ホロウ居座り放題のホロウレイダーは邪兎屋のファン 作:邪兎屋が好き
「……あっちだ!あっちにいたぞ!」
デッドエンドホロウを探索中、子供を見たと言った猫又。
邪兎屋の三人と猫又はその子供探してデッドエンドホロウの奥深く──それは、奇しくも一行の目的地でありながら、その危険度から慎重にならざるを得なかった場所──へと足を踏み入れた。
些細な言い合いから、さらに奥を目指して走った一行はその途中で一度立ち止まり、息を吐いた。
その時、猫又の視界に赤いランプの点滅が映った。
「──!あった!あったぞ!」
猫又は今にも飛び上がりそうな様子でケースに収納されたその武器を拾い上げ、抱きしめる。
「……それが、あんたの姉貴からの預かり物?」
「そうだ、『仕事道具は私の魂そのもの』って言ってた姉貴が預けてくれた、大事な宝物だ」
すると、次の瞬間ビリーが
「おい、ちょっと待った!子供だ、ほらあそこ!」
ビリーが指を指す先には子供が一人。
四人は子供を追いかけて、さらに奥へと向かっていく。
数分の追走の末、追いついた子供は憤慨した様子で彼女たちに言う
「なんでアイツの縄張りをウロウロしてたの?私がここまで連れてこなかったら、アイツとばったり会ってたとこなんだよ!」
その直後、壁を破壊して巨大なエーテリアスがこちらを覗き込む。
「アレがデッドエンドブッチャー?そそ、想像以上にデカいんだけど?」
ニコが戸惑うような声を上げたその時、先ほどまで四人が追っていた少女の足元から光が漏れる、ホロウの裂け目が出現したのだ。
少女を追いかけようとしたニコたちは、自分たちもまた同じ裂け目へと落ちてゆく。
…………落ちた少女を追いかけたニコたちが見たのは、住民の避難が完了したはずの爆破解体予定地に取り残された、百を超える人々であった。
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そこで、映像は終わった。
映像の最後、ニコたちは──目的は微妙な差があったが──そこにいる人々を助けることを決めた。
猫又は映像を見ていた猫又以外の二人、パエトーンの二人に助けを求めるべくニコに命じられてここ、Random Playに来たのだ。
「なんとしても、みんなを爆破エリアから救い出したいんだ!お願い、助けてパエトーン!」
「……わかった。なら、僕は猫又と救助計画を話しておく。リンはその間にホロウレイダーの彼に連絡をしておいてくれ。ニコは連絡がつながらないって言っていたけど、ニコのピンチだって聞いたら飛んでくるはずだ」
「わかった!」
猫又とアキラの会話が電話越しに聞こえないように二階へと上がったリンは、ネムに連絡をかける。
意外にも、電話は三コールほどで繋がった。
繋がった電話越しにリンは経緯を語る。
すると、
『……今回の依頼人は……猫又と、そう名乗ったんだな?』
「……?うん。そうだよ」
『……そうか、少しだけ用意をしてから向かう。オレにはバイクがある分早く追いつく、猫又とやらを先に出発させておけ』
それだけ言って、電話は切れた。