機動戦士ガンダムSEED SOLID   作:赤バンブル

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今回は変更による削除とかでかなり短いです。

色んな意味で。


PHASE:15『しばしの再会』

オーブに入港して2日後の朝。

 

アークエンジェルへの必要物資の補給並びに修理が行われている中、トールたちに嬉しいニュースが入った。

 

「本当ですか!?家族に会えるって!」

 

「えぇ。状況が状況だから家にも帰してあげられないし、短い時間だけど明日の午後に軍本部での面会が許可されました。」

 

「やった!」

 

「父さんと母さんに会える!」

 

「俺は家に帰りたいな!」

 

マリューの話を聞くなり、彼らは嬉しさのあまり声を上げていた。

 

短時間とは言え久しぶりの家族との面会だ。ハルバートン提督から無事だったのは聞いていたがようやく会うことができることにこれ程嬉しいことはない。

 

「そうだ、キラにも教えようぜ!アイツの両親が一番心配しているだろうからさ!!」

 

「そうね。でも、今モルゲンレーテの方にいるから戻ってきてから教えましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方、当のスネークはモルゲンレーテの格納庫でM1アストレイのOSを構築する傍ら、修理中のストライクの調整を行っていた。

 

「一体どんな使い方すればこんなにボロボロになるんですかね?」

 

「駆動系なんかみんなひどい有様さ。限界ギリギリで機体が悲鳴を上げてやがるぜ。」

 

「P04もかなり摩耗してますよ。いくら試作機とは言え、ここまで酷使するとは。」

 

駆動系を始めとする至る所が消耗していることに苦言する整備士たちの言葉を他所に彼は、コックピットの中でキーボードを高速で打ち込む。

 

「キラ、そろそろ休憩したらどうだ?」

 

そこへカガリが声をかけに来た。スネークは、顔を上げると了解してロビーで一服することにした。

 

「しかし、お前さんはとんだじゃじゃ馬なお姫様だな。国の代表である親父さんに反抗してレジスタンスに入るなんてな。」

 

「ヘリオポリスから帰ってきた後、問い詰めようとしたら父に言われたんだ。『お前は世界を知らなすぎる』って。だから、見に行ったんだ。キサカがお守りで付いてきたけど。砂漠ではみんな必死に戦っていた。あんな砂ばかりの土地なのに。守りたいもののために・・・・なのにオーブはこれだけの力を持ち、あんなことが起こったのに今だプラントや地球にいい顔しようとする。」

 

「中立国とは結構肩身が狭いものだ。どっち付かず故に常に圧力をかけられている。独立を維持するためにはそれだけの力が必要だ。」

 

「でも、ずるくないか?本当にいいのかよ。」

 

カガリは、紙コップに入ったカフェオレを飲みながら言う。

 

「なら、カガリ。お前は戦いたいのか?」

 

「いや、私は早くこの戦争を終わらせたいだけだ。」

 

「だからと言ってお前さんが戦場に出ようが戦いは終わらんさ。戦争を始めるもやめるのも政治家たちだ。俺たちにその権限はない。」

 

スネークは、皮肉染みたことを言うと葉巻を吸って煙を吐く。その言葉に彼女は、無人島でのエイハブの発言を思い出した。

 

 

 

『例え、機体を壊そうがコイツを撃とうが戦争が終わるわけでもない。』

 

 

『それはどのモビルスーツも同じだ。軍人である以上、どちらも命令に従わなければならない。』

 

 

 

 

「・・・・なんか、前に似たようなことを言われたよ。」

 

「そうか。なら、別の方法を探してみることだ。何も銃を持って戦場に行くことだけが戦争じゃない。」

 

そう言って葉巻の煙を消すと彼は作業に戻ろうと椅子から立ち上がる。

 

「そう言えば、明日はお前たちの両親と面会じゃなかったか?」

 

「あぁ、行くつもりだが俺の親は少し遅れるだそうだ。まあ、その前に知り合いも来るそうだがな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日の午後。

 

午前中でM1アストレイのOSを一通り組み終えたスネークは、作業着から連合軍の制服に着替えてトールたちと共に面会室へと向かった。

 

「「トール!!」」

 

「「カズイ!」」

 

「「ミリィ!!」」

 

「父さん!母さん!!」

 

「パパ、ママ!」

 

「会いたかった~!!」

 

トールたち三人は、久しぶりの両親との再会に嬉し涙を浮かべながら抱き合う。案の定、スネークの両親は不在だったが代わりに知り合いが来ていた。

 

「キラ!」

 

「フレイ、サイも久しぶりだな。」

 

なんとサイとフレイも来てくれていた。アークエンジェルがオーブ近海で戦闘していたニュースを目にしていても立っても居られず、政府に問い合わせたところ今回の面会に参加することを許可してくれたらしい。

 

友人たちの再会にスネークは、久しぶりの心からの笑みを浮かべながら握手をする一方、彼が隻眼になっていることにフレイは心配そうな表情を浮かべた。

 

「それって、もしかしてあの時の傷?」

 

「あの時?」

 

「ほら、俺たちがシャトルで降りていた時デュエルの攻撃から庇ってただろう。あの時、勢いよく墜ちて行ったものだから心配してたんだ。」

 

「・・・そうか。だが、お前たちとこうしてまた会えたんだ。それだけでもお釣りがくるもんだ。」

 

「キラ。」

 

「まあ、お袋たちは大泣きするだろうがな。艦長たちに対して訴訟とかしなければいいが・・・・」

 

「その目治すときは私たちの方に言ってちょうだい。そのぐらい費用はなんとかするから。」

 

「ハハハ・・・・まあ、今度除隊して戻って来た時は飯でもご馳走してくれ。何しろ今回は、ここでしか会えないからな。ところでフレイ、サイの両親たちとはうまくやっているか?」

 

スネークは、出されているクッキーを一掴みして頬張ると紅茶を含んでボリボリと食べる。その仕草に苦笑しながらもフレイは、口を開く。

 

「うん、サイのお父さんたちと本当に良くしてもらっているわ。私も少しでも自分にできることをやろうとしているんだけど・・・・家事とか中々うまくいかなくて。」

 

「お袋たちは、花嫁修業だから失敗してなんぼって言ってくれているんだけど・・・話が進展しすぎてて俺は困惑しているよ。」

 

「いいじゃないか。早く結婚すれば、子供もできて大家族で賑やかになる。フレイのお父さんも孫が早くできれば向こうで大喜びするぞ。」

 

「もう、キラったら!アハハハッ。」

 

「本当よかった。相変わらずで。」

 

「タハッハッハッ。」

 

楽しい時間は、あっという間に過ぎ気が付けば夕方になっていた。

 

面会時間も間もなく終了へとなり、トールたちが両親たちとの別れを惜しむ一方でスネークは、今だに来ない両親を気にしていた。

 

「おかしいな、終わる前には来ると思っていたんだが。」

 

「キラのご両親ってそんなに大変な仕事をしているの?」

 

「いや、急用で来れなくなるような仕事はしてないはずだが・・・・まあ、報告は行っているだろうから心の整理ができていないのかもしれないな。なんせ、この面だからな。」

 

彼は、そう言いながらサイとフレイの顔を見ながら別れを告げる。

 

「サイ、フレイと元気でな。」

 

「キラも無茶するなよ。オーブを出た瞬間、やられたなんて聞いたら・・・」

 

「俺がそんな軟に見えるか?」

 

「目を怪我したんだから言われてもしょうがないでしょう?」

 

「痛いとこ突くな、フレイ。」

 

「「「ハッハッハッ。」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、本来スネークと面会するはずだったヤマト夫妻はどういう訳かウズミと話をしていた。3人とも真剣な表情で他の者に聞かれないように細心の注意を払っていた。

 

「では、絶対に言わないのですね。“姉弟”のことも。」

 

「えぇ。」

 

「可哀そうな気もしますがその方がキラのためです。」

 

「すべては最初のお約束通り、ウズミ様とこうしてお目にかかるのもこれが本当に最後でしょう。」

 

「分かりました。」

 

夫妻との話し合いの末、ウズミは二人の意思を聞くと感慨深く席から立ち、窓から外の景色を眺める。

 

「・・・しかし、知らぬというのも恐ろしい気がします。現に『子供達』は知らぬまま出会ってしまった。」

 

「因縁めいて考えるのはやめましょう。私たちが動揺すれば子供達にも伝わります。」

 

「ですな。ですか、よろしかったのですか?お会いにならなくて。」

 

ウズミは、最後にスネークとの面会に行くのを取りやめたことについて聞く。その問いに対してカリダは、悲し気な顔で答える。

 

「・・・・今は、あの子にかけてあげられる言葉がないのです。戦争に巻き込まれないためにヘリオポリスに移り住んだのに戦闘に巻き込まれた挙句・・・・目を・・・・」

 

そこまで言いかけた彼女は、思わず泣いてしまう。

 

写真でしか見ていないがしばらく別れていた一人息子が右目を失明してまで軍人を務めているのだ。親として耐えがたいのもある。

 

そんな妻の心境を察して、ハルマは黙って彼女を抱きしめた。ウズミはそんな二人を見ながら恐れている事態が起こらぬことを密かに祈った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「軍港よりも警備が厳しいな。チェックシステムの撹乱は?」

 

「何重にもなっていて結構かかりそうだ。施設の中を出入りできる人間を捕まえた方が早いかもしれない。」

 

オーブに潜入して情報を掴もうとしていたアスランたちは、4人ともモルゲンレーテ本社の外で待ちぼうけをくらっていた。

 

港の方ではアークエンジェルの存在すら確認できず、一番怪しいであろうここへ入ろうにもセキュリティが厳重で中へ入ることすらできない。

 

特にディアッカに関してはカーペンタリア基地の連絡通り、本当にいないのではないかとすら考えていた。

 

「ったくよ、せっかく潜り込んだって言うのに何の手掛かりもなしってか。どうするよ?」

 

「まだ、チャンスがないと決まったわけじゃない。今は少し待」

 

『トリィー。』

 

「うん?」

 

怠そうにしている彼を正そうとするアスランだったが自分たちに向かって飛んでくるロボット鳥を見て驚く。

 

トリィーはそんな彼のことを気にすることなく手の上に止まった。

 

「なんだそりゃ?」

 

「わぁ、ロボット鳥だ。」

 

(トリィーがここに・・・・っと言う事は・・・・)

 

「コラーッ!トリィー、どこへ行った!!仕事中に勝手に飛んで行くなー!!」

 

丁度少し遅れてスネークが駆け足で敷地内の中を探し回っている姿が目に映る。その顔の右目には眼帯がしてあり、遠目ではあるが友人の変貌ぶりにアスランは動揺を隠せなかった。

 

「アイツめ・・・・どこへ行ったんだ。」

 

ため息をつきながら、辺りを見回していると敷地の外でアスランが自分を見ていることに気づく。スネークは、内心自分の行動が迂闊だったことを反省しながらもトリィーを持っている彼の元へと歩いていく。それに応じるかのようにアスランも仕切りの前に近づいてきた。

 

「・・・・君・・・の?」

 

「あぁ。」

 

ぎこちない答え方をしながらもトリィーを受け取り、スネークは手身近に礼を言う。

 

「・・・」

 

「ありがとな、昔親しかった友人からもらった大事なものなんだ。」

 

「そう・・・」

 

「おい、もう行くぞ。」

 

引き上げようと声をかけるイザークたちの声にアスランは、振り向いてその場から去ろうとする。

 

「最近、外の方から良くない噂が多いみたいだ。心配している奴がいるなら帰った方がいいぞ。もしものことがあれば、その人が悲しむ。」

 

「あ、あぁ・・・・ありがとう。」

 

スネークの発言に彼は、意図的にもう自分たちのことは追わずにラクスの元へ戻れと遠回りに言っていることを察した。

 

車に乗るとアスランは、トリィーを肩に乗せて施設の中へと戻っていく彼の後姿をバックミラーから見ていた。

 

「足つきの足取りは掴めませんでしたね。船に戻って一旦カーペンタリアに戻りますか?」

 

二コルは、車を走らせながら今後のことを問う。

 

それに対してアスランは、意を決したように告げた。

 

「・・・・いや、船に戻ったらオーブの領海の外で待機だ。後、グゥルを始めとする補給を要請してくれ。」

 

「補給をですか?」

 

「話は戻ってからだ。」

 

その後、彼らは密かにオーブから引き上げて行くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ある会話記録】

 

 

「はい。」

 

『オセロット、久しぶりだな。』

 

「貴方ですか、メイジャー・ゼロ。ブルーコスモスを隠居なされたはずですが。」

 

『後のことをアズラエルに任せるつもりだったが、そうもいかなくなってな。』

 

「えぇ、「アークエンジェル」の件で。」

 

『ミラーからの情報を始め、戦闘記録を確認したがやはりあの男(スネーク)で間違いない。お前は信じないだろうが』

 

「いや、その話は大体。それで?」

 

『このままアイツをアラスカに送れば、良くも悪くも使い潰されるのが目に見える。だが、肝心のザフトの戦力相手では艦は墜とせても奴を倒すのはほぼ不可能だろう。』

 

「それで私に地上へ降りて援護しろと?確かにザラ国防委員長・・・いや、ザラ最高評議会議長閣下から試作MSの運用を任されていますが・・・“テスタメント”は装備が不完全な状態の上重要機密の存在です。単機での大気圏突入は可能でしょうがその先は。」

 

『だが、連合のストライカーパックには対応している。その辺は私の方で何とかしよう。かなり荒い手段になるがアイツには一旦、あの艦から降りてもらうしかない。無論、治療の方はマルキオ導師の伝手を利用してプラントで行うように仕向ける。その時に同乗して戻ればいい。』

 

「今のプラントの情勢なら頼れるのはほぼクラインのところになるでしょう。見ず知らずのコーディネーターを預かるような輩は彼ぐらいしかいない。」

 

『そのシーゲルも時期が来ればパトリックにとっても邪魔になるだろう。プラントにも知り合いが多いが頼れる相手は少ない。そこで・・・オセロット、奴を匿ってくれ。お前が守るのだ。』

 

「それで貴方は?」

 

『いや、私は出張らんよ?後のことは任せる。スネークにとってもその方がいいだろう。お前や奴と違って私はもう老いぼれだからな。』

 

「少佐。」

 

『奴が動くという時は力を貸してやってくれ。アズラエルの話ではどの道アークエンジェルも切り捨てられることになるだろう。』

 

「・・・・止むをえません。分かりました。近いうちに“テスタメント”の性能テストを称して地上に降下して待機します。」

 

『ありがとう。』

 

「相変わらず気に入りませんね、貴方に礼を言われるのは。」

 

『フッフフフ・・・・それともう一つ、これは私自身も調査中だがどうやらブルーコスモス内で過激派の動きが活発化しつつあるようだ。』

 

「貴方の教え子のアズラエルが抑えていたのでは?」

 

『あぁ。だが、ここ最近発言権を増している輩が現れたらしい。“ジョージ・シアーズ”。心当たりがあるだろう?』

 

「まさか・・・三人目(ソリダス)?そんなはずは」

 

『まだ、何とも言えん。だが、もし奴だとすれば更に大きく動くことになるだろう。こちらでもできるだけのことをする。では、達者でな。』

 

「えぇ、貴方も。ところでお孫さん(フレイ)には会わなくてよろしいのですか?」

 

『私もこういう身だ。会おうにも堂々と行けばあの子を巻き込みかねん。時期を見て会いに行く。』

 

「そうですか。かつての貴方からは想像できませんね、家庭を持つとは。」

 

『嫁と娘に先立たれてしまったがね。あの子は何事もなく幸せな人生を送ってもらいたいものだ。』

 

「オーブが無事なうちは問題ないでしょう。それがいつまでかはわかりませんが。」

 

『その時はダイアモンド・ドッグズに動いてもらう。陥落すればモルゲンレーテの技術者による情報漏洩も起こり得るからな。』

 

「間違いないでしょう。」

 

『では、話を終わる。アイツの面倒を見てやってくれ。』

 

「スネークのためなら。」

 

『全く、相変わらずの世話の焼ける男だ。この期に及んで・・・・』

 

 

 

 

 

 

 

通話終了。

 




『GAME OVER』

???「スネーク、今すぐにブラウザバックするんだ!」

スネーク「いきなりどうした?」

???「任務は失敗に終わった!今すぐブラウザバックしろっ!」

スネーク「一体どうした?」

???「うろたえるな、これは非公式だ!いつものファンの自己満足に過ぎん!」

スネーク「だから」

???「らりるれろ!らりるれろ!らりるれろらりるれろらりるれろらりるれろ!!」


□CONTINUE
 EXIT

終盤の記録は削除した方が良かったかもしれん。
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