Talesof・Lyrical〜救世主と魔法少女達との物語〜 作:かもめカメ
だが、それだからこそ油断と言う名の落とし穴が存在するのもまた事実…
よ!待たせたな!ん?お前誰だって?
ディセンダー。って言ったら、もう分かるだろ?
は?分からない?もう良いや。お久です。
高町ディセです。
今日はある日の出来事を軽く言っておきたい。
なのはがやられ、ジュエルシードが他の魔法少女に奪われた。
いきなりだろうな、この話。どうしてこうざっくりと言えるんだ?と思っているだろ?
実はあの時、俺はなのはの傍から・・・
離れていた。
正直、悔しかったさ!
だけどな!俺は何も出来なかった!
悔しかった!
自分自身を呪いたかった!
(妹1人守りきれないやつが、ディセンダーって名乗るな!)
と、俺はそう思ったさ!
この俺の力を呪ってやりたかった!
その時の俺は、まさに・・・
【負の感情体】
とでも、思ったぐらいだ。
ほんと、情けないよな。
あの後、なのはは普段と何気ない日常を送っている。
なのはから、
「私の不注意だから、気にしないで!ディセ兄!」
と言ってくれた。
俺の気持ちを気遣ってくれたんだろう。そこは感謝する。
だけど!
それとこれとは別だ!
俺は弱いんだ!
妹1人守りきれない奴が救世主?
笑わせるな!そんな奴は救世主とは言わないんだよ!
俺は俺自身を呪った。
(なのはを救えなかった・・・なのはの傍から離れたばかりにこんな事に・・・俺は弱いんだ。そうだ!俺自身は弱いんだ!なのはの方がよっぽど強いんだ!)
と錯覚にまで陥ったものだ。
あの後、なのはから少女の名前を言ってくれた。
いや、"無理やり言わせた"。
あの時の俺はどうかしていた。
なのはから、
「ディセ兄。・・・なんか恐いよ。その雰囲気」
とまで言われていたのだが、あの時の俺はそんななのはの言葉に聞く耳も持たなかった。
そして無理やり話させたんだ。
その時の俺は本当にどうかしていたな。
そしてその話から得たなのはを襲った少女の名前・・・
フェイト・テスタロッサ。
彼女が俺から大事な妹をキズ付けさせた奴の名か!
俺はなのはの制止を聞かずに街中を隈なく探した!
だが、
やはり何処を探しても見当たらなかった。
それは数日続いたものだった。
俺は学校のある日も学校を仮病を使って探した!
勉強?なのはから教えてもらう!以上!
結局、そんな事はいいとして俺はそんな名前の少女を探す事は出来なかった。
そして、とある日の昼下がり。
俺は、少し腹が減っていた。
無理もない、今日は朝飯を食わずに捜索していたからな。
俺は仕方ないと思い、行きつけの店に行くため近道である裏路地に入った。
そこにいたのは、1人の金髪の少女だった。
「あ・・・」
「あ・・・」
しかもその女の子は金色の三角形のアイテムを掲げていた。それを俺は目の当たりしたのだ。
?そういえば俺。
なのはから容姿聞くの忘れてた。
その時に思った事だった。
それはおいておいて、
その少女の発言に俺は目を見開いた。
あれ?この子・・・コレットの声に似てないか⁈
話を聞いていたら、
どうやら仲間とはぐれてしまって、
お腹を空かせていたという事だった。
幸い、こちらは金がある。
え?なんでか?
土日に士郎さんのお店で働いているからな!
そのおかげもあってか、土日のお店は意外と大繁盛だったりする。それはいいとして、その時に得た額だから別に誰にも文句はなかった。
「そんなにお腹空いてるなら、俺が奢ろうか?」
「え⁈で、でも・・・私、お金を」
「年上の言う事は聞いておいて損無しだと思うぜ?」
「う、うう〜・・・分かりました」
「良し。じゃあ、あっちに行きつけがあるんだけど、
デザート食べれる?」
「は、はい。なんとか」
「それじゃ、ついて来いよ!」
「でも・・・」
「お仲間なら、その店に来させれば良いし、なんならその仲間の分も奢るぜ!」
「そ、そんな!そこまでしなくても!」
グウゥゥゥッ!
「あ、(カァ〜〜)/////」
「それだと、説得力0だな、おい。ま!そう言うわけだ!ほらいくぞ!」
そう言うと俺はその少女の手をひっぱった。
少女はその間、何も言わなかった。
いや、表情は少し赤かったな?
熱でもあるのか?後で看ておこうっと!
まあ、結果的に少しドキドキしていたそうだ。
ごめんな、気付かなくて。
そんな話はまた後になるがな。
そして俺の奢りで彼女にデザートをご馳走した。
その間の彼女は結構食ってたよ。いや、マジで!
俺の財布がガマからナメクジ・・・?
言ってる意味が分からない?
要するに乏しくなったと言った方が良いな。
ーーーーー
その後は、彼女はお礼を言ってきた。
まあ、お礼をした間出てはないのだが。
その時にちょうどお仲間と合流したそうだ。
て言うか、犬耳にふさふさの尻尾?変わったコスプレの女性だな。
…少しは露出控えめにして欲しいもんだよ、全く。
すると、そのお仲間から予想だにしなかった発言をする。
「あ、アルフ!」
「やっと見つけた〜。
"フェイト"‼」
「えっ?」
俺は驚きを隠せなかった。
今俺の目の前にいるこの少女が、
なのはに傷を付けた張本人・・・
"フェイト"とはっきりと口にしたのだ。
そこで俺は問いかけた。
「あ、あのさ・・・」
「は、はい」
「君の名前って・・・」
「え?フェイト・テスタロッサですが、なにか?」
「そ、そうなんだ・・・。(ギロッ!)分かった」
ガジャッ!
「‼」
「な、なんなんだよ!お前は!」
俺は確信した。
こいつだ!
こいつだ!
こいつだこいつだこいつだこいつだこいつだこいつだこいつだこいつだこいつだこいつだこいつだこいつだ‼
俺のかけがえのないなのはを傷付かせた奴がこいつだと!
だから俺は、デバイス状態のレディアントを強制的にガンマンスタイルに変えて、フェイトに銃口を向けた。
その時の俺の目は、それはもうあれだった。
【凶顔の死神】そのものだった。
俺に銃口を向けられたフェイトは驚き、
その仲間は俺を警戒して来た。
無理も無いだろうな。だが、これはお前達の罪だ!
お前等がなのはを傷付かせたのが原因なんだから!
「貴方は一体⁈」
「俺か?俺は救世主と呼ばれている者だ。最も今はそんな容姿には見えんだろうがな!」
「てめえ!フェイトに何しやがった!」
「奢ったんだよ!こいつが腹減ってたんで、俺がこいつの食事を奢っただけだよ!」
「そんな話、あるわけ…「本当だよ!アルフ!」
⁉マジかよ。フェイト。でも、なんでそんな事するんだよ!」
「お前は以前、栗色のツインテールで、白い服装の女の子と戦ったんたろ?」
「どうしてそれを⁈」
「どうして?ハァッ!決まってらぁ!その子の兄貴が、
俺だからだよ!」
「‼」
「おい。それってどう言う事だよ!」
俺はその事を伝えると、フェイトとか言う女の子は驚き、
アルフとか言う女は、ど偉い声で叫んだ。
うるせぇな、負け犬如きが!
「ったく、がたがたうるせぇ!さっさとセットアップだが、変身なんとかと言うのを見せやがれ!
それともなんか⁉ここだと目立つので場所を変えましょうだ?安心しろよ!
ここは人が立ち寄る事もほぼしない場所。それに、やり合う場所は空だ!それで問題ねぇだろ!」
「このぉ!」
「黙れよ。仔犬姿の姉ちゃん風情が!」
バァァァン!
「‼」
「アルフ‼」
「心配ねぇよ。しかし、てめえ!わざと」
「わざとやって何が悪い!俺は悪と決めつけた者にしか本当に殺さねぇよ!」
「んだと‼」
俺はフェイトと戦うことにした。
フェイトは動揺するが、そんな事はお構い無しだ!
そう言うとアルフがこっちにやって来て爪を伸ばしておれをひっかこうとしてきやがった。
俺はそんな奴に対し、銃口を向けそして放った。
なんとかそれを避けるアルフ。
当然だ。紙一重になるように撃ったのだから。
そんな事をしていると、フェイトがこっちにやって来て、
「分かりました。貴方と戦い、これ以上、私達の邪魔をしないでもらいたいのです!」
「邪魔?(魔法が関連しているとなると、ユーノ野郎が散りばめたジュエル・・・ミート。いや、間違えた。ジュエルシードだ。それを狙ってるか〜。)んまぁ、どうだっていい。妹を傷付かせた罪・・・
償ってもらうぜ‼」
そして俺は彼女の条件を呑んだ。
ーーーーー
条件は3つ。
一つ目は、
あたりに人がいないところで戦う事。
これはさすがの俺も賛成だったので、条件成立した。
二つ目は、
フェイトが勝てば、俺たちはジュエルシードの件から手を引く事。但し、負ければなのはを傷付かせた罪を償う事。
相手はカリスマか⁈と思える程の説明に、
俺もこの条件を成立させた。
そして肝心の三つ目は、
負けた時、フェイトはディセの言う事を聞く。
なんか相手の方がハードル高くね⁈
と思った俺だったが、
相手がその気なので、仕方なく呑んだ。
そして、次の日の夜。
俺はなのはを置いてきて、1人で公園にやって来た。
場所はこちらで決めていいという事だったので、相手の知っている範囲で、分かっていた場所…つまりこの場所にやって来たのである。
そんな感じに1人で呑気にブランコを漕いでいると、
空から黒と赤が目立つ金髪の少女と、赤みの橙の髪が目立つ女がやって来た。
フェイトとアルフだ。
地面に降りた彼女達。
「遅くなりました」
「やっと着たかよ。と、言いたい所だが。実は俺もついさっき来たばっかりだ。」
「なんか、以前より目付きが和んでねぇか?てめえ」
「ん?お前等に対してはいつもこれだぞ?それともなんか?バーサーカーの俺の方を出そうか?あいつは生粋の戦闘狂者だと自覚しているが?」
「いや、そのままで良い・・・。聞いただけで寒気がして来た」
「さあ、始めましょうか」
「そうしますかな」
彼女達が到着した。
アルフが今の俺の状態を見ていたが、あの時から変わってねぇよ!馬鹿犬が!
そんな事はほっといて、俺はレディアントを
フェイトは以前ちらっと見せたデバイスを構えた。
すると、レディアントが詳細を念話で飛ばして来た。
【(あのデバイスはバルディッシュと名付けられているそうです。なのはさんや、我々と同じ能力変化が得意のようです)】
「(分かりましたよ。レディアント。こんな俺だけど、言う事を聞いてくれるか?)」
俺はレディアントに今の自分の心境を察した。
この間の内に俺はすっかり闇に堕ちてしまった。
レディアントは本来、光を宿す
だが、今の俺は半分、闇に堕ちいる。
パスカの故郷・パスカを滅ぼしたディセンダー・・・
『ウィダーシン』や、
イアハートの故郷・グラニデに危機を起こした負の感情体・・・
『ゲーデ』。
そして、グラスバレーと俺の故郷を襲ったもう一つの世界・ジルディアの当時の意志…
『ラザリス』。
彼等三人の場所に少しずつだが、確実に近付いて来てるのである。
だから、拒絶反応が起きるのかもしれないと思った俺。
だが、そんな不安もレディアントの一言で吹っ切れた。
【(貴方はディセンダーです。あの方達と同じなのかもしれない。けれど、あの方達は逆に言えば貴方と同じです。
だから、我々は貴方と共にここにいる事を誓います。
我々レディアント一同。今後とも貴方様ディセンダーのために尽力する事を誓います。)】
!…ありがとう。
おかげで今までの苛立ちがなんでかスゥーッと、抜け出たよ。
さあ、始めまようか!
「(⁉あの人の目付きが穏やかになった・・・。⁈どうして?でも今はそれは良い!今は負けるわけにはいかない!)」
「(もしかしたら、あいつにも闇があるのかもしれない!だったら!それを取り除くだけだ!)行くぞ!フェイト・テスタロッサ‼いや、フェイト‼」
「!・・・はい!」
「レディアント‼」
「バルディッシュ‼」
『セットアップ‼』
そして俺はこの戦いを始めた。
笑顔で楽しみながら。
最終回風になってしまった!
だが!物語はまだまだ続くのだ!
絶対に‼