〜太陽と月の場合〜
突如ボクの横の空間に大きな亀裂が入る
またウツロイドでも飛んでくるかな?なんて思いながら、下にいる人をボクの後ろに避けてそちらを向くと、亀裂は大きな穴となりそこから何かがコチラに侵入してきていた
「よっと…って、あ!見つけた!無印のオレ!」
「誰かと思えば、ウルトラなボクじゃないか。久しぶりだね。」
穴から現れたのはウルトラなボクだった
彼は器用に穴から這い出ると、ボクの目の前でフワリと浮いた
「うん!前世から数年ぶりだね!無印のオレはここで何をしてるんだい?」
「ボクはウルトラワープライドで失敗してここに落ちてきたんだ。いやぁ前世でもあんまりやらなかったせいで全然上手く行かないよ。
ウルトラなボクはどうしてここに?」
「オレはキミや主殿を探してウルトラワープライドをひとっ走りしていたんだ。それでキミに近い反応が出たからここに入ってみたんだ。」
「なるほどねぇ。」
そうしてボクはここ数年であった事の話をウルトラなボクと話す
彼にも色々な事があったのか、聞くたび驚かされてばかりだ
「所で無印のオレ、その後ろにいる人は?何だか見覚えがあるような…?」
「あーこの人?ボクがここを探索してたら、地面に倒れてるのを見つけたんだ。」
ウルトラなボクが、下に転がっている人に興味を示し聞いてくる
その人はリーリエみたいに綺麗な金髪に、ちょっと開いて確認したらリーリエみたいな翡翠色の目をしていた
来ているものは、リーリエを虐めてたお母さんのいる建物にいた人達が着ていた服によく似ていた
「この人さ、多分だけどあのリゾートのオジさん何じゃないかな?」
「確かに…肌の色とか体格とか少し違うけど、何だかポケマメ好きそうな感じを醸し出しているね…」
モーンさんだったかな?とウルトラなボクは首を傾げながらも、その人をマジマジと見る
やっぱりそうだったか、ここ数年どころか前世含めて10年近く見てなかったから当たってるか不安だったけど、どうやら間違いではなかったようだ
「でも何でここにいるんだろう?実はモーンさんってウルトラビーストとかだったのかな…?」
「うーんそうは見えないけど…」
ボクとウルトラなボクはウンウンとモーンさんがここにいる理由を考える
すると「あっ」と何かを思い出したかのようにウルトラなボクが声を上げる
「そういえばこの人、オレの世界線だとリーリエのお父さんだったって話があった気がする…」
「へー。確かに見た目結構似てるなと思ってたけど、そうなんだね。」
そっかぁ、リーリエのお父さんかー、とモヤモヤが晴れてお互いにニヘラと笑顔を浮かべる
「「って笑ってる場合じゃない!!」」
ボクは思い出す
前世でリーリエと共にいる頃、リーリエとグラジオはお母さんに虐められていた
その理由が確か、昔ウルトラホールを開く実験をしたときにお父さんがそれに呑み込まれちゃったせいでおかしくなったとかそんな感じだった気がする!
「あ〜何か思い出してきた!確かウルトラホールに呑まれて色々あって記憶なくなっちゃったんだよ!それでリーリエ達のことはすっかり忘れて無人島にいたんだった!」
「てことは、今この状態はかなりヤバいってことだよね?!」
気絶しているのかピクリとも動かないモーンさんを見て、最悪の事態―リーリエとグラジオに辛いことが起こる未来―を考えてしまいヒュッと血の気が引く
早く何とかしないと!そう考えたボクは、ウルトラなボクを見る
彼も同じ考えだったのかボクを見て決意を漲らせた顔で深く頷いた
「もしかしたらまだそこまで長い時間は経ってないかもしれないし、急いでモーンさんをリーリエ達の下に届けよう!
無印のオレ!オレは今からモーンさんがどこから来たか調べてみるから、何時でも出発できるようにウルトラホール作っといて!」
「うんわかった!2匹で強力して、必ずリーリエ達を幸せにしよう!」
こうしてボク達は、とある家族の命運を担って動き出したのだった
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〜剣と盾の場合〜
目が覚めるとそこは、深い森の中だった
辺りを見回すと、そこには石でできた古い建造物のようなものが見える
そこには自らが愛用する盾と、我が盟友の扱う剣が安置されていた
ここは…主と初めてであった森か
かつては主の写し身が住まう地のすぐ横にある霧の深い森である
「む、そこにいるのはザマゼンタか?」
「その声は…」
私が盾に近づき周囲をぼんやりと見ていると、茂みの方から私の名を呼ばれる
「お久しぶりですザシアン。私のことはわかりますか?」
「わかるか、と言われたらわかると答える。貴殿と我は共に戦った盟友。他の誰よりも貴殿のことを我は理解しているだろう。」
ザシアンは私の問いに気をわず答える
しかしこの返答は私の求めるものではない
「ふむ…私が聞きたい答えとは少し違いますね。」
「ほう?では何を答えればよい?」
「そうですね…ザシアン、貴方の好きな技を教えて下さい」
私が知りたいのは、ザシアンが私と同じ主に仕える者であるかである
同じであれば、再び共に主の盾と剣になろうと誓いをたてる
違うのであれば、今の私がどのような存在なのかを語らねばならん
「我の好きな技、か。そうだな、ソーラーブレードが好きであるな。」
「ほう?ソーラーブレードですか。それは何故でしょう?」
「無論、主がカッコイイと言ってくれたからである。」
ザシアンは胸を張って誇るかのようにそう答える
間違いない、彼は私と同じく、主の呼びかけに応えた者だ
「あぁ…なるほどそうゆうことか。
…ならばザマゼンタ、貴殿はどうだ?」
「私はサイコファングが好きです。何故なら主がカッコイイと言ってくれましたから。」
「フッ…やはり貴殿もそうか。」
ザシアンの問いに私も答えると、ザシアンは理解したのかニヤリと笑いコチラを見る
「改めて、久しぶりですねザシアン。貴方もコチラに来てくれて頼もしいです。」
「当然だ。主に呼ばれたのだ、主の剣として向かわぬわけにはいかん。」
私達はお互いを見て笑い合う
そして同時にホッとする
もしも目の前のザシアンがこの世界のザシアンであったら、正直説明が面倒かったからだ
下手に説明して、主に刃向かうなどされてしまえば私は殺してでも止めなければならなくなっていた
これから主が来るまでの間、共にガラルを守るのだ
やはりある程度気の知れた者とのほうが気が楽というものだ
「よし、ならば話は早いですね。主に会うまでの間、お互いどうするかについて話し合いましょう。」
「む?それはどういうことだ?」
早速とばかりに今後について話し合おうとすると、ザシアンは疑問を口にする
「どういうことって、私達が今目覚めたということは主もまたこの世界に産まれたばかりでしょう?」
「そうだな。」
「主がここに来るのは暫く先になるでしょう。ならば、それまでの間どうするか決めたほうが良いでしょう?」
「何故だ?意味が分からない。」
「えぇ…」
私はザシアンの態度に困惑する
何故理解できないんだ?私は至極真っ当なことを言っていると思うのだが…
「そんなことをせずとも、今すぐに会いに行けば良いではないか。さっさと行くぞ。」
「ちょっ?!ちょちょちょっと待ってください!私の話聞いてました?主はまだ赤子なんですよ?私達が行っても邪魔にしかなりません!」
「それはない。主の世界で言っていたではないか。幼いうちから生き物と生活することで将来良い人間へと成長すると。」
「それはペットの死を看取ることで、命の大切さを学ぶとかそういう話であって、私たちのような寿命とは縁のない者では意味がありません!」
トンチキなことを言いだすザシアンを何とか引き止める
「…いったいどうしたのだザマゼンタ。何故そこまで必死に引き止める。貴殿は主に会いたくないのか?」
「そういうわけではありません。ただ、今はまだ早すぎると言っているのです。」
「ここから向かうならば時間は経つ。今が赤子だからと気にすることでもないだろう。それに我らが遠慮したところで、主の呼び出しに応じた盟友達が我先にと群がる。」
「ぐぅ…!」
た、確かに…
盟友達の中には私たちなどでは比べ物にならぬほど主を好いているものは沢山いる
あれらが主に配慮して会うのを待つなんて考えられない…
特にゼクロム
「し、しかしならばこのガラルの守護はどうするのです!私達がここを離れれば誰が守るというのか!」
「ガラルの守護だと?そんなこと我らがやる必要はない」
「は…?」
「ここは既に我らが守るべき地ではない。守るのはこの国の者達の責務だ。」
「な…?!正気ですか?!」
「前世とて我ら以外の者たちがガラルのためにと生きていたのだ。現世もその者たちに任せて、我々は主のために生きれば良いではないか。」
私はザシアンの言葉に驚愕する
ガラルは守るべき場所ではない?
確かにここは我々が守ってきたガラルとは全く違う場所だ
しかし、世界が違うからといって守らなくて良いとは私には思えない
それに主がガラルに来たときに、ガッカリされたりしては可哀想ではないか!
私はザシアンを正面に見据える
「というか、貴殿は良いのか?」
お前は間違えていると、そう伝えるべく身体に力を入れる
「主とボール遊びをしたくないのか?」
ピクリ、とその言葉に身体が反応する
「ポケじゃらしでじゃれ合いたくはないのか?」
耳がピンと立ち上がる
「身体を洗ってもらいたくないのか?」
尻尾が自然と上向きになる
「主に遊んでいただけるのと、対して思い入れもない、かつて守っていた場所にただ似ているだけの国。どう考えても主の方が大切に決まっていよう?」
そうかな…そうかも…
確かにこんなとこにいるよりも、ごしゅじんのとこに行ったほうが楽しそう…
「…って乗せられませんからね?!それらは全て主が成長しなければできないことです!
それに、今言ったことは全て前世でもやってもらったことのあるもの、何とかガマンできます!」
危なかった…危なかった、危なかった!後少しで思考が遊びたいモードになるところだった!
落ち着け…私の考えるのは主の安全と幸福!
己の我欲で主を害してはならな「貴殿は1つ勘違いをしているようだ。」い…?
「貴殿の言う前世での話はあくまで主の写し身のやったことだ。主は世界を介し画面の外から我らを見ていたに過ぎない。」
「…そんなことはわかっています。いったい何が言いたいんです?」
ザシアンはズイと私に近づくと溜めていたものを解き放つかのように口を開く
「今世ではそれらを主直々にやって下さるのだぞ!」
「主…直々に?!?!?!?!?!」
「そうだ!画面越しではない、生の主の笑顔が見れるのだぞ!」
「主の笑顔が生で?!」
「生の手でワシャワシャしてくれるのだぞ!何ならギュッてしてお昼寝も!」
「わしゃわしゃ…おひるね…ごしゅじんと…。」
「ペロペロだってできてしまう!!」
「そんな…そんなことって…」
さいこうなのでは?
ガラル地方とかどうでもよくなってきた
そんなことよりごしゅじんに会いたい
「フ…ようやくわかったようだな。では行くとしようか。」
「うん、ぼくごしゅじんに会う。」
ザシアンはぼくの態度を見ると改めて振り返り先へ進む
ぼくもそれに従いついていく
ついていこうとした
が、自然と身体が止まった
本当にそれでいいのか?
確かにごしゅじんといっぱい遊びたい
これはガラルを守ることよりも重要で大切なことだ
でも、主の幸せとだったら?
「……やはりダメだ!何もわからない状態で主の下に行くなど、私にはできない!!」
私は遊びたいモードになりかけている体を無理矢理抑えつけ立ち止まる
「主には早く会いたいしいっぱい遊びたい!だがそのせいで主が危険に晒されてしまうのだけは絶対に嫌だ。」
今がいつなのか、私達がどのような状態なのか、どうなれば主に迷惑がかかるか
未だムゲンダイナが生まれていない時期であったら、この地の人々だけではヤツを止めるのは非常に難しいだろう
いやまぁこれはあくまでムゲンダイナが私の知る者でなければの話であり、あの主大好きなヤツが呼び出しに応じないなんてことは万が一…いや億が一…いや兆、京…恒河沙が一くらいの話なので気にするだけ無駄ではあるのだが…それはそれ
後は、既に何者かの手持ちになっているのなら、その者のボールを破壊しなければならない
かつていた私の片割れのように、あの全身全肯定人間の下に既に捕まっている可能性もある
後は…あの…なんだっけ?あの変な髪型の自らを王の子孫と名乗り片割れに変な力を注いでくれやがった愚か者…ギッタンバッコンする遊具みたいな名前の人間達
かつての騒動がこちらでも終わっていたのなら、アレらが邪魔をしてくる可能性もある
やはり障害は多い、ここで無心で主の下に行くのは危険すぎる
「故に今は耐える時だ。」
「…そうか。貴殿は相変わらず頑固なようだ。」
私の言葉を聞いたザシアンはゆっくりと石の建造物へと歩き出す
そしてそこに置かれた朽ちた盾を咥えると私に投げつける
「言葉で駄目ならば、後は力でぶつかり合うしかないな。」
ザシアンはそう言うと朽ちた剣を咥え、剣の王としての姿になると剣を巨大化させる
私も応えるように盾を咥え姿を変え、盾を巨大化させる
「いくぞザマゼンタ!貴殿に主とのワンダフルライフの良さを教えてやる!!」
「面倒を後回しにしないほうが、絶対に後で楽だということを貴方に教えようではないか!」
剣を振りかぶりこちらに振り下ろさんとするザシアンに向かって私は全身全霊の突進を敢行したのであった
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・サン・ムーンのほしぐもちゃん
ソルガレオ
転生したら全く知らない世界にいたので、主殿を探してウルトラワープライドをしていたが何度か失敗して別世界に落ちまくっていた
別世界を歩いていたら、何か見たことのあるおじさんを見つけたのでどうしようかな〜と思っていたらウルトラな自分と再会し今回のようになった
何とか無事にモーンを届けた後は、改めて主殿探しに戻ろうと思ったが、リーリエ達がまた虐められないか心配だったので、監視するためにリーリエ一家の下に残った
リーリエにおひさまちゃんと呼ばれたときは何とかゴネまくってほしぐもちゃんと呼ばせた
・ウルトラサン・ウルトラムーンのほしぐもちゃん
ルナアーラ
無印の自分と同じくウルトラワープライドで主探しをしていたところ、自分と似た気配を感じたので辿ったら無印の自分と再会した
この後モーンを無事届け、そのままソルガレオと同じくリーリエ一家に居候した
リーリエにおつきさまちゃんと呼ばれたときは何とかゴネまくってほしぐもちゃんと呼ばせた
・エーテル財団代表
ルザミーネ
ウルトラホール接続の実験中に夫がウルトラホールに吸い込まれ消えてしまい呆然
これからどうすれば…そうだわ、あの人の研究資料を使ってもう一度ウルトラホールを開くことができればあの人を取り戻せる…!と原作通りそのまま闇堕ちキメようとしていた
が、そのすぐ後に再びウルトラホールが開き中から気を失っている夫とウルトラビーストっぽい2体の存在が飛び出し困惑
とりあえず夫を助けようと、謎の存在たちを撃退しようとしたら夫が目覚め、目の前の存在たちが夫を助けてくれたことを知る
夫が戻ってきて安心したのも束の間、謎の存在達が自分の娘に懐き勝手に居候し始めたり
対ウルトラビースト用に作り出した3体タイプ・ヌルの内2体の制御面が外れていたり、その内の制御面の外れていない1体と息子を執拗にくっつけようとしていたり
ザオボーが腹パンされたりと一度に大量の情報をもたらされ宇宙を背負った
・元ボディプレス難民
ザマゼンタ
大体ザシアンに振り回されてハプニング(種族値ナーフとか)に巻き込まれる硬イーヌ
この世界でもガラル地方を守るとは言っているが、ガラルの為ではなく主の安全の為
なので主に呼ばれればガラル放っといて即座に駆けつける
優先順位としては、主>>越えられない壁>>ガラル地方ぐらい
基本は真面目で常識ポケであるが、遊びたいモードに入ると誰よりも率先して主に向かっていく
・元創造神と同種族値だった剣の王
ザシアン
考えるよりも先に行動を始める強イーヌ
この世界のガラル地方は自分のいた場所とは異なる場所なので、守るつもりなんて無い
優先順位としては主>>越えられない壁>>おやつ>>越えられない壁>>ガラル地方ぐらい
自分より弱い相手の言うことは聞く気がなく、基本的に主の命令以外は絶対に従わない
従わせたい場合は無理矢理殴って黙らせる必要がある
あの後、後少しのところでザマゼンタに敗北した結果、ムゲンダイナが起きるまではガラルを守るという約束になった
早く主に会いたい!
・ハロンタウン横のまどろみの森
ある日大きな地震があった次の日、森のあった部分が綺麗さっぱり更地化していた
現在では子供だけで行っても安全なくらい見晴らしの良い原っぱになっており、ハロンタウンの子供やウールー達が思い思いに遊んでいる
・豊穣の王とその騎馬達
黒馬「バクロォーッス!(ごすどこー!)」
白馬「バシロォーッス!(あいたいー!)」
王「待つのだお前達!ちょっ…余の言うことを聞いてくれぇ!!」
とある雪原で一匹の特徴的な頭のポケモンが、2匹の四足歩行ポケモンに手綱のようなもので、引っ張り合いを繰り広げていた
Switch2持ってなくて、まだZA遊べてない…
Switchでやるしかないかなぁ…