オリ主と剣製の麻帆良日記   作:棚町京

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家族

 それは、燃え盛る大地。

 それは、嵐が住む大海原。

 それは、雷鳴轟く氷河。

 

 ここはどこだ?

 場所が見えるだけで、実際の場所ではないけど、こんな混沌とした場所から帰りたいです。

 とりあえず、状況を確認しよう。

 エヴァとの模擬戦の後、いろいろな技を使ったり、説明したりで時間がつぶれた。

 最初、体の使い方や技の出し方がぎこちなかったが、エヴァの指導の元なんとか自然にできるようになった。

 別荘から出た後エヴァの許可をとって、ふかふかのベットに寝た。

 けどすぐに寝れずイメージトレーニングをした。

 やっているうちに眠くなってきたので寝た。

 寝たはずなのに…

 

「ここはどこだ?」

 

 独り言を言ってみた。

 ま、誰も反応するはずがないけど

 

「ここは私の世界よ」

 

 って返事がきた!!

 とりあえず、声がした方向に体を向けてみると

 

「ようこそ、棚町京」

 

 めっさ俺好みの女性がいた。

 例えると、大河内の顔で目を釣り目にして、髪を下ろしているような感じだ。

 見て思ったのが人間ではないことだ。

 エヴァと同じように、見た目は人間に見えて何か特殊な生き物なのだろう。

 

「そうよ。私は人間ではないわ」

 

 なんか心が読まれてる。

 

「これからあなたの武器になる存在ですもの。

 それくらいどうってことないわ」

 

「武器になる存在?それはいったいどういうことだ?

 ていうかなんで俺男口調?」

 

「ここは、私の世界であると同時に精神世界でもある。

 あなたの外の体は女であるけど心は男よ。

 だから今の姿は男なのよ」

 

「なるほど。

 で?あんたの正体はなんだ?」

 

「そうね。けど時間がないから名前だけ言うわ。

 どうせ起きたらわかるでしょうし」

 

?いったいどういうことなのだろう。

 

「いい、よく聞きなさい。

 私の名前は”紅蓮”よ」

 

「紅蓮?」

 

 

「そうよ。

 ではまた今度会いましょう。我が主」

 

 

 美人さんがそういうと、世界が崩れ俺の意識がなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

「ん…んぁ…あれ?」

 

 気が付くと俺は起きていた。

 どうやら、俺は現実世界に戻ってこれたようだ。

 

「さっきのはいったいなんだったろう?

 …てあれ?」

 

 頭の中で整理しようとしたら、どういうことかベットの近くに日本刀らしき物が、鞘に納められながら置いてあった。

 しかもその刀から不思議な力を感じる…

 まさか…

 

「これってもしかして斬魄刀?」

 

 確かに、俺はエヴァの前であの作品の力を使った。

 けど、斬魄刀のことについては何も思っていないはず…

 …なぜ?

 俺は周りを見渡すと、金色の紙が置いてあった。

 金色の紙ってまた?

 

「なぜにまた?」

 

 俺は神からの手紙だと確信し読んでみた。

 

『棚町へ

 この斬魄刀は君へのプレゼントだ。

 理由はまぁ、気にするな。

 とりあえず、始解はできるようにしておいた。

 卍解は君次第だ。

 頑張りたまえ。

 追伸 あともう一つ、君にプレゼントするつもりだからそのつもりで

 by神』

 

 

 斬魄刀をプレゼントとか、なんかなんでもありだな。

 さすが神。

 ていうか、これ以上貰っても扱いきれないから、かなり困る。

 それと、もう一つプレゼントってなんだろう?

 

「京、おまえの部屋から何か変な気を感じるのだが…」

 

 考えていたらエヴァがやって来た。

 そりゃ来るでしょ。

 自分の家から、変な気を感じたらおかしいと思うか。

 

「ああ、何でもないわ。

 その説明もするから下に行ってて」

 

「わかった」

 

 俺はとりあえず斬魄刀を持って下に降りた。

 はぁ…説明めんどい。

 

 

 

 

 

 

 

「おはよう。エヴァ、茶々丸、チャチャゼロ」

 

「おはようございます。京さん」

 

「オウ、ナンカ面白ソウナ武器持ッテンジャネエカ」

 

「ああ、おはよう。

 で?その刀はなんだ?」

 

 俺はとりあえず、エヴァと茶々丸とチャチャゼロに挨拶した。

 茶々丸は、朝ご飯を作っているため俺の方に顔を向けずに挨拶をして、チャチャゼロはエヴァが封印されているため、動くことはできないがエヴァと一緒で、斬魄刀に興味を示していた。

 

「これは斬魄刀という刀よ。

 といっても普通の刀ではないわ」

 

「どういうことだ?」

 

「簡単にいうと自我を持っているわ」

 

「なに!!武器が意思を持っているだと!!」

 

「ええ。そして、意思を持った斬魄刀自らが、名前を教えてもらうことによって名前を知ることができるわ」

 

「ということは、この刀から教えてもらえない限り、名前を知ることができないのか。

 なんとめんどくさい武器だな」

 

「ケケケ、コリャアオモシレェ。

 ホントオマエハナンデモアリダナ」

 

 ちなみに細かい説明をするつもりはない。

 まぁ、相手から聞いてきたら細かく説明はするけど。

 あの手紙の内容だと、気まぐれでプレゼンしたはずだから虚などはでないだろう。多分。

 

「あと、この刀は神からのプレゼントよ」

 

「なに!!昨日でたあの偽善者か!!」

 

「そうよ。証拠にほら。金色の手紙」

 

「…ほんと何でも有りだな。これ以上こいつを強くしてどうする。

 それにもう一つプレゼントって…」

 

「さあ?能力と武器をプレゼントしたから次は…従者?」

 

「…ありえないとは言い切れないのが怖いな」

 

 そう、ありえないと言い切れないのだ。

 能力、武器ときて次に戦闘系のプレゼントときたら従者しかない。

 まさかサーヴァント?いや、ないだろう。

 

「まあ、考えても仕方ないわ。

 とりあえず…」

 

「とりあえず?」

 

「朝食食べましょ?せっかく茶々丸が作ってくれたんだから。

 冷めないうちに食べましょ」

 

「…はぁ、まあいいだろう」

 

 エヴァと話している間に朝食が作り終わり、更にテーブルに並べ終えている。

 ここまで準備されているんだ。さっさと食べよう。

 と思っていたら、おかしなことに気付いた。

 

「あれ?」

 

「どうした?食べないのか?」

 

「ねぇ、茶々丸」

 

「はい、何でしょうか。京さん」

 

「なんで食べないの?」

 

「「は?」」

 

 

 と茶々丸とエヴァが一緒に返事をした。

 あれ?俺何か可笑しなこと言ったっけ?

 

「あ、あの京さん。私はガイドノイド。世間一般でいうロボットです。

 ですので食べる必要はありません」

 

「けど、食べることはできるのよね?」

 

「え、ええ。一応食べることはできますが…」

 

「なら一緒に食べましょう。

 ちょっと待ってて。茶々丸の分私が作ってくるから」

 

「し、しかし」

 

「なぜそこまで茶々丸を入れたがる?」

 

 茶々丸が困惑していると、エヴァが変わりに本元の疑問を質問してきた。

 なぜかって?そりゃあ

 

 

「エヴァと私は従者とマスターの関係でもあると同時に家族でしょ?

 ならエヴァの従者である茶々丸は同じように家族だわ。

 同じ家族なら皆で一緒に食べることはおかしなことではないでしょ?」

 

 

「…」

 

「ふ、そうか」

 

「ケケケ!!コイツハ面白レェ!!」

 

 

 そういうと茶々丸は驚きで固まり、エヴァは諦めというか認めたというかなんとも微妙な顔をしていて、チャチャゼロは爆笑していた。

 

「おまえの考えはわかった。

 茶々丸。一緒に食え」

 

「ですが…」

 

「こいつはこういう奴だ。

 諦めろ」

 

「…はい。わかりました」

 

 茶々丸はまだ困惑しながらも椅子に座ってくれた。

 さーて、作るとしますかな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 正直に言って困りました。

 私は生まれて二年。

 マスターの従者として生まれました。

 ですので、京さんに家族だと言われても意味が判りませんでした。

 でも…

 

「さ、できたわよ。茶々丸」

 

 家族のためにということで、作ってもらえた朝食を見ると、心が温まるような気がしました。

 

「皆で言いましょ。食べる前の挨拶を」

 

「たまにはいいだろう。

 茶々丸も言うんだぞ」

 

 私が食べるのを賛成したマスターは、最初はよくわからない顔をしていましたが、今では少し顔が緩んでいました。

 食事の時、いやそれ以外のときでも見たことの無いような顔をしていました。

 

「わかりました。マスター」

 

 ああ、これが…

 

「「「いただきます」」」

 

 

 

 

これが『家族』というものでしょうか…

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