ゼロワン・タクシー   作:ボルメテウスさん

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片木は息子の成長を見る

突然の、マギアの襲撃を受けて、俺と或人はすぐにその対処を行った。

結果的には、被害は会社内の備品のみであり、それ以外には大した被害はなかった。

 

「そう、なかったんだよな」

 

俺はそう言いながら、あの時に現れたマギアの顔を今になって思い出した。

あのマギアの元になったヒューマギアは間違いなく、運搬会社に勤務していたのは間違いない。

だが、このタイミングでなぜ現れたのか。

その謎を探る事にした。

怪しい箇所はどこか。

その一つとして、まずは運搬会社からの荷物がどこに運ばれるのか。

倉庫の場所に向かって。

 

「見ると、仕事を行っている後は分かる。おそらくはヒューマギアは、ここで暴走が起きた。けど」

 

どのような基準で選ばれたのか。

それが未だに分からない。

疑問と共に、俺はそこで探っている時だった。

 

「まだ、騒ぎがあるのか?」

 

俺は、未だに途絶えない人の声に、そのまま脚を運ぶ。

そこには、先程のマギアの騒動を受けて、マスコミが多くいた。

それに対処も行われている。

 

「全く、こういう騒ぎは苦手なのに」

 

そう考えていた時だった。

マスコミの集団の先に、立っていたのは、あの時、取り逃がしたマギア。

マギアの存在に、まだ気づいていない様子。

 

「マジかよっ!」

 

俺はすぐにカリバーライザーを手に、そのまま走り出す。

 

「変身!」『スラッシュライズ! Spining cyclone! ストーミングペンギン!』

 

「えっ、今のって」「なっなんだよ、あれっ!」「にっ逃げろっ!!」

 

鳴り響いた音声と共に、その場にいたマスコミが、さらに騒ぎ出した。

だが、今は、そんな事は関係ない。

 

「おい、すぐに避難誘導を頼む」

「あなたは」

 

その言葉と共に、近くにいた警備用ヒューマギアに向けて言う。

それに頷くと共に、すぐに行動をしてくれた。

その間に、俺はこのマギアをなんとかする。

そう考えていたが、なぜかマギアは、その場から離れた。

 

「なんだ?」

 

この場で逃げる事に何か意味があるのか?

疑問が絶えなかった。

だからこそ、周囲を見た。

同時に、その光景が見えた。

 

「っ」

 

先程、俺が避難誘導を頼んだ警備用ヒューマギア。

その警備用ヒューマギアの腰に何かを巻き付けた怪しい男が。

 

「君も僕の友達だ。この会社、破壊して」

 

その言葉から、マギアを、作りだした犯人だと分かる。

 

「このっ会社を守るのがっ、私の仕事です」

 

その叫びには、他のヒューマギアにはない意思があった。

 

「違う違う、君の仕事は、人間を殺す事」

 

そう、奴は呟く。

このままでは不味い。

そう判断した。

 

『ハリケーン』「演算開始」

 

このままでは、暴走する可能性は高い。

だからと言って、ヒューマギアを犠牲にさせる訳にはいかない。

同時に、俺は、演算と共に、ヒューマギアが活動する為の範囲、そして破壊箇所。

 

「ルート確認、エネルギー充填完了」『ハリケーンレイン』

 

同時にバイザーが下がると同時に、俺はそのまま走り出す。

こちらに気づいたフードの男は驚き、その場を避ける。

そして、その一閃は、その警備用ヒューマギアの胴体を斬り裂く。

 

「ぐっ」

 

そのまま、上半身だけになったヒューマギアを抱えながら、俺はその場を旋回する。

 

「おい、大丈夫か」

「はいっ、データは無事ですが」

 

活動範囲に支障がない所だけを斬り裂いた。

それによって、どうやら一命は取り留めた。

 

「あぁ、酷い事をするなぁ、お前!おかげで中途半端になったじゃないかぁ」

「中途半端だと」

 

俺は思わず疑問に思う。

 

「まぁ、試してみるか」

 

そう呟きと共に、そいつが持っているのは、ゼツメライズキー。

そして、それを装填した、次の瞬間。

 

『ゼツメライズ』

 

鳴り響いた音声と共に、残っていた下半身の形は変わる。

同時に周囲の物を取り込むと共に、現れたのは、巨大な怪物。

 

「なっ」「あれは一体」

 

そのあまりにも想定外の事に、俺も警備用ヒューマギアも驚きを隠せなかった。

 

「うわぁ、凄い凄い!これって、暴走なんだぁ、不足分は周囲にある物を取り込む!これは驚きだなぁ」

 

そう、子供のように騒いでいる間にも。

 

「これは一体」「或人」

 

すると、そこには或人とイズが来た。

この騒動を聞いて、すぐに来てくれたんだろう。

 

「片木さん!それにマモルっなんで」

 

どうやら、マモルの事は、知っているようだ。

 

「俺が、マモルの下半身を斬った。その結果が、あれだ」

「どういう事なんだよ」

「或人社長、片木さんを攻めないでください。彼は、私を守ろうとして、ウイルスに汚染された箇所を斬りました」

「ウイルスなんて、嫌な言い方だなぁ」

 

そう、黒幕だと思われる人物が笑みを浮かべる。

 

「全ては、滅亡迅雷.netの意志のままに」

「滅亡迅雷.net?」

 

聞いた事のない単語に、俺達は困惑を隠せない。

 

「先程、僅かなデータがあります。どうやら、暴走を仕向けたのは」

 

その言葉と共に、マモルはかなり不味い状態になっている。

 

「マモルっ」

 

それを心配した或人はすぐに呼びかける。

 

「・・・ウイルスをこれ以上、侵攻させない為に、緊急シャットダウンをしたそうです。すぐに整備を行わなければ」

「そんな」

「ぐっ」

 

それと共に、俺はその場で倒れる。

 

「片木さんっ」

「悪い、さすがに歳かな、こういうのは慣れていなくて」

 

先程の必殺技。そして、2度の戦闘で、俺の体力は限界だ。

その場で変身が解除される。

 

「これ以上っ」

 

それと同時だった。

 

「これ以上、片木さんには無理をさせない!マモルの身体でっこれ以上、暴れさせない!」

 

そう、或人は立ち上がる。

同時に。

 

『ジャンプ!オーソライズ!』

 

同時に立った或人の姿を、俺は見つめる。

12年前、あいつを引き受けてから、あいつは必死に笑っていた。

ヒューマギアである父親を笑わせる夢を叶える為に。

周囲の悪意と必死に戦っていた。

小さかったあいつが、立派な背中を見せてくれた。

 

「変身!」『プログライズ!飛び上がライズ!ライジングホッパー!』

 

鳴り響いた音声と共に、或人の姿は変わる。

眼前で変身したゼロワン。

その姿は、まさしく新たな或人の姿を象徴させた。

 

「ゼロワン!それが俺の名だ!」

 

その宣言と共に、或人は、飛び立つ。

眼前にいる暴走する巨大マギアに向かって。

巨大マギアは、或人に向かって、その爪を振り下ろす。

だが、或人は、その攻撃を脚で受けた。

 

「はぁ!」

 

攻撃の為ではない。

正面から、その腕を踏み台に、そのまま跳び上がる。

同時に、会社の壁を踏み場に、そのまま真っ直ぐと、巨大マギアに突っ込む。

 

「そこだぁ!」

 

体格差はある。

だが、マギアが自分自身で放った力が、そのまま跳ね返った。

それによって、ダメージは確かにあった。

しかし、それでも、まるでダメージはない様子。

どんなに強化されても、生身での戦闘は危険だ。

 

「何か武器は」

「現在、アタッシュカリバーは社長室です」

「だったら」

 

俺は、先程まで変身に使っていたカリバーライザーを。

 

「或人!」

「うわっと、片木さん」

「使え!」

 

それと同時に、或人は。

 

「はい!」

 

その言葉と共に、すぐに構え、走り出す。

先程と同様に、周囲の壁を利用し、真っ直ぐと、暴走するマギアに向かって、攻撃を仕掛ける。

それは、まるで光の軌道であった。

巨大で、力が強いはずの暴走マギア。

だが、それには、まるで追いついていない。

 

「お前を止められるのは、ただ1人、この俺だ!」『ライジングレイン』

 

それと同時だった。鳴り響いた音声と共に、光の軌道が、そのまま暴走したマギアを囲む。

マギアは、それに対して、捕らえる事は出来なかった。

しかし、光の軌道が通り過ぎる度に、なんと暴走するマギアの部位が破壊されていく。

それによって、無防備になったマギアに対して。

 

『ライジングインパクト!』

 

そして、無防備になったマギアの腹部に向かって、或人の一撃が貫いた。

 

「本当に、あいつはデカくなったな」

 

同時に、あいつの背中が大きくなった事を感じた。

だけど、まぁ。

 

「まだ、終わりではないからな」




原作とは異なる展開にしたく、やってしまいました。
アークへの接続を止める方法として、荒治療ですが、ゼツメライザーから離す。
つまりは、ぶった切りました。
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