ポケットモンスター 未知への冒険   作:hayato0121

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救出作戦開始

トーマ達がニャオハの救出作戦を立てている頃、リコのいるポケモンセンターでは・・・・

 

「元気になりましたよ」

 

「ロコン!」

 

「良かったね」

 

「ありがとう!」

 

治療が終わり、ストレッチャーに乗った元気になったロコンが奥の部屋から出てきた。

 

「お待たせしました!」

 

「えっ?」

 

「ご注文の品です」

 

「えぇ・・・・」

 

リコはあまりの注文の多さに驚きを通り越して呆れていた。

 

「おっととと・・・・」

 

「ラッキー!」

 

「ありがとうラッキー」

 

「ご苦労さん」

 

リコが頑張って注文した品物が入った段ボールの山をポケモンセンターの外まで運ぶと外で待っていたモリーとラッキーが品物を受け止めてくれた。

 

「いえ・・・・あれ?」

 

「どうかした?」

 

「あの人・・・・」

 

リコはポケモンセンターの近くを通りかかった1人の女性の事が気になっていた。そして良く見てみるとその女性がエクスプローラーズでアメジオの部下のコニアである事に気づいた。

 

「あ、貴女!」

 

「えっ・・・・っ! アンタ!?」

 

「返して! ニャオハを返して!」

 

「ヤバッ!」

 

「待って!」

 

「えっ? ちょっとリコ!?」

 

荷物をラッキーとモリーに任せてアメジオの女性部下のコニアを追いかけた。

 

「アメジオ様! ターゲットを見つけました! てか見つかりました!」

 

『それで良い』 

 

「えっ?」

 

『ここまで誘い込め』

 

「了解!」

 

その頃、もう一人の男の部下のジルはブレイブアサギ号に発信機を取り付けていた。

 

「これでよし」

 

ロトロトロト・・・・

 

「はい」

 

『引き上げろ。ターゲットを見つけた』

 

「了解しました」

 

ジルは指示通りその場から撤収した。

 

 

 

その頃トーマ達は・・・・

 

「よし、それじゃあ作戦通りに・・・・」 

 

「あれはっ!? リコッ!?」

 

「何っ!?」

 

トーマ達が動き出そうとしたタイミングでコニアが拠点に入っていき、その後に続いてリコまでもが一緒に入ろうとしていた。

 

「おいリコ!」

 

「えっ? トーマ!?」

 

リコはトーマに呼び止められて拠点には入らずトーマの方へと向かった。

 

「トーマ、無事だったんだね。良かったぁ・・・・」

 

「良かったじゃねぇ。何でリコがここにいるんだよ」

 

「街の中でさっきの人を見かけたから追いかけて来たの」

 

「追いかけて来たってポケモンもいないのに無茶するなぁ」

 

トーマとリコの会話を聞いていたフリードは相変わらずリコは無茶をする子だと思っていた。

 

「トーマ達がここにいるって事はニャオハもここに居るんだよね。よぉし!」

 

「おい待て待て!」

 

リコが拠点に入ろうとしたのをフリードが止めた。

 

「引け! ここからは危険だ」

 

「ニャオハは俺達で必ず助ける。だからリコはここで待っててくれ」

 

「でも、ニャオハは私のポケモンなんだよ! きっと今も一人で心細いはず、私が行ってあげなきゃ・・・・だって私・・・・ニャオハの・・・・っ!?(ニャオハの・・・・トレーナーなんだ!)」

 

リコこの時初めて自分はニャオハのトレーナーである事を自覚した。

 

「リコ・・・・わかった。一緒にニャオハを助けに行こう!」

 

「トーマ!」

 

「おい勝手に!?」

 

「大丈夫です! リコは俺が絶対に守ります! だから一緒に行かせてください!」

 

「フリード・・・・」

 

「・・・・んあああっ! わかった! わかった!ただし、トーマの側から絶対に離れるなよ!」

 

「はい!」

 

「マードックとイワンコは作戦通り退路確保の為にここで待機。俺がアメジオの相手をするからトーマとリコ達でニャオハを救出。だが忘れるな。危険だと判断したらすぐ逃げろ。いいな?」

 

「「「おう(はい)!」」」

 

フリードは自らを囮にする事でトーマ達にニャオハ救出の時間稼ぎをする。それがフリードの立てた作戦だった。最初はトーマがアメジオの相手をすると言ったのだがフリードの言う事を聞くという条件で同行を許されている為、それ以上は何も言えなかった。

 

そしてトーマ達は拠点に侵入すると明かりがついていない倉庫の中に入ると突然明かりがついて目の前にアメジオが現れた。 

 

「出たな。アメジオ」

 

「ペンダントは持っているか?」

 

「コレをあげればニャオハを返してくれるの?」

 

リコがアメジオにニャオハを返してくれるのか聞くがアメジオは何も言わなかった。

 

「まぁ2人とも落ち着け。提案なんだがポケモンバトルで決めるのはどうだ?この間の学園でのバトルの決着がまだだったろう? それとも負けるのが怖いか?」

 

「ピカピカ?」

 

「ふざけるな!」

 

「俺が勝ったらニャオハを返してもらう」

 

「なら俺が勝てばペンダントと一緒に来てもらおう」 

 

「決まりだ。バトルに巻き込まれる。離れていろ」

 

「「はい!」」

 

そうしてトーマとリコは作戦通りニャオハの救出に向かい、その間にフリード達はバトルをする事になった。

 

「行くぞキャップ!」

 

「ピカチュウ!」

 

「ピカチュウか? 舐められたものだな。ソウブレイズ!」

 

「キャップ! かげぶんしん!」

 

『ピッカ!ピッカ!ピッカ!』

 

「つじぎり!」

 

「ソーウ!」

 

ソウブレイズはかげぶんしんをつじぎりで次々と切り裂いていった。

 

「今だ! かみなりパンチ!」

 

「ピカッ! ピカチュウ!」

 

「ゴーストダイブ!」

 

ピカチュウのかみなりパンチが当たるより先にゴーストダイブでソウブレイズに逃げられた。

 

「キャップ! 後だ!」

 

「ピカッ!」

 

ソウブレイズのゴーストダイブが命中してキャップはフリードの所まで吹き飛ばされた。

 

「大丈夫かキャップ?」

 

「ピカピカッ!」

 

「アメジオ。言うだけのことはあるな」

 

その隙にトーマとリコはその場から移動してニャオハ救出に動いていた。

 

「ルカリオ!」

 

「ワウッ!」

 

「俺達をニャオハの所へ連れてってくれ」

 

そうしてトーマ達はルカリオの案内によってニャオハが閉じ込められている部屋と前に辿り着いた。

 

「ワウッ!」

 

「ニャオハ? ニャオハいる?」

 

「ニャ? ニャオハ!」

 

「ニャオハ!? 待ってていま開けるから。」

 

「待てリコ。ここの扉は鍵がかかってて開かない。」

 

「ならどうするの?」

 

「ぶっ壊す! ゲッコウガ!」

 

「コウガ!」

 

「ニャオハ! 危ないから後ろに下がってるんだ」

 

「ニャオハ!」

 

「ゲッコウガ! いあいぎりだ!」

 

「コウ! コウガ!」

 

ゲッコウガがいあいぎり扉を×印に切り裂くと扉は崩れ落ちて通路が確保された。

 

「ニャオハ!」

 

リコは真っ直ぐニャオハの元へ駆け寄った。

 

「ニャオハ。怪我は?」

 

「ニャ・・・・」

 

ニャオハは自身の身体をリコの身体にスリスリ擦り付けて懐いていた。

 

「ニャオハ・・・・良かった・・・・」

 

「良かったな。リコ」

 

「うん。ありがとうトーマ! ゲッコウガとルカリオもありがとう!」

 

「コウガ」

 

「ワウッ!」

 

「さっ、ニャオハも取り戻した事だしここから逃げるぞ!」

 

「うん! ニャオハ、一緒に行こう!」

 

それからトーマ達は移動を開始した。

 

そしてトーマ達が建物の外に出ると・・・・

 

「ワウッ! ワウッ!」

 

「どうしたルカリオ?」

 

「私の可愛いニャオハちゃんを連れ去ろうなんていけない子ね」

 

「くっ」

 

ルカリオが騒いでいたのはコニアが近づいている事を知らせる為だったのだ。

 

「ニャオハちゃ〜ん!♡ こっちにおいで〜っ!♡ 美味しいご飯もあるわよ〜っ!♡」

 

「ニャ? ニャッ!」

 

ニャオハは訳がわからないという表情をした後にそっぽ向いていた。

 

「ええーっ!? あなたとあーんな事やこーんな事をして友情を育んでいく筈だったのに・・・・よくも私の純情を弄んだなーっ! エアームド!」

 

「エアーッ!」

 

コニアは怒ってエアームドを繰り出してきた。

 

「くさタイプのニャオハがエアームドに勝てる筈ない。謝るなら今だけど?」

 

「おいおい。何でニャオハとバトルするってなってるんだ?」

 

「えっ?」

 

「俺達がいる事を忘れてないか?」

 

「コウガ!」

 

「ワウッ!」

 

「ゲッ!」

 

リコとニャオハの前にトーマ達が前に出てリコ達の代わりにバトルを受けようとしていた。

 

「待って!」

 

「リコ?」

 

「このバトル。私達にやらせて!」

 

「えっ?いやけど・・・・」

 

「お願い!」

 

「ニャオハッ!」

 

「・・・・わかった」

 

トーマがバトルを譲るとリコニャオハがトーマ達の前に出た。

 

「ニャオハ。学校の時を思い出すね。一緒に逃げてアイツらが追いかけてきて」

 

「ニーャッ」

 

「切り抜けよう! 私達の技で!」

 

「ニャオハッ!」

 

「ニャオハ! このは!」

 

「ニャーオハーーッ!」

 

そしてニャオハは船の時と同じ大量のこのはを放ってそれがコニア達の視界を遮った。

 

「言った筈よ。このは何てエアームドには痛くも痒くもない。にしても何て量よ・・・・なっ!?」

 

そしてこのはがなくなるとそこにはリコやトーマ達の姿は何処にもなかった。

 

「やられた」

 

 

 

 

一方、フリードとアメジオのバトルは倉庫の中から倉庫の屋根の上へと変わっていた。

 

「かみなりパンチだ!」

 

「ピカッ! ピカチュウーッ!」

 

キャップのかみなりパンチはソウブレイズの剣によって防がれて爆発が起こり相殺されて互いに距離が出来た。

 

「なぁアメジオ。あのお宝渡すから見逃してくれって言ったらどうする?」

 

「あのお宝だけでは意味がないのだろう?」

 

「やっぱり、お前もそう思うか?」

 

どうやらフリードもアメジオもリコのペンダントの秘密を知るにはリコの存在が必要不可欠だと考えていた。

 

「ソウブレイズ! サイコカッター!」

 

「ソーウ!」

 

「かわせ!」

 

「ピカッ!」

 

キャップとフリードはサイコカッターを回避するが彼らは屋根の端っこまで追い詰められてしまった。しかしフリードはニャオハの放ったこのはが近づいてくるのを下を見た時に気づいた。

 

「ここまでの様だな」

 

「それはどうかな?」

 

フリードがそう言った直後に彼らの背後に先ほどの大量のこのはが舞っていた。

 

「何だっ!?」

 

アメジオは初めてこそ驚いたが、施設の出口の方を見るとそこで待っていたマードック達にリコ達が合流して逃げていく姿が見えた。

 

「そうか! お前の作戦だな!」

 

「俺はちょっとアドバイスしただけさ」

 

そう言ってフリードは屋根の上から仰向けに落ちるとリザードンに乗って再び上がってきた。

 

「改めて、フリードだ。またやろうぜ!」

 

「リザーッ!」

 

フリードはアメジオに対して今まで名乗っていなかった事を気にして名乗った後、リザードンに乗って飛び去りアメジオ達はその後を追わなかったのであった。

 

その後全員がブレイブアサギ号に戻ると船を出発させて今は夕日が見える夕方の海の上を飛んでいた。

 

その時、トーマとリコとニャオハはウイングデッキに入る為の階段を椅子代わりに座りながら夕焼けを見ていた。

 

「冒険。しちゃったね」

 

「ニャッ」

 

「まぁ、そうだな」

 

「トーマ」

 

「ん?」

 

「トーマはこの船の人達をどう思う?」

 

「俺か? 俺は信じて良いと思うぞ。出なきゃあんなに一生懸命にニャオハの救出を手伝ってくれないだろ?」

 

「うん。ニャオハは?」

 

「ニャ?」

 

「私も、信じて良いと思えた。このペンダントより私の気持ちやニャオハを優先してくれたもん。きっと良い人達だよ」

 

リコはフリード達を信じて良いとようやくはっきり決断する事が出来た。

 

「私ねニャオハと出会って離れて気づいた事があったの」

 

「何だ?」

 

「私もポケモントレーナーなんだって」

 

「ニャ?」

 

「何言ってんだよ。リコはニャオハと出会った時から既にポケモントレーナーだったろ?」

 

「そうなんだけど、何だろう? 怖いのは最初の一歩だけポケモンが一緒なら大丈夫。お婆ちゃんが言ってた意味、やっとわかったよ。何度も一歩を踏み出してニャオハとだから動き出せた。見つけた。新しい景色」

 

「そっか・・・・」

 

トーマはリコが新たな一歩を踏み出した事を嬉しく思っていた。

 

「ねぇトーマ」

 

「ん?」

 

「私、このペンダントの事をもっと知りたい! だから、一緒について来てくれる?辛い事や大変な事がこの先あるかもしれないけど、私とニャオハと一緒に冒険、してくれる?」

 

リコは真っ直ぐトーマの目を見て頼んできた。その瞳は潤んでいて断られたらどうしようという不安もあるがそれでもトーマと一緒に冒険したいという気持ちが今のリコの表情には詰まっていた。

 

「何を今更、ここまで来て逆に置いてかれたらその方が俺は嫌だね」

 

「じゃあ!」

 

「あぁ。改めて、これからよろしくな。リコ!」

 

「うん! よろしくね! トーマ!」

 

トーマが手を出すとリコも笑顔で手を出して互いに握手をしたのであった。

 

それから2人が下に降りるとそこにはこの船のメンバーが揃っていた。

 

「おぉ2人とも! ・・・・あれ? どうしたの?」

 

「いやその、リコから皆さんに話があるみたいなんで・・・・」

 

オリオが話しかけるとトーマはリコから全員に話があると伝えた。

 

「あの、こんな事言うのも今更なんですけど。私、皆さんを信じてみようかなって」

 

「何だ? 疑っていたのか?」

 

「だって! 何の説明もないし、連れ去るし、その、見た目も充分怪しいので・・・・私に何が起きてるのかわからないけどペンダントの事とか何故あの人達に狙われるのか。それを知りたい。だから!もう少し私に付き合ってください!」

 

「ん〜っ、どうするキャップ」

 

「ピカッチュウ!」

 

フリードがキャップに相談するとキャップは笑顔で了承した。

 

「キャップがそう言うなら・・・・改めて引き受けよう」

 

「良いんですか?」

 

「どの道俺達は最初からそのつもりだしな。それにペンダントの謎は俺達だって知りたい。俺達の使命はポケモンの謎、世界の謎を解き明かす事。ひと呼んで【ライジングボルテッカーズ】だ!」

 

「おぉ・・・・」

 

「そういう人達だったんですか?」

 

トーマとリコはライジングボルテッカーズの活動理由を初めて知って驚いていた。

 

「あれ? 言ってなかったか?」

 

「聞いてません!」

 

「おいおい・・・・」

 

「ホントに何も説明してない」

 

「そりゃ私達ヤバい集団じゃん」

 

フリードの説明不足にマードックもモリーもオリオも呆れていた。

 

「あぁ悪い。まぁそれは置いといて」

 

「(また置いとかれた)」

 

「トーマは?リコはこう言ってるがお前はどうするんだ?」

 

「勿論俺も行きますよ! 俺だってペンダントの謎は知りたいですし、俺の場合リコを守るのが俺の使命ですから!」

 

「ト、トーマ////」

 

リコは自分を守るのが使命と言われて頬を赤く染めて恥ずかしがっていた。

 

「おぉ言うねぇ。何はともあれよろしくな!リコ! トーマ!」  

 

「「よろしくお願いします!」」

 

そしてフリード達が拳を突き出すとリコとトーマも拳を突き出してライジングボルテッカーズのハンドサインをみんなでやった。

 

「嫌いな食べ物やアレルギーはあるか?」

 

「何でも食べられます」

 

「俺もです」

 

「了解」

 

「メカニックのオリオ」

 

「リコ、改めてよろしく!」

 

「ピカピカッ!」

 

「皆さん、よろしくお願いします!」

 

「それじゃあ目指すはパルデア地方リコの家!ヨーソロー!依頼主のリコのお母さんにボディーガード代を貰いにいこう」 

 

「そこでボディーガード代って・・・・」

 

「台無しだな。しっかり決めてよ」

 

「お金がなければ冒険も出来ん」

 

「正直だ・・・・」

 

フリードの素直な意見にトーマとオリオはリコはせっかくの雰囲気が台無しだと思っていた。

 

 

 

その翌日、とある島では・・・・

 

「嵐の後にはお宝がやってくる!」

 

海岸で1人の少年がライジングボルテッカーズの旗を拾っていた。

 

 

 




次回もお楽しみ!
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