オリ主と剣製の麻帆良日記   作:棚町京

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一応、更新ペースは早めにしたいですが、一定のペースではないです。


神からの贈り物

 

 

 

「入るぞジジィ」

 

 

「失礼します」

 

 

 私は家の前に転送されてきた侵入者を、ジジィのところに運んだ。

こういうことは、こいつのところに運ぶのが一番いいだろう。

 

 

 「ご苦労じゃったのう、茶々丸君にエヴァよ」

 

 

 「ふん、別に。暇だったから運んだだけだ」

 

 

 「フォッフォッ、素直じゃないのう」

 

 

 …めんどくさい

 いちいち反応するのもめんどくさいから放っておこう。

それより、疑問に思ったことを聞こう。

 

 

 「そんなことより、他の先生や生徒はどうした?

あれくらいの魔法なら生徒でも気付くだろう」

 

 

 そう、いまここにいるのは私と茶々丸とジジィだけだ。

この場にタカミチすらいないのは、いったいどういうことだ?

 

 

 「どうやら、あの魔法に気付いたのはワシだけらしいのじゃ。

 現に、タカミチ君からはなんの連絡もないしのう」

 

 

 「なんだと?」

 

 

 あのタカミチすら感知することができないほどの高位転送魔法…

…わからない。全くわからない。

 

 

 「とりあえず、タカミチ君には連絡しておいたぞい。

あまり人が多くても駄目だしのう」

 

 

 「それがいいだろう。

  これでもし、この世界の魔法の定義を覆すようなものだと判明したら、めんどくさい事になるしな」

 

 

 まぁ、ありえないとは思うが、万が一のことがあるかもしれん。

用心に越した事はないだろう。

…それにしても、

 

 

 「こいつは一体何者なんだ?」

 

 

 私が見たことも聞いたこともない魔法でいきなり現れ、現れたと思ったら寝ているし、挙句の果てにあの魔法に気付いたのがジジィだけときた。

…謎だ。

 

 

 「とりあえず、侵入者についてはタカミチ君が来てから、起きるまで待つとしようかの」

 

 

 「…考えてもわからないなら、それしかないだろうな」

 

 

 事実、いくら考えても答えがでないしな。

 

 

 「すいません。遅くなりました」

 

 

 ジジィと話していたらタカミチがやってきた。

 

 

 「構わんよ。まだ起きとらんしのう」

 

 

 「それで、その人が例の…」

 

 

 「そうじゃ。まだ起きておらんから、どういう理由でここに転送されたかわからんが、少なくとも侵入者ではなかろう」

 

 と先程話していたことを、タカミチに報告していると

 

 

 

 「…ん、ふぁ…あれ?ここは…」

 

 

 

 寝ていた人間が起きた。

 

 

 

 

 

 

 …何か話し声が聞こえる。

おかしいな。俺死んだはずなのに。

目が開けれそう。

とりあえず起きてみよう。

 

 

 「…ん、ふぁ…あれ?ここは…」

 

 

 起きてみると、そこは入院いている病院の病室ではなかった。

強いて言うなら、どこかの学校の校長室を大きくしたような部屋だった。

その中にあるソファーに俺は寝ていた。

 なぜに?

 

 

 「起きたかのう」

 

 

 声が聞こえたのでその方向に体を向けると…

 

 

 「…なんで?」

 

 

 あまりの驚きにタメ口で喋ってしまった。

そこにいたのは四人。

しかも、その四人は俺が二次創作を執筆しているときに、大変お世話になった

あのネギまの登場人物ではないか!!

なにがなんなのか全くわからない…

 

 

 「混乱する気持ちはよく分かるのじゃが、とりあえずおぬしの名前を知りたいのじゃが…」

 

 

 落ち着け、俺。

とりあえず俺がこの人たちを知っていても相手は俺のことを知らない。

だからまず名前を言おう。

とりあえずそう考えて一旦頭を冷やそう。

 

 

 「…失礼しました。私の名前は棚町 京です」

 

 

 「棚町君、早速本題に入るのじゃがおぬし、ここに来た目的は何かわかるかのう?」

 

 

 「いえ、全く分かりません。

 現に、私もなぜこのような場所にいるのかわからなくて、少し混乱していますので、すいませんが分かりません」

 

 

 …私?なぜに一人称が私に?

まぁ、どうでもいいか。

 

 

 「ふむ、いつの間にかここにいたと。それを証明できるかのう?」

 

 

 「証明と言われましても、寝ていたら勝手にここにいたみたいですので」

 

 

 少し嘘を言った。

 死んだのに生きていたと言っても、多分というか絶対信じてもらえないだろうし。

 

 

 「どう思う?タカミチ君」

 

 

 「多分嘘は言っていないと思います。起きてからの行動が少しおかしかったので」

 

 

 「ああ。起きて周りをキョロキョロ見て、尚且つ私たちを見たときの困惑というか驚きというか。

 一連の行動を考えると、明らかに混乱しているときの行動だな」

 

 

 …すっげぇ警戒してる。

 まぁ、当然だろう。

夜に正体不明の侵入者がいたら、警戒するのは当たり前のことだよな。

あれ?ポケットの中に何か入ってる…

 

 「?どうした、お前」

 

 

 「いや、ポケットの中に何か入ってて」

 

 

 ポケットから出してみると、それは金色の紙が入っていた。

 

 

 「手紙?」

 

 

 「心当たりはあるかのう?」

 

 

 「いえ、全く」

 

 

 「読んでみて」

 

 

 「はい。ええっと

 

『君の願いはわかった。

その願い、叶えてあげよう。

この手紙を、必ず現地の最高責任者に渡すこと。

それで全てが解明するであろう。

by 神』

 

って神!!!」

 

 

「「「「神(じゃと)(だと)(だって)(ですか)!!!」」」」

 

 

 神だって!!!なんで?!意味が判らん!!

 

 

 「どういうことかのう。棚町君」

 

 

 「いやいや!!私にも神との関係なんて知りませんよ!!

ていうか、こんな手紙のやり取りができるほどの関係があったら、あんな人生ってあ…」

 

 

 「あんな人生?」

 

 

…言ってて虚しくなった。

本当はそう思っていたけど口に出さないように頑張って生きてきたのに。

 

 

 「…いえ、何でもありません。とりあえずこれを」

 

 

 「ふむ、わしが受けとるのがよいじゃろう」

 

 

 持っていた手紙を、学園長に渡した。

すると突然手紙が光だした。

 

 

「「「「「な!!!」」」」」

 

 

 そして、床に魔方陣がでると、そこから白い僧侶らしき服を着た中年の男性が現れた。

 

 

 「ふぅ。やはりこの世界のマナはすばらしいな」

 

 

 「おぬしは?まさか神なのか?」

 

 

 「いかにも。私は神だ。

 ただ、本来この世界に存在しない者だから、あまり長い間居られない可哀想な神だがな」

 

 

 うわぁ、本物の神だぁ。

すごいなぁ。

来て欲しい時にはいくら願っても現れないくせにいまさら出てきてもなぁ…

 

 

 「とりあえず、棚町」

 

 

 「…なにか?」

 

 

 めちゃくちゃ理不尽なこの状況に、不満を感じている俺に何か言おうとしているので、体を神の方向に向けた。

その時、

 

 

 神が俺に向かって頭を下げた。

 

 

 「…え?」

 

 

 「すまない。こんなことをしても、ただの自己満足でしかないのは重々承知している。

 ただ、せめて君の願いだけは、叶えてあげようと思ったんだ。

 怒るなら遠慮なく怒ってくれ。君にはその権利がある。」

 

 

「…」

 

 

 神のやった行動、発言に驚きを隠せない俺。

 そして、言っている意味が理解できない四人は、どう反応すればいいか分からないでいた。

 

 

 「近衛門」

 

 

 「な、なんじゃ?」

 

 

 「あなたに頼みたいことがある」

 

 

 「頼みたいことじゃと?」

 

 

 そして、神は俺が何か言う前に言った。

 

 

 「棚町を、学校に通わせてくれないか?」

 

 

 「何じゃと?」

 

 

 「!!!!」

 

 

 俺は今、とんでもないことを聞いた。

 学校に通わせてくれ?

ということは、本当に…

 

 

 「本当に、叶えてくれるの?」

 

 

 「ああ、せめての罪滅ぼしだ」

 

 

 ああ、願いが。願いが神にとどいた。

 願っても願っても叶うことがなかった夢が、

学校に行きたいという夢が、叶う…

 

 

 「う…ぐっ…えぐ…うわぁぁぁん!!」

 

 

 ダメだ。止めれない。止めることができない。

嬉しすぎて涙が止まらない。

 

 

 「こ、これはいったいどういうことじゃ?」

 

 

 「ああ、説明しよう」

 

 

 

 

 

 

 

 どういうことだ?

 これまでの流れを見て考えると、こいつの願いは学校に行くことらしい。

しかし、こいつの容姿は、どう見ても高校生くらいにしか見えない。

姿だけを見るなら高校に通っているようにしかみえない。

そんな奴が学校に行けるのが泣くほど嬉しい?

分からない。

 学校に行きたくない私にとって理解できない。

 

 

 「こ、これはいったいどういうことじゃ?」

 

 

 やはりジジィも、いや、神とこいつ二人を除いた四人全員、理解できてない

 

だろうな。

代表してジジィが質問した。

 

 

 「ああ、説明しよう。ただ、時間がないから、詳しい説明は省かしてもらおう」

 

 

 まあ、そうなるだろう。

神は時間制限でこの場にいるからな。

今は無理だが後々本人に確認すればいいしな。

 

 

 「ぶっちゃけると、棚町は見た目は高校生くらいに見えるが、実際のところ中学校にすら行っていない」

 

 

 「なんじゃと!?」 「なっ!!」 「どういうことです!?」 「…!!」

 

 

 「勉強は独学だが、なんとか高校卒業レベルまではある。

 しかし、重い病気によって入、退院を繰り返していたため、学校に行くことができなかった」

 

 

 「なんと…」 「そんな…」 「「…」」

 

 

 「そんな生活を繰り返す内に、棚町さんは寝る前に神様、つまり私にこう願うようになった。

 

『学校に行かせてください』

 

 と。その願いは確かに届いていた。けど、叶えてあげることはできなかった」

 

 

 「なぜですか?」

 

 

 「人間はそれぞれ決められた人生を歩む。

 確かに、人間は必ずしも決められた人生を歩むとは限らん。けど、それは自分で死ぬほど努力して成功した人間か、何かに巻き込まれてしまった人間のどちらかだ。

 いすれにせよ、神自らが介入して人生を変えることはできないんだ」

 

 

 「なるほどのう…」 

 

 

 「それは…」

 

 

 まあ、そうだろうな。

 自分の能力を使って世界を救ったナギや、人間の勝手な思いで吸血鬼になった私が当てはまるな。

 

 

 「だから、私は言い方は悪いと思うが、棚町が死ぬのを待っていた。

 死んだら決められた人生から外れ、ようやく介入することができるからだ」

 

 

 「なるほどのう。だからさきほど自己満足と言っておったのか」

 

 

 確かにこれは自己満足だろうな。

こいつは生きている間に叶えて欲しかっただろう。

そう考えれば自己満足だな。

 

 

 「そういうことだ。さて、時間がないのでもう一度確認させてもらおう。

 近衛門よ。棚町を学校に通らせてもらえないか?」

 

 

 「うむ。そのような理由があるならよいじゃろう。

 のう、タカミチ君」

 

 

 「ええ。人としてここは許可するべきです」

 

 

 私はどうでもいいがな。

 

 

 「感謝する。それで、もう一つ頼みたいことがある」

 

 

 「なんじゃ?」

 

 

 「実はこちらの世界に転生させる時に、少々体をいじくったのだ。

 そしたら、棚町にある特殊能力が使えるようになった」

 

 

 「どういう能力ですか?」

 

 

 「『想像を力に変える能力』だ」

 

 

 「「「「…はい?」」」」 「ぐす、…え?」

 

 

 

 なんだその能力。

チートではないか。

 

 

 「棚町は入院をしている間漫画や小説、アニメなどの設定などを元に小説を執筆していたんだ。

 文庫に表すと二十冊以上。

 執筆している内に、それぞれの原作の設定や能力などを覚えていくようにな

 

ったんだ。

 魔法の世界に関わるから、生きていけるように覚えたことを有効活用できるようにとつけたんだ」

 

 

 間違ってはいない。

ただの人間が生きていけるほど甘くないからな。

だからといってチート能力をつけていいとは限らんがな。

 

 

 「それは、つまり使い道を誤らないように監視をして欲しいと?」

 

 

 「いや、確かに監視もして欲しいのだが少し違う。

 私が言いたいのは

 ----誰かで指導して欲しい。正しく能力が使えるように」

 

 

 「なるほど。つまり、こいつが能力を使いこなせるように、修行場所と指導者が必要だと」

 

 

 「そうだ。あまりに強すぎるゆえ、完全に使いこなせることができない。

 模擬戦の相手として指導者が必要なのだ」

 

 

 確かに、いきなり目覚めた能力を100%使いこなせるはずがない。

なら一人で何とかするよりも、誰かが相手をしてもらって、戦いながら慣れたほうがいいだろう。

 

 

 「指導者のう。しかし、これはここにいる四人の中でということじゃろう?」

 

 

 「ああ。できれば事情を知っているほうがいいな。

 そちらも、誰かに最初から全部説明するのはめんどいだろう」

 

 

 む?まてよ?この中の四人?

まず茶々丸は論外だ。

次にジジィも自分の地位を考えて無理だ。

次にタカミチ。こいつは『悠久の風』に入っているため、出張という名目で海外に出る。

指導できる時間などあるはずがない。無理だ。

ということは…

 

 

 「「「「じーーーー」」」」

 

 

 「私か…」

 

 

 私しかいない。 

めんどいと言えばめんどい。

しかし、さきほど私は何を思っていた?

家で何をしていた?

ここでNoと言えばまたそこに戻る。

けど、ここでYesと言えば…

 

 

 「…まぁ、暇つぶしにはなるだろう」

 

 

 「ほ、やってくれるかのうエヴァ」

 

 

 「どうせ暇だしな。

 堕落した生活を送るぐらいなら、指導者になるのもいいだろう」

 

 

 それにこいつの能力も気になるしな。

 

 

 「決まったな。ふう、よかった。

 これでいいか?棚町」

 

 

 「…ええ。本当に、十分すぎるくらい。

 ありがとう、神様。私の願いを叶えてくれて」

 

 

 「そう言ってもらえて嬉しいぞ。

 君もようやく報われたな」

 

 

 と話していると神の体が薄くなり始めた。

 

 

 「む。どうやら限界が来たらしいな。

 それでは近衛門よ。棚町のことをよろしく頼む」

 

 

 「うむ。任されよう」

 

 

 「棚町よ。さきほど体をいじくったと言ったが、それにより君の体はそれだけでも充分強い。

 能力を使うか使わないかは君自身が決めろ」

 

 

「ええ、わかったわ」

 

 

「それでは帰るとしよう。

 さらばだ」

 

 

 そう言って神は消えた。

さて、後は…

 

 

 

 

 

 

 神が消えた。

短い時間だったけど、俺にとって人生の分岐点なぐらい重要な出来事だった。

 

 

 「さて、棚町君。おぬしは学校に学校に行きたいかのう?」

 

 

 「はい、ぜひお願いします」

 

 

 「うむ。ではタカミチ君のクラスでよいかのう」

 

 

 「そうですね。そのほうが都合がいいでしょう」

 

 

 ということは2-Aか。

…?あれ?

 

 

 「すいません。女子校ですか?」

 

 

 「そうじゃよ。別によいじゃろう。だっておぬし、

 

  女の子ではないかのう?」

 

 

 は?え?ちょっとまて!

え?まさか、

 

 

 「体が女になってるーーーー!!!」

 

 

 「今頃気付いたか。

 口調で気づけよ」

 

 

 「ていうか男だったの!?」

 

 

 最悪だ…

なんで?ってあれ?ポケットの中にまだ何か入ってる。

 

 

「あれ?また手紙…」

 

 

 手紙が入っていたので読んでみた。

 

 

 『ついでに体を女にしておいた。

 そのほうが都合もいいだろう。

 よかったな!

 by 神』

 

 

 「よくないわよ!!」

 

 

 あの野郎!!俺が気にしていたことを現実にしやがって!!

確かに、名前が女っぽいから体も女にならないかなとは思ったけど、それは願いの中に入ってないし!!

いらんことをしやがってぇーー!!

 

 

 「次会ったらボッコボコにしてやるわ!!」

 

 

 「ドンマイじゃな」

 

 

 「はは…」

 

 

 「自業自得だ」

 

 

 「ご愁傷さまです」

 

 

 「とりあえず2-Aは決定と。

 次は住む場所じゃが」

 

 

 「私の家でいいだろう。そのほうがやりやすいしな」

 

 

 エヴァの家かぁ。

やったぜ!!ずっとエヴァの近くにいられる!!

 

 

 「警備については…どうする?棚町君」

 

 

 「できればやりたいのですが、まずは自分の能力を理解したいと思います」

 

 

 「ほ、やってくれるのかのう?」

 

 

 「ええ。実践経験を積みたいですし。

 なにより、守れる力があるのですから、使わないわけにはいきません」

 

 

 「ふむ、わかった。では能力を把握できたらいつでも言ってくれ。

 警備のシフトに入れるようにするわい」

 

 

 「ありがとうございます」

 

 

 こんな俺のために、真剣に考えてくれた四人のために、恩を返すのが本当の理由なのだけど恥ずかしいから言わない。

 

 

 「そんなところかのう。それじゃ棚町君」

 

 

 「はい」

 

 

 「これからよろしく頼むわい」

 

 

 「はい。よろしくお願いします」

 

 

 「頼んだぞい。エヴァ」

 

 

 「ふん、まぁいいだろう」

 

 

 これから始まる初めての中学校生活。

私は胸を踊らせながらエヴァについていった。

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