『X105「ストライク」、聞こえるか?X105「ストライク」、キラ・ヤマト無事なら応答しろ!』
ナタルからの通信を無視してスネークは、ストライクのコックピットの中から崩壊してしまったヘリオポリスを眺めていた。
「・・・取り返しのつかないことを。」
前世での自分が立ち上げた国境なき軍隊『MSF』の拠点であるマザーベースの悲劇が甦る。
サイファーの実働部隊『XOF』の指揮官である髑髏顔の男「スカルフェイス」の策略により、キューバの米軍基地に囚われていたチコとパスを救出するために向かった自分が留守であることをいいことに核査察団を装って部隊を率いて基地に侵入、脚部に大量のC4を取り付けて爆破し、更に査察のために武装解除していた仲間を容赦なく殺した。戻って来た頃には、すでに手遅れで当時自分の副官を務めていたカズヒラ・ミラーと僅かな仲間を救出するのが精いっぱいだった。
しかし、その後・・・・
「・・・・」
『X105「ストライク」、キラ・ヤマト!生きているなら応答しろ!!』
「ハッ、こちらX105『ストライク』キラ・ヤマト。機体も含めて無事だ。」
スネークの返事を聞いたことで通信先のナタルは安堵のため息しているようだった。
『そうか、無事か。こちらの位置は分かるか?』
「あぁ、今確認した。」
『なら、帰投しろ。戻れるな?』
「ちょっと待ってくれ・・・・ここからならヘリオポリスからそう遠くない。このまま工場区へ一回探査へ行きたい。」
『何?』
「この騒ぎでザフトも一回手を引いているはずだ。なら、工場区に残されている予備パーツを回収することができるかもしれない。」
『敵は今も近くにいるんだぞ!?そんな悠長なこと・・・』
「だからだよ、敵も俺たちがヘリオポリスに戻るなんて早々思わないはずだ。それに今後の戦闘でストライクが破損してみろ?修理パーツが足りなくなったら取り返しがつかないぞ。」
スネークは、探査に反対するナタルに今後のデメリットを交えながら説得する。先ほど脱出する際も急いで搬入したため、アークエンジェル内の物資が万全とは言えない。今後安全圏に離脱するまでの間、少しでも余分に回収できた方がいい。
ナタルは、しばらく黙っていたもののマリューに言われたのか返事をしてきた。
『分かった。付近の偵察を兼ねて短時間の探査を許可する。但し、時間内に戻ってこい。敵に見つかるのも時間の問題だからな。』
「了解、時間内に戻る。」
通信を終えるとスネークは、スラスターを吹かせてヘリオポリスの方へと飛んで行った。
通信を終えるとナタルは、ため息をつく。
「偵察として探査を許可しました。よろしいのですか?」
「今の私たちはとても万全と言える状態ではないわ。ザフト艦の動きは掴める?」
「無理ですよ。残骸の中には熱を持つものが多くてこの状態ではレーダーも熱探知もとても・・・」
状況が読めない状況にマリューは頭を抱える。
「まあ、それは敵さんも同じだと思うがね。追撃があると?」
「あると想定して動くべきだと思います。尤も今の状態で攻撃を受ければこちらに勝ち目がありませんが。」
本の気休めで聞いたが現実的な回答を受けムウは、苦笑するしかなかった。
「だな、こっちにはあの虎の子のストライクと俺のボロボロのゼロだけだ。艦もこの陣容じゃ心許ないな。・・・・そうだ、最大船速で振り切るって言うのはどうだ?かなりの高速艦なんだろ、このアークエンジェルは?」
「向こうには高速艦のナスカ級もいます。振り切れる保証はありません。」
「そっか。じゃあ、潔く投降でもするか?それも一つの選択とも言えるが・・・・」
二人で今後の方針について話をしているとストライクから通信が入ってきた。
「ストライクか・・・・何?分かった、回線を開く。ストライクから通信。報告したいことがあるとのことです。」
「繋げてちょうだい。」
回線を繋げるとブリッジにスネークの声が響く。
『艦長、ヘリオポリスの探査に行って二つの報告がある。一つはいい情報、もう一つはあまりよくない情報だ。どちらを聞きたい?』
「貴様、こんな時にふざけたことを!!」
「静かに。いい情報から教えてちょうだい。」
『工場区の跡を探したところ、予備の部品と物資の入ったコンテナをいくつか見つけることができた。それと爆風で空いたエリアを調べたら良い物を見つけた。バラされたモビルスーツのパーツだ。1機分はある。』
「モビルスーツのパーツ?確か5機の『G』以外の機体は、なかったはずだけど。」
『さあな。オーブ政府が裏で何か作ってたんじゃないのか?幸い、外部装甲と武器も残っていた。組み立てられればこっちの戦力にできるだろう。』
「そう、それであまりよくない情報は?」
『あぁ。こっちに戻る途中で救命ポッドを見つけた。』
「ちょっと待て!?まさか、本艦に持ってくるとは言わないだろうな?今の我々は戦闘中なんだぞ!?そんなことは後で来る救助艦に任せておけ。」
救命ポッドの話が出るなり、ナタルは拒否反応でもしているのか如く怒声を上げる。
『そうは言ってもな。推進機関が壊れているようだし、遭難信号も正常に作動していないようだ。放置すれば信号を拾えないせいで通り過ぎられて、最悪中にいる奴らに終わりのない宇宙の旅をプレゼントするようなもんだぞ?それでもいいならその辺に戻してくるが。』
「むう・・・・」
「いいわ、許可します。漂流させる危険性があるなら彼の言い分が正しいわ。ここで時間を取るわけにもいかないし。」
「りょ、了解しました。艦長。」
流石に遭難信号に不具合を起こしているものをそのまま放置するわけにもいかないため、マリューは早々ポッドの収容を許可した。カタパルトに入るとストライクは格納庫の方へと移動し、救命ポッドをそっと置いた。蓋が開くと次々と民間人が外に出てくる。
その中の一人の赤髪の少女をコックピットハッチから見ているとスネークのポケットから小型の鳥ロボットがとび出していった。
「あっ。おい、トリィ!」
普段切っていた電源が動いているときに入ってしまったのか、回収しようと追いかける。
トリィは彼女の傍を通り過ぎ、スネークの存在を知らせた。
「あなた!確かサイの友達の!」
やっと知り合いの人間に会えたと感じたのか少女は、彼の元へとそのまま飛びついてきた。
「君は・・・確かフレイ・アルスター?まさか、君が乗っていたポッドとはな。」
「ねえ、どうしたのヘリオポリスは?どうしちゃったの!?急に避難警報があったと思ったらこんなことになっちゃって・・・怖くて・・」
「あぁ・・・・分かった、分かった。とりあえず、落ち着け。説明するから。」
余程怖かったのか泣き出すフレイに対し、スネークは落ち着かせるように声をかける。
「じゃあ、サイもミリアリアもこの艦に乗っているの。」
「そうだ。色々あってな。」
「よかったぁ、ポッドの中では知り合い誰もいなかったから。」
パニック状態になっていたフレイに説明するのは骨が折れるような作業でスネークは、やや疲れた顔で彼女を食堂に連れてきた。
中では既にトールたちが待っていた。
「遅かったな、キラ・・・・ってなんか顔疲れてない?」
「あぁ、ちょっと説明が大変だったんでな。そこのお嬢さんの。」
疲れ顔になっている彼を他所にフレイは、サイに抱き着いていた。
「よかったな、サイ。愛しのガールフレンドと再会できて。」
「お、おいキラ。こんなところで・・・」
「ねえ、この艦ってどこへ行くの?」
安心したのかフレイは、アークエンジェルの行き先を聞く。
「そんなこと聞かれても」
「それは艦長たちが決めることだ。まあ、少なくとも月に行くのは現実的じゃないだろう。」
スネークは、そう言うと食堂を後にしようとする。
「どこ行くんだよ?」
「格納庫だ。さっき拾ってきたモビルスーツの正体も含めて気になることがあるんでな。」
格納庫の方に戻るとマードックがストライクのメンテナンスを行っている傍ら、回収されてきた謎のモビルスーツのパーツに頭を抱えていたところだった。
「どうだ、親父さん?」
「おう、坊主。戻って来た・・・って、俺はまだそんな歳じゃねえ!!」
そんな突っ込みを入れられながらもスネークは今の状況を確認し始める。
「それで整備の方はどうなんだ?」
「ヘリオポリスの崩壊に巻き込まれたときは心配だったが思っていたより損傷が少なかったからストライクの方は早く済んだ。フラガ大尉のゼロの方は少し手間取ってるがこの進みなら何とかなりそうだ。」
「そっか。んで、俺が回収してきたこの謎の機体の正体は分かったか?」
スネークの前にはバラされたモビルスーツのパーツの入ったコンテナが積まれている。一応組み立ては始まっており、最初に複雑そうな頭部から進められていた。
「それについてなんだがな・・・ラミアス大尉にも設計データ見せたんだけどよ、どうもコイツはオーブが家の技術をパクって作ったものらしい。」
マードックは、端末を操作してそのデータを見せる。そこには恐らく見立てた時の姿と思われる図と『MBF-P04』と言う機体コードがあった。
「P04ってことは、これと同じ機体が後3機ぐらいあったのか。これならもっと探索すればよかったな。それでコイツの組み立てにはどれくらいかかりそうだ?」
「無茶言うなよ。ストライクすらやるのが大変なんだ。人員補充でもしなけりゃ終わりそうもねえよ。」
「万が一の予備機として使えればと思ったんだがな・・・・・分かった。俺もやれることがあるなら手伝おう。そう言えば、親父さん。この艦、どこへ向かっているのか分かるか?」
「さっきフラガ大尉がユーラシアの軍事要塞へ行くって言ってたな。後、俺はまだそんな風に呼ばれるほど歳はとっちゃ・・・」
「それじゃあ、あのキラって子コーディネーターなの?」
居住区へと連れてこられたフレイは、サイたちから話を聞いてスネークが敵と同じコーディネーターであることを知る。彼が何故モビルスーツを操縦できるかについて聞いた時、カズイがうっかり話してしまったからだ。
「だけど、ザフトじゃない。」
「そう、私たちの仲間。大事な友達よ。」
「そうなんだ・・・」
「けど、アイツ大丈夫かな?さっきの戦闘に出る前も寝ちゃうほど疲れてたのによ。」
一応、受け入れてもらえたことに安堵したもののトールは、戻ってこない彼のことを心配する。
「疲れているか・・・実際そうなんだろうけどさ。」
「何が言いたいんだよ、カズイ?」
「いや、別に。・・・ただ、あんなこともキラには疲れたで済んじゃうだなって思ってさ。最初に俺たちを守ってくれた時、OS書き換えたって言ってたじゃん。それっていつさ?」
「いつって・・・・そんなことキラにしか分からないよ。」
「キラだってあんなもんのことを知ってたとは思えない。なら、書き換えたのって、モビルスーツに乗ってからだろ?コーディネーターってのは、そんなことも大変だったで出来ちゃうんだぜ。ザフトってのは皆そうなんだ。そんな連中に勝てんのかよ、地球軍は。」
カズイの言葉にその場にいる一同が黙り込む。
「ねえ、トール。私たちだけこんなところにいていいのかな?こうしている間にもキラは自分にできることをやっているのに。」
「・・・・・そうだな、アイツは俺たちのために動いているのに俺たちが何もしていないなんて卑怯だもんな。よおし。」
謎のモビルスーツの組み立てが始まってまだ時間が経っていないにもかかわらず、艦内の警報が鳴りだした。
「もう、攻めてきたか。」
スネークは、工具を投げ出してストライクの方へと直行しようとする。
「おい、坊主!そのまんまの恰好じゃなんだからパイロットスーツに着替えてこい!!」
「分かった!」
彼は更衣室でパイロットスーツに着替えるとまた格納庫へと戻る。
「・・・・素材はスニーキングスーツに近いが飽くまでも真空から守るためのものでステルス性はなさそうだな。着心地は似ているんだが。」
「キラ!」
「うん?」
通路を移動しているとそこには軍服を着たトールたちの姿があった。
「どうしたんだ?みんな、そんな格好になって。」
「僕たちも艦の仕事を手伝うことになったんだ。人手不足なんだろ?」
「ブリッジに入るんなら軍服着ろってさ。」
「でも、軍服はザフトの方がカッコいいよな。階級章がないのが変だけど。」
「待て待て、いくら人手不足でもお前らが出る必要はないだろう。」
「お前にばかり戦わせて守ってもらってばっかじゃ、悪いからな。」
「こういう状況なんだもの。私たちも自分にできることをしないと。」
巻き込まれないように言うつもりのスネークだったがトールたちの意志が固かったことと後ろで控えていたチャンドラに押されたこともあって会話を中断されてしまう。
(・・・・いい友人を持ったものだ。まさか、自分から進んでやるとはな。)
格納庫に到着すると既にムウが準備をして待っていた。
「よし、来たな。中々似合ってるんじゃないか?」
「流石に宇宙に放り出されたらまずいからな。」
「そのくらいの返事ができるなら問題なさそうだな。じゃあ、作戦を説明するぞ。」
彼は、早速今回の作戦について説明する。この先にある連合の拠点の一つである「アルテミス」に入港するためには先に先行しているナスカ級、後方にいるローラシア級を同時に相手にしなければならない。
「そこで俺が隠密行動で前に出てタイミングを見計らって奇襲を仕掛ける。お前は艦を守りながら敵の目を引き付けてほしい。」
「陽動か。確かにストライクとアークエンジェルは目立つからな。いいだろう、アンタもしくじらないでくれよ?」
「ハハハッ、言ってくれるじゃないの。死ぬなよ。」
そう言うと彼は突貫作業で修理を完了したメビウス・ゼロへと乗り込む。スネークもストライクに搭乗、カタパルトに接続する。
『キラ・ヤマト、聞こえるか?こちらで敵を引き付けた後、タイミングを合わせて発進だ。今回は、高速戦闘を意識したエールストライカーでの出撃だ。主装備のビームライフルとビームサーベルは威力が高いがその分、エネルギー消耗が激しい。無駄弾を撃つのは控えろ。尚、以降のオペレートはミリアリア・ハウに任せる。』
「ほう、彼女がか。」
堅物のナタルとではやりづらいと感じていたのか担当の変更に彼は、内心少しばかり喜ぶ。
『はい!以後、私がモビルスーツ並びにモビルアーマーの戦闘管制を担当します。よろしくね~!』
「了解、サポート頼むぞ。」
軽口を言うのも束の間ブリッジの声が聞こえてくる。
『ナスカ級より、モビルスーツの発進を確認!イージスです!!』
『ストライクを発進させて!!』
『キラ!』
カタパルトハッチが開く。ストライクは発進の衝撃に備えて腰を低くする。
「キラ・ヤマト、ストライク発進する!!」
操縦桿を押し、ストライクは宇宙空間へと飛び出す。
少し飛行すると前方にイージスの姿を捕らえた。
「・・・来たか、アスラン。」
ヘリオポリスでの戦闘を思い出しながらもスネークは、腰部アーマーからアーマーシュナイダーを取り出してビームライフルを構えたままストライクでCQCの構えを取る。イージスもビームサーベルを展開し、最初の接触は擦れ違いで終わる。
『キラ!聞こえるだろ?キラ!』
「アスラン・・・」
『頼む、手を引いてくれ!キラ。僕たちは敵じゃない、そうだろう?』
アスランにとってスネークは、かけがえのない親友だった。プラントに移り住む前、幼年学校で同じ時を過ごし、兄弟のように育った。それ故にできれば説得して自分たちの元へ連れて行こうとしていた。
『同じコーディネーターのお前が、なんで僕たちと戦わなくちゃならないんだ?』
「・・・・アスラン、そんなことを言うなら何故お前は軍人になったんだ?」
『えっ?』
「軍人になればたとえ友であろうといつも同じ仲間であるとは限らない。お前は、ザフトに入って中立のコロニーを襲った。関係のない民間人を巻き込んでな。そんなことした奴が何を今更戦いたくないだ?ふざけるな!!」
『キ、キラ!?』
「確かに俺とお前の乗っているコイツを作った連合もグルになったオーブ政府にも非はある。だが、ザフトは事前勧告もなしで襲った!コロニーの脆さをよく知っているはずの連中がな!」
『クッ。』
「お前は戦争が嫌いだったはずだ!!なら、何故ここにいる!」
核心を突かれたアスランは、何も言えなくなる。
出撃する前に上司のラウには、説得に応じなければ撃つと宣言している。自分の知っている彼なら応じてくれるかもしれないと内心どこかで考えいたが最早止めようがなかった。
(ここで本当にアイツを撃つしかないのか?兄弟同然だったアイツを・・・・)
硬直状態になっている二機であったがそこへアークエンジェルの攻撃に回っていたはずのデュエルがライフルを発砲しながら駆けつけてきた。
「何をモタモタやっている!アスラン!!」
「イザーク!」
「X102『デュエル』か。」
ここに強奪された機体が現れたと言う事は残りの二機は既にアークエンジェルに憑りついているかもしれない。
スネークは、アスランとの会話を中断して移動を始める。そうはさせまいとイザークのデュエルが追いかけてくる。
「逃げの一手かよ!!」
ライフルから放たれるビームを揚々と回避していくストライクに対してデュエルは、ビームサーベルに持ち替えて斬りかかってくる。
「頭に血が上っているようだな。」
スネークは、カウンターで右手を弾くと一瞬で背後に回り込み、デュエルの首にアーマーシュナイダーを突き刺した。
「なっ!?どうしたんだ!?」
突然モニターが消えたことにイザークは、動揺する。首の配線を切断したのかデュエルのメインカメラが正常に機能しなくなったのだ。動きが止まったのを見計らってストライクは、両腕の関節を破損させた上で戦闘継続不能の状態にするとイージスに突き飛ばす形でデュエルを押し返した。
「グワアアァ!?奴は、奴はどこだぁ!?」
訳の分からない状況に混乱しているイザークを無視してスネークは、アスランに再度通信を入れる。
『あの艦には俺の友人たちも乗っている。ヘリオポリスから追い出された民間人も含めてな。だから、ザフトに投降する気もなければ、戦うつもりもない。それでもやると言うのなら俺は容赦しない。』
ストライクは、スラスターを吹かせてアークエンジェルの方へと急行する。
「キラ・・・・」
『クッ、やっと映ったか!って、アスラン!貴様、何故奴を追わない!?』
「・・・・イザーク、その機体の状態で戦闘はもう無理だ。引くぞ。」
『何っ!?なら、俺のことは構わず早く行け!!』
戦闘不能に追い込まれたこともあってイザークは、彼に追撃するように告げるがその直後、通信が入る。
「ヴェサリウスが被弾!?」
「撤退だと!?」
ムウの乗るメビウス・ゼロの奇襲が成功した上にアークエンジェルからの陽電子破城砲『ローエングリン』の砲撃で手傷を負ったザフト側で撤退命令が出ている中、スネークはアークエンジェルと合流して引き上げようとするバスターとブリッツを相手にし始めていた。
「嘘だろっ!?イザークの奴、やられちまったのかよ!?」
ディアッカは、困惑しつつも弾幕を張りながら攻撃するがうまく防がれた上にシールドを投げつけられた。
「うっ!」
フェイズシフトで守られているとはいえ衝撃でコックピットは大きく揺れ、更に大量のミサイルを受けてバスターの装甲が灰色へと変色してフェイズシフトダウンを起こす。
「マジか。」
「ディアッカ、撤退しましょう。これ以上の戦闘は無理です。」
二コルは、ブリッツで庇う形でバスターを守りながら母艦であるガモフへと引き上げる。
撤退していくのを確認するとスネークは、ムウと合流してアークエンジェルへと戻って行った。
「アスラン!貴様、何故追わなかった!!あの時、追撃していれば・・・」
アークエンジェルを見す見す味方要塞へ入っていくのを見過ごすことになる中、イザークは帰艦するなり先ほどの戦闘に対してアスランにくいかかっていた。
「おいおい、落ち着けよイザーク。アスランが攻撃しなかったのも大概だが仕方ねえだろう?お前の機体がひどいことになってたんだからよ。」
「ディアッカ、お前コイツに肩持つ気か!?」
「別にそんなんじゃねえよ。だけど、あのストライクのパイロットの動き見ただろ?アスランがあのまま追撃しても勝てたかどうか。」
「クッ!!」
「今回は僕たちがあのストライクのパイロットの実力を見誤ったのが敗因です。イザークを一瞬で無力化したあの動き・・・・並大抵のものではありませんでした。次に備えて対策を練り直しましょう。」
「ツッ!」
「おい、イザーク!!」
自分がこうもあっさり敗れたことに納得できなかったイザークは、掴みかかっていたアスランを離して部屋を出て行く。ディアッカが続いて退室するのを確認すると二コルは、壁に寄りかかってぐったりしているアスランに声をかけた。
「気にする必要はありませんよ、アスラン。次に備えて僕たちも休みましょう。」
「・・・・すまない。しばらく一人にしてくれ。」
スネークから言われた言葉にショックを受けていたこともあってアスランは、彼に謝罪をしてその場を後にした。
一方、無事に宇宙要塞「アルテミス」に入港することに成功したスネークたちだったが入るなり、いきなり拘束されてしまうのだった。
『MISSION FAILED』
???「スネーク!どうしたのよ!?スネーク!スネーク!!」
□CONTINUE
EXIT
ある機体出しちゃったけど問題あるかな?