その日、俺達は、寿司職人型ヒューマギア・一貫ニギローを売り込むため、寿司の名店「まごころ寿司」へ。
だが、同時に滅亡迅雷.netの不穏な動きを察知する目的もあった。
「大将、今日はあのネタはあるのか」
「あぁ、タクシーのあんちゃんじゃないかよ」
俺は、そのまま、決まった席に座ると、頑固の親父に言う。
「えぇ、もしかして、片木さんって、知り合いなの!」
「タクシーの仕事で、ここから送ってくれっていう奴が多いんだよ。昔は結構来ていたけど、最近は少なくてな」
「うるせぇよ、ていうよりも、タクシーのあんちゃんもこいつらと知り合いなのか」
「俺が世話した奴だ。今は、立場はあっちが上だけどな」
「そうかよ」
そう、頑固の親父は舌打ちをする。
「だけど、悪いな、タクシーのあんちゃんの息子だろうと、変わらねぇよ、契約はしねぇよ」
「相変わらずだな」
そう、俺はお茶を飲みながら言う。
「えぇ、どうしてぇ!」
或人は、すぐに聞こうとしたが。
「ロボットには心がねえ」
そう、一貫ニギローを受け入れようとしない。
「あぁ、どうすればぁ」
そう、或人が悩んでいる時だった。
「何も理解してないようだな」
そんな或人の言葉と共に、1人の人影が。
見ると、そこには。
「エイムズ」
「また俺達に言いがかりつける気?」
或人は、前回の事もあり、警戒しながら、そう見つめる。
だが、そんな或人の予想を裏切るように。
「ヒューマギアには優れた価値がある」
そう、返答した。
「うちの味方してくれるなんて…意外…!」
「別に、あいつらは飛電の敵という訳じゃないからな」
「ふむ、聞いた話通り、話が分かるようですね、片木さん」
「えっ、片木さんの事を知っているの?」
そう、俺の事を見て、或人は思わず言う。
「知らないのか?」
「仕事は、家には持ち込まない主義だからな」
「家に持ち込まないですか、なるほど」
そう、こちらを見る。
「そう言えば、挨拶が遅れました。人工知能特務機関『A.I.M.S.』の技術顧問刃 唯阿です。先日は失礼しました」
「気にするな、あの時は仕方ないからな」
「えっえっ、どういう事?」
「前の事件でちょっとな、それよりも、何か素晴らしい所があるんだろ」
「そうでしたね、では」
刃さんは、それだけ言うと、俺の隣に座る。
そのまま、その手にあるライズフォンを翳す。
「何をしているんだ?」
「社長のくせにヒューマギアの使い方も知らないのか?」
そう、或人の言葉に対して、反対に刃さんは驚いている様子。
まぁ、それはそうなるか。
「一貫ニギローは、ライズフォンから得たデータを分析することで、対面した客に適した寿司を選択・提供する機能を持つため「お任せ」にも対応可能です」
そうイズが詳しく説明すると。
「はい。巧の一貫。漬けマグロを一丁」
「濃口醤油か」
それを見て、刃さんはそのまま寿司を食べる。
その表情は、確かに満足げだった。
「それと、片木さんにはこちらを」
「おっ、あったのか」
そう出されたのは。
「これは?」
「鰯だ」
「鰯?けど、なんで」
「鰯は鮮度がとても落ちやすいため、昔は熱を通して食されるのが普通だ。そういう意味では、寿司として出る鰯の味によって、その店の腕も分かる」
「そうなんだ?」
「俺の持論だがな」
そう、鰯をそのまま食べる。
「やはり、鮮度はかなり良いな」
「あぁ、鰯などの鮮度が重要視される魚の管理から、客の好みを把握。テクノロジーと共に生きるのが新時代の生き方だ。ヒューマギアとどう付き合うかは、要は人間次第」
「そうそう、良い事を言ってくれる!」
そう、或人は喜んでいる様子。
だけど、それはおそらくは。
「まぁ良いか」
俺はそのまま鰯を堪能していく。
しかし。
「ヘイ!l好物の一貫。いか一丁」
俺達は受け入れる事が出来ても、果たして、大将はどうか。
「今日の大将にもっとも適した御寿司です」」
イズはそう、言いながら促す。
そのまま、大将は、寿司を食べるが。
「まずい!こんなもん寿司じゃねえ!」
「そんな…。大将の好物でしょ?」
頑固の親父は、まるで受け入れようとしない。
「ロボットに寿司職人は務まらねえ」
そのまま、店の奥に入ろうとする。
「そんなことありませんて」
「ロボットには心がねえからな」
「心…?」
頑固の親父は、それと共に。
「もういい。まごころ寿司は俺、一代で終いだ」
それは、どこか悲しそうだった。
これ以上は、今のままでは無理だ。
それと同時だった。
「はい…。マギアが…!」
聞こえた声から、俺達は察する。
「勘定は、これから」
それと共に刃さんは、そこから現場へと向かった。
「さてっと、或人、さっさと乗れ、行くぞ」
「あっあぁ」
俺はそのまま或人達をタクシーに乗せて、そのまま向かう事に。
「・・・はぁ、どうすれば」
タクシーに乗っている最中、或人は、悩んだ様子が見られる。
だが、今は。
「到着したぞ」
マギアが優先だ。
見れば、現場は既に戦いが始まっていた。
「あれって」
「前回の戦いで、別の場所でマギアを倒した仮面ライダーです」
その手には、俺達の持っている変身する為のアイテムが違う。
或人のようなドライバーではなく、俺のようなナイフを銃に変えた感じだ。
「とにかく、行こう!」『ジャンプ』
「あぁ、さっさと片付ける」『ハリケーン』
俺と或人は、同時に構えると。
「「変身!」」
その声と同時に、俺達は仮面ライダーへと変身すると共に突っ込む。
眼前にいるマギアは、どうやらイカを思わせるマギア。
そのマギアは、その身体から出ている触手を、こちらに襲い掛かる。
それに対して、俺は手に持っているカリバーライザーで斬り裂く。
「これは、かなり厄介だな」
「うわぁ、ゲソが」
俺は、その手に持つカリバーライザーで対応する事は出来る。
だが、或人は、かなり大型の武器であるアタッシュカリバーで、その対応は難しい。
しかも。
「よっと」「うわぁ?!」
背後から襲い掛かってきた銃弾。
それをすぐに避ける。
見れば、そこには、ここに来ていた仮面ライダーだ。
「飛蝗野郎に鳥野郎!」
「厄介だな」
そうしている間にも、目の前にいるマギアが、その口から煙を出した。
「ちっ」
そこには、既にそこには姿はなかった。
「逃がしたか」
そう、後ろにいる仮面ライダーは、逃げたマギアの方に目を向けていた。
「イカせちまったか…あ…やっべ…」
「さて、さっさと逃げるぞ」
その間に、俺達は、すぐにその場から逃げ出した。
「あっ、逃げやがった!」
その言葉と共に仮面ライダーは追いかけようとした。
だけど、既に姿を消した俺達はいない。
そんな、俺達が戦いが終わった後の頃。
「戦闘の分析結果をアップロードします。最適な対抗手段を検索して下さい」
「衛星ゼアからの命令を受信。構築を開始します」
そう、イズが呟いていた。
それと共に。
「ゼロワンの戦闘に不足している近接戦闘、ナビによるサポートを重視した機能のプログライズキーを生成」
それと共に造り出されたのは、二つのプログライズキー。
それは、鮫とアライグマの二つだった。