〜『鐘の音が聞こえる』〜
「わぁ…!壮観だねぇ」
「しゃらんら」
僕はタワーオブヘブンの最上階に来ていた
別にポケモンが死んだというわけではないのだが、ここにも仲間がいたのでよることにしたのだ
で、ついでに上の鐘を鳴らしていこうと思いここに来ていた
大丈夫かな?罰当たりだったりしないかな?
僕の横ではトモシビが景色を見ながら楽しそうに左右に体を揺らしていた
「さて、この鐘は人によって音が変わるらしいけど、僕はどんな音が鳴るかなぁ?」
「しゃらんら」
「ふふっ、そんな音だったら面白そうだね。」
トモシビは僕の質問に答えるかのように炎を揺らしていた
そんなトモシビの姿を見ながらも僕は目の前にある鐘を思い切って鳴らしてみる
コーン…カーン…コーン…
お、なんだかゲームで聞いたことは違う音だ、人によって音が変わるのは本当だったん…
デデデーデデデ、デデデデデデデデ…
「?!」
「しゃら?!」
「えぇ?!」
え、何今のどっかで聞いたことあるイントロは…
まるでどっかの孤島にある黒い三角形を指定された動かし方で動かしたら、突如鳴り出すあのBGMみたいな…って今誰が別の人いなかった?
そう思い後ろを振り返ると、1人の女性が立っていた
「…あ、突然ごめんね?私はフウロ。さっきフキヨセシティから君がタワーオブヘブンに向かっていくのが見えてさ?誰かのお見舞いって感じでもなさそうだったから少し気になってついてきちゃったんだ。」
「全然大丈夫ですけど…」
「それなら良かった!最近ここに4人の女の人達が来て、物凄い修羅場になったことがあってさ。それでちょっとここに来る人達のことを気にしてたんだよね〜。」
いやーあのときは凄かったなぁ、鐘からあんな不協和音が鳴るとは思わなかったもん
なんて言いながらその女性は笑っていた
おお…まさかフウロさんにまで会えるとはしかもタワーオブヘブンの上で
なんだか原作再現をしたみたいで少しテンションが上がるなぁ
「それにしても今の鐘の音凄かったね!私あんな音初めて聴いたよ!なんというか、特別感というか宇宙的な感じ?」
「きゃううん!」
「ほら!思わずポケモンも出てきちゃう…って誰この子?!」
「あっ!いた!」
フウロさんは突然横に現れたポケモンに驚き後ずさる
僕がタワーオブヘブンに来たのはトモシビに会いに来たというのもあったけれど、もう一つ理由があった
エムリット
BW2では殿堂入り後にタワーオブヘブンの最上階に現れるのだ
シッポウシティに行った時にユクシーに会うことができたので、ここにもいると思って来てみたが、どうやら狙いは的中したようだ
「きゃううん!」
「久しぶり!エムリット!元気にしてた?」
「きゃううん!」
僕に抱きついてくるエムリットをしっかりと抱きとめ、再会を祝福する
エムリットはそれを受け嬉しそうに僕に体を擦り付けていた
「しゃらんら!」
「わわっ!トモシビも嬉しいの?ふふっ!ありがと!」
「…!」
後ろからトモシビも抱きついてきたのでエムリットと同じく抱き寄せる
フウロさんはその光景に少し驚き呆けていたが、何かを考える素振りをすると何かを思いついたかのように顔を上げた
「白と黒の帽子を被っている…まだ10歳なのに初めて出会ったポケモン達とまるで旧知の仲であるかのように触れ合う不思議な少年…」
「どうかしましたか?」
「もしかしてなんだけど、君って◯◯君って名前だったりする?」
「え?!なんで僕の名前を知ってるんですか?」
今日初めて出会ったジムリーダーから突然自分の名前が呼ばれ驚いてしまう
あれ?でも今までも会ったことないのに何故か皆僕のことを知ってたような?
そういえば、アロエさんとかカミツレさんが前のジムリーダーから聞いたとか言ってたっけ?
「あー!やっぱり!ちょっと前にヤーコンさんから連絡がきてさ?面白いトレーナーがそっちに行くから楽しみにしときなって。ヤーコンさんが態々連絡してまでそんなこと言うのって初めてだったからさすっごく印象に残ってたんだよね〜!」
「へぇ!そうだったんですか?以前ジム戦をしてもらったときはずっと厳しい感じだったので全然そんな風に思われているとは思いませんでした。」
「私も最初は半信半疑だったけど今回のことで確信したよ。いま出てきたポケモンもなんだか凄そうだったけど、よく見れば君の隣のシャンデラもすごく強そう!以前シキミさんのシャンデラとバトルしたことあったけれど、あの時見たのよりもっと凄そう…!」
フウロさんは不敵な笑みを浮かべ、ギラギラと目を輝かせる
この感じは今までバトルしてきたジムリーダーと同じ感じがする
ということは…!
「ねぇ?フキヨセシティのジムも勿論挑戦するよね?」
「はい!勿論です!今日はもう遅いのでまた明日になっちゃいますけど」
「わかったわ!ふふふ!なら、私は先にジムに戻って準備しないと!今回はとーっても楽しいバトルになりそう!」
フウロさんは僕の返答を聞くととても楽しそうに階段を降りていった
下の階へ行く階段を降りようとしたところで、何かを思い出したのか此方を振り向く
「そうだ忘れてた。私はフキヨセジム、ジムリーダーのフウロ!飛行タイプのポケモンを使います!
それじゃまた明日!ジムで待ってるから!絶対に楽しいバトルにしようね!」
そう言い残すと颯爽とこの場を後にした
「ふふっ!やったねトモシビ、エムリット!今回も全力でポケモンバトルしてくれるってさ!」
「しゃらんら!」
「きゃううん!」
「ふたりともやる気十分だね!…まぁ明日は別のポケモンに出てもらうからふたりにはジムトレーナーの方をお願いすることになるけど…」
エムリットをあらためてボールの中に入れ、僕も階段の方に向かって歩き出す
さて、まずはジムギミックで大怪我しないようにお祈りするところからかな!
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〜『危機一髪』〜
「はぁっはぁっ…流石に、これはヤベェ…!」
「ブモォォオオ!!!」
オイラは今木や雑草に覆われた道なき道を走っていた
後ろを振り返ればそこにはご立派なアフロから生えた角をこちらに向けて全速力で突進してくるバッフロンと姿であった
何故こうなっているかって?んなもんオイラが知りてえよ
ソウリュウジムでジジイに負けて、鍛え直すために10番道路で鍛錬してたら滅茶苦茶強えーウォーグルに会ったんよ
まぁそこで倒すために手持ち総出で戦ったんだが、当然の如く完敗
荷物でもぶん投げてさっさと逃げようと思ったらウォーグルはオイラに襲いかかったりするでもなくそのままどっかに飛び去っちまった
普通なら野生のポケモンってのはバトルした後も興奮してて、こっちを追いかけてきたりするもんだけど、あのウォーグルはバトル後はまるで何事もなかったかのようにすんなりしてた
あの感じはトレーナーに育てられて、相手トレーナーのポケモンが全員倒れたらそれ以上は何もしないってちゃんと躾けられてるヤツの行動だった
もしかしたらあのウォーグルはどっかのトレーナーの手持ちなのかもしれねぇな
…いやーどうだ?あんなに強えウォーグル持ってるトレーナーなんていれば直ぐに有名になってるはずだけどなぁ
なんて瀕死になった相棒達のボールを抱えながら草むらを走っていたら、丁度草とかで影になって見えないところにあったバッフロンの尻尾を踏んづけちまったわけだ
そしたらその痛みでバッフロンが飛び起きて、踏んだ張本人であるオイラに向かって突進かましてきたわけだ
「…あれ?これオイラが悪くねぇか?…まぁいいか!んなことよりさっさと安全なところまで逃げねえと!」
「ブモォォオオオ!!!」
すぐ近くにあった崖になっているところを避けて、再び走り出す
しかしそれを嫌だと思ったのかバッフロンは止まりその場で地面に角を突き刺し振り上げる
すると、地面から巨大な土塊がこちらに向けて飛んできてオイラの進行方向を妨害する
「なんだそりゃ?!バッフロンは技マシン使わねぇと岩石封じは覚えないだろ?!」
「ブモォ…!」
逃げ場を失ったオイラをバッフロンは確実にやる為か前足で地面を蹴りながら角をこちらに向ける
前は岩のせいで進めねぇ…かといって後ろに行っても角に刺されてお陀仏…
「…こりゃあ流石に詰んだか?」
冷や汗が頬を伝う
こんなところで死ぬなんて流石に嫌だぜ?だって、ここで死んだらジジイに負けたまんまになっちまう
それにアイリスの奴にも負け越してるから、せめて勝ち越してからにして欲しいぜ…
だが、前も後ろも動けないとなりゃどうしようもねぇ
唯一あるとすれば真横の崖から飛び降りてワンチャン木に引っかかって生き延びることを願うか…
なんて、考えているオイラのことなど知る由もないバッフロンは準備完了とばかりにこちらに突進を仕掛けてきた
「ブモォオオ!!」
「クソッ!大怪我確定だが死ぬよりはマシだ!あ〜ばよとっつぁん!」
ただ待っていたらやられるだけってわけで、思い切って崖の方に大ジャンプ!
しかし、オイラの運が悪いのか下を見てみるとそこには先の尖った、
当たったら確実に痛い感じの木がそびえ立っていた
もう、アイツから逃げられるならちょっとぐらい刺さったって構わねぇ!そう覚悟を決め、来るべき痛みに備え目を瞑る
「イーグル!キャッチして!」
「ギュオー!」
…あれ?痛くねぇ?なんか浮遊感
…まさか遂にオイラにも羽が生えちまったか?!
いや〜ドラゴン使いとして旅してきたが、遂にその努力も報われ空に羽ばたけるようになっちまったかー!
「よし!イーグルナイスキャッチ!おーい!そこの人大丈夫ですかー?どこか痛かったりしないですかー?」
いや、これは違うな
なんかに鷲掴みにされてるな
というか今の声、さっきのウォーグルじゃねーか?
目を開け上を見上げると先程完膚なきまで叩きのめさしてきやがった元凶がオイラの腰辺りを掴んで羽ばたいていた
ソイツはこっちを一切見ずに別の方向に視線を向けていた
オイラもそっちに目を向けるとそこには帽子をかぶった人間がこっちに向かって手を降っていた
「おーい!大丈夫ですかー?変なケガの仕方とかしてないですかー?」
「おーう。オイラは生きてるぜー。」
オイラの応答を聞くと、ソイツはホッとした顔をしウォーグルを呼び寄せる
ウォーグルと一緒にソイツの元に向かい、オイラはようやく地に足をつける
ウォーグルから離してもらい立ち上がる
思い切り走りまくったりしたせいでガッタガタな体をぐるぐると動かす…よし、ヤバい怪我は無さそうだな
「いや〜助かったぜぃ。あのままじゃ体がツボツボみたいになるところだった。」
「きのみジュースが作りやすそうな体にならなくて何よりです。」
「助けてくれたのは嬉しいけどよ…ここは早く離れたほうが良いぜ?さっきオイラを追いかけてたバッフロンがまだ近くにいるかも知れねぇからよ。」
「あ。それなら大丈夫です。…そろそろ終わるころでしょうから。」
「?」
いったいなんの事だと首を傾げていると、突然空が暗くなった
上を見上げるとそこには黒い物体がこちらに飛んできていた
黒い物体恐らくポケモンからはバチバチと蒼い稲妻が全身から発せられており、その巨体の威圧感を高めていた
「お、おお?コイツは…あんたのポケモンかい?こんなヤツ初めてみたな…」
「はい。ゼクロムって言います。追い払ってくれてありがとう、ゼクロム。」
「バリバリダー」
黒いポケモンは帽子のやつに褒められるとニコニコしながらそれに応じていた
…スゲェなコイツ、こんな強そうな…強え奴にこんなに懐かれてるなんて相当強えトレーナーだぞ…しかも
横を見てみれば、先程ボコボコにしてくれたウォーグルもどうやらコイツのポケモンらしい
「これでこの場は安全になりましたね。僕は◯◯と言います。ポケモントレーナーです。」
「コイツはご丁寧に。オイラはカキ…」
「おっと、危ない。」
ぐらりと突如視界が揺れ体の制御が失われる
地面にぶつかる前に帽子のやつ、◯◯がオイラの体を支えてくれる
あれ?オイラ、なんで?
「先程のことを見るに、恐らく野生ポケモンに負けて戦える手持ちがいない状態で、ひたすら逃げ回っていたんだと思います。それで緊張していた体がホッとしたのと同時に今まで蓄積されてた疲れも出始めたんだと思います。そのままお休みになってください。」
「いや…流石にそこまで迷惑は…」
「大丈夫ですから。それに今の状態ではポケモンセンターにも行けないですし。」
初対面の人間に助けてもらった挙句、その後の面倒まで見てもらうってのはなんだか恥ずかしいから遠慮したいんだが、正直もう体が動かねぇ…
はぁ…ジジイに負けて、ポケモンもぶっ倒され、挙句は介護されちまうなんて、なんだかついてねぇなぁ
ま、いいや考えるのは起きてからにしよ…う…
「…あれ?この顔何処かで…さっき名前をカキって言ってたな…」
オイラが目を閉じようとした時に◯◯は何かを考えているようだった
「崩れてるけどこの髪型、もしかして…!」
「3留?」
え??3留って何?
それについて問いただす前に意識は途切れた
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・主人公
カキツバタが寝た後は近くでテントを立てて寝かせておいた
この当時はフキヨセシティからヤマジタウンの方へ向かった影響でまだセッカシティに行っていないのでこの後は一旦ソウリュウシティを無視してセッカシティに向かう
フキヨセジムは鳥ポケモンは電撃でイチコロ!した
・ぶっ飛びガール
フウロ
突然ヤーコンから電話がかかってきて、スゲェのが来んぞ見てみな、飛ぶぞ?と言われたのでワクワクしていたら、違う意味で色々飛び交う女の修羅場を見せられたちょっと可哀想なジムリーダー
ジム戦後は主人公をヤマジタウンの方に送った
・カキツバタ
自分の手持ち的に一番の難所であるセッカジムを突破し、めっちゃ調子に乗っていたが見事祖父にへし折られた
鍛錬と称したちょっとした憂さ晴らししようとしたが、不幸にもレベル100の野生ポケモンに衝突してしまい手持ちをワンパンでKOされ、今度は自分がご立派な角に衝突されかけることになる
この後目が覚めたら、さっきの黒いの(ゼクロム)と自分の手持ちをボコボコにしたヤツ(ウォーグル)と自分をボコボコにしようとしたヤツ(バッフロン(別個体))と、見たこともないポケモン達(伝説)に囲まれて自分のポケモン達が一緒に食事をしているのを見て、情報量の多さに頭がバグりかける
多分13か14歳ぐらい
・UMAのMのヤツ
エムリット
シンオウ湖娘三人衆(自称)の中では私が最初にご主人様の所に来れたでしょ!と意気揚々とBOX内に入ったら目の前にはドヤ顔をしたユクシーが立っていた
一応シンオウのとは同個体で、シンオウから態々飛んできた
・新たな仲間たち
トモシビ(シャンデラ)
主が来るまではなんか墓に悪さするゴーストタイプとか墓荒らしとかから生命エネルギー吸ってのんびり暮らしてた
イーグル(ウォーグル)
手持ち全員倒したあとカキツバタを襲わなかったのは、ゲーム内ではバトルに勝ったらそこで終わりだったから
ただ、野生として生きてはいるため、野生同士でのバトルであればちゃんとそれに見合ったことをする
お金は取らないのかって?…主がいないのに態々集める意味無かったから
ボンバー(バッフロン)
本編には出てこなかった
奥地で適当に草でも食ってたら、舎弟が「あのウォーグルと知らねぇ滅茶苦茶強え黒いヤツを従えるヤベェ人間がここに来やがったんすよ!アニキ助けてくだせぇ!」と、言ってきたので急いで主の元まで走っていった
草食ってる場合じゃねぇ!
・宇宙のどっかにある小惑星
この音はご主人君が僕を呼んでいる音だ!
行かねば!位置は正確には分からないけどまぁここら辺でしょ!(隕石が空の柱に狙いを定めて接近中)
カキツバタがシリアスしてるところが思い浮かばなかった