転生特典には気をつけよう   作:鯛じゃ

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主人公の旅で起きたことを書いていこうかなと


黒い衝撃

「よーし、着いたー!」

船から降りた僕は座りっぱなしで凝り固まった体を伸ばしながら歓声を上げる

ここはヒウンシティ

上を見上げればそこにはたくさんの高層ビルが並び立ち、たくさんの人や車、そしてポケモン達が至る所にいた

この船着場にも街の喧騒が聞こえてくることから、とても賑やかであることがよくわかる

 

「くわんぬ!」

「キッド!船旅お疲れさま。いや〜お母さんとお出かけで何度か来てはいるけど、いつ来てもこの光景は壮観だねぇ」

一緒に船に乗っていたキッドが船から顔を出したのを見て、キッドに声をかける

キッドもテンションが上がっているのか目を輝かせてこちらを見ていた

 

いや〜それにしてもすごい場所だなぁ…

平日だっていうのに人はたくさんだし、そこにポケモンも混ざっているからか、前世の東京なんかよりも賑わっているように見える

ゲームで見たのといくつか似ているが、全く違う

そんな街の姿に、自分はポケモンの世界にいるんだなぁと改めて感じさせられる

ゲームフリークとかあるのかな?マコモの研究室とかもあったっけ?今の時期だとまだメダルラリーはやってないのかな?ヒウン下水道の先のあの草むらはちゃんとあるのかな?

いつもは別の所に行くための中継地点でしかなかった

だからか自由に行き先を決められる今は、どこに行こうかあそこもいいなと頭の中はたくさんのことで一杯になっている

 

「くわんぬ!!」

「え?ジム戦に出たいって?」

後ろにいたキッドが先程のテンションのままそう言ってきた

そういえばここはジムがあるんだった

色々なことに気を取られてすっかり忘れていた

 

「あーやる気があるのは嬉しいんだけど…ごめん!もう今回出すポケモンは決めてるんだ。」

「くわん?!…くわんぬ?」

僕の言葉に驚愕と悲嘆を浮かべたが、すぐに思案したような顔をした後、問題に答えるかのようにこちらに問いかけてくる

 

「うん、そうなんだ。初めてのジム戦はアイツとって最初から決めてたから」

「わんぬぅ…くわんぬ。」

「わかってくれてありがと。キッドもジムトレーナーとの戦闘はお願いすると思うから。

それに…キッドが戦うならピッタリのジムリーダーがいるでしょ?それまではちょっとだけ待っててよ。ね?」

「…!くわんぬ!!!」

渋々といった表情をしていたキッドだったが、僕の言ったことですぐにぱっと顔を上げ、目を輝かせて頷いた

 

よし!それじゃあまずはポケモンセンターに行こうかな

それから、準備ができ次第さっそくジムに挑戦だ!

 

 

………

 

「アーティさん!そろそろ出番です!」

「おや?もうかい?今回の挑戦者は随分早いねえ」

ここはヒウンシティにあるジムの一室

挑戦者を待つ間に使う僕専用のアトリエだ

ずっと立ちっぱなしで挑戦者を待ってるわけにもいかないからね

休憩室兼創作活動の場所としてよく使っている

 

まぁこの話は置いておいて、挑戦者の話だ

まだ挑戦を始めて20分も経ってないんじゃないかな?

 

あらゆる所に配置されたピエロ(ジムトレーナー)に巨大な分厚いミツの壁

よくあれを堂々と突き進んでいけるなぁ

初見だと大体皆躊躇したりして上手く先に進めず遅くなっちゃうんだけど

こんなに早いのは以前来た緑髪の青年以来かな?

彼でも30分はかかっていたし今回の子はなかなか凄いなあ

 

それにジム挑戦は今回が初めてときた、ここまでくると少し期待が高まってしまう

10年前のあの日以降、なんだかパッとしない毎日だった

どんなに凄いアイデアが浮かんでも、どんなに思い通りに描けたとしても、あの時感じた衝撃より強いものは無かった

 

あの黒いポケモン

後でアロエさんに聞いてみれば、伝説のポケモンだそうじゃないか

あの威容、全身を迸る蒼き稲妻、まさしくその肩書に相応しい姿であった

虫ポケモン以外にあそこまで衝撃を受けたのはあれが初めてだった

 

今回の挑戦者はどうだろうか

流石にあそこまでは期待しないがそれでもいい所まで行ってくれるといいなあ

 

 

………

 

「よろしくお願いします!」

「うん。よろしくね」

ミツでできた壁の向こう側にはジムリーダーが立っていた

ゲームでも思ったけど、このミツの壁やっぱ危なくない?

絶対変な所に引っかかったりしたら命に関わると思うんだけど

ジムに挑戦する時も「ミツの壁を通るときは必ずど真ん中を勢いよく突っ切ってくれ!じゃないと大変なことになるからな!絶対だぞ!?フリじゃないからな!!!」と釘を差してきたくらいだ

というかこの大きさのミツってどうやって用意したんだろう…ビークインとミツハニー狂ったように乱獲してひたすら働かせたのかな?

そんなことを考えながら、目の前にいるジムリーダー見る

 

アーティ

ストーリーではなんやかんやお世話になることが多かった気がする

ベルのポケモンをプラズマ団から取り返すために協力してくれたり、終盤では助けに来てくれたりした

続編でも新たなジムリーダーが出てくる中、同じように出てきたので、この人は結構印象に残っている

お母さんから聞いた話では、生まれたばかりの頃にもお世話になったらしいし(役に立ったとは言ってなかったけど)

そんな前世でゲームの中で何度か戦ってきた相手とこれから戦えるということで僕のテンションは鰻登り…じゃなくてシビルドン登りといえるだろう

 

ゲームではこれといって描写されることはなかったが、この世界ではジムバッジの数によって、ジムリーダーの手持ちの数とレベルが変わるようになっている

剣盾とか外伝アニメとかであったような感じで、ジム戦用と本来の手持ちが存在するのである

 

初めてのジム戦なので、前世と同じなら高くてもレベル15ぐらいのポケモンを2〜3体ぐらい使ってくるのかな?

ゲームでは3番目のジムリーダーとしてか、殿堂入り後のバトル要素でしか手持ちを見たことが無いので、1番目に戦ったら何を出してくるのかはかなり気になっている

 

「さて、準備はいいかな?今回が初めてのジム戦なんだよね。なら、ルールに従ってボクは2体のみポケモンを使わせてもらうね。君は何体使うのかな?」

「1体でお願いします。」

「へぇ…?いいのかい?」

「はい。問題ありません」

 

今回は2体のようだ

誰を使ってくるのだろう?クルミルかクルマユ辺りは確定としてもう1匹は…フシデとか?

流石に初回で虫弱点ほぼ突くことができないイシズマイとかは無いと思うけど…

まぁ、出てきたとしてもこちらのポケモンのレベル的に何が出てきても負けることは無いだろうけれど

 

「その1体に相当な自信があるようだね。よしわかったそれじゃあ始めようか」

 

僕の返答に満足したような顔を浮かべるとアーティさんは僕の対面のに立つ

僕もそれに従いアーティさんの対面に立ち、ボールを構える

 

頼んだよ相棒

 

「それではただいまより、挑戦者〇〇とジムリーダーアーティのポケモンバトルを開始します。使用ポケモンは先程の取り決め通り、挑戦者1体、ジムリーダーは2体。バトル方式はシングルバトルとなります。

バトル中の道具の使用は、挑戦者のみ使用可能といたします。

両者、準備はよろしいでしょうか!」

「それじゃあ挑戦者君?虫ポケモンの凄さを存分に味わってくれ」

「はい!よろしくお願いします!」

 

ジム戦が始まる

ゲームで何度も経験しても、この状況にワクワクが止まらない

遂に現実でジム戦ができるなんて!

あまりの歓喜に口元が緩んでしまうがそれを何とか抑え、目の前のジムリーダーを見据える

 

「それでは!バトル開始!」

「行け!イシズマイ!」

 

「勝つよ。ゼクロム。」

 

 

………

 

「…は?」

その光景に目を疑った

 

そのポケモンに相当な自信があるのだろう

若しくはボクへの対策にかなりの自信があるのだろう

目の前の、とても初めてのジム戦とは思えないほど落ち着いた少年を見てボクはそう確信する

 

本来なら初めて子には出さないようにしていたイシズマイを、ほんのちょっとの悪戯心で出してみる

さぁ?君はどうやってこのポケモンを乗り越えるのかな?なんて、思っていったら…

 

そこにはあの時の衝撃があった

その威容、全身から迸る蒼き稲妻、まさしくあの時と同じ…いやそれ以上の姿がそこにはあった

 

一瞬思考が途切れるがすぐさま持ち直し、慌てて挑戦者に目を向ける

見た目は特にこれといった目立つ要素はない

強いて言えば帽子を被っているといったぐらいだろうか

こう言ってはなんだが、とても伝説のポケモンを捕まえた英雄には見えない…いやまてよ?

この少年、10年前あの伝説のポケモンに襲われてた母親に似ているな…確かあれは襲われていたではなく、母親の抱いていた赤子について行っていたんだったか?

 

…ということは…まさか!この少年!

10年も時間が経っているのだからあの時の赤子がトレーナーになっていても可笑しくない!

 

「審判!すまないがこの試合は中止だ!」

「「え??」」

 

ボクの言葉に挑戦者と審判は驚きをあらわにする

 

「ルール変更をしたい!2対1はなしだ!」

「あ、アーティさん?いったい何を…」

 

「6対6のフルバトル!どうだろう〇〇君!」

 

宣戦布告とでも言わんばかりの勢いでボクは少年に言い放つ

突然のボクの変わりようにひたすら困惑している審判に対し、少年は驚きから一転、全身から溢れんばかりの喜色を出しながらこちらを見つめる

 

「はい!ぜひそれでやりましょう!ゼクロム聞いた今の?全力でやってくれるって!」

「バリバリダー!」

少年の雰囲気に影響されたのか、伝説のポケモンもその身からやる気をあらわにする

 

これは奇跡だ

あの時感じた衝撃を感動をまた味わうことができる

いや、あの時なんて比じゃないだろう、なぜならあの時と違って真正面から全身全霊で彼らに挑戦することができるのだから…!

 

「ゼクロム!全力でいくよ!」

「ババリバリッシュ!」

「頼むよ!ボクの虫ポケモン達!」

 

 

 

―この日の戦いをボクは生涯忘れることはないだろう

 

 

 

……………………………………………………………………………………………

 

・旅楽すぃー!(主人公)

ゲームで見ることのできなかった強化ジムリーダーと突然戦えることになり馬鹿ほどテンションが上がった

最初はタチワキジムに挑もうとしたのだが、ちょうど最近ジムリーダーが辞めていて後任のホミカがまだジムリーダーになっておらず挑戦できなかった

なので代わりにヒウンジムが1番目になったのであった

この後はシッポウ→ライモン→ホドモエ→フキヨセ→セッカ→ソウリュウ→セイガイハの順で回っていくことになる

 

・主が滅茶苦茶やる気出してるのに、全力出さねー奴いる?いねーよなぁ!

ゼクロム

ボールの中で主人公とキッドの話を聞いていたときからやる気マンマンだったヤツ

あの後、アーティのポケモンを一(雷)撃一殺していった

(タイプ相性なんて関係)ねぇよ

うるせぇよ 黙れよ 反撃なんてねぇよ

物理こそが正義 正しいのは主

その雷撃 雷撃 その雷撃

 

・次の公演までまた自身を磨かなきゃなぁ!

キッド(ルカリオ)

なぁ旦那?あの下水道にいた兄ちゃんのとこに行くんでしょう?

なら自分にやらせてくれませんか?…え?もう誰を連れてくか決まってるって?

そんなぁ!…もしかしてゼクロムの兄貴ですかい?

はぁ…なんとなくそんな気はしてましたけど…わかりました。今回は我慢するとします…

…え?自分に相応しい相手?……。えぇ!良いんですかい?それなら喜んで待たせていただきますよ!!

いやーこっちでもまたハチクマンと戦えるなんて!その時までにまた一層自分を磨かなきゃなぁ!

 

あっゼクロムの兄貴、別に自慢話はいいんで、そんなドヤ顔しなくていいんで!

 

・この後創作意欲爆上がりしてジムのギミック新しくした

アーティ

滅茶苦茶凄く眩しい光(ゼクロム)に目を焼かれてしまい、他のことに手がつかなくなってしまった被害者

バトルは普通に完敗したが、いい思いができたのでヨシッ!

あ、次はアロエさんのとこいくのかい?じゃあ先にアロエさんに教えとこっと!

手持ちは全員レベル68ぐらい(切り札のハハコモリだけ70)

 

・アーティの手持ち達

え、ご主人なんであの化け物と戦おうとしてるの?逃げたほうがよくない?なんでそんなにイキイキしてるの?!ちょっやめっあーっ!困りますっ!あーッ!困りますご主人!

クソッこうなったらヤケだ!皆!丸太(道具)は持ったな!

突撃ー!ヒウン魂を見せてやれ!

 

・その他のジムリーダー達

主人公が挑戦したジムから次行くジムに情報が飛んでいくため、漏れ無く全員本気モードで来るようになる(主人公大歓喜)

以下一部セリフ抜粋

ダジャレモデル「アロエさんから連絡があっていったい何のことかと思えば、あの時の子だったのね。今日はあの無限大なポケモンは連れてきているのかしら?」

最近娘が生えてきた鉱山王「オマエさんがアイツの言っていたポケモン共の親玉か。どんな奴か俺さまが確かめてやろう」

最近孫が生えてきた市長「君がカキツバタの友達か…アイツから君は非常に優秀だと聞いた。ぜひ私にその力を見せてほしい

……ところで最近のカキツバタは元気にしているのだろうか?」

2年後チャンピオンになる娘「へー!カキツバタとお友達なんだ!じゃああたしとも友達だね!ねぇ!あたしともバトル、しよ!」

 




ジムリーダー全員セリフつけたいけど、シズイの喋り方わからんちん〇ん
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