を切り裂けばいい!

 

『今回は轟が初手ぶっぱなしたあぁ──!!!これは効いたか──ー!!??』

『いや……!あの氷見て見ろ、少しおかしい。これは…切れているのか…?』

 

 切り終わった氷を殴り飛ばし、蹴り飛ばし、外に出る。ついでにステージを覆っている部分も退かしておこう。

 あ、この辺少し切り口が雑だな。私の技術不足か。うーん、本来なら別に技術なんていらないんだけど、色々と手加減する必要があるからある程度鍛えないとダメかも。

 

 そんな氷の撤去作業をしてると新しく氷が迫ってくる。反応としては少し遅い。それに氷も小さいな。轟を確認すると案の定既にかなり霜が降りてる。…炎は使ってないか。

 

「左、使わないの?なんで使わないのか知らないけど、このままだと10分経つ前に動けなくなるよ?」

「……」

 

 答えずに氷を放ってくるけど、どんどん弱くなってる。殴るどころか歩くついでの蹴りですら対処できるくらい。これは、こっちからどうにかしないと駄目かな。

 

「私は緑谷のように色々言える訳じゃないけど……。朝、私にも負けるわけにはいかないって言ってたよね。それはどうしたの?」

「それは……」

 

 口を開いた。轟はもうあまり動けそうにないから、少し話す時間になりそう。

 

「緑谷が半分の力でとか、境遇とか言ってたのが少し聞こえた。色々あるのはわかるし、何を見てるのかは聞かないけど、君は何をしたいんだ?」

「俺は…右だけで勝って…親父に…」

「違う」

「違わねぇ…!」

「ならなんで緑谷に左を使った。なんであの時笑っていた。右とか左とか関係ない、むしろ左を使ってでもやりたい事があるんじゃないのか」

 

 炎が出た。でもまだ不安定か。10分のハンデ、丁度良かったかな。轟から行動してくるのを待てる。

 緑谷も声を飛ばしてくれた。

 

 さあ、来るといい。

 

 

 

 今度は炎が迫る。アクセルベタ踏み、人に向けるには少し危ない火力。使ってこなかったから調整が難しいのか、或いは私相手だから遠慮をしていないのか。

 確かに私なら問題はない…いや、体操服が燃える!急いで体操服に魔力を通して保護する。あぶないところだった…。

 そして炎が開放されたことにより空気が膨張。緑谷との時ほどではないけど、この至近距離で私の体重だとさすがに飛ばされる。後ろと上方向に魔力放出を行いその場に留まる。

 

「仕切り直しは十分かな。まだ時間はある、全部撃っておいで」

「ほんとにどうなってんだよ、お前の体…!」

 

 もう一度炎。今度は受けずに魔力放出を併用した拳で散らす。体温が戻ったのか勢いを取り戻した氷は足で蹴り壊す。

 自分から近付いて来たか。まあこっちからは特に何も出来ないんだ、やりたいことをやるは正解。

 ゼロ距離で左側の全部から放出。これは…目くらましか。右腕で掴んできた。飯田の時のように直接凍らせるつもりかな。振りほどいてもいいけど…。もうすぐ時間だし、好きにやらせてあげよう。そもそもそのつもりなら掴ませなかったし。

 

「竜胆さん、それ動ける?」

「問題ないよ。私を封じたいなら最初の氷くらいは厚くしないとね」

 

 炉心を回し、全身から全方位に魔力放出。それだけで氷は全部吹き飛んだ。轟は…周りを凍らせてる…?ああ、緑谷の時のアレを故意的に起こすつもりなのか。体温もかなり下がっちゃったし、終わらせるには丁度いい技。

 それを察したのかミッドナイトも離れて身構えてる。止めないのは私への信頼か否か。セメントスはステージの外に少し斜めの壁を作ってる。爆風を空に流すためかな。

 

「これが今の俺に出せる最大火力だ」

「いいよ、受けてあげる」

 

 最大限まで高められた炎が解放される。炎と、そして膨張した空気が爆風となって迫る。

 

 もう一度アロンダイトを精製。実体のある氷よりは切りにくいけど、あのレベルの爆風にもなれば問題なく切れるだろう。

 全力の魔力を込め、踏み出す。大上段からの振り下ろしを一閃、爆風も、炎も私を避けるように2つに割れる。

 

 結局は左右に作られた壁のせいで跳ね返ってきた爆風に煽られるけど、魔力放出で姿勢を維持、前に進み氷の壁で爆風から耐えている轟を引っ張り出す。あとは場外に投げて、終わり。

 

「轟くん場外!!竜胆さんの勝ち!」

『決まった──!!今年度雄英体育祭1年優勝は───…A組、竜胆鏡花』

 

 歓声に答えて手を振る。

 最初こそ私のせいで盛り上がらなくなるんじゃないかと危惧していたけど、杞憂だったね。

 

 ステージの片付けや表彰式の準備をするらしいから、一旦席に戻ろうかな。少し髪が乱れてる、直さないと。

 

 

 

 最後、危なかった…。魔力を込めすぎたのか、アロンダイトから離れて飛んでいくところだった。

 ビーム出なくて良かった。

 

 

 

 

 

「それではこれより!表彰式に移ります!」

 

 ミッドナイトの挨拶で表彰式が始まる。

 1位に私、2位に轟、3位に爆豪と飯田…のはずなんだけど、さっき軽く聞いたんだけど飯田は早退したらしい。

 あ、ミッドナイトもカメラに向かってその説明してる。

 

 

「メダル授与よ!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!」

 

 あ、ちょうど私たちの視線の方向、ドームの天井上に…。

 

「私が!メダルを持って来「我らがヒーロー、オールマイト!!!」」

 

 …うーん、被った。

 少し震えてたけど、とりあえずメダル授与に移るのね。

 

「爆豪少年、おめでとう。といっても上昇志向の強い君にとっては満足のいかない結果かもしれないね」

「わかってんなら言わなくていいんだよ」

「だが、君は今回誰よりも間近で上を見ただろう。強くなれるよ、間違いなくね」

「……っス」

 

 爆豪、もっと騒がしくなるかと思ったけど大人しい。最初の戦闘訓練の時みたい。でもあの時より前向いてるかな。

 

 

「轟少年、おめでとう。左側、まだ色々思うところはあるようだがどうだい?」

「緑谷にキッカケを貰って、竜胆に本音を突きつけられました。自分が何をしたいのかわかった。けど、このまま俺だけで終わるのは駄目な気がする。清算しなきゃならないモノがまだあるから」

「…顔が以前と全然違う。深くは聞くまいよ。今の君ならきっと清算できるよ」

 

 あまり事情もしらないまま踏み込んでしまったけど、本当に色々あるんだね。まあお節介を焼いたついでだし、相談くらいなら…いや、私が役に立てるか…?

 

 

「竜胆少女!うん!はっきりいってあまり言うことないよ!強すぎるね、それに周りへの対応とかもしっかりしてる。この調子で彼らの目標になってくれ!」

「ええ、言われなくても」

 

 メダルを受け取る。これはまあ、誇っておこう。他の子の為にもね。

 

 

 あとはオールマイトが演説をして、最後の挨拶。

 オールマイトのお疲れ様でしたが大きくて他の声を塗りつぶしたけど、うん、今のは話の内容的にもPlus ultraだったよね?

 登場の時といい、オールマイトってなんというか…おっちょこちょい?

 

 

 

 

 とりあえず無事に体育祭は終わり。明日と明後日は休みになるけど…実家に帰るほど長くはないか。まあゆっくり寝ればいいかな。

 

 




今回まではジャンプラの無料とアニメ見て書いてたんですが、これからはアニメだけになるので投稿頻度が落ちます。たぶん。
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