IS‐Zi   作:アリアン

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リハビリが上手くいかずなかなかいいのが書けない…更新ペース落ちる…


第一話 地球の少年少女

惑星Zi、そこには優れた戦闘能力持った金属生命体『ゾイド』が存在した。

『ゾイド』は、自ら戦う意思を持つ。すなわち、その名の通り生きた機械なのである。

 

熱い…。そう思って目を開けて起きる。

 

あれ、俺いつの間に寝たんだっけ…?

 

ふと思い、起き上がるために地面の砂に手を突き…

 

「砂…? 学園に居たはずなのにどうしてこんな砂なんかが…」

 

そして周りを見て本格的に少年、織斑一夏の意識は覚醒した。

 

「な、なんだよここは…!」

 

見渡す限り、砂…それは、学園で、否。日本では決してあるはずのないあたり一面全てが砂の、砂漠だった。

 

 

 

「な、なんなんだよここは…!」

 

どうして俺はこんな場所にいるんだ…! 俺は放課後、いつものように楯無さんの特訓が終わって、皆で夕食を食べたあとで…そこで…。

 

「そ、そうだ! 箒たちは!」

 

慌ててあたりを探すが、見当たらない。

 

「皆!どこだ!」

 

自分以外の誰もいないということは限らない。もし、誰かがこの砂漠にいるなら自分と同じように気絶しているはずだ。

 

それにこの暑さだ。もし自分と気絶していて、意識が覚醒しないまま熱に水分を奪われすぎたら死んでしまう可能性もある。それだけは何としても防がないといけない。

 

「そうだIS。ISの機能を使えば…!」

 

そう思い、自分の右腕についているIS白式の待機形態の籠手に念じ、コアネットワークにアクセス。ステルス状態になってないことを祈り全員を探す。

 

「居た!」

 

反応は六つ。そう遠くはない。精々離れていて一キロと少し。ISを展開していけばすぐだ。本来なら勝手に使ってはいけない規則だがここは学園ではないし非常事態だ。すぐに合流しないといけない。

 

「来い、白式!」

声に出し、自らの愛機を呼ぶ。だが、いつもなら一瞬で装着されるはずの白式は装着されなかった。

 

「ど、どういうことなんだ?」

 

慌てて表示を見ると、エネルギー残量が5%を切っていた。

 

「エネルギー入れ忘れたのか…俺…」

 

自分で補給し忘れるとか間抜けもいいところじゃないか…。

 

こんないきなり変な場所に放り捨てられてたなんて非常事態誰も思わないし普通起きないのだが一夏はもう二度とエネルギーを入れ忘れないと誓った。

 

「それにしても、ISが使えないとなると歩くしかないのか…」

 

ろくな装備もなくこの砂漠の中一キロ歩く。まさしく自殺行為もいいところではあるが歩く以外に方法はない。

 

それにどういうわけかISの通信機能も使えないため箒たちに迎えに来てもらうということは出来ず、電池はあったが携帯は通話不能。あるのはこの身一つと白式のみ。最悪の装備である。

 

「よし、行くか」

 

一夏は歩き出した。仲間たちのいる場所へ。

 

 

「ここは一体どういう場所なんだ…?」

 

一夏は汗をかいて歩きながら周囲の風景を見渡してそう零した。

 

自分の歩いてきた場所には沢山の金属らしき破片がいくつも散らばっているのだ。

 

らしき、というのはまるで化石のようになっていて一見しただけでは金属とは見えないくらいになっていて実際に触ってみないとわかりにくかったからだ。

 

「あとどれくらいなんだ?」

 

仲間の位置と自分との距離を確認するため再びコアネットワークにアクセス。先ほどの位置から四百メートルほど自分は移動できたようだが、徐々に皆の方からも近づいてきている。

 

合流はそれほど時間はかからないとみてよさそうで一夏は安心した。

 

「そろそろ休める場所と水を探さないと…」

 

このままだといづれ干からびる。

 

水がなければ危険であるし、今日はつまでのこの天気であるとは限らない。合流と同じほど重要なことだ。

 

堆(うずたか)く積もった砂を超えるため、一夏は必死に体を動かす。

 

「あと少し、あと少し…」

 

砂漠の容赦ない陽射しと熱気で、一歩踏み出すごとに汗が噴き出す。

 

一歩ずつ一歩ずつ、確実に昇っていき、そして、

 

「これは…」

 

少年は‘それ’を見た。 それは、どこからどう見ても巨大な怪獣らしきもの。

 

ここに来るまでに見てきた、無数の鉄らしき 欠片の化石たちの多くは、パーツがバラバラになっていたためにどんな姿か想像することはできなかった。

 

キャップのような物体。

 

棒状の破片。

 

巨大な何かの塊。

 

鋏のようなオブジェ。

 

しかし、一夏はこれを見て理解した。コイツのパーツだと。

 

この、巨大な機械の怪獣の破片だと、いやがおうでも理解出来てしまった。

 

「なんなんだよ…こいつは……」

 

一見しただけでも、裕に十メートルは下らない。いや、もしかしたらそれ以上に大きいかもしれない。そう思えてしまうほどに、巨大にして重厚だ。

 

岩壁さえ砕きそうな力強い爪。

 

振り回すだけで凶器となりそうな太く強靭な尾。

 

そして鋼鉄さえ咬み砕いてしまいそうな、巨大でいかにも頑健そうなその顎……。

 

驚くほど巨大なその全容に、ただただ一夏は立ち尽くすしかなかった。

 

そして、ふとその怪獣の足元に視線を落すと一夏は今一番欲しているものを見つけた。

 

美しい緑と、綺麗な水色をした水の張った…

 

「オアシスだ!」

 

一夏は叫び、疲れた体に鞭を打って砂を駆け下りる。

 

後さきなんて今は考えない。今はただあの湖の場所までたどり着ければいい。

 

一夏は走り、水の張っている場所へ飛びつき、手で水を掬って口に含む。

 

口に含んだそれは、さっと喉を通って体に染み込んでいくような感覚で体へ入っていく。今まで経験をしてきたことがないほどにその水は美味しかった。

 

一夏は思った。

 

‘美味しい’

 

ただの水を、ここまで美味しいと思ったことなど生まれてからずっと思ったことはなかった。

 

そして、そのまま近くの木陰に入り、体を大の字にして寝転がる。

 

「いや、よかった…オアシスがあって」

 

これで水に困ることはなくなったのは助かった。

 

近づいてわかるが、この巨大な鉄の怪獣のような何かの大きさは十メートルと表したがその倍以上あることがわかる。大体二十メートルを超えているくらいではなかろうか。

 

「けど、コイツにはほんとに助けらたな…」

 

何故ならば、その巨体のお蔭でちょうどいい日陰が出来上がり、体を休めることができたからだ。名も知らないこの怪獣に感謝である。

 

「さて、もうちょっとここで休憩したら皆と合流しに…いや、ここで待つのもありか?」

 

ここを離れればまたここに来れるかわからない。

 

仲間を優先したいが砂漠のオアシスがまた貴重なのも事実。

 

サバイバル経験の少ない一夏でもわかるがどちらを優先するか、非常に悩ましい。

 

「え…?」

 

今、声が聞こえた?

 

そんな馬鹿な。あり得ない。自分以外に人がいた。

 

皆の居場所も確認したがまだ先にいるはずだ。

 

しかし、人の声がした。

 

この、砂漠にあるオアシスで!

 

「これは、ホント大当たりかもしれない!」

 

水だけでなく人がいる。

 

これはつまり、自分たちが助かるかもしれないということになるのだ。

 

ここがどういう場所なのかもわかるかもしれない貴重な情報だ。

 

善は急げ。ここで見失ったら折角の手がかりもないもなくなってしまう。

 

木々をかき分け、水のある場所へ急ぐ。

 

近づくたびに声の数が多くなっていく。

 

複数ということはそれなりに人がいる町があるということだ。

 

声の主たちがいなくならないうちに合わないといけない。

 

皆の為にも!

 

そして木々を抜けて、泉がある場所へつく。

 

そして、そこにいる人に…。

 

「へ?」

 

「い、一夏…?」

 

そこに居たのは今まで合流を望んでいた仲間たちが水浴びをしていた。

 

『い、一夏(さん)のスケベェ!!』

 

「う、うわああああああああ!!」

そこで意識を失った。

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