Talesof・Lyrical〜救世主と魔法少女達との物語〜 作:かもめカメ
二話目の最後はgdgdですが、彼奴が出て来て…おっといけないいけない。ネタバレになるな。
と言う事で、どうぞです!
ーーーーーNO SIDE
再び結界内部。
ヴィータの一撃からギリギリでなのはを護った紅華だが、今は苦戦を強いられていた。
と言うのも、紅華は気を失ったなのはを護りながら戦わねばならない。
そうなると思ったような攻撃が出来ず、誘導弾をメインにしての戦いをせざるを得ない状況なのだ。
「はっ!カートリッジがあってもその程度じゃ通じねぇ!」
「く…パイロシューター!」
だが、紅華も只誘導弾を放っているわけではない。
自分が自由に動く事が出来なくとも戦う手段は幾らでもある。
今は苦戦を強いられていても、実はその中で紅華は既に勝利の方程式を組上げていたのだ。
「これで終わりだ!!」
誘導弾の合間を縫って突進して来るヴィータ。
だが、此れこそが紅華の狙いだ。
「其れを待っていました……捕らえろルベライト!」
「なにぃ!?」
突進が止まり、ヴィータの四肢にはバインドが。
誘導弾に紛れさせる形でバインドをも射出していたのだ。
「この場は殲滅させていただきます。走れ明星、全てを焼き消す炎と変われ!真・ルシフェリオン…ブレイカー…!!」
そのバインドからの集束砲。
決まれば一撃クラスの威力は間違いない。
紅華も一撃で仕留める為にカートリッジを3発ロードしているのだ。
だが、此処で思わぬ事態が…
ビキ…ブシュゥゥゥゥ…
集束砲を放つ正にその瞬間、ルシフェリオンに皹が入り白煙を吐いてその機能を停止してしまったのだ。
「ルシフェリオン?」
「…なんだよ…ぶっ壊れちまったのか?どうやら、カートリッジの負荷にデバイス自体が耐えられなかったみてぇだな!」
全くの予想外の事故。
確かに紅華もカートリッジをこれほど使っての戦闘は初めてだ。
まさかそのせいでデバイスが機能不全に陥るとは…
「デバイス使えなきゃどうしようもねぇだろ!今度こそ…大人しくぶっ飛べ!!」
バインドを破壊し、改めてヴィータは突撃。
とっさにルシフェリオンで止めようとするが、破損し魔力の無いデバイスは棒切れと同じ。
バキィィィン!!
ヴィータの一撃を止められず真っ二つに。
更にその一撃は勢いを殺さずに紅華に炸裂。
「がっ……!」
「テメェも大人しく眠ってろぉぉ!!」
更にもう一発。
無防備な紅華を容赦なく殴り飛ばし、地面に激突させる。
「ふ…不覚…。」
その衝撃で、紅華もまた気を失った。
更にフェイト達のほうも…
「魔導師にしては中々の剣筋だな。」
2人を相手取り、しかしシグナムは終始戦いを有利に進めていた。
魔力の強さならば、蒼雷はシグナムを上回るし、フェイトにしても同等クラスはある。
それでも2人を圧倒したのは、経験の差に他ならない。
如何に蒼雷とフェイトの2人が強かろうと、数多の戦場を駆けてきたシグナムとは実戦の差が凄まじいのだ。
「くぅ…やってくるなブシドーめ!」
「アノ人…凄く強い。でも負けられない!」
「当たり前じゃん!アイツやっつけなきゃナノハの所には行けないんだし。」
吹き飛ばされた2人も怯まず再度飛翔するが、その途中で見つけた。
見つけてしまったのだ……倒れ伏すなのはと紅華の2人を。
「「!!!」」
衝撃が走った。
蒼雷にとっては家族、フェイトにとっては友達の2人がバリアジャケットを破損した状態で倒れている。
しかも其処に近づき何かをしようとしている赤服の少女……黙ってなど居られない。
「こんにゃろぉぉぉぉぉ!!」
「わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
弾かれるように飛び出してなのはと蒼雷を目指して一直線。
だが、忘れては行けない。
この場にはシグナムが居るのだ。
「カートリッジロード。紫電…一閃!!」
バガシャァァン!!
超高速で回り込み、カートリッジを使った一撃で――先ずはフェイトのバルディッシュを両断。
「え…?」
「へいと!ブシドー…こんのぉぉぉ!!」
デバイスを砕かれた事に放心するフェイトに代わり、蒼雷がすぐさま反撃。
だが、それすらも…
「甘い!!」
バキン!!
「んな!バルニフィカス!?」
再びの一閃で蒼雷のバルニフィカスも両断。
更に!
「終わりだ。飛竜一閃!!」
炎熱砲とも言うべき一撃で蒼雷とフェイトを共々吹き飛ばす。
吹き飛ばされた2人は高速道路の高架橋に激突。
バリアジャケットのおかげである程度のダメージは軽減されたろうが、それでも大ダメージは必須。
それに加えてデバイスの状態を考えると戦闘続行不能は略間違いないだろう。
そして、なのはと紅華。
ヴィータによってKOされた2人は完全に気絶している。
如何見てもヴィータの完全勝利に他ならない。
「ふぅ…」
変形したデバイスを元に戻し、2人に近づく。
此処からが真の目的なのだろう。
「闇の書。」
ヴン…
呼びかけに応じるように1冊の本が現れる。
車椅子の少女・はやてが持っていたアレだ。
「まぁ、運が悪かったと思えよ。怪我はシャマルが治してくれる……貰うぜお前らの魔力を。」
いよいよその魔力を蒐集せんとする。
まさに、その時!
「そうはさせないぞ鉄騎よ。集え刃、風神爪牙!」
「ウインドカッター!」
白銀の魔力刃と緑の風を帯びた魔法が大量に降り注ぎ蒐集行動を阻んだ。
更に略同時に、なのはと紅華を結界が囲み守護する。
「どうやら蒐集されるギリギリで間に合ったか…」
「と言うより、如何して此処まで時間かけるのかしらね(#)」
「テメェ等は…!!」
攻撃したのはムーンとミラ。
デバイスのメンテナンスが終わり、戻ってきた瞬間に感知した結界。
その正体をすぐさま看破しこの場に超高速で向かっていたのだ。
尤も、それに時間をかけ過ぎてしまった為、現在ミラの方はご機嫌ななめの状態になっているが…。
「…この間言ったはずだな、『次は容赦しない』と。
私達の忠告は無視されたわけだ…」
「そう言う悪い事した子にはお仕置きが必要みたいね〜(#)」
言いながらブライトハートを起動し自身も力を解放するムーン。
ミラも怒りながらマクスを展開させて、周りから火、水、風、土のイメージカラーのオーラを発生させる。
その2人はまるで暴風のようであった。
その暴風とも言える魔力の渦が結界内部に吹き荒れる。
これ程の魔力ならば内部のシグナムのみならず、外部のシャマルとザフィーラも感知するだろう。
そうなればその3人が此処に来るは間違いない。
外部の戦いの状況こそ不明だが、紫闇も無事なら此処に来るだろう。
しかし、結界内部も外部もまだ気付いてはいなかった…
ヴィータやシグナムはやってはいけない事をしてしまった。
龍には度重なる鱗が無数にあるが、一枚だけ存在するものがある。
その名は、逆鱗。
読んで字の如く、
それは一枚だけ逆向きに生えた一枚だけの鱗である。
しかし、それは触れると龍を怒らせる危険な物。
ヴィータ達はそれを触れてしまったのだ。
「…俺も混ぜろや…このやろう共がぁぁぁぁ‼︎」
今此処に…
ディセ、今此処に馳せ参じたり!
此処からが第2ラウンドの始まりだ…
なのはと紅華、フェイトと蒼雷が敗北、
蒐集する前に駆け付けたムーンとミラ。
そして、彼…ディセの逆鱗に触れたヴィータ達。
次回、ディセ…無双します。