魔王によるヒーローアカデミア   作:软糖哭泣

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明日のヒーローアカデミアの別案です。
需要があれば続けます。

過去作
明日のヒーローアカデミア(ドクターが主人公です、)

https://syosetu.org/novel/286014/


プロローグ

「アーミヤさん…」

私はただ目の前で死にかけている恩人を見て動くことが出来なかった。

 

「マイマイ…さん…どうか…自分を…責めないで…」

アーミヤさんは私の頬に手を添える。

 

「本当はこんな形でこの力を貴方に渡す訳ではなかった…いえ…渡すべきではなかったのでしょう…」

アーミヤさんは、私に何かをさずける。

 

「…!」

何をされたか分からない…そして同時にアーミヤさんにつけられていた指輪を私につける。

 

「その力は…辛く厳しいものです。でも…とても優しい力でもあります。」

アーミヤさんは、さらによわよわしく顔から生気が消えていく。

 

「ドクターが、ケルシー先生が、ロスモンティスさんが…その他大勢の仲間達が未来を示しました…彼らの役割は終わり…私の役割も終わりを迎える。…マイマイさん…フロストノヴァさんと同じアーツを持ち彼女のように気高い…あなたなら…きっと…この先も…マイマイさん…貴方は貴方が生きる為に…自分の為に…生きてください。」

アーミヤさんは、そう言うと私の手の中でこと切れる。その瞬間言われのない力が私の中に入ってくる感覚を覚えた。

 

「アーミヤさん!」

アーミヤさんから渡された物は暖かくそして酷くおぞましくそのふたつの側面を持ち感覚として何が私に託されたのかわかった。思い出そうとすればこの力を持った人々を思い出せる。

 

「魔王…」

アーミヤさんが受け継いだ力。今度は私がそれを受け継いだ。

 

最早この死に絶えた大地に人は為す術なく人類は新たな土地タロIIへ移住した。ドクターを初めとしたチームはその移住を積極的に行い私はアーミヤさんとともにこの大地に残った。

 

アーミヤさんの最後は約束されていた。オリジニウムに蝕まわれたその体には最早時間など残されていなかった。

 

私は彼女に頼まれていたように体を氷漬けにしてその場を後にする。

 

そして彼女の願いだったこの場所とは違う平和な土地へと言う願いを叶えるべく私は不完全な転送ゲートを用いる。

たった1度、平和な大地を見た。

つまり、理論的にはその大地に行ける。

だが、失敗すれば私はこの世界とも向かう世界でも無い虚無の空間に押し込まれる。

リスクが高すぎてタロIIのような第二の世界にはなりえなかった。

だけど、向かわなければ、それが彼女が、未来を嫌った少女が願ったもしもなのだから…

 

私は、転送ゲートを潜った。

酷い目眩と言われのない悲しみと愁い。魔王としての力の代償と記憶と感情。その全てが一気にのしかかる。私は意識が無くなるように瞼を閉じる。

 

 

 

 

 

ロドスは戦争を終え、魔王としてもカズデルと向き合うと言ったアーミヤさんは、言葉通り彼らと向き合い続けた。

時代は進み、惑星タロIIを発見。ライン生命と共にドクターらが中心となり開拓を進めていった。

サルカズである私は一人彷徨う所をアーミヤさんに拾って貰った。

生きる術を、何も知らない弱虫の私に感染者である私に…

最後までこの大地に残った彼女は私に色々な事を教えてくれた。

「魔王」と呼ばれる存在の事も…

私にとってロドスよりアーミヤさんと言う存在があまりに大きく偉大だった。

3年。あの戦争から3年の月日だった。

アーミヤさんは、私と会ってからアーツの使用率が上がった。

まるで自分の死期を早めるように。

そして今日死を迎えた。

 

目を覚ます。そこは森と言うには整備されている。

 

見渡せば子供が遊べるような遊具がある。

 

「成功したのか?」

私はゆっくりと起き上がり歩き始める。

 

「人?」

私にとって無人だと思っていた大地は人が元気よく外に出る大地だった。

それは平和を体現したかのような世界。

 

「約束を果たします…アーミヤさん」

私は約束を果たすため少しよろける足を動かすのだった。

 

 

 

???

「…別の物に魔王を継承させたか…」

岩を操りアーミヤを型どった像を作りゆっくりと視線を転送ゲートの方に向ける。

 

「新たな魔王は…我々の王たるのか…」

岩を操った古代のアーツを使った存在は自身を覆い隠す防護服を脱ぎ可愛らしい少女の姿が出てくる。

 

「アーミヤ…」

マドロックは、しばらくアーミヤの元で深く瞼を閉じ彼女の死を憂う。

 

時が経ち1年。私は孤児院で世話になっていた。どうもこの世界は個性と言うアーツに似た何かが、常識として存在しておりヴィランとヒーローと言うふたつの勢力が存在するらしい。

 

そしてもうひとつ。私のアーツが変化し始めた。

 

私の氷のアーツが赤黒い氷となった。

 

それはアーミヤさんと同じようなアーツの色をしていた。

 

この世界では個性が常識としてあった為私の頭部にある角も個性だと思われて怪しまれることはなかった。

 

「マイちゃん進路どうする?」

私にそう話しかけてくるのはこの孤児院の院長だった。

 

「マイちゃんなら基礎学力はついてるし何処にでも行けると思うよ。たとへ雄英だったとしても。」

言語の壁が最初はあったが今はその壁を感じないぐらいには覚えて言った。

 

「そうですね…挑戦してみます。」

私はアーミヤさんならどうするのかと考え答えを出す。

 

(きっとあなたなら…こうするでしょ?平和を続ける為に…)

志望校を決めてから私はとにかく受験勉強をしていた。

 

「歴史難しいですね…」

自分たちと関係の無い歴史は異常な難易度をしていた。




マイマイ
術師
種族サルカズ
感染者
年齢14歳本編開始時
戦闘経験6年
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