ハジケが足りずに悩んでます、これってスランプ?
「コレからデブササイズを始める!(CV速水奨)」
翌日、街を歩けば九頭身モデルとしてスカウトされるこのクソイケメンは家の冷蔵庫の前でそんな事を言い出した。
冷蔵庫は業務用なのにパンパンに膨らんでおり、最早個人宅の所有物では無い。
「こんな貧相な身体でヒーローになろうなんて烏滸がましい!
僕はこんな貧相で脆弱な身体では誰も守れないって思うんだ
オールマイトとファットガムなんてまさにわがままボディ、なのに僕の身体は解脱した僧職の様なガリガリボディ
こんなのじゃヒーローは務まらない!」
ツッコミが追い付かないが止めておこう。
出久は冷蔵庫から卵とチャーシューとネギを取り出しそれを刻み細かに。
そして冷凍室から中華餡を取り出してそれをレンジに。
そしてコレまた一般家庭では見れない高火力コンロに中華鍋をセットして大量の脂を溶かしていく。
コレは中華料理の技法の一つで、脂を鍋で回し汚れを溶かす技術だ。
そして脂を缶に全て入れて残った脂で卵を焼き目玉焼き状にすると米と具材を速攻投入。
オタマが『ガンガンガン!』なんて音がするほど激しく叩きつけ米と具材を解し、卵を絡め手首の力で具材を鍋の中で回転させる。
そして塩と◯イミーを八対二で混ぜた物を匙一杯分入れて全体的に味が馴染むように混ぜて皿に盛り付ける。
そしてレンチンした中華餡を掛けて一品目は完成。
二品目は炊飯器の中だ。
醤油に砂糖、味醂と少量のコチュジャンを溶かした液の中にタコ糸で縛ったブロック豚肉を投入。
ちなみに炊飯器を侮ってはいけない。
この様に調味液と具材を投入し炊飯ボタンを押せばホックリ柔らかな圧力鍋で出来たチャーシューが簡単に出来るのだ。
原理としては圧力鍋と同じで細かな火加減は機械がやってくれるのでオススメだ。
更にコイツは爆豪さんの母が作ってくれたザーサイや煮卵を用意。
そしてそれを皿に盛り付けて完成だ。
「前菜の完成だ
今は時間が無いからカップラーメン(八個)がスープだけど仕方ない!
ではいただきます」
先ずは炒飯だ。
餡の掛かってない部分はパラリとしておりシンプルながらにレンゲが止まらない味わいだ。
特にチャーシューとネギ、卵とシンプルに抑えた甲斐があり複雑な味わいの餡と混じったらどうなるのかヨダレが止まらなくなる。
だがすぐには餡掛け炒飯には行かず先ずはザーサイで舌休め。
爆豪さん好みの辛味だが旨味を感じれる絶妙な塩梅はあの人だからだろうと割り切るしか出来ない絶品だ。
次に伸ばすは自家製チャーシュー。
箸を落とせばほろりと崩れ、味は確りと染み込んでると断面の色が教えてくれる。
口にすれば定番の調味液の中に含んだ辛味のお陰で米が止まらなくなる一品だ。
「沢庵だけで米三杯、このチャーシューなら米(お櫃)八杯はいける!!!」
我ながら上出来と感心しつつ母親特製の卵を一口齧り喜びが隠せない。
家族だからかシンプルに味付けしたこれが自分好み過ぎたからだ。
笑みをこぼしながら次は餡掛け炒飯だ。
トロリとした餡が炒飯にしっかり絡み、いんげんやイカが確りと乗っているそれを一口齧れば止まらなくなる。
「シンプルだからこそシンプルな炒飯に合う!
醤油ベースの餡がまったり絡んでそこに味の染み込んだ具材と、シンプルに作られた炒飯が絶品だ!!!
シンプル×シンプルはオールマイトとサー・ナイトアイのコンビに通じるシンプルだからこそ最強の極み!!!
そこで透かさずエンデヴァーの様な染み込み上を目指すチャーシューはレンゲが止まらない!!!」
一応補足だがコイツが食っているのは五合炒飯とデカブロックチャーシューだからね。
「シンプルVS着飾るの間に挟むラーメンの背徳感!!!
サッポロ一番の塩、そこにバターコーントッピングは最高だ!」
どんだけカロリーとってるんだよ!?
そんな声は聞こえず全てを喰らい尽くすとフライパンに火をかけ、温まったら弱火にして保管室からパックされた肉を取り出した。
どれも一般家庭にはついてないから誤解しないように。
「熟成肉は良い
僕は肉を熟成させるなら高級肉よりもこうしたオージービーフが最適だと思うんだ
高級品になればなるほど脂の旨味が大事だから鮮度が大事だって思うからね
適材適所、高ければ旨いんじゃない作りやすいから高いんだ!
だから僕は安いのを旨く食べられる事が大事だって思うんだ!」
それを鍋に落としさっと両面を焼くとアルミホイルに包み肉を休ませ、ニヤニヤとヴィランの様な笑みを浮かべてるデブ予備軍。
「蛋白質は高温で焼くと固くなり旨味が消えてしまうんだ、だからこうして最低限の温度でさっと焼いて肉を休ませるのが旨さの秘訣だよ」
そして少しすると再度焼き始めサッと表面を焼くとすぐさま皿に乗せて完成。
ソースは市販のにんにく醤油だが、キラキラとした表面を観ているとソース無しでも旨そうだ。
「では……いただきます」
ナイフではなく包丁でサッと切り一口放り込めば感動が止まらない。
柔らかく味が染み込み、コレだけで炊飯器が死んでしまう。
「僕は……神を口にした……
柔らかく肉汁が旨いのにパックの液のガーリックが強く主張しつつもソースが負けてない
全てが調和してる……美しい……」
デブは感動し涙を流している。
その後爆豪さんと引子さんのデート(お買い物)が終わるまで爆食し、ガチギレされるのだった。
一週間もすると立派なデブに戻るまでがサイクルである。
その後、立派なデブに戻りました
誰がデブになるのかのお楽しみゲーム(ヒーロー編)
-
グラントリノ
-
ベストジーニスト
-
ヨロイムシャ
-
インゲニウム
-
エッジショット
-
シンリンカムイ