機動戦士ガンダムSEED SOLID   作:赤バンブル

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とりあえずできたので投稿します。


PHASE:02『崩壊の大地』

「ウ・・・ウゥ。」

 

ジンの自爆に巻き込まれたスネークは、衝撃で数分間意識が朦朧した末に目を覚ます。すぐ脇にはマリューが気を失っている。

 

「ウン・・・!トールたちは無事か?」

 

倒れていたストライクを起き上がらせるとコックピットハッチを開けて彼は、外の様子を見る。周囲はジンの自爆であちこち壊れていたが幸いトールたち4人は無事でストライクの足元に来ていた。

 

「あっ!キラよ!」

 

ミリアリアは、ハッチから顔を出したスネークに指を差す。その姿にトールたちも驚きを隠せなかった。

 

「本当だ!キラ、お前どうしてモビルスーツに!?」

 

スネークは、四人の無事を確認すると言葉を返す。

 

「あの迷惑な客人のおかげで戦闘に巻き込まれてな。コイツのおかげでなんとかなった。それより、怪我人がいる。下に降ろしたいから場所を変えるぞ。」

 

「でも、道がめちゃくちゃで大変だよ。」

 

「よし、全員手の上に乗れ。その方が楽だ。」

 

「えぇ・・・・」

 

しゃがんで手を出すストライクに対してカズイは、思わず声を漏らすのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

比較的被害の少ない公園まで移動して四人を降ろすとストライクは、体色が灰色へと戻ってしまった。

 

「あれ?色が変わっちまったぞ。」

 

「メインバッテリーが切れたらしい。再充電すればまた変わるだろうがその前にやることがあるぞ。ミリアリア、手を貸してくれ。彼女に応急処置する。幸い弾は抜けているようだ。」

 

「えぇ。」

 

スネークは、マリューを下ろすと彼女と共に応急処置を施す。

 

「こ、ここは・・・」

 

「まだ、動かない方がいい。少し出血が多かったからな。」

 

「・・・・」

 

「さっきは悪かったな、さんざん文句言ってこんなことになって。」

 

マリューは、ミリアリアから受け取った水を飲むがストライクのコックピットに乗るトールたちの姿を見て態度を一変する。

 

「その機体から離れなさい!」

 

銃を取り出して威嚇射撃をしようとすると彼女をスネークが制する。

 

「待て。いきなり民間人を撃つもんじゃないぞ。」

 

「あれは軍の最高機密よ。貴方たちが触れていいものではないの。」

 

「分かってる。おーい、皆こっちに集まれ。これから大事な話があるぞ。」

 

銃を抜かれそうになったのにビビったもののスネークの呼びかけに応じてトールたちはマリューの元へと集まる。

 

「一人ずつ名前を。」

 

「サイ・アーガイル。」

 

「カズイ・バスカーク。」

 

「トール・ケーニヒ。」

 

「ミリアリア・ハウ。」

 

「キラ・ヤマトだ。」

 

「私は、マリュー・ラミアス。地球連合軍の将校です。申し訳ないけど、貴方たちをこのまま解散させるわけにはいかなくなりました。」

 

「「「「えっ!?」」」」

 

「事情はどうあれ、軍の最高機密を見てしまった貴方たちは、しかるべき所と連絡が取れ、処置が決定するまで、私と行動を共にしてもらいます。」

 

彼女の突然の言葉にトールたちは呆然とする。自分たちは好きで見たわけでもないのに勝手に束縛され、更に罰則を受けると言われているのだ。

 

「そんな!?」

 

「冗談じゃねえよ!なんだよそりゃ!?」

 

「従ってもらいます。」

 

「僕たちはヘリオポリスの民間人ですよ?中立です!軍とかなんとか関係ないんです!」

 

「・・・・いや、俺たちはもう無関係じゃない。」

 

「キラっ!?」

 

無関係だと主張しようとした彼らは、スネークの一言に騒ぐのをやめる。

 

「軍の重要機密は、本来なら一般兵にすら知られるのは許されない。どこかしらでうっかり話してしまえば漏洩する恐れがあるからだ。その場合は口封じのために監禁されるか、悪ければ・・・・何らかの罪を着せられて消される。」

 

「うわぁ・・・・」

 

「それに今は戦時中だ。ただでさえ中立を謳っていた国でこんなもの作ったことが知られたんだ。地球軍は愚かオーブ政府すら俺たちに何をするか分からない。だから、ここは素直に従った方がいい。そうだろ?マリュー・ラミアスさん。」

 

「・・・貴方は話が分かるようで助かるわ。とりあえず、しばらくの間私の指示に従ってもらいます。」

 

真面目に話をする彼に対し、マリューは銃を下ろす。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こちら、X105『ストライク』。地球軍、応答願う。聞こえるか?こちら、X105『ストライク』。地球軍・・・・」

 

その後、スネークは、マリューの指示でストライクで通信を試みていた。港には地球軍の新造艦が停泊しているとのことで連絡が取れるかもしれないとのことだ。

 

「マリューさん、ダメだ。通信が繋がらない。」

 

「そう。それじゃあ、今度はストライカーパックを装備してやってみて。パワーパックと接続すれば通信機能が良くなるはずだから。」

 

「分かった。」

 

そう言うと彼は、トールたちが運んできてくれたトレーラーの荷台を開ける。

 

「砲撃用の装備か。コイツを付ければいいのか?」

 

「そうよ。」

 

「また、専用のOS構築しないといけないのか。・・・・・面倒だな。」

 

中に収納されている『ランチャーストライカー』を装備するための準備をしていると宇宙港側の隔壁が爆発し、炎の中からMSとMAが侵入してきた。

 

「また、敵か!?」

 

「えぇ~!?」

 

サイたちが動揺しているのも束の間、MS『シグー』は頭部のモノアイをストライクに向ける。

 

「ほう。あれがミゲルを墜とした最後の一機か。このままにはしておけんな。」

 

パイロットのラウ・ル・クルーゼは、先ほどまで相手していたMAをそっちのけにしてスネークたちの方へと目標を変える。

 

「クソ、やらせるか!」

 

装備していたガンバレルをすべて失いながらもMA『メビウス・ゼロ』に乗るムウ・ラ・フラガが差せまいと追いかける。

 

鬱陶しいと感じたラウは、シグーのスラスターで上に回り込むと最後の装備であるレールガンを容赦なく斬り捨てた。

 

「何っ!?」

 

「今は貴様の相手をしている暇はない、ムウ!邪魔をするな!!」

 

シグーは、そのままストライクに迫る。

 

「早く、装備を付けて!」

 

マリューに言われながらもスネークは、急いでランチャーストライカーを装備させてOSを最適化していく。その間も頭部バルカンで牽制するがシグーは、軽々と回避していく。

 

「間に合わん!」

 

「悪いがここで沈んで・・・ムッ!?」

 

何かを感じ取ったのかラウは、シグーを一旦急上昇させる。すると鉱山エリアの隔壁が爆風で吹き飛び、白い戦艦がヘリオポリス内へと侵入してきた。

 

「艦?さっき言ってた『アークエンジェル』か?」

 

「新造艦?どうやら、仕留め損ねたか!」

 

ラウは、目標をアークエンジェルに変えて攻撃を行う。

 

 

 

 

アークエンジェル艦内では、士官であるナタル・バジルールが生き残ったクルーたちで動かしていた。

 

「状況はどうなっている!?」

 

「地上でストライクを確認・・・いえ、交戦しています!」

 

観測手の報告が終わらないうちにシグーが接近してくる。

 

「回避、面舵!」

 

ナタルは、すぐに操舵手であるノイマンに指示を出して艦体を90度近く傾ける形で回避させた。

 

「やらせるか!」

 

OSの再提起を完了させたストライクは、背部の装備されている超高インパルス砲「アグニ」を展開してシグーに狙いを付ける。

 

「待って、キラ君!それは・・・」

 

マリューが何かを言いかけたが時すでに遅く、アグニから放たれる高出力ビームはシグーの右腕を溶かし、ヘリオポリスの壁に大きな穴を開けてしまった。

 

「これほどの火力をMSに搭載するとはな・・・」

 

ラウは、状況が変わったと悟ると破損したシグーで空いた穴から脱出して行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シグーの撤退が確認されるとスネークは、全員をストライクの手に乗せて着陸したアークエンジェルのカタパルトに入り、ナタルたちと合流した。

 

「ラミアス大尉、ご無事で何よりでありました!」

 

ナタルは、彼女の前で敬礼する。マリューの方も敬礼し、母艦が無事であったことに少し安堵した。

 

「貴方たちの方もよくアークエンジェルを。おかげで助かったわ。」

 

お互いの安否を確認している傍ら、スネークはストライクから降りて一呼吸していた。クルーたちは、搭乗していたパイロットがまだ10代の子供であったことに驚いている。

 

「ラミアス大尉、これは・・・」

 

「あぁ・・・実は」

 

「へぇ~コイツは驚いたな。」

 

事情を話そうとしたところで遅れて着艦したムウが水を差す形でその場にやってくる。

 

「おっと、失礼。地球軍第7軌道艦隊所属、ムウ・ラ・フラガ大尉だ。よろしく。」

 

「地球軍第2宙域第5特務師団所属、マリュー・ラミアス大尉です。」

 

「同じく、ナタル・バジルール少尉であります。」

 

軍人同士の挨拶が終わるとムウは、周囲を見回しながら改めて口を開く。

 

「いきなりのところ悪いけど乗艦許可をもらいたいんだがこの艦の責任者は?」

 

彼の問いにナタルは、表情を曇らせる。

 

「・・・艦長以下、主だった士官は全員戦死されました。よって、ラミアス大尉がその任にあると思われます。」

 

「えぇ!?艦長が!?」

 

彼女の発言にマリューは、動揺を隠せなかった。彼女は一応アークエンジェルの副長ではあるもののあくまで本業は技術士官であり、戦艦長として訓練を積んでいない。

 

「無事だったのは艦にいた下士官十数名のみです。私はシャフトの中で運よく・・・」

 

「やれやれ、なんてこった。とりあえず許可をくれよ?ラミアス大尉。俺の乗ってきた艦も落とされちまってね。」

 

「は、はい。許可します。」

 

「ところであれは?」

 

取り合えず乗艦許可をもらったムウは、次の視線をスネークたちに向ける。当の本人は疲れたのか目を閉じていた。

 

「御覧の通り、民間人の少年です。襲撃を受けた時、何故か工場区にいて。私が『G』に乗せました。『キラ・ヤマト』と言います。彼のおかげでジン一機を撃退し、あの機体だけは守ることができました。」

 

「ふうん。」

 

「ジンを撃退した?あの少年が?」

 

マリューの言葉にナタルを始め、アークエンジェルのクルーたちは、半信半疑になる。ろくに訓練をしていないはずの民間人が自分たちの最高機密を乗りこなし、MSを撃退するなど普通なら考えられない。

 

「俺はGのパイロットになるひよっこたちの護衛で来たんだがね。あいつらは?」

 

「丁度、指令ブースで艦長との着任の挨拶の時に爆破されましたので恐らく・・・・」

 

「そうか。」

 

興味を持ったのか彼は、スネークの近くにまで来て彼の顔を見る。

 

「・・・・なんだ?俺の顔に何か付いてるか?」

 

スネークが目を開けるとムウは、特に気にするような様子もなくさりげなく言った。

 

「君、コーディネーターだろ?」

 

「・・・・・あぁ。」

 

その瞬間、その場の空気が一変して緊張感に包まれる。マリューの方は察していたのか何とも言えない顔をし、ナタルは引いたような様子だった。

 

「フッ、分かった途端撃つか?仲間を殺した奴らと同じだとわかれば民間人でも容赦しないと言う訳か。」

 

スネークは、警戒する彼らに対して皮肉を言う。実際、連合は否定こそしているが『血のバレンタイン』で大勢のコーディネーターを虐殺したと言われている。その気になれば民間人だろうと躊躇なく殺せるだろう。

 

「なんなんだよ、それは!!」

 

そこへトールが間に割って入ってくる。

 

「トール。」

 

「コーディネーターでもキラは敵じゃねえよ!さっきの見てなかったのか!?どういう頭してんだよ、お前らは!!」

 

彼は、兵士たちに食って掛かる。それに続くようにミリアリアたちも言う。

 

「そうよ、私たちを守ってくれたのよ!」

 

「いくら何でも勝手じゃないか!」

 

「サイ、ミリアリア。」

 

「・・・・・銃を下ろしなさい。」

 

マリューの命令で兵士たちは銃を下ろす。ナタルは、戸惑いながらもこれでいいのかとばかりに言う。

 

「ラミアス大尉、よろしいのですか?」

 

「そう驚くこともないでしょう? ヘリオポリスは、中立国であるオーブのコロニーですもの。戦火に巻き込まれるのが嫌でここに移ったコーディネーターがいたとしても不思議じゃないわ。そうでしょ、キラ君?」

 

「まあな。俺は、飽くまで一世代目のコーディネーターだが。ここに移る前は両親とコペルニクスに住んでいた。生憎プラントには行ったことはない。」

 

「なるほど、親はナチュナルってわけか。いや、悪かったな。とんだ騒ぎにしちまって。」

 

ムウは、苦笑しながらこれ以上空気を悪くさせないようにと謝罪する。

 

「俺はただ聞きたかっただけなんだ。ここに来るまで、あいつらのシミュレーションを散々見てきたが、ノロノロ鈍くさ動かすのにも四苦八苦してたからな。やれやれだな。」

 

彼は、そう言うとその場を後にしようとする。

 

「大尉、どちらへ?」

 

「どちらって、俺は被弾して降りたんだし、外にいるのはクルーゼ隊だぜ。あいつら、かなりしつこいぞ。ここでのんびりしていたらいつ攻めてくるのか。」

 

ムウが去って行くとスネークは、無言で居住区へと歩いていく。

 

「キラ?」

 

「悪いが少し寝る。結構重労働だったからな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スネークが居住区で仮眠をとっている傍らアークエンジェルはモルゲンレーテの工場区から無事な部品や物資を可能な限り運び入れていた。

 

ブリッジの方ではマリューがヘリオポリス内のシェルターの状況について確認していたが、先ほどの戦闘でコロニー内の警報レベルが9に跳ね上がったことで全てロックされてしまっていた。

 

「そんじゃあ、坊主たちに脱出も手伝ってもらうのか?外に出ればド派手な戦闘になるぞ?」

 

「その時はまた『ストライク』の力も必要になると思います。」

 

「待ってください、ラミアス大尉。また、あれを実戦に使われるのですか?」

 

「使わなければ脱出は無理でしょ。」

 

「あの坊主は了解しているのかい?」

 

「それなら今度はフラガ大尉が乗れば」

 

「おいおい、無茶言わないでくれよ!?あの坊主が弄ったってOSのデータ見てないのか?あんなもの俺どころか普通の人間に扱えるかよ。」

 

「では、元に戻させて・・・・とにかくあんな民間人の・・・しかもコーディネーターの子供に大事な機体をこれ以上任せるわけには」

 

ナタルは、スネークをこれ以上ストライクに乗せるのは反対だった。コーディネーターであることを差し引いても民間人の子供に大事な機体を任せるのは軍としても立場が危うい。

 

「そんでのろくさ動いて的になれっての?」

 

「「・・・・・」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、しばらくたった後マリューは、仮眠をとっていたスネークの元へと行き、再度ストライクで出撃してくれと頼みこんできた。

 

「また、あれに乗れって?」

 

「えぇ。残念だけど今あれを動かせるのは貴方しかいないの。」

 

搭乗を拒否されるのを恐れながらも彼女はできるだけ刺激を与えないように話をする。

 

「・・・・乗らないって言えば簡単だろうが。この状況じゃ恐らくどのシェルターにも入ることができない。この艦にはトールたちがいる上に動かせる機体はあれだけ。俺を脅迫するには十分な材料だな。」

 

「キラ君・・・」

 

「まあ、このまま全員艦の中で心中なんて言うのはご免だからな。そんなことになれば両親も悲しむ。」

 

「じゃあ、乗ってくれるの?」

 

「但し、条件がある。一つは、ここにいる俺と友人たちの身元の保証。証拠隠蔽のために銃殺なんてシャレにならないからな。特にコーディネーターと言う理由だけで殺されるのはまっぴらだ。それともう一つ、今回のアンタたちの任務が完了次第、俺たちを解放すること。中立国の民間人を拘束し続ければ世間からの風評も悪くなるだろう。この二つだ。」

 

スネークは、彼女の顔を見ながら真剣に言う。

 

「・・・・分かりました。一つ目の条件は認めます。ただ、二つ目の条件に関しては艦長が戦死している以上私個人の判断では、できないわ。本隊と合流するまで待ってもらえないかしら?」

 

「・・・なら、もう一つ条件次第で考えよう。」

 

「もう一つ?」

 

「葉巻が欲しい。」

 

「えっ?」

 

「「「「えっ?」」」」

 

その一言にマリューどころか、トールたちも思わず口を開けてしまう。

 

「葉巻って・・・・・煙草の事?」

 

「葉巻と煙草は違う。葉巻は葉巻だ。」

 

「おい、キラ。お前、未成年なのに何言い始めるんだよ!?」

 

「体に良くないわよ?」

 

「何を言っているんだ?これから戦場に行くんだぞ?葉巻の一本ぐらい・・・」

 

「キラってそんなイメージなかったんだけどな・・・・」

 

「流石にそれはカリダさんがショック受けるぞ。」

 

スネークの発言に対してトールたちは心配してやめるように言われる。

 

(前世では今ぐらいの歳で吸っていたんだがな・・・今の時代ってそんなに厳しいのか?)

 

「キラ君、こんなこと言うのもなんだけど煙草はおよしなさい。ご両親からもらった大事な体なんだから。」

 

「・・・・しょうがない。葉巻はあきらめる(吸いたかったなぁ)。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、30分もしないうちにヘリオポリス内にジンが複数機侵入。

 

アークエンジェルが脱出を試みるために発信している間にストライクの出撃準備が行われる。

 

「3番コンテナ開け!ソードストライカー装備だ!!」

 

整備主任のコジロー・マードックの指示でストライクに水色の対艦刀などが装着される。

 

「今度は近接専用か・・・・俺にはナイフぐらいの大きさが丁度いいんだが。」

 

そう言っている間にもカタパルトに移動し、ナタルの指示と同時にスネークは発進する。

 

外では三機のジンと共にイージスが向かってきていた。

 

「ブロルとマッシュは戦艦の方を叩け。アスラン、怪我を押してでも無理やりついてきた根性見せてもらうぞ。」

 

『あぁ。』

 

ミゲルは、早速とばかりにストライクに向けて特火重粒子砲を放つ。ビームは回避され、ヘリオポリスを支えるためのケーブルに命中。溶断され、地上へと落ちる。

 

「アイツら・・・ここを吹き飛ばすつもりか!?」

 

「そーら、落ちろ!!」

 

ミゲルは、続けて数発放つが軌道が読みやすいこともあってコロニーを傷つけるだけだった。

 

「これ以上はまずいか。」

 

スネークは、これ以上コロニーにダメージは与えられないと対ビームコーティングが施されている「パンツァーアイゼン」で攻撃を受け止める。

 

「やったか!?」

 

直撃したことでミゲルは、撃墜したと思ったが閃光の先から頭部バルカンで攻撃してくるストライクを見て慌てて回避する。

 

「チッ、コイツはなんなんだ!!」

 

スネークは、対艦刀「シュベルトゲベール」で斬りかかるが大きいこともあって間合いを読むのに時間がかかっていた。

 

「くっ、刀身が大きすぎて扱いが難しい。」

 

その間にアークエンジェルの相手をしていたジンの一機が撃墜される。攻撃の余波で連結ブロックが誘爆、ヘリオポリスは崩壊寸前に迫っていた。

 

「ブロルがやられた!?クソ、回り込めアスラン!!」

 

アスランのイージスがストライクの後方から回り込む。それを避ける為に体勢を崩したストライクに向けてミゲルが狙いを付けた。

 

「もらった!」

 

「むん!!」

 

次の瞬間、スネークは姿勢を低くしてビームを避ける。そのままスラスターを最大出力で吹かせてミゲルのジンの前に急速接近すると左肩に付いているビームブーメラン「マイダスメッサー」をナイフ代わりにしてコックピット近くへと突き刺した。

 

「なっ!?」

 

「もらうぞ。」

 

更に止めとばかりに腰に装備されている重斬刀を取られ、その勢いのまま真っ二つに切断されて悲鳴を上げることなく爆死した。

 

「ミゲル!!」

 

戦友の断末魔にアスランは絶叫する。

 

(あれが本当にキラなのか?・・・確かめるしかない、今ここで)

 

残りのジンに向かおうとするストライクの前にイージスが立ちはだかる。

 

「邪魔をする気か!」

 

スネークは、奪った重斬刀でイージスに斬りかかる。イージスは、シールドで受け止める。

 

『・・・・キラ、キラ・ヤマト!』

 

「!?」

 

『キラ・・・・お前は、やはりキラなのか!?』

 

「アスラン・・・・アスラン・ザラか!どうして、お前がここにいる?」

 

『それはこっちの台詞だ。お前こそ、何故それに乗っている!?』

 

互いに本人だとわかった二機は間合いを取って対峙する。

 

その間にアークエンジェルは、最後のジンを撃墜することに成功するが最後の攻撃が中枢に命中し、ヘリオポリスは自立することができなくなったことで崩壊を始めた。

 

崩壊の影響でコロニー内の空気が放出され、ストライクはそのまま宇宙へと放り出された。

 

「ウオォオオオオオ!!」

 

『キラー!!』

 

流されていくストライクにアスランは、手を伸ばそうとするがイージスも流れに呑まれ、後方へと吹き飛ばされていった。




『SNAKE IS DEAD』

???「何があったんだ!?スネーク!スネーク!!」


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