転生特典には気をつけよう   作:鯛じゃ

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おのれ緑の!許さんぞ!

朝、ドアを開けると目の前には顔以外が土に埋まっている三人の男が目に入った。

即座にドアを閉め目頭を押さえる。

今日は息子の5歳の誕生日。

この日に休みを取るためにかなり仕事で無理をしてしまったため、幻覚でも見ているのだろうか。

隣を見るときょとんとした顔でこちらを見る息子がいた。

私はなんでもないよと言ってもう一度ドアを開けた。

 

しかし、目の前に広がる光景は変わりはしなかった。

 

「ドドギュウウーン!!」

「ぱるぱるぅ!」

「グギュグバァッ!」

「ビシャーンッ!」

 

なんならそれ以外の厄介な何かが見えた。

なんかデカくてゴツいポケモン達がダグトリオ(色合い的にはウミディグダ×3)みたいな男達の周りを囲うように立っていた。

絶対に許さん的なオーラを放ちながら男達を見ている。

あれ、なんか周りの景色が歪んで見えるような?

 

息子が4匹のデカゴツを見た途端パッと笑顔になり彼らに手を振った。

それを見たデカゴツ達は先程のオーラを一瞬で消失させ、息子に向かって笑顔を向けた。

 

…またこのパターンね。知ってた。

 

せっかくこれから外で息子の誕生日祝いにお出かけでも行こうと思っていたのだが、流石に今の状況を放置することもできず一度お出かけは中止になった。

息子は少し残念そうな顔をしたが、わかったと言うとすぐに先程のデカゴツ達に駆け寄っていった。

息子も流石に放っておくのはいけないと考えてくれたのだろう。

いやホントうちの子は優秀だな〜

この年で周りのことを理解してちゃんと空気を読めるんだから。

こんなにすごいうちの子は将来とんでもない人になっちゃうんだろうな〜

「バリバリダー?」

「ミュー?」

「ショオォー?」

「ギャーアァス?」

「ぐらぐらるぅ?」

「ぎゅらりゅるぅ?」

「きりゅりしぃ?」

「モエルーワ?」

…もう既にとんでもない気はするけど。

外出中止ということでボールの中に入っていた奴らがゾロゾロとボールから出始め息子のいる方へ向かっていった。

 

8匹に関しては流石に外で出しっぱはマズイと思ったので、外出時はボールに入ってもらっている。

近場なら周りも慣れている(最初の頃は大変だった)ので気にはしてないのだが、遠出をするときは混乱を避けるためにもそうしている。

 

ちなみに最初私からボールに入れようとした時は全員ボールに触れすらしなかったのだが、息子にボールを渡した途端我先にと入っていった。なんだコイツら

 

 

………

 

 

あの後、念の為に近くにいたチャンピオンと国際警察を呼び寄せダグトリ男達に事情を聞き出した。

彼ら曰く、自分たちはプラズマ団という組織に所属しており、組織の目的に従いポケモンを解放しに来たとのことだった。

 

―プラズマ団

確か最近外で見る変な格好の組織だっただろうか?

ポケモンを人間の支配から解放することを目的とし、色々なところでスピーチを行ったりしていた気がする。

モンスターボールはポケモンにとって悪いものみたいなことを言って毎度近くのポケモンセンターのショップ店員と喧嘩になったりしている所をよく見た。

ただ最近は少し活動が少なくなり、外ではあまり見かけなかったが

 

そんな組織の人達が息子のポケモン達を見つけ、ボールから解放しないと!と家に近づいたら突然視線が低くなり目の前にはデカゴツ達がいたという。

 

ボールからの解放ってあんなデカブツ共を外で野放しにしたら街中大混乱になるのくらい普通にわかるでしょ。

実際その野放しのポケモンに埋められてしまったのだから。

まぁ事情はあれど他人のポケモンに手を出そうとしたり、他人の家の敷地内に無断で侵入したりと普通にヤバいのでこの後国際警察が彼らを連行していってくれた。

 

あーびっくりした。まぁでも息子が無事で良かった。

何かあったりでもすれば、バッフロンを連れてきてダグトリ男達の上でアフロブレイクさせるところだった。

 

さて、いざこざも済んだことだし改めて息子の誕生日を祝うとしますか!

 

…その前に新しくモンスターボールを4つ用意しないとね

 

 

………………………………………………………………………………

 

とある場所でのこと

 

 

「ええい!何をやっているのかあの無能たちは!」

ガンっと床に乱暴に杖を叩きつける音がなる。

とある場所の室内で一人の男が怒りをあらわにしながら騒ぎ立てる

 

「Nには逃げられた!アレのせいでプラズマ団自体に相当な被害が出た!団員は何割か辞めていき、七賢者たちもいくらか消えた!」

「しかも国際警察に捕まったせいで、そこから情報が漏れ秘匿していた作戦が次々に失敗に終わっていった!」

「あの無能どもめ助けた恩も返せないとは…」

 

いくらか大声を上げたからかハァハァと息を切らしながら立ち尽くす男

「…こうなれば仕方がない、まだこの作戦を決行するつもりはなかったのですが…」

ゆっくりと部屋の出口へと向かう

その先にいる部下たちにとある作戦を伝えるために

 

「ワタクシだけの世界のためにも…もう出し惜しみをしている暇も戦力も無い」

その目には強い光が灯っていた

その男の心の内を表すかのように欲にまみれた黒い光を

 

「ジャイアントホールに眠る抜け殻をこの手中に収めるのです…!」

 

 

_________________________________

 

 

・息子(一応主人公)

誕生日だからお外でご飯食べましょうね〜とお母さんに言われ超大はしゃぎしていたのだが、外でダークトリニティが埋まっているのを見て一瞬宇宙を背負った。

まぁすぐに後ろのポケモンを見てもとに戻ったが。

誕生日プレゼントはみがわりのぬいぐるみだった

 

・母親

ようやく仕事が一段落して、息子の誕生日を祝えると思ったのにこの仕打ち。実は結構イライラしていた。

誕生日プレゼントを渡した時の息子の笑顔はとても大切な宝物

 

・在宅伝説達

今までずっと勝手に家に住み着く野生ポケモンのままだったが、この度ようやく主の手持ちに舞い戻った。

最近の悩みは主が寝るときに自分たちを抱きしめてくれなくなったこと。おのれぬいぐるみ

 

・デカゴツ×3

主人公が生まれたと同時にすぐに会いに行こうとしたが、色々考えた結果先に自分達の地方で起きるいざこざを終わらせておこうということになった。ギンガ団は潰れた。

 

・デカゴツ(ドドギュウウーン!)

え?何か自分の分身体の一体が最近現れた異世界の魂の方に勝手に行っちゃったんだけど…

子供たちも何かやってるし…

記憶を覗いてみたら何か前世で色々あったらしいな

まぁ、面白そうだし暫く放置でいいか

…ところで分身体の特技が土いじりってどゆこと?

 

・ダグトリ男

ダークトリニティ

ポケモンゲットだぜ!(窃盗)しようとしたら不幸にも頭から下が土に埋まってしまう。

その後国際警察にも捕まり、尋問されまくり情報吐かされまくり。

結果プラズマ団のおよそ7割ぐらいがコイツラのせいで機能しなくなった。

もう、おうち(ゲーチスの下)帰れなくなっちゃったねぇ

 

・怒る男

ゲーチス

昔助けてやった奴らに恩をあだで返され大変なことになってる人

ヤケクソになってとあるポケモンの捕獲をするためにジャイアントホールへと残りの団員たちを連れて向かっていくのであった…




・抜け殻
ホワイト2産。
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