デブのヒーローアカデミア   作:ジャックマン二

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第1話

 

ここ折寺中学校には二大巨頭と呼ばれる生徒が所属していた。 一人は『爆破』の個性を持ち、本人の才能からトップヒーロー確定と言われる程の天才『爆豪勝己』

もう一人は折寺のトトロ、自爆寸前のセル等と呼ばれてる無個性『緑谷出久』

 

この物語は少年が最高のヒーローになる物語なのだが、少年は少年でもかなり肥満な少年の物語だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

市立折寺中学校。

そこの三年の教室では一人の生徒がイライラしていた。

彼の名は爆豪勝己、ツンツンヘアーと口の悪さが特徴的であり原作では自殺教唆までするヘドロな性格の持ち主だ。

だがそんな彼もこの世界では苦労人なのだ、何故なら……

 

「ふぅ……ふぅ……ふぅ……セーフ」

 

「おせぇぞクソラード!!!」

 

「ごめんかっちゃん、小腹が空いたからちょっと近くで食べてきちゃった」

 

身長は二メートルオーバーの巨体と、破裂寸前の学ランが特徴的な巨漢の名前は緑谷出久。

本来なら愛嬌ある気弱でナード(オタク)な少年なのに此処ではでかすぎてナード(オタク)ではなくラード(豚脂)扱いされている。

ちなみにこの世界の緑谷少年の小腹が空いたから発言を我々一般人と同等と思わないことだ。

彼の朝食は山盛りのお櫃ご飯五杯と炊き出し用の鍋に入った味噌汁。

そしてタッパー山盛りの浅漬にカツオの丸焼き三尾だ。

いくら和食とはいえこれだけ食えば普通なら満足するだろうが、緑谷少年は少し動いたら突然「朝ごはん少なかったかな……」と言って近くの超爆盛食堂に入り中華一番に出てきた円卓炒飯を飲んでから登校してきたのだ。

カレーは飲み物どころか炒飯も飲み物、ましてや二郎系ラーメンの呪文はジュースと言う猛者がコイツなのだ。

 

「ったく、でテメエもか?」

 

「何が?」

 

「進路だ進路

テメエも雄英狙いかって聞いたんだよ!耳にラード詰まってんじゃねえのか?」

 

「うん、僕は雄英高校のヒーロー科をねらってるんだ

見せつけてやるんだ!無個性でもヒーローになれるって!」

 

本来の爆豪勝己ならキレて暴れ回るだろうが、此処の爆豪勝己はこの背脂マンがどれだけヤバイのか知っているので舌打ち一つして黙るのだった。

 

そう、このラードがラードになった理由は爆豪家がどんどん食べさせた事と周囲の人達が助けられたからと大量に作物を送った事が原因だからだ!

 

爆豪勝己の父勝は線が細く、気持ち良く食べてくれる出久を大層気に入り、更に母の光己もあまりにも美味そうに食べる姿を気に入りどんどんと出したのだ。

そして周囲の人々もなんやかんや人助けやボランティアが日常の出久にたすけられその感謝としてどんどんと振る舞い、小学生に上がる頃には『ハート様』や『緑谷カビゴン』なんて呼ばれる様になったのだ。

 

流石にこうなった原因の一つが自分の身内となると爆豪さんは『クソラードダイエットプラン』を立ち上げあの手この手で痩せさせようとするがこのデブには無意味で、気付けば身長は伸び完全にトトロにしか見えないモンスターが誕生したのだ。

尚、それに付き合った緑谷少年の母の引子は爆豪さんの栄養満点アンチエイジング料理のお陰で中学生の子持ちとは見えないほど若々しいとか。

具体的には無個性と診断される前並。

 

こうして授業時間は過ぎていき、二人の運命を分つあの事件が発生するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後。

デブはノッソノッソと脂肪を揺らしながら帰り道を歩いていた。

その立派に育った右手もとい右クリームパンには人の頭くらいの大きさのおにぎりを手にしながらだ。

 

そこに忍び寄る不穏な影。

蠢くヘドロ。

そう、ヒーローと対を成す社会を乱す者ヴィランだ。

 

「五XLサイズの超優良物件発見だ!!!」

 

「えっ!?ガボッ!?」

 

ヴィランはデブを乗っ取るためにまとわり付き、体内に侵入しようとしてきたのだ。

そして、その暴挙を止めるために金の閃光が一つ。

まるでアメコミから出てきた様な気迫のこもった姿に筋骨隆々の大男。

彼の名は……

 

「ぼぼぼぼぼぼ!」

 

「安心しろ、私が来た!」

 

ナンバーワンヒーローオールマイト。

世界でも頂点に君臨する絶対正義と呼ばれる男が現れたのだ。

デブもかなりのオールマイトファンであり、すぐにサインを貰おうと大きく息を吐き出した。

 

「ふぅーーーーー」

 

「ん?あれ?少年何を?」

 

「ピョっ!!!」

 

「Watts!?!?!?」

 

そして一息でヘドロヴィランを飲み干すとカバンから手帳を取り出し、オールマイトへと手渡した。

 

「駄目だよ少年!ばっちいからペってしないと!?」

 

「大丈夫です!ヘドロくらいなら問題無く消化出来ます!」

 

「消化は駄目だよ!?

ヴィランだけど個性を使ったら犯罪になっちゃうんだからね!?」

 

「あ、僕無個性です」

 

「Watts!?」

 

会話していると、流石にヴィランとはいえ消化は不味いと気付きデブは目を閉じて大きく口を開けた。

その姿にはオールマイトすらも困惑している。

 

「ポコペンポコペンダレガツッツイタカナポコペン!」

 

「本当に無個性なの!?」 

 

デブの口からはダチョウの卵くらいの物体が飛び出し、またもやオールマイトを困惑させる。

そして一応サインをもらうととうとうあの事を聞くのだ。

 

「あの……無個性でもヒーローになれますか!!!」

 

大きな声で全身の脂肪とオールマイトを震わせ、何を言ってるんだコイツみたいな目で見られる。

 

(普通なら止めるべきだろうけど、流石にアレを見ちゃうとオールマイト的にこう言うべきなんだろうなぁ……)

 

「大丈夫……君ならなれる!

正義を愛する熱い心!人を慈しむ優しい心!次はダイエットして確りとした体になろう!」

 

「はい!」

 

原作の諸々フラグを壊してる気はしなくは無いが、流石にこのデブ相手に言うのは無理だろう。

飛び去っていくオールマイトの背を眺め、デブは固く決心するのだった。

 

(筋トレ頑張ろう!)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の夜。

 

「おいクソラード!

ご飯は丼三杯までで追いオリーブオイルは禁止っつったろ!!!」

 

「オリーブオイルはオリーブの果汁だから油じゃないから大丈夫だよ!

それに丼三杯なんてハムスターの量だよ!」

 

「んなハムスター存在するか!!!」

 

緑谷宅では今日もツッコミ役の声が響くのだった。

誰がデブになるのかのお楽しみゲーム(ヒーロー編)

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