Talesof・Lyrical〜救世主と魔法少女達との物語〜 作:かもめカメ
それは後に新たなる力へと覚醒する前触れ…
フェイトです。
全ての裁判を全て終えて、今は1人部屋の中にいます。
トントン。
?誰なのかしら?どうぞ?
「失礼するわね?」
リンディさん?如何かしたんですか?
まさか…もう裁判の結果が⁈
「それはまだ当分先の話ね。
此処に来たのは、裁判を終えた貴方にこれを渡そうかと思ってね」
そう言うとリンディさんの手元から一枚の手紙とビデオレターがありました。
これって?
「これは、貴方を騙した女…プィラが貴方に宛てた物よ」
‼…如何して貴方が?
「詳しい事はこのビデオレターに入っているわ…
後は自分なりに考えてね?」
そう言うとリンディさんは部屋から退室していった。
正直、私は彼女の事は嫌いだ。
でも、何か意図が有るからこうして手紙を渡して来たんだわ。
でも、何で手紙とビデオレターを一緒にしなかったんだろう?
取り敢えず手紙の方から読む事にしました。
そして、私は驚愕の事実を知りました。
手紙の内容はこう書かれていました。
拝啓、フェイトへ
この手紙を読んでいる事は、私はもうこの世からいないと思っても構わないわ。
元から不治の病に侵されながら、プレシアの魔力をそのまま行使していたから体力も余り残っていない。
無論、この手紙を書いているこの時でさえ、いつ手が止まるのか、いつ鼓動が無くなって私は死ぬのか、そんな恐怖の中で私は貴方に手紙を書いています。
そんな…貴方はもう…
まだ、貴方のやらなくてはいけない事が山程有るのに。
そんな…
そんな中でも、私は最後まで手紙を読む事にしました。
その続きがこれです。
私は貴方に対して酷い仕打ちをして来ました。
許してくれとは言いません。でも、これだけは言わせて下さい。
"本当にごめんなさい"
私は罪から逃れようとしているけれど、貴方のやった罪は全て私が死んだ後でも償います。
貴方は何一つ悪い事はしていないのだから。
この手紙と一緒に贈るビデオレターは、貴方に私の想いを込めた魔法を贈ります。
今まで本当にごめんなさい。
これからは、貴方の本当の母親とそしてお姉さんとの三人での生活を地獄と言う名の償いの場所で見守っています。
最後になったけれど、言わせて下さい。
"私の我儘に付き合ってしまって、ごめんなさい。
それでもこんな私のためにしてくれて…本当に…
ありがとう"
プィラより
それが私に対しての手紙であった。
この手紙からもわかるように、私の事に関してばかりだった。
でも、今なら分かるかな…
貴方は私にとって"もう1人のお母さん"のような人だった。
だからかな…この手紙を読んだ後から怒りの感情よりも涙でいっぱいになった。泣いていると言う物だそうです。
私からも言わせて…
"ありがとう。そして…さようなら"
そう言うと私は手紙をしまいこんだ。
そして、ベッドの上に置いたままだったビデオレターを取り、それを再生した。
『…久しぶりね。フェイト』
プィラ…
『これを見ていると言う事はもう私はこの世から居ないと言う事ね。
手紙から先に読んでいるのなら、二度目になるのだけど…』
ううん。何回聞いても、貴方が死んだって言うのは、非常に辛いです。
『このビデオレターを贈ったのは、他でもない、フェイト。貴方のためにこれを贈ったわ』
私のため?
『これから先、多くの困難が貴方とそして、貴方と共に戦った小さな女の子と、あの坊や…ディセだったわね。
その三人に降りかかるわ。
だから、貴方には私が最も得意としていた魔法をこのビデオレターで贈らせて貰うわ。
魔法の名は…"インディグネイション"。
私が貴方達と対峙した際に放った大技の魔法であり、
この技は在る男から教わった魔法でも有るわ』
インディグネイション…
確か…ディムのいた世界で放つ雷属性最大級の術だって、言っていた。
それを私に教えると言うの?
『貴方にならきっと使いこなせるわ。
何せ、あの大魔導師プレシア・テスタロッサの娘なのだから』
プィラ…分かりました。
やって見ます!
そう言って私はプィラのビデオレターを頼りに必死に練習をしました。
幸いにも裁判が終わったこの日から私やリオンさんもアルフもアースラ内にある訓練場を借りる事が出来るようにしてあるみたい。
そこで私はリオンさんの部屋にやって来た。
少し緊張する…けど、守りたい物が出来たから、私はそれを守り抜きたい!
トントン。
「開いている。勝手に入ってくれ」
お、お邪魔します。
「?なんだ、お前いや、フェイト。如何した?」
あの、すみません。この後、時間ありますか?
「特に何も無いが…?」
でしたら、この後、私と手合わせをお願いしても良いですか⁈
「?…別に構わないが、如何言う風の吹きまわしだ?」
…守りたい物が出来たから。
「…ふっ、そうか。なら、相手をしてやる。
だが、僕は本気でやるからな。手加減は一切しない!
それでも良いなら、僕は構わない」
!…リオンさん。
ありがとうございます!
「先に訓練場の方に行っておけ。僕も後で来る」
はい!
そう言って私は先に訓練場の方に行った。
ーーーーーSIDEtoリオン
如何したものか…
昔の僕はそこまで付き合うような奴じゃ無かったのにな。
【如何したのですか?坊ちゃん】
…シャルか。
お前から見て、今の僕は変わったと思うか?
【変わったと言えば確かにですね?
昔はよくスタンさんとよく揉め事を起こしていましたよね】
な⁉それを今、言うか⁉
【まあ、それを抜いたとしても、昔の坊ちゃんよりも今の坊ちゃんの方が親しみやすくはなりましたね?】
…確かにな。
【さあ、行きましょうか?あの娘も待っている事ですし】
…そうだな。
行くか…シャル。
そう言うと僕はマントを羽織って、訓練場の方へと足を運んで行った。
インディグネイション。
それは、ディセ達の住む世界では最強級の雷属性の術であり、
とある男を倒したとされる伝説の術。
そしてその男の名を使った別名がある。それが…
"ダオスキラー"と又の名をそう呼ぶ。