機動戦士ガンダムSEED SOLID   作:赤バンブル

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このキラが闇に堕ちろやられたら、ザ・ボスとコブラ部隊が出てきそう。


PHASE:06『消えていく光』

少女がマリューたちと話している間、スネークは運搬作業を終わらせてた後に機体の整備を済ませて食堂に向かっていた。

 

「嫌よ!」

 

「フレイ!」

 

「嫌ったら嫌!!」

 

「なんでよ!?」

 

中に入って早々、何故かフレイとミリアリアがにらみ合っていた。離れたところで気まずそうな顔をしているカズイを捕まえると彼は、状況の説明を求める。

 

「何の騒ぎだ?」

 

「あの女の子の食事だよ。ミリィがフレイに持ってってって言ったら嫌だって。それで揉めてるだけさ。」

 

「なんだ、そんなことか。食事を持っていくくらいどうってことないだろう?フレイ。」

 

「私は嫌よ!コーディネーターの子のところに行くなんて・・・怖くて。」

 

「じゃあ、俺が目の前にいるのも怖いか?」

 

「そ、そんなことはないわ!?もちろん、キラは別よ!それは分かってるわ。でも、あの子はザフトの子でしょ?コーディネーターって、頭がいいだけじゃなくて運動神経とかすごくいいのよ。何かあったらどうするのよ?」

 

「それは千差万別だ。スポーツマンな奴もいれば頭のいいガリ勉の科学者タイプもいる。別に急に目の前で体がデカくなって捻り潰しに来るなんてことはないだろう。」

 

「分からないわよ。コーディネーターの能力なんて見ただけで分からないんだし。すごく強かったらどうするの?」

 

「・・・フレイ、そういう考えは」

 

「誰がすごく強いんですの?」

 

コーディネーターへの偏見が強い彼女に対してスネークが言いかけた時、後ろから割って入ってきた声で中断する。

 

振り向くと話題の張本人があの妙なマスコットを連れて食堂に来ていた。

 

「「・・・・」」

 

「「・・・・」」

 

「まあ、驚かせてしまったのならすいません。実は私、喉が乾いて・・・それに笑わないでくださいね? だいぶお腹も空いてしまいましたの。こちらは食堂ですか? なにか頂けると嬉しいのですけど。」

 

周りを見ながら話す少女に対し、スネークたちは一瞬何を言えばいいのか戸惑う。

 

「あ、あのさ・・・こういうのって鍵とかしないわけ?」

 

先に我に返ったカズイは、動揺しながらも声を漏らす。

 

「やだ・・・なんでザフトの子が勝手に歩き回ってんの!?」

 

「あら、勝手にではありませんわ。私、ちゃんと聞きましたのよ。『出かけてもよいですか?』って。それも三度も。」

 

「・・・まあ、外に見張りを付けなかったのは俺たちの落ち度だな。」

 

「納得している場合?」

 

自分たちの非を認めるスネークに対してカズイが突っ込みを入れる。

 

尤も彼の場合、MSF時代にパスの手引きで何度も脱獄したザドルノフを回収しに行くという経験があったからでもあるが。

 

「それに私は、ザフトではありません。ザフトは軍の名称で、正式には『ゾディアック・アライアンス・オブ」

 

「な、なんだって一緒よ!コーディネーターなんだから。」

 

「・・・同じではありませんわ。確かに私はコーディネーターですが軍の人間ではありませんもの。貴方も軍の方ではないんでしょう?でしたら、貴方と私は同じですわね。」

 

少女は、そう言うと優しく微笑んで手を差し出す。その行為にフレイは思わず後ずさる。

 

「ご挨拶が遅れました、私は・・・・」

 

「ちょっと、やだ。やめてよ!」

 

自己紹介する前に彼女は、怯えた様子でその手を拒絶する。

 

「冗談じゃないわ。なんで私がアンタなんかと握手なんてしなくちゃなんないのよ!コーディネーターのくせに、馴れ馴れしくしないで!!」

 

「フレイ!!」

 

フレイの言葉に対して少女が強いショックを受けている中、スネークは思わず怒声を上げる。その反応に彼女は驚き、顔を向けた。

 

「キラ?」

 

「何故、そんなひどいことを言うんだ?彼女が何かしたのか?」

 

「それは・・・」

 

「君が謝ったとき、俺はコーディネーターに対する誤解を改めてくれたと思っていた。・・・・あれは嘘だったのか?」

 

「・・・・・」

 

真っ直ぐな視線で自分のことを見るスネークに対してフレイは、何も言えなくなる。彼は、自分と少女の食事をとると彼女に出るように促してその場を後にする。

 

「悪かったな、ここ最近大変なことが続いてみんな苛立っているんだ。部屋で食事をしよう。」

 

「は、はい。」

 

二人がいなくなると残された三人はしばらく黙り込む。

 

「もしかしてフレイって『ブルーコスモス』?」

 

重い空気の中、カズイは不意に口を開く。

 

『ブルーコスモス』とは、「青き清浄なる世界のために」をスローガンに反プラント・反コーディネイターを掲げる団体だ。

 

その問いに対し、フレイは首を横に振って否定する。

 

「違うわよ!・・・でも、あの人たちが言っていることって間違ってはいないじゃない。病気でもないのに遺伝子を操作した人間なんてやっぱり自然の摂理に逆らった間違った存在よ。本当はみんなだってそう思ってるんでしょ?」

 

「「・・・・」」

 

彼女の言葉にカズイとミリアリアは、なんと返せばいいのか分からず無言になる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「また、ここにいなくてはなりませんの?」

 

スネークに連れられ、部屋に戻って来た少女は少し寂しそうな声で彼に聞く。

 

「あぁ。まだ、君のことをどう扱うべきなのか決まっていないからな。」

 

「つまりませんわ。ずっと一人で・・・・私も向こうで皆さんとお話しながら取りたいのに。」

 

「コイツは地球軍の艦だからな。さっきの彼女もヘリオポリスをザフトに攻撃されて乗ることになったんだ。君と仲良くなりたくないのも無理ないさ。コーディネーターは敵だと思っているからな。」

 

「残念ですわね。でも、貴方は優しいのですね。皆さんとではなく、私と一緒に食事をとってくれるなんて。」

 

彼女は、食事を受け取ると向かい合うようにして椅子に座る。

 

「俺もコーディネーターだからな。あまりしてやれることはないがせめて話し相手ぐらいにはなろう。」

 

「ありがとう。貴方のお名前を教えていただけますか?」

 

「名前?そうだな・・・『スネーク』と呼んでくれ。」

 

「『スネーク』?ヘビ様ですか?」

 

変わった名前を名乗ったことに少女は、目を丸くする。スネークは、いじわるそうに笑いながら言葉を続けた。

 

「ハハハッ、俺はキラ・ヤマトだ。」

 

「あら、そっちが本当にお名前ですのね。私はラクス・クラインと申します。ラクスと呼んでくださいませ、キラ様。」

 

「ラクスか。俺のことは『キラ』でいい。さあ、食事をとるとしよう。」

 

「はい。では、いただきます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

デブリベルトを後にしてから3日後。

 

月を目指して巡行していたアークエンジェルであったが地球軍第8艦隊の暗号パルスを発見したことで連絡を取ることができるようになり、間もなく先遣隊と合流しようとしていたのだ。

 

その中のネルソン級『モントゴメリィ』にはフレイの父親であるジョージ・アルスター外務次官も乗艦していることが判明。サイから情報を知った彼女は、久しぶりに父親に会えると大喜びしていた。

 

「ところでフレイ、キラにはちゃんと謝ったのか?」

 

「えっ?何、急に。」

 

「カズイとミリアリアから聞いたぞ。あの女の子の前でひどいこと言って怒らせたって。」

 

「別にそんなつもりじゃ・・・・顔が怖かったけど。」

 

流石にあの時言い放ったのはひどすぎたと思い、フレイは何とも言えない表情になる。

 

「合流したら会うことも難しくなるだろうし。一応謝っておいた方がいいよ。アイツ、ああいう風に見えて気にするから。」

 

「分かったわよ・・・・サイがそう言うなら。」

 

 

 

 

その頃、スネークの様子を見に格納庫に来たムウは、ストライクともう一機のコックピットにもいないことにどこに行ったかをマードック軍曹に聞いていた。

 

「軍曹、坊主がどこに行ったか知らないか?」

 

「あぁ、坊主なら今日の整備を終わらせてあの子のところへ行きましたよ。」

 

「あのお姫様のところか。まあ、今はそっとしておいてやった方がいいだろうな。あの子、本部に引き渡したらどんなことされるか分からないし。」

 

 

 

 

 

当のスネークは、ラクスの部屋で歌を聞いていた。

 

「I love you 届いてこの想い~」

 

一通り、歌を聞かせてもらった後彼は、ある曲を歌ってほしいと彼女に依頼する。

 

 

『恋の抑止力』

 

かつて、相棒であったカズヒラ・ミラーが作詞・作曲、マザーベースの『平和の日』のライブイベントでパスが歌うはずだった曲だ。しかし、サイファーからの命令で計画を前倒しにすることになり、結局歌うことなく彼女は、メタルギアZEKEに搭乗してMSFにサイファーの傘下に下るよう脅迫。スネークの手により、海の中へと消えて行った。

 

その後、マザーベースは崩壊。MSFは壊滅し、救助したパスも体に埋め込まれた爆弾で・・・・・この歌を歌う者は誰もいなかった。

 

 

 

「お願い、止めて・・・・恋の抑止力・・・・」

 

ラクスが歌い終わるとスネークは、しばらく感傷に浸った後拍手を送る。

 

「ありがとう、とても初めて歌った曲とは思えないうまさだ。」

 

「どういたしまして。この曲を作った方はきっと素敵な方なのでしょうね。」

 

「そ、そうだな・・・(普通にマザーベース中の女性スタッフにナンパする女たらしの副司令の男が作った曲なんだが)」

 

そんな会話をしていると艦内に警報が鳴り始める。

 

「第一戦闘配備?何が起こった!?」

 

スネークは、表情を変えて立ち上がる。

 

「戦闘配備って、戦いになるんですの?」

 

「あぁ。これから忙しくなる。」

 

「キラも戦われるのですか?」

 

「それが仕事だからな。ラクス、部屋でじっとしているんだ。出歩いちゃだめだぞ。」

 

ラクスに言うと彼は、走って部屋を後にする。

 

 

 

格納庫へ向かって走っていると途中でフレイが呼び止めてきた。

 

「キラ!」

 

「フレイ、こんなところで何している?部屋に戻るんだ。揺れるぞ。」

 

「その・・・・」

 

「なんだ?」

 

実は攻撃を受けている先遣隊に父が乗っているから助けてほしいと言おうとするが先日のことを思い出して途中で言葉が喉につっかえる。

 

「せ・・・・先遣隊の船に私のパパが乗っているの!お願い、パパを守って!!」

 

「・・・・フレイ、悪いがそれは約束できない。」

 

「なんでよ!?」

 

頼んで早々、拒否同然の言葉に彼女は、声を荒げながら聞く。

 

「戦場では何が起こるか分からない。守ろうとしても手が届かず助けられないことだってある。それが戦争だ。」

 

「じゃあ・・・・じゃあ、パパを助けてくれないの!?」

 

「そんなことは言っていない。最善は尽くす。だが、万が一のことがあれば覚悟はしといてくれ。そうしなければ自分を見失うことになる。」

 

「・・・・」

 

「俺は行く。君も部屋でお父さんの無事を信じるんだ。」

 

スネークは、彼女の肩を軽く叩いて改めて走る。その後ろ姿をフレイは不安な顔で見つめる。

 

格納庫では既にムウがメビウス・ゼロで発進していた。

 

「遅いぞ坊主!」

 

「待たせたな、親父さん。」

 

彼はストライクに乗り込むとカタパルトに接続し、出撃準備を行う。

 

「ミリアリア、エール以外にストライカーパックも装着させてくれ。」

 

『無理よ!?そんなに付けたらエネルギーが・・・・』

 

「じゃあ、肩のオプションだけ取り付けてくれればいい。あのバカデカい対艦刀と砲身はいらん。」

 

無理を承知でストライクの肩にランチャーのコンボウェポンポッド、ソードのマイダスメッサーを装着させる。

 

『システムオールグリーン、進路クリア。ストライク発進どうぞ!』

 

 

ストライクが現場に到着する頃には、5機のジンとイージスによって先遣隊のメビウスは大半が撃墜され、戦艦の3隻のうち、2隻は中破状態で全滅するのも時間の問題だった。

 

「キラ!」

 

アスランは、イージスのスラスターを吹かしてストライクに向かって行く。ムウは5機のジンの内1機を大破、もう一機を小破させたものの被弾して撤退せざるを得なくなる。

 

「邪魔をするな、アスラン!」

 

「お前は奴らにいいように利用されているだけなんだ!目を覚ませ!!」

 

ライフルの撃ち合いでは勝負が見えないためスネークは、マイダスメッサーを手に取りCQCの構えを取り始める。その動きに警戒したイージスも両手のビームサーベルを展開して斬りかかってきた。

 

 

 

 

 

 

 

「ゴットフリート一番、照準合わせ。撃て!!」

 

「フラガ大尉は?」

 

「フラガ機、帰艦します!機体損傷!!」

 

「ヴェサリウスより、ミサイル!ロウムへ当たります!!」

 

アークエンジェルのブリッジが緊張感に包まれている中、どうしても父親の安否が気になったフレイは、勝手に入ってきた。

 

「パパ・・・パパの船は?」

 

「フレイ、ここに来ちゃだめだ!」

 

サイは、持ち場を離れて彼女の元へと行く。

 

「戦闘中です!非戦闘員はブリッジから出て!!」

 

「パパの船はどれなの!?どうなってるのよ!!」

 

「フレイ!」

 

「サイ、放して!!」

 

彼女が我儘を言っている間も戦闘は止まることなく、戦艦が撃沈する瞬間が目に映る。

 

「ロウム、撃沈!!」

 

「・・・・」

 

「フレイ、向こうへ行こう。ここにいたらだめなんだ。」

 

動揺するフレイをサイは、宥める様に言ってブリッジから出て行く。

 

「ジン2機、モントゴメリィに接近!!」

 

「モビルアーマー残り1!」

 

ブリッジから出るとサイは、錯乱している彼女を支えながら居住区へと連れて行く。

 

「キラ・・・・あの子は何やってるのよ!?」

 

「一生懸命戦ってくれているよ。けど、あっちにはイージスもいるし、敵の数も多い。」

 

「・・・・」

 

出撃前のスネークの言葉が脳裏を過る。

 

 

『万が一のことがあれば覚悟しといてくれ。』

 

 

「・・・・」

 

「大丈夫、君のお父さんの船はきっと大丈夫だから。」

 

サイは、放心状態になっているフレイを連れて居住区に辿り着く。

 

彼女は、抵抗することなくそのまま自分のベッドの部屋へと連れて行かれそうになるがラクスの部屋の前で足を止めた。

 

「・・・・」

 

「フレイ?」

 

突然、歩き出した彼女にサイは不穏に感じる。

 

フレイは、部屋のドアを開くと中ではラクスが一人歌を歌っていた。

 

「あら?」

 

思わぬ人物の訪問に彼女は、歌をやめる。フレイは、良心でやってはならないとわかっていながらもこのままでは父が殺されてしまうと思い、意を決して近づいてくる。

 

「・・・・ごめん。アンタにこんなことやらせるのは都合がよすぎるけど・・・・でも、そうしないと私のパパが死んじゃうの!だから・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スネークは、イージスと攻防を繰り広げている間にもジン4機による攻撃でもう一隻が大破。残りはモントゴメリィのみとなり、轟沈するのは時間の問題だった。

 

「クソ!」

 

彼は、せめて脱出艇かポッドだけでも回収しようとするが残りは母艦に任せればいいとばかりに4機のジンが加勢してきたことで余計に近づくことができなくなった。

 

アークエンジェルの方では、ムウが再出撃できないことから最早戦線を離脱するしかないと決断が迫られている中、フレイがラクスを連れてブリッジに再度上がり込んできた。

 

「この子を殺すわ!今すぐ戦闘辞めないとこの子を殺すって言って!!早く!!」

 

突然の人質宣言にマリューたちは呆然とする。それは後を追ってきたサイも同じで止めに入ろうとするが彼女はなに振り構っていられず、カズイをどかしてスネークと連絡しようとコンソールを適当に弄り始める。

 

「キラ、聞こえる!!パパを助けて!!早く」

 

『・・・フレイ?その声はフレイか!?』

 

「パパ!?」

 

偶然にも通信はモントゴメリィに繋がっていた。娘の声が突然聞こえたのか、脱出しようとしていたアルスター事務次官はブリッジの通信機を手に取り、声だけとはいえ親子の再会を果たす。

 

『よかった、声を聴くことができただけでも嬉しいよ。』

 

『アルスター事務次官!早く脱出艇に!!』

 

『分かっている。』

 

「パパ、無事なの!?」

 

『今のところは何とか。私は艦長たちともに脱出する。だが、この状況ではもうダメかもしれん。』

 

「そんなこと言わないで!」

 

『お前の無事を確認したくてここまで来たが文官とはいえ私も軍人の端くれ、死ぬときは彼らと一緒だ。』

 

「嫌よ・・・そんなの・・・パパ・・・」

 

『艦長、娘を頼む。そろそろ行かなくては・・・』

 

そう言うとアルスター事務次官は、通信を切ろうとする。

 

「パパ!!」

 

『愛しているよ、フレイ。私もお前にもう一度会いたい。』

 

通信が切れるとフレイは、その場で泣き崩れる。

 

 

モントゴメリィが今にも撃沈しようとしている中、ストライクは2機のジンを同時に戦闘不能にし、イージスの右腕をライフルごとビームサーベルで切り裂いて胴体に蹴りを入れる。

 

「クウゥ!!」

 

アスランは、衝撃に耐えながらも姿勢を持ち直して後を追おうとする。

 

「もう、持たない!!」

 

スネークは、スラスターを吹かせながら向かうとするが前に残りのジンがバズーカを構えながら立ちはだかる。

 

「ぬおぉおおおお!!」

 

一機はマイダスメッサーで、もう片方はアーマーシュナイダーで容赦なく突き刺して破壊する。後もう一歩のところにまで近づく中、離れたところから攻撃していたヴェサリウスのエネルギー収束火線砲がモントゴメリィに向けて放たれる。

 

「止せぇ!!」

 

ストライクが手を伸ばす先でモントゴメリィは中枢部を撃ち抜かれ、脱出しようとした人員全てを巻き込んで大爆発、宇宙の藻屑となった。

 

 

 

「いやああああああああ!!」

 

父の乗った船の最期を見てフレイは、ショックのあまりに絶叫する。

 

更に増援の動きが見えたことにこれ以上戦闘が続けば、墜とされかねないと判断したナタルは、彼女が落としたインカムを拾い上げ、チャンネル回線を開いて宙域に放送を入れる。

 

「ザフト軍に告ぐ!こちらは、地球連合軍所属艦『アークエンジェル』!! 当艦は現在、プラント最高評議会議長シーゲル・クラインの令嬢、ラクス・クラインを保護している。現時点では人道的立場から彼女を保護しているが、以後本艦へ攻撃が加えられた場合・・・・それは貴艦のラクス・クライン嬢に対する責任放棄と判断し、彼女の身命は一切保証しない事をお伝えする。」

 

 

 

その放送は、宙域にいるザフト軍全員に届き、アスランもその言葉に衝撃を受ける。

 

「ラクスが?」

 

ヴェサリウスのブリッジの方でも想定外のカードを切られたことにラウ・ル・クルーゼは、苦笑するしかなかった。

 

「格好の悪いことだな。援護に来て、不利になったらこれか。」

 

「隊長、いかがなさいますか?これでは・・・」

 

「分かっている。アスランを戻させろ。それと他の部隊も攻撃中止だ。」

 

彼の指示で向かっていたジンたちは、反転して母艦へと引き上げて行く。

 

「なんて卑怯な!!救助した民間人を人質に取る。こんな卑怯者たちと戦うのが、お前の正義か?キラ!!」

 

アスランは目の前にいるストライクに対して怒りを露わにする。

 

当のスネークは、しばらく黙っていたが反転する間際思い口を開く。

 

「・・・確かに彼女を人質に取ったのは卑怯だな。だが、ヘリオポリスを破壊したお前たちが正義を語る資格があるのか?」

 

「ウッ!?」

 

「俺たち兵士は、国家に縛られている限り政治の道具に過ぎない。増してや自分の正義を持ち込むのはご法度だ。ただ任務に従うしかない・・・ある人(ザ・ボス)が俺に教えたことだ。」

 

「キラ・・・・」

 

引き上げて行くストライクに対してアスランは何も言い返すことができなかった。




『MISSION FAILED』

???「そんな馬鹿な!?スネーク!スネーク!スネーク!!」

□CONTINUE
 EXIT


VitaのコレクションでMGS3遊んだりするけどジ・エンド戦、スピリット迷彩がないとすぐに逃げられる(モス迷彩手に入れたら面倒くさくなるのでよく狙撃で暗殺するようになった)。

『わあぁ!!・・・・・ジ・エンド!!』
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