オリ主と剣製の麻帆良日記   作:棚町京

10 / 16
超展開に続く超展開。やっと、ここまで来た…


始まりの出会い

「ん…んぁ」

 

 小鳥のさえずり、朝日の眩しさに俺は目覚めた。

 刹那との戦いの後、茶々丸特製の晩飯を食って、別荘に行ってエヴァと茶々丸、チャチャゼロと一緒に鍛錬をした。

 タカミチを無傷で倒せたといっても、能力をもらってからまだ数日しかたっていない。

 完全に使いこなせるよう近、中、遠距離戦それぞれの戦い方や、エヴァから魔法を教えてもらったり、能力確認などを別荘で二日程した後家に戻ってちょっと雑談して寝た。

 そして今に至る。

 

「ふぁ~、良く寝た~」

 

 まぁ、良く寝たと言ってもあまり寝てないんだけどね。

 

「おはよう、紅蓮」

 

 ベットの近くに置いてある斬魄刀、”紅蓮”に朝の挨拶をした。

 すると、それに応えるかのように、少しだけ紅蓮が青色に光った。

 制服に着替えた後、リビングに行ってみると、エヴァはテーブルに座っていて、茶々丸は朝食を作っている

 チャチャゼロは椅子の上に置かれていた。

 

「おはよう、エヴァ、茶々丸、チャチャゼロ」

 

「おはよう、京」

 

「おはようございます、京さん」

 

「ヨウ、ミヤコ」

 

 皆にあいさつした後、茶々丸が作ってくれた朝食を皆で食べる。

 

「ああ、そうだ京」

 

「何?エヴァ」

 

「ジジィから電話がきてな、今日の夜昨日と同じ時間、同じ場所にきて欲しいそうだ」

 

「理由は?」

 

「その時に話すだとさ」

 

「ふ~ん」

 

 なんだろう?

 また全員での顔見せをするわけがないし、本当になんだろう?

 

「ちなみに、タカミチとジジィと私と京、あと茶々丸だけだとさ」

 

「あれ?全員じゃないんだ」

 

「どうやら、京についてのことらしい。詳しくは教えてくれなかったが」

 

「なるほどねぇ…」

 

 まぁ、俺のことに関することだから一々説明するのもめんどくさいのだろう。

 これ以上増やせないだろう。

 

「まぁ、とりあえず学校に行きましょう」

 

「だな」

 

 とりあえず、学校に行くことにしてこの話は終わりにした。

 

 その後、エヴァ達と一緒に教室に着く途中刹那と龍宮に会った。

 龍宮は、俺に向かって会釈したが、刹那は顔を背けてそのまま教室に向かった。

 けど、その時に見えた刹那の顔は、少し落ち込んでいるような表情をしていた。

 その後は何事もなく学校生活を送った。

 

 そして、ついに約束の時間になった…

 

 俺たちは世界樹前広場に行った。

 その場所には俺、茶々丸、エヴァ、チャチャゼロ、タカミチ、学園長の四人と一体が集まった。

 ここには、俺の事情を知っているメンバーしかいない。

 いったい、何が始まるというのだろうか?

 

「おい、ジジィ、呼んだ理由を教えろ」

 

「そうじゃの。実は、昨日あの模擬戦が終わった後、儂の机の上にこの手紙が置いてあったんじゃ」

 

 そう言って、見せてくれたのは金色の紙だった。

 

「その紙って…」

 

「そうじゃ。神からの手紙じゃった」

 

 

 私に手紙を渡すのではなく、ここの最高責任者である学園長に渡した。

 そこから推測できることは…

 

「内容は、今日この時間に集合するように、という内容かしら?」

 

「そうじゃ。詳しいことは今日説明するとのことじゃ」

 

「つまり、直接会いに来るっていうことかしら?」

 

「そうらしいのう」

 

 直接会いに来るということは、何かを渡すことなのか、それとも…

 

「どうせ、京に関係することだ。

 何か渡すということだろう」

 

 

「少し違うな、エヴァンジェリン・AK・マクダウェル」

 

 

「「「「「!!!」」」」」

 

 エヴァが呟く、とその後ろにいきなり神が現れた。

 

「そんなに驚くことはないと思うが」

 

「確か、あのとき魔法陣から登場しなかったかい?」

 

「ああ、あれはめんどくさいからこの方法にした。

 前のは、演出のためと言ったほうがいいかな」

 

 めんどくさいって…

 

「で?なんで私たちをここに呼んだのかしら?」

 

「説明する前に少し準備させてくれ。

 時間がないんだ」

 

 と言いながら神は地面に手をかざし、何かの陣を出した。

 え?ちょっと待て。この陣は…

 

「何をしたのかのう?」

 

「ただ召喚陣を出しただけだ。

 その後のことは、そこにいる棚町にさせるつもりだ」

 

 俺はこの陣を知っている。

 

「棚町よ。君にこれを渡そう」

 

 そう言って渡してきたのは赤い宝石だった。

 アーチャー、『エミヤ』が召喚される原因、触媒になったものだ。

 

「…これを触媒に召喚しろと?」

 

「まぁ、簡単に言うとそうなるな。

 ただ、今回のはちょっと意味合いが違う」

 

「どういうことじゃ?」

 

「今回のは違う。こっちで召喚という方法を使うことで、世界からこの世界に呼び寄せるための通り道を作るということだ。

 簡単に言うとあっちが送信、この召喚陣は受信用の陣と言うことだ」

 

「なんでそんなめんどくさいことをするのかしら?

 私のように、あなた自身が呼び寄せればいいのではないのかしら?」

 

「棚町のような違う世界の人間を、そう何回も送り出すと世界の拒絶反応、抑止力がひどくなる。

 元からいない人間を呼ぶのだからな」

 

「つまり、異物が混入されたのだからそれを除去するという感じ、でいいのだな?」

 

「そういうことだ」

 

 となると、俺という存在がここにいる以上絶対抑止力は現れるのだろう。

 

「だから、今回は違う世界の人間を、この世界に召喚するという方法を使うことで世界からの拒絶反応を弱くする。

 けど、この世界にとって異物である以上、結局抑止力は発生するのだがな」

 

「直接神が関わるよりかはひどくないって言うことでしょう?」

 

「そういうことだ」

 

 俺が召喚をするということで、世界は俺が召喚をしたと認識し、抑止力を出しにくくなるということか。

 けど、異物を混入しているということに変わりはなく、神がやるよりかはましになるというだけで、結局抑止力は出でしまうのだろう。

 ややこしいなぁ、おい。

 

「で?なぜこんなことをしてまで、違う世界の人間を呼ばないといけないんだ?」

 

「…ある世界に一人の男がいた。

 

 その男は自分の理想のために、自分を犠牲にしてまでいろいろな人を助けた。

 しかし、男は自分はただ人が救いたいだけで、恩をもらうためにやっているのではないと、助けられた人間から何一つ恩をもらうこと無く救い続けた。

 結局、その男は行き過ぎた行動から、世界に裏切られて死んでしまう。

 その世界の神はそれを見て、こう言ったんだ。

 

『俺は神だ、人間を平等に見ることが使命だ。その神が恩を一度足りとも恩をもらうこと無く、それどころか仇で返される人間を黙ってみることなどできない』

 

 だから、その男を違う世界に飛ばすことを決めた。

 しかし、その男をただ違う世界に飛ばすと、飛ばした世界がその男を抑止力という名で潰しにかかる。

 そこで、選ばれたのが棚町なのだ」

 

「私?」

 

「そうだ。一番いい方法が召喚なのだが、飛ばしたい世界の住人がその方法をすると世界が混乱してしまう。

 そうだろう?元からいない人間を呼び寄せる上に、その召喚方法も知らないのにそれを神が直接教えるとなれば、それこそ神がやるよりひどいことが起きる。

 しかし、棚町は元々は違う世界の人間。

 しかも、趣味でマンガやアニメの設定を覚えている。

 その覚えている知識の中にある召喚方法を使えば、抑止力の度合いが弱くなる」

 

「なるほどのう」

 

「というわけで、すまないがやらせてもらうぞ近衛近右衛門。

 拒否権はないがな」

 

「いや、そのような事情があるのならば別にかまわんぞい。

 のう、タカミチ君」

 

「ええ、僕もいいと思います」

 

「では、早速やってもらおう、棚町」

 

 神からもらったのは、生涯衛宮士郎が持ち続けていた赤い宝石。

 つまり、fateでの召喚方法をすればいいということだな。

 

「告げる―――」

 

「汝の身は我が剣に、我が命運は汝の剣に――」

 

「聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ――」

 

 詠唱していくうちに、神が俺の体に付けた魔術回路が悲鳴を挙げていく。

 初めて魔術回路を使うため、大量に体中に動き回る魔力は、俺にとって耐え難い痛みだ。

 

「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者」

 

 けど、耐えてみせる。

 俺が召喚することで、あの士郎が救われるのならば。

 絶対成功させてみせる!!

 

 そして、

 

「汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!」

 

 最後の行の詠唱を言い終えるとともに、限界まで魔術回路が加速した。

 同時に、召喚陣から猛烈な風と閃光が発せられた。

 その場にいた全員は、風と光により目を開けることができなかった。

 

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

 限界まで使用した魔術回路の痛みに耐えながら、俺は召喚陣から発生する風と光が収まるのを待った。

 

 そして、徐々に収まり目を開けてみると

 

 そこには赤い聖骸布に身を纏った男がいた。

 

 ただ、原作のアーチャーとは違い、髪の毛が真っ白ではなく主人公衛宮士郎の髪の毛と同じ赤色で、肌の色も褐色肌ではなく普通の色になっていた。

 色々と考えていると、その男は俺と目が合った。

 そして、俺と男は自然と言葉を発した。

 

 

 

「「問おう。あなたが「俺」「私」の「マスター」「サーヴァント」か」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 後に、この瞬間こそ俺と剣製衛宮士郎の麻帆良での、人生の始まりであり、物語の始まりを意味するのだと理解するのだった…

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。