shooting star!   作:戸村濃秋

12 / 12
登場曲(最終話)

東宮さんは腕を組んだまま立ち上がって、動けない私たちの横に立った。見上げると、妖艶な照明の下に立つ彼に、全身が強張る。こんなにも呆気なく、早くその時が来てしまうだなんて。

「つ」

美音蘭の声が震えていた。見ると、正体がバレたことへの動揺が顔全体に滲んでいる。黒目が揺れている。そのまま全て零れ落ちてしまいそうな程に涙を含んでいる。

「いつ、私が妖精だって……」

美音蘭は辛うじてそれだけ口に出した。そのまま、溜めておいたものが頬を伝う。

 

「花田が初めにお前を見つけたんだ。お前、SNSで男を釣って金を稼いでたんだろ? 花田は以前からそういった連中をマークしているんだ。個人的に過去に引っ掛かった私怨があるらしい。それだから、若者のやる詐欺みたいなもんに妙に厳しいんだよな。それで、SNSの投稿に目ざとい」

東宮さん自身、そこまで気持ちがいいことだとは思っていないような態度だった。マークしていた、というと、つまりは美音蘭は私と再会する前から疑われていたということ? 花田さんと初めに、というとそうなる。私と美音蘭が再会する数日前の時点になってしまう。

 目ざとい、という言葉で処理していいかも分からない。美音蘭の迂闊さがバレたのか。

 

「お前のアカウントも例に漏れず発見された。しかし、お前の文章には少々違和感があったんだな。例えば、『さびしいな、遊べる人補習してます』『お金に困って、枡。工学バイト募集中です!』なんてのがあった」

東宮さんは、丁寧にその写真をこちらに示した。

「これだけ見りゃ確かに単なる誤字ではあるんだが。枡の方なんかは気付きそうなもんだ。それに募集は二つで誤字と正しい字どちらもある。花田は、外国の人間の可能性を加味しつつも違和感を覚えたらしい」

東宮さんはそっと美音蘭の背中に手を当てた。何となく背中に何か動きがあったように見えた。

 

「まるで、音声入力したみたいだってな」美音蘭の肩がぴくりと動いた。

 言われてみれば、彼女は日本語を堪能に話すものの、書くことはしていない。もし、妖精に外国語を認識してそれに合わせる高度な技術が浸透しているのだとしたら。話せても、書けることはない。それでも幾らか私が教えたことがあるから、平仮名片仮名くらいは書ける。そのせいで、私に初め書いた手紙も、挑戦したと思われる漢字は誤字ばかりだった。

「いざ会ってみるとびっくりだ。花田も、一瞬確認しただけだと言うが、一度お前は花田がトイレに行く間に着替えた。その際に背中にだけ、テーピングらしきもの、それとその下に何か別の素材が見えたらしい。まるで羽だったらしい」

東宮さんは、美音蘭の背中にあるものを確認してもさして驚く様子も興味深そうに眺める仕草もなかった。妖精嫌いと聞いていたが、冷めた目をしている。

 

「お前らが初めて会った妖精ではない。俺は既に軍事に詳しい妖精と交渉して武器の流出がないか観察してもらっていた。花田も、日吉峻冶を追っていた人間だ。妖精の特徴は心得ていた。それを理解して、俺にお前を回してきたんだ」

そんなに、始めから。私たちの覚悟を持った生活が始まる前から。美音蘭は花田さんにマークされていて。

 マークされた上で踊らされていて。ずっと、掌の上でお金稼ぎしていただけだったのか。じゃあ、四十万円なんて端金? 信じたくない。

「お前ら二人が初めて来た日から調査を始めた。鍋島千遥、お前は簡単だった。真っ当に生きてきたがここで道を踏み外そうとしていることも。しかし、ヴィオラという人間は見つかりやしない。無戸籍の可能性を視野に入れても、各地を当たってお前が生きた証が全く残っていない。お前がここに住んでいなかったことの証明とも言える。それだけじゃあ暴論になりかねない。不本意だが、我らが優秀な人材を使って君たちの仕事中、尾行してもらった」

 

 耳だけ東宮さんの方へ向けて項垂れていた体を思わず起こす。あの仕事中に、誰かが常に後方をついていたのか。東宮さんが指差す先に立っていたのは、私たちに忌まわしきリングを嵌めたあの女性だった。ぺこりと浅い礼をする。こちらのことを気にも留めずにグラスを拭いている。あれだけスタイルが良い人が居て一切目立たず私たちのことを追っていたのか。

「それで、着替える際に分かった。お前に羽が生えていることが。そんで、初仕事の際に妖精であることが確定した。お前たち二人の顔を覚えてもらうために、株倉と鶴見にも会わせた。それで話し合ったところ、泳がせることになった。後々利用価値はあるだろうと判断して。既に妖精の星の方に花田を送り込んでいたが武器の流出ルートの捜索が難航していたからな。要するに鏡だ」

知っていたのか、と落胆する。思いの外、それは個人的な絶望であり、現状を悲観する類のものではなかった。私たちの間を取り持っていた不思議な鏡が、途端に特別でなくなった気がしたのだ。

 

 

「鏡が結局何なのか不明だったからな。まあ、我々もバレエ教室みたいな鏡を利用していた訳だが、どうにも妖精の星側からこちらに来るのに使った形跡がない。一方通行だったみてえだからな。別の鏡があると睨んだ。鏡について幾らか詳しいだろう現地の者からヒントを聞けるとも思った。鏡、ではなくワープホールといえば通じたらしい。街中に実は存在するってのもな」

鏡の存在、が今いくら明かされたところで仕方がない。一縷の望みとも解釈できず、ただ凹んだ。

「お前らが使ってるだろう鏡はどうにも見当たらなかった。でも正直どっちでも良かったんだ。妖精で、面倒な犯罪をこっちの世界でやってるくらいなら。ちょっと何かしらの制裁を加えるくらいで済んだろうな。だが予定外だったんだ。お前たちが妖精の星の武器を使って、まさか地球の危機、を生むなんてな」

すっと体温が下がるのを感じた。妖精、というだけなら。未だ助かる可能性があったというのか?

 まただ。この、無責任が祟って碌な結果を生まない。破滅に導いたのは、他でもない私たちの行動だったのだ。

 

「花田が、ゲムタという男から聞いた話だ。かなり怒っていたそうだから、見知らぬ人間にお前を売るのも躊躇わなかったらしいな。過去映像を見た。凄い威力だなありゃ。堪ったもんじゃねえよ。あんなもん撃ちやがって。お陰でこっちは隕石の対応にも追われることになった。全く迷惑をかけやがる新人だ。そこで決めた。お前たちを処分しなきゃならないとな」

もう、とうに罪はばれていたのだ。後から努力して補おうとして、どうにかなる問題ではなかった。

「後は、お前たちが通っているはずの鏡の場所を突き止めたかったからな。妖精の星の方でお前たちと花田を会わせてだな。謎解きができるように、予め日吉峻冶の仕事を割り当てた。お前たちが花田に対してあくまで望遠鏡のことを知らないふりした場合、実行すると決めた。まあ、計画した上でやっていたんだ。向こうで花田が十分言質も取ったことだからな、お前らの処分も妥当だろう」

 

「私たちは……毒針で殺されるんですか……」

私たちはせめてもの慈悲を求めて東宮さんを見上げた。

 しかし、東宮さんは私たちを憐れむような態度もなくゆっくり頷いた。手首では23、52、36とタイムリミットが近付いてきた。

 私たちは、罪を犯したながらも、別の部分で貢献した、そんな気でいた。だが、私たちは東宮さん達によって誘導され、その中で都合がいい動きをしていただけだった。勘が悪いのは、ようやく理解したのは私たちだけだったのだ。

「やらかした奴が死ぬ。シンプルな話だろうが」東宮さんは、私たちに加えられる制裁は妥当だ、という考えらしかった。若さだとか、そんなものは基準の一つにもならない。あくまで平等なのだ。

 

「おっと、殺される、なんて野暮なことは言わないんだった。こちらじゃ隠語を使うもんだ。お警察だってそうだぞ。一見それっぽくない言葉に当てはめるんだ。お前らは初めから本名を名乗ったもんだ。花田のことだって易々と信用しやがる。不安で仕方なかった」

東宮さんの胃を悪くするような存在だったらしい。私たちは邪魔なものだったのだ。

「死ぬ、殺すなんてこの世界じゃありふれてる。だから、逆に称えるような言葉で死を示唆したりするもんだ。まあ、俺たちの場合は『頑張ったな』『お疲れ様』とかな。皮肉だろ?」」

「『お疲れ様』?」

 

 全身が毛羽立つような恐ろしさを覚えた。一体その言葉を、誰に言われた。いつ言われた。何人に言われた。分からないが、例えば鶴見さんの笑顔の裏に、私たちの死を示唆する発言をする冷酷さが隠れていたことになる。

 あれは、山の中で言われたことだ。あの段階で、既に私たちの処遇についてあれこれち話し合いが行われていたのか。それとも、あれは鶴見さんや株倉さんによる予知、それか「死ね」ということだったのか。

 あれだけ優しそうだったというのに、私たちの死ぬ未来に笑っていたのだ。

 

 甘かった。一度でも楽しいと思った。色々な人が居るから大丈夫だと思った。私が見ていた二人の明るい未来。それが遠い景色になっていくのが分かった。代わりに、いち早く思い出が私の中に甦ってきた。全身を伝う血液の流れがどうにも敏感に感じられ、それがリングの強固さに跳ね返される。脱力する体に神経が集中するような、風邪を引いたみたいな違和感が全身を襲った。

 取り返しがつかない。終わりだったんだ。

 

「あ、ああああぁぁぁ!!」

美音蘭が叫んだので驚いて横を見た。彼女は取り乱して頭を机に打ち付けていた。死への恐怖が途端に爆発したのだ。私はまじまじとそれを見ていると同じように狂ってしまいそうで、飛びついてその動きを押さえた。私の腕の中で小さく暴れる美音蘭は涙でぐしゃぐしゃになっていた。私を守ってくれた、強い笑顔が。

 崩れている。

「まあ、二十四時間以内に勝手に死んでくれたって構わないが、人前で死んでくれるなよ。処理が面倒なんだ」

東宮さんは私の向かいの席に置いてあった荷物を取って肩から掛けた。

 

「二十四時間と少ししたらこちらが迎えに行く。それまでの一日は猶予としよう。せいぜい楽しんでくれ」

東宮さんは、絶望する私たちをよそに、さっさと店内を出てしまった。残された私たちのことを気遣ったのか、背の高い彼女が近付いてきた。

「隕石はこっちが多分どうにかするから。安心して」

それだけ言って再び戻ってしまった。不器用そうな人だ。そんなこと、生きているから心配だっただけなんだ。許して欲しい、許されないことだけど。死んだらどうでも良いんだ。あとは誰かがどうにかするか、私たちのように死んでくれ。

 情けない人生に次が出てきた。暫くの間私たちはスナックたまみの中で泣いた。

 

 

 

 無責任に生きてきたのだ。今までも散々悪事を働いていたのだ。気晴らしだった。東縛され続けてきた私たちの解放の瞬間だった。

私たちは初めて出会った時、互いの境遇について語り合った。私は、妖精とも判断ができなかったその可愛らしい少女に対して、普段味わっている苦痛について話した。勉強ばかりさせられて友達と遊べないことや、努力しても、才能の面で兄弟に劣ること。美音蘭は厳しい父親に半ば軟禁されるようにして暮らしていることを話してくれた。それぞれに巻きついた鎖について語り合ったのだ。

 そこで感じていた負の絆が今まで私たちを繋いでいる。この出会いは特殊で、もう二度とないだろう。そして余程のことが無ければ誰にも知られないだろう。

 なら、二人で優等生の皮を脱いで暴れてみようと。そんな下らないように思える絆だったのだ。

 

 物を壊してみた。落書きをしてみた。親の持ち物に傷を入れてみた。怒鳴っているおじさんの自転車を盗んで駆け回った。妖精の森の木から液を勝手に吸った。思い出せば私たちはそんなことばかり。悪友とはまさにこのことだ。

 私たちはいつしか調子に乗っていたのかもしれない。度が過ぎたことも、やってしまった。そして、ものの見事に東宮さんに操られた。立場が脅かされた。ここで一生を終えることになった。

 

 それほど身勝手だっただろうか。周りが見えていなかっただろうか。素直になれば、欲に従えば、罰を受けるのが必定なのだろうか。無限ループの真っ只中にいる。でもそれももうすぐ終わりだ。午前五時台。最後の朝食だった。

あの美音蘭が、右手を見ては展えている。コンビニで買ってきたサンドイッチの具がずれていく。テーブルの上にキャベツの破片が落ちた。

「ごめん……」

「いいよ」

短い会話を繰り返して、二人の沈黙を取り持っていていた。

 カウントダウンはよくできている。

 私たちはあれから、一睡もせずにいた。スナックたまみから歩いて帰って、牛丼を食べて、二人の出会いを思い出しながら語って。積もり積もっていたその他悪態を語って。最後の朝食まで貧相で笑うしかないが、それくらいが私たちにちょうどいいのだろう。

 

「千遥、ごめんね。私が、あの望遠鏡撃ったから……」

「ううん、あれ、爽快で凄い楽しかったよ」

あの望遠鏡から光線が放たれたとき、私の心の中でうとうとしていた何かが目を覚ましたのだ。あの時、ちゃんと心の中で整理がついた。道を踏み外す覚悟だ。曲がりなりに生きていく覚悟だ。

 それほどに、あの一瞬は大きな余韻を残していた。

「美音蘭との日常は、楽しいことだらけだったよ。一度と過ごせない青春だったのかも」

美音蘭は力なく肩を震わせるが、空元気なのは目に見えていた。「でも、本当に楽しかったね」

 

 彼女は、初めて責任を感じているのだと思った。初めて彼女の体に積もったそれは、退かすにも重過ぎて仕方がない。自分の行動が私の星に危険な未来を及ぼして、自らの体をも滅ぼすことになるのだ。

 決して、大丈夫だよ、だなんて言える状況ではない。到底大丈夫ではないのだ。励ましなんて要らない。だから、私はこの腕で美音蘭を抱きしめた。

「ありがとうね」

情けない二人は抱きしめ合って残り僅かな命を恨んだ。私たちの友情は側から見て美しいものではない。

 だが、何よりも強固なものだった。

 もう、二度と贅沢なことは言わない。ただ、心の奥深くで何か魔法のようなものが働きかけで私たちに慈悲をくれないかと願っていた。

 

 若いのに頑張るね、という言葉は私たちを称える言葉ではなく、私たちの行く先が見えていたから言われたことだった。死ぬ未来を予言されたようなことだ。初めから、一部の人には予想されていた未来。

 私たちのこれからの人生も、ずっと東宮さんたちに動かされ続けるのか。いや、もうここで全て終わってしまうのだ。

 カウントタウンが迫る中、私はぼうっとその経過を眺めながら今までの人生に思いを馳せていた。

 走馬灯だなんて言ったら大袈裟だろうか。生まれてこの方、もちろん楽しいことは沢山あったのだけれど、自分を塞いで生きてきた。塾の帰り道に見たクラスメイトの談笑や、親の叱責に黙ることしかできなかった自分や。

 

 そんな、ただ形ばかりが立派になっていく自分を慕ってくれた想世ちゃんとの日々。彼女の助けになることが私の助けになっていたことは間違いない。そして、私を少しだけ現実から遠ざけて爆発させてくれる美音蘭と遊んだあれこれを。

 あれ、もうこんなことは振り返り終わっていたっけ。分からない。頭の中が混ざる。

 くるくる、ぐるぐるする。ああ意外と充実していたじゃないかだなんて、嘘でも思えないが、拾って磨けば光って見えるらしい。

 

  00、00、05

 そこからはより強く、美音蘭を抱きしめて時が来るのを待った。生きたい二人の体温が、薄まっていく未来があるけれど。そんな、空っぽの絶望の中で、手首に針が刺さるのを感じた。

 体をゆっくり伝っていく。人間の体には受け入れられないような何かが駆け巡るのだ。目には見えない、ただ感じ取ることしかできない。汚れた血液が全身を循環して、あっという間に滅びてしまうのだ。

 

「嫌だよ……」

 美音蘭が私の肩の辺りで呟いて、狂いそうな気持ちが演き立った。

 死にたくない。死にたくない、志なんてない、ただ今は私の人生半ばなのだ。始まったばかりだ。もうまともにはなれない、なりたくない人生の上で。

「私は、私は生きるよ!!」

それだけ叫んだ。美音蘭も、同じように未来を受け入れなかった。二人の未来の障壁に、用なんてなかった。突っ走れ。

 

 

 

 

 二人の体温が溶け合い、春の朝の部屋が蒸し熱くなっていた。ぼにゃりしていても、感覚が確かに床を、慣れた匂いを、瞼の奥を、美音蘭の温かさを教えてくれている。

 何故、こんなに長いのか。針は刺さっている。それをこの神経が確かに感じ取っている。だが、一向に体に異常をきたすことがない。何の変化も始ま

らない。

「熱っ」

かれこれ、十分以上は抱きしめていた体が離れた。私たちの表面に風が流れてくる。互いの顔を見た。少し、涙で崩れたが、綺麗な顔だと思った。それだけ。

 

「何で、死なないんだろ……?」

「分かんない。まるで効かないっていうか」

「体質?」

「そんな馬鹿な。耐性とかないし。普通の人間には効くんでしょ? 美音蘭だけが効かないなら分かるけど」

「じゃあ、千遥は普通じゃないってこと? 千遥も妖精になったの?」

「それは、ないでしょ……」

 

 ふと、テーブルの上を見た。サンドイッチのゴミと、最後に飲んだ紅茶。厳密には紅茶ではないのかもしれないけど。

 紅茶?

「あ」

「なに、千遥」

ただ、確証のない一つの可能性がそこにあった。

「コーヒーって、妖精が飲んだらキマっちゃうっていうか。まずいんでしょ?」

今、どうしてその話題が再燃するのか分からなかった様子で美音蘭が首を傾げる。

 

「まあ、その認識で構わないかな」

「その逆と、その逆を考えてみるんだよ」

「え?」

「お互いの文化が交わった時、悪い影響もあるけど良い影響もある。もしかしたらコーヒーじゃなくて牛乳を持って行ったら妖精達が健康になるかもってこと。たまたまだよ? 妖精界のこの飲み物があれば、人間界の神経毒を解毒する良い作用が生じる、とか」

「……は」

美音蘭はその言葉の後に、破裂するように笑った。何が可笑しいのか、分からない。分からないけど私も同様に笑っていた。ただの幸運だ。絶望的な悪運の後に、最大級の幸運が舞い込む。良いバランスをしているじゃないか。

 こんな、こんな人生も捨てたものじゃない。音が鳴って、手首から床に落ちたリングを見て思った。

 

 

 

 ☆

 

 

志木想世

 

 度々連絡してごめんなさい。お元気ですか? 

 隕石衝突が現実味を増してきて、世界的に少々治安が悪くなりましたね。くれぐれも安全に気をつけましょう。暴動なんかに巻き込まれたら大変です。

 各国が石を打ち砕くためにミサイルを準備したり衛星に何かを詰め込んだり、画策しているようですが、日本はどうするのでしょう。

 ネットニュースに載っていただけで信用に値しないかもしれませんが、天文台がある人物を庇っているとか。そこに潜り込んでいるジャーナリストだか記者だかが居るそうで。その情報です。

 

 技術者なんですかね。日本人らしいんですけど名乗りはせず、二人組で「モノクローム」というらしいです。その二人組は隕石を砕くための決定的な武器を所持していると書いてありました。銃刀法違反じゃないんですかね。それも、見た目が望遠鏡みたいだなんてあるんですよ。写真もないですけどね。誰も見たことがないシステムらしくて。これから解析がなされるみたいです。

 もしその望遠鏡から何かが放射されて地球を守ってくれるなら、夢みたいですよね。それまでは私たちも傍観するほかなさそうですね。

 最後まで、希望を持って生きましょうね! 連絡待ってます。




 最終話まで読んで頂き、ありがとうございました!

 初投稿ということもありまして、至らないことが多かったかもしれませんがもし楽しんで頂けたのなら幸いです。

 学生ということもありましてあまり執筆時間がない関係上、「shooting star!」の次回作は書くならば少し先になってしまいそうです……。もし楽しみに待って下さる方が居ましたら嬉しい限りです。

 ここからは過去作を少しずつ投稿していきたい所存です。

 今回はありがとうございました!!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。