Talesof・Lyrical〜救世主と魔法少女達との物語〜 作:かもめカメ
明けましておめでとうございます‼︎
新年一発目の投稿です。
3月までにこのA's編を終わらせたいです。
今回の話は我らが主人公、ディセ君が出ません。
代わりに今回はサブタイ通りの展開です。
ーーーーーSIDEtoプレシア
「闇の書…」
「えぇ、レティに確認を取ったから間違いないわ。クロノが担当している今の事件は、闇の書に関係している事らしいの。」
執務官がね…。
この間のフェイト達の事を見て予測はしていたけれど、矢張り騎士達が動き出したと見て間違いないわ。
それで、私に何を聞きたいのリンディ提督?
まさか只『闇の書が起動し、活動している』と言う事を言いに来た訳ではないでしょう?
「流石に察しがいいわね。…単刀直入に言うわ、闇の書の事はドレだけ知っているのかしら?」
「本当に単刀直入ね…まぁ、私の知っている事は管理局の『無限書庫』で調べれば分る事が多いと思うわ。
そうね…アリシアの蘇生方法を模索していた時に『闇の書』の魔力蒐集能力に目を付けた事があったわ。
結局は何処にあるかも分らないロストロギアは早急に諦めたのだけれど…その時に知った事で良いなら」
「それでも良いわ。教えてもらえるかしら?」
そう言う事なら話すしか無いわね…
ガチャリ…
?
「ただいま帰って来た。…来客はリンディだったか。何も無い所だが、ゆっくりしてくれ」
ジューダス?確かリオンと一緒に買い物に行っていた筈だけど…?
それで肝心のリオンは?
「彼奴は彼奴でタカマチが経営している喫茶店で呑気にプリン・アラモードなんか食っている筈だ」
「…因みに根拠は?」
「甘いものが好きな奴は彼処以外に食う事はあまり無いからな」
…言えてるわね…。
「そう言えば何を話していたんだ?」
「闇の書の事についてよ」
「闇の書…嫌な予感しかしないな。話は一応聞いてやる。
コレでも一応、フェイトやアリシアを守る
何故そこでフェイトやアリシアが出てくるのかが分からないわ…。
「大方、2人の話はプライベートでは無く、魔導関連が主の話。
そしたら、必然的にフェイトやナノハ達魔導師に影響を受ける話が主になるからな」
「…仕方ないわね。貴方にも関わってしまうけれど…「構わない」…分かったわ。プレシア。話を聞かせて」
…分かったわ。
アレは元々は封印指定を受けるような代物じゃないの。
無限の転生機能と多種多様な魔法・知識・技術を集積しながら主と旅をする魔導書だった。
けれど、その機能のみでは満足出来なかった何代目かの主が悪意ある改変を施し……そして魔導書は壊れた。
最大の問題は後付けの自動防衛システム『ナハトヴァール』。
此れが書を侵食し、異常動作を起こし――結果、無害な魔導書は完成と同時に主を喰い殺す『呪われた魔導書』と成ったのよ。
「私が知って居るのは大体此れくらいね。」
「そう…で?」
「『で?』と言うのは?」
「其れはあくまで闇の書の過去よね?貴女は『今回の闇の書』についても何か知っているんじゃないかしら?」
流石に察しがいいわね?その鋭さは何処から出てくるのやら…
でも、その通り――此度の闇の書の主の事を知っているわ。
「何ですって!?」
「此処からは他言無用でお願いできるかしら?管理局員は勿論、フェイト達にも。」
「フェイトさん達にも?」
「……」
えぇ、フェイトやなのはちゃん、ディセ君が此れを聞いて先走った行動を取るとは思えないわ。
けれど、『短絡的』な局員が聞いたら闇の書の主に独断で何かしないとも限らないでしょう?
若しそうなれば、騎士達は管理局に牙を剥き…
「管理局は火傷では済まない痛手を被るか…」
「そう言う事。」
「…スト達の方にも連絡しておこう。彼奴らも何気にあの
ありがとう。
正直言って私の名を語っていた『彼女』に消される程度では真正ベルカの騎士の相手は務まらない。
もしも騎士達に対抗できる魔導師が居るとすればフェイトとなのはちゃん達…
「そしてムーンさんとディセ君ね?」
「そうよ。…正直に言って彼と彼女の力は計り知れないわ。
私も管理局時代に『限定SSランク』を受けていたけど、格がまるで違う。
彼女の力は……そう、古代ベルカの『聖王』『覇王』『冥王』すら凌駕すると言っても過言ではないわ。」
「其処まで…!」
だからこそ、そのムーンさんが意識不明になるまでやられた事に危惧を覚えるのだけれどね。
だけどね、リンディ?まだ
「え?如何言う事?」
「恐ろしいのは彼自身…ディセ君よ。
剣に杖、籠手、斧、銃、弓矢。
私が見ただけでこれ程までの武器カテゴリを巧みに扱いきれる彼の技量がはっきり言って可笑しすぎるのよ。
杖を用いて魔法攻撃と回復魔法を行えば、
銃や弓で正確に的に当てる必中性能。
斧や剣で切り裂いたり、殴打したりと多岐多様なやり方を取る事が出来る彼だけど…
格闘戦に関しては破格の力を持っているわ。如何したら彼処までの技量と力を得られるのか、分かった物じゃないわ…」
不思議でしか無いもの。
それだけ彼の力は凄まじ過ぎるのよ…
今はまだ発展途上中みたいだけど…
「…ふっ。発展途上とはな…お前ら2人は彼奴を舐めすぎて無いか?」
「………え?」
如何言う事よジューダス?
「僕が見た限り、彼奴はまだ
「「・・・はい⁉︎」」
如何言う意味よ⁉︎
「彼奴とは以前、手合わせを何回かやったのだが、はっきり言おう。
今のいや、いくらある程度まで成長したタカマチやフェイト、2人の優秀な魔導師が束になった所で、彼奴の足元など及ばない。
『天と地の差』若しくは『雲泥の差』と、
この日本という場所ではそう呼ばれているらしいな…
それ程までに奴…ディセの実力は半端では無い。
発展途上と言うのは誤りで、正確にはまだ
ジューダスの一言で、私とリンディは青ざめた…
私達は今、下手をすればそれこそ火傷どころか最悪、骨すら無くなってしまうかもしれない次元爆弾を所有している事に。
え?字が間違ってる?いいえ、これは紛れも無い事実であり、間違いでは無いわ。
其れは兎も角、話を戻すとして、今回の闇の書の主……容姿だけならば貴女も良く知っている人物よ?
「私も?」
「えぇ。此度の闇の書の主、名は『八神はやて』。海鳴在住の9歳の少女。
そしてその容姿は、ディセ君の臣下が1人――『高町紫闇』そのものよ。」
「紫闇ちゃんに…?じゃあ、騎士達はその子の命令で?」
其れは考え辛いわ。
入院中にその子と騎士達とも話をしたけれど、少なくとも『八神はやて』に魔力蒐集の意志は無いわね。
「…つまり、騎士達の独断と言う事?」
「恐らくはね」
「……」
略確実に『蒐集せざるを得ない状況』に陥ったからでしょうけれど。
けれど、蒐集を続け『闇の書』を完成させても、その先にあるのは悲劇だけ…
あの子は其れを知らないだろうし騎士達もその事を『覚えていない』。
仮に『闇の書の真実』を話したとして騎士達が聞くかどうか…
いずれにしても私達に出来る事は殆ど無いわ。
情けないけれど、あの子達に頼らないとね…
「そうね…」
「信じましょうリンディ提督。フェイトを、なのはちゃんとディセ君達を…
こんな話をしてしまったけど、貴方とリオンにもお願いしても良いかしら?」
「…大抵の予想はしていた。やれる所までやってみるさ。尤も、最優先事項は先も言った通り、フェイトとアリシアを守る事だ。其れだけは何度だろうが覆すつもりは無い。」
…ありがとう。ジューダス。
フェイト…お願い、騎士達を止めて…そして救ってあげて。
全てが手遅れになる前に…!
闇の書に記されし真実。
其れを憶えていない騎士達。
そしてその主になった少女はその真実を知らない…
ジューダスは、その話を聞き、フェイトとアリシアを守る騎士へ…