Talesof・Lyrical〜救世主と魔法少女達との物語〜 作:かもめカメ
そしてフェイトちゃん…あの技を見せる!
お久しぶりです。フェイトです。
9月に入って、クロノとジュードさんがアースラへと帰って来ました。
その間に私はリオンやアルフと一緒に魔法の修行を日々、怠らずに鍛錬して来ました。
そんなある日でした…
ーーーーー
「魔導師ランク昇格試験だと?」
「ああ、フェイトにはその実力が十分にあるって、おかあ…ゴホン。リンディ提督からと提督の知り合いであるレティ提督の2人からの誘いなんだ。これに受かれば、更なる魔力保持量が得られる筈なんだ」
魔導師ランク昇格試験。
簡単に言うと、魔力保持量の上限を上げる為の試験なんだけどね。
それなら、リオンさんも受けてみたら如何ですか?
「僕が⁈冗談にも大概にしておけ!」
す、すみません…
「…い、いや…済まない。怒鳴りつけて…」
「何だか甘酸っぱいな〜?お二人さん?」
⁉あ、アルフ⁈
「貴様!先ずはその減らず口を如何にかしてやらないといけない様だな‼」
「取り敢えず、落ち着け!」
そんなこんなで、リオンさんもアルフもクロノに止められました。
それから私はその試験を受けて見る事になりました。
筆記と実技があるのですが…
筆記がかなり難しいです…。
今は誰よりも早く理解したジュードさんから教わっています。
「うん。その調子だよ」
ありがとうございます!
「でも、この数式はこうすれば…あっという間になるからね?」
あ、はい。
いつもこんな感じでジュードさんが家庭教師として教えてもらっています。
ーーーーー
実技の方でもジュードさんが手伝ってくれるのですけど、やっぱり…
「準備は良いか?フェイト」
うん、大丈夫。
「なら…行くぞ!」
こうやって、大半の時間はリオンに手伝って貰っています。
ーーーーー
そして、迎えた昇格試験の日。
筆記の方はジュードさんのおかげで問題なくクリアしました♪
そして次は実技試験。
その前に使い魔を扱う人達にとっては必要な検査があったのですけど、これは問題なかったようです。
でも私、驚いちゃったんだよ…
理由は…
「転泡!更に巻空旋!終いに鳳堕拳!」
まさか、アルフがジュードさんの技を憶えた事には本当に驚いちゃった…。
そして、アルフがシュミレーションルームから退室する。
ここにいるのは私1人だけ。
必ずやり遂げる…なのはの為にも。
ディセの為にも…そして…
プィラの為にも…絶対に!
と、そんな私の前に実技試験を担当する検査官がやって来た。
…え?クロノ⁈
「如何したんだ?鳩が豆鉄砲食らったかのような顔をして?」
あ、いや…てっきり違う人かと思ったから…
「赤の他人よりも、見知った方が、自身の成長を見せられるんじゃないのか?
まあ、それがリニスやなのは、ディムだったら尚の事だけどな」
はぅ…////
それだと…逆に緊張しちゃうよ////
「さあ、僕が相手になる。
いなかった間にどれ程ついたのか…見せてくれ!」
クロノ…分かった!
行くよ、バルディッシュ!
【イエッサー】
そう言うと私はバルディッシュとバリアジャケットを展開した。
ーーーーーSIDEtoリオン
僕はその時、エイミィと言っていた女の子と、レティと言うクロノの母・リンディの友人と一緒にフェイトの試験を見ていた。
「凄い…は、速すぎですよ〜⁉」
…無理もないな。
フェイトはスピードで遅れを取る程、柔じゃない。
それ程までにスピードに関しては随一を誇っている。
「成る程ね…所で、あなたの場合は如何なるのかしら?」
特に無いな…
僕はその手数で押し退けるタイプだ。
瞬時に相手の攻撃を受け流すと同時に連続で攻撃する…
そんな感じだ。
「成る程…。それと、その剣は貴方のデバイスかしら?」
ん?
そう言うとレティは僕が持っている剣を見た。
シャルティエ…シャルの事か。
シャルは僕にとっては無くてはならない存在だ。
誰にも渡すものか。
【坊ちゃん…私、泣きたくなって来ました…】
⁉シャ、シャル⁈いきなり声を出すな⁉
「うん。デバイスとの絆も賜物と言う訳か」
うぐっ…。
そ、其れはいいとして!
そろそろ動くぞ。
そう言うと僕達は画面の方を見直した。
ーーーーーNO SIDE
そしてシュミレーションルーム内ではクロノとフェイトとの壮絶な戦いが繰り広げていた。
…先ず、一言言っておこう…
これは、試験だ。
そこまでする必要が無いわけである。
遊びでなければ、本気にならなくても良い筈なのに…。
そんな中でも、2人が本気になって戦っている…。
もしこの場にこの2人以外のやつが居たら、間違いなく止めてくれて居たはず。
だが、ここに居るのはその2人だけ。
なので、画面越しから制止させようにもこの2人…
止められないのである…。
「ストラグル、バインド!」
とか言っている間にクロノの拘束魔法がフェイトを襲うのだが、
そこはフェイト…意図も簡単に避ける。
「ハーケンスライサー!」
そう言うと鎌状になっているバルディッシュを振り回すと。そこからブーメラン状の黄色の魔力の塊がクロノに向けて放たれた。
「ブレイズカノン!」
しかし、そこは執務官としての才なのか、砲撃魔法で相殺させる。
しかし、クロノの視線の先にフェイトはいなかった。
あたりを見渡すクロノ。
しかし、フェイトに気付くのが遅かった。
ある台詞を聞いて…
「""天光満ちる所に我はあり…黄泉の門開く所に汝あり…
出でよ!神の雷!"」
「⁉」
その台詞を聞いたクロノは直ぐ様真上を見た。
その視線の先にはフェイトが魔法陣の上に乗り、
詠唱をしていた。
そして詠唱をしていた台詞をクロノは驚いていた。
自身がついこの前まで受けたあの雷の台詞だと。
「行きます!
"インディグネイション!"」
そう言うとフェイトの上空から雷雲が発生するや特大の雷が放たれたのであった。
ーーーーー
その後の話なのだが、
試験はギリ合格になった。
何故ギリギリなのか?
それは…
実はインディグネイションを使用した後、フェイトが目を回していたのだからであった…。
「きゅ〜」
なんとも可愛らしい鳴き声で鳴くフェイト…。
それを見たクロノは完全に呆れていたのであった。
しかし、この短期間の内に自身も味わったあの雷を、
フェイトが使用して来た事には流石に驚かされたようだ。
その事をリオンに聞くと…
「僕も最初、どんな修行をするのか聞かされていなかった。けど、やって行く内に派手にやらかしてしまう事に後々気付いたがな。
まあ、無事ならそれで良いが、もう少し自身の魔力の加減も教えておくべきだったな」
と、そんな風に言っていたのは言うまでもなかった。
でも、フェイトの成長ぶりには驚かされたのは事実。
その日からクロノも仕事の合間をぬっては修行に明け暮れていたのは言うまでも無い。
…その時にいつも…
「修行の手伝いを頼む!」
「だから、なんで僕がーーーーー⁉」
クロノがジュードを引き摺る光景を度々アースラ内で見かけるようになったのは…
そして、それを見たスタッフは最早、おなじみの光景のような環境へと変わっていたのであった…。
「誰か、助けて〜〜〜⁉」
フェイト・テスタロッサ。
彼女は未完ながらも、「インディグネイション」を憶えた。
称号「ダオスキラー」を獲得した。