デブのヒーローアカデミア   作:ジャックマン二

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お待たせしました
結局お盆休み中には書ききれなかったのですが……気を取り直しましょう!

皆様も熱中症にはくれぐれもお気をつけて



第19話

 

皆は動画配信と言うのは知っているだろう。

ではLive配信とは知っているだろうか?

馴染無ければ知らないかもしれないが、それはA氏がB氏の行動をリアルタイムで配信する行為だ。

この雄英高校体育祭でも極一部では有るがそれが行われるのだ。

 

雄英高校体育祭とは言ってしまえば上位を取るだけでプロヒーローへとなれる可能性が大きく上がる確率変動。

麻雀で言えばリーチ、将棋で言えば王手、チェスで言えばチェック、UNOで言えばウノの状態。

大きくミスをしなければプロへとなれる状況なのだ。

 

民衆は未来のヒーローの姿を見たく、雄英高校はそれに応えて配信をしている。

 

例えば心操は割と重そうだが本人曰く軽めな昼食を取り、体に不備が無いかのストレッチをして決戦へ。

発目は流石に映せないのでモザイク処理だが、他の生徒もそれぞれが決戦へ向けて準備をしている。

 

爆豪さんですらオールマイト筆頭に一部のヒーローから激励を受けて準備を進める中、とある二人は次元が違った。

 

デブササイザー。

二人は雄英高校の食堂に静かに座り精神統一をし、この決戦の為に死力を尽くすと決めていた。

 

プロヒーロー

ランチラッシュ

ブレックファストサンバ

ブランチロック

ディナーオペラ

チューカタイテー

チューカハオー

 

六人のプロヒーローと向き合い、決戦の火蓋が切られるのだった。

 

「はいお待ち!先ずは特盛カツ丼だよ!!!」

 

「いただきます!」

 

肉団子こと峰田は喜んで食べようとするが、デブことトトロは音速で礼をしていただき、そして既に空になっていた。

これが何故か視聴者に受け、何故かコレを見せろと言われるのは動画配信の常だろうか?

 

「おまちよ!こっちはSUSHI!」

 

「デキましたでアリマース!

ミルフィーユ鴨のバルサミコソースデース!」

 

「脂たっぷりのハンバーグ……オーロラソースよ……」

 

「クカカカカカ!!!

魚肝鳳肉!!!」

 

「ファッファッファッ!!!

緑餡黄金炒飯じゃ!!!」

 

ランチラッシュはこの日この瞬間の為にかつて鎬を削りあった友に助力を頼んだ。

全員が食事系のプロヒーローであり、なんとしてもこの肉団子とトトロを倒すと決めたからだ。

 

「う、うめぇ!!!

トロットロの野菜餡がかかったパラッパラ炒飯とかマジウマ!!!」

 

「ハンバーグ自体が上品で風味が良いのに、トマトと卵の甘みを強く感じられるオーロラソース

でもアクセントに刻まれたラディッシュの味で奥深くなってる」

 

しかも量がとんでもないので、動画のコメント欄はとんでもない事になっておりこれもまた雄英高校体育祭史上初の出来事となっていた。

 

そして時間が進めば流石にデブササイザー二人の摂取が追い付かないほどに料理が並べられていく。

しかも見ている生徒や一部のプロヒーローは面白がり屋台飯や自身の食料を追加し、終いには巨大異形系の個性者用のテーブルが三つも埋まる大惨事。

 

「トトロ―!大丈夫デースKA?」

 

「ふん!ぼ、ぼぼぼぼ僕達のクラスのトトロはこの程度には負けないさ!」

 

「デザートが……デザートが無い……私が作らなきゃ!」

 

「落ち着くのこ一佳」

 

B組の面々すらも慌てたり、極一部が変に拗らせてるが肉団子はコレを見てゆっくりと箸を置いて席から立った。

いや本当に立っただけで誤字とかではない。

 

「緑谷……コレはオイラ達デブササイザーへの挑戦だよな?」

 

「うん、じゃあアレやるよ」

 

「おうよ」

 

トトロは途中で食べるのを止め姿勢を正すと、突然大きく息を吸い出した。

突然の突風に阿鼻叫喚の地獄絵図と言える程騒がしくなる食堂だが、物理法則を無視して何故か皿の上の食べ物だけがクソラードの口の中に吸い込まれていった。

例えようのない恐怖そのものだ。

 

「さっすがだが

緑谷の飯吸(ごんずい)はスゲェや」

 

「こ、これじゃ味が判らんだろ!?」

 

ランチラッシュチームの一人がそう叫ぶがデブササイザーはただのデブとはここが違うのだ。

 

「このエビチリ餡掛け焼きそばはシンプルに塩味で作ったからこの餡の辛味と旨味を受け止める土台となってますね

しかもエビは下茹でを軽くしてあるので歯応えとほっくりとした味わいがしっかり両立してます

春巻きは低温で中を揚げてから高温で揚げたので皮が破れず確りとパリパリしてて食感と中の餡が美味しいです

ハンバーグは中にチーズを仕込んでますがこれは……四種類のブレンドですね

しかも飽きないようにソースはただのデミグラスソースではないですね

このサバ味噌は信州味噌ですか?信州味噌らしい地に足の着いた味わいが関サバの味に負けていないし互いにライバル視して高め合うヒーローらしい逸品です

一番僕が驚いたのはドリンクのラーメンですね

背脂チャッチャ系に見えて背脂では無くて粉チーズでスープはビシソワーズで麺も洋風ストレートにしたスープパスタに近いものですが歯切れは中華麺に近い実に素晴らしい物です」

 

そう、コイツはこんなことしても全ての味が解り何故か解説までしているのだ。

コレを見た肉団子はしてやったり顔をし勝ち誇り、ランチラッシュチームは真っ白に燃え尽きるとんでもない事態になるのだった。

 

そしてこの配信はコメント欄がアレに荒れ、雄英高校の歴史に名を刻む一大事へとなるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある薄暗いBAR。

此処では黒い靄の男こと黒霧が画面越しにとある人物と話していた。

『BAR Black Mist』

異形系の店主が取り仕切る店であり、飲み物よりも食べ物の方が絶品と言われ一部のヒーローも使うこの店。

ちなみに人気ナンバーワンは厚切りのトーストに薄切りベーコンを複数乗せて半熟の目玉焼きを乗せた『シロノトースト』らしい。

 

『おや?弔の姿が見えないけど何かあったのかい?』

 

「最近は腕自慢を倒すと息巻いて軽く朝食(二郎系ラーメン五杯、十合炒飯)を食べて出ていくのですよね」

 

『へぇ……こんなに早く長として心意気を持ってくれるのは嬉しい誤算だよ

しかもソレだけの量で出歩くなんてダイエットでも始めたのかな?』

 

「思春期ですからね……案外気になる娘でも出来たのかも知れませんよ?」

 

『そこは探らないのかい?』

 

「難しい年頃、下手に探るよりはアチラから言い出すのを待つべきかと」

 

『うん、その通りだ

でもまさか弔にそんな子が出来るなんてね……黒霧』

 

「はい?」

 

『ちょっとそっち行って泣いて良い?』

 

「………………………………………弔が帰って来る迄ですよ」

 

『親の歓びって不思議だね……』

 

いや原作から離れすぎとらん?なんてツッコミは止めておこう。

数秒もするとスーツを来た白髪の男が現れ、マスクを外しなんか健康そうに酒を飲んでは愚痴るなんて地獄絵図が完成してしまった。

 

「ボカァね、最初はあの脳筋に嫌がらせで弔を取ったのよ!

でもさでもさぁあんな可愛い子がテチテチ着いてきてせんせーせんせーだよ!

あのファッキン金髪なんてどうでもいいさ!本人がヒーローになりたいなら僕応援しちゃうから!!!」

 

「お、落ち着いてください!」

 

「あの時はさぁ〜僕が授業参観に行けないから代わりにジェントルって無名を利用したんだけどそしたら何かそっちを父親見たく懐くし僕は悲しい!

しかもなにあの女の子?ヤンデレロリ巨乳とかそれパートナーとか勝ち組かよ!

末永く爆発しろ!

しかも弔までそっちが好きになるし……弔を愛してくれるならお父さん許します!」

 

「そろそろチェイサー飲みなさい!

支離滅裂過ぎて流石に翻訳に困ります!」

 

「チェイサー?あー……アレだよねイッテイーヨの?」

 

「水を飲みなさい!チェイサーは水です!」

 

まさかこんな事になるとは思わず、疲れてしまう黒霧。

ちなみに当の死柄木弔はと言うと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は変わりとある薄暗い所。

死柄木弔は八人の男女と対峙していた。

誰も彼も名の知れた……いや、賞金を掛けられた極悪なヴィランばかりであり、予想は不可能である。

 

「オメェ等さぁ、ウゼェんだよ

俺が楽しくサイゼキメてる時もマクドナルドキメてる時も幸楽苑キメてる時もテメェ等ばかりでよぉ!!!」

 

「こ、コイツ何を言って!?」

 

リーダーっぽい男がこのデブの言葉に戸惑うと某燃えよドラゴン見たく椅子で鳩尾を打ち気絶させ、デブは楽しそうにしている。

 

「知ってるか?知らねぇよなぁ、キメる前に運動すると目茶苦茶旨くて飛ぶんだよ!!!」

 

アレは三人で気絶部をキメる前だった。

昔の死柄木弔は基本的には一人だった。

どっちかって言うとイケメンイケボクールで女子人気が高すぎて誰も近付けない孤高の存在だった。

 

だが、あの日あの時あの場所で二人と会った時に何故か運動を扠せられそして気絶部をキメた時の味は絶品だった。

旨く、そしてあの店すらも絶望する量をたった三人で食い切った歓び。

当時まだ色々と分からなかったこの男はこう結論付けたのだ。

 

『食べる前に運動ってシンプルは空腹に並ぶ調味料なんだよ!!!』

 

そして始めたのはヴィラン狩りだった。

最初は筋肉が鎧みたくなる超が着くほどの極悪なヴィランだったが、訓練し覚えたシバリングによる掌底で関節を破壊したらデカいだけのダルマになったのだ。

 

さて現実に戻ろうか。

いつの間にか殆どのヴィランを制し残り一人となった所でそのヴィランはデブを軽く触ってきたのだ。

 

「あ?」

 

「ヒヒ……死ねよ!!!」

 

個性『崩壊』

五指を含めた手で触ったモノを崩壊させる。

それは生物も例外ではなく、ドンドンと腹の先から崩壊していく死柄木弔。

 

「…………あーあ、くそ、最悪じゃねぇか

マジでムカつくわ(CV子安武人)」

 

何故か知らないがどんな理論か知らないけど脂肪だけが消えて目茶苦茶マッチョなイケメンが姿を現したのだ。

身長は高くマッチョで髪は短く、そして傷は口元に。

 

「でもよぉ、全く問題無し

テメェの首はそれなりに売れるからよ」

 

脂肪と言う本来なら動けなくなる天与呪縛(無駄)が無くなったコイツは速かった。

気付けばそのヴィランの前に立ち、超高速で拳の連打をかますのだ。

 

「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」

 

そしてヴィランをショートアッパーで打ち上げると流れる様に回し蹴りをかました。

 

「無駄ァ!!!」

 

完全に顔が異形に成る程いじめ抜いた後は荷造り紐でヴィラン達を縛り上げ、近所の適当な警察署の前に殴り捨てる。

 

ちなみにコレは何故か日本ではヴィジランテによるリンチ行為として問題視されるが、やってることがやってることだけに事実を知れば断罪出来ないのだった。




死柄木弔(ガリガリフォーム)
ゴジョーにサマーオイルときたらこれしか無いよね
白髪なパパ黒
ちなみに脂肪って天与呪縛のお陰でこうなると目茶苦茶パワーアップするらしい(本人はパワーダウン扱い)

誰がデブになるのかのお楽しみゲーム(ヒーロー編)

  • グラントリノ
  • ベストジーニスト
  • ヨロイムシャ
  • インゲニウム
  • エッジショット
  • シンリンカムイ
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