オリ主と剣製の麻帆良日記   作:棚町京

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2ーA

 とても幸せな朝食を食った後、俺は茶々丸の片付けを手伝おうと思った。

 しかし茶々丸とエヴァがそれを止めた。

 

 

「もうそろそろ、学校に行く準備をしないと間に合いません。

 私とマスターは、制服に着替えていますので大丈夫ですが、京さんはまだ着替えていません」

 

「おまえは学校に行きたいんだろ?

 朝食の片付けをして遅れるのは嫌だろ?」

 

 と言われ、俺は渋々止めた。

 ただ俺はここで一つ疑問に思った。

 

「私の制服ってないよね?」

 

「ああ、それなら大丈夫だ」

 

なぜ?と質問する前にインターホンがなった。

 

「郵便ですね」

 

「あのジジイが、こういうことで遅く行動するはずがないからな」

 

 なるほど。

 俺はこのあと学園長に会ってそのときに貰うのかと思ったけど。

 まぁ、直接貰ってもどこで着替えろって話になるけどね。

 

「予想通り、京さん宛てですね」

 

「ありがとう。茶々丸。

 部屋に戻って着替えてくるわ」

 

 俺の代わりに受け取ってくれた茶々丸に、お礼を言って着替えるために自分の部屋に戻った。

 箱を開けると、制服と何故か知らないけど白い下着が入っていた。

 

「…ええ、そうね。

 私は女ですもの」

 

 服を脱いで制服を着てみた。

 途中下着のサイズが合っていることに驚いたり、どうやって着るのかわからなくて時間がかかったが、なんとか着替えることができた。

 スカートだからすっごい足がスースーするけど、慣れれば大丈夫だろ。

 慣れたくないけどね…

 着替え終わって、俺はリビングに戻った。

 

「どう?似合ってる?」

 

「ああ、なかなか似合ってるぞ」

 

「とても似合ってますよ、京さん」

 

 よかった。

 ていうか今の俺、自分で言うのもなんだけどすっごい俺好み。

 顔は大河内に似ていて、目は釣り目で、深い青色のロン毛で、身長や体の形は大河内とほぼ一緒。

 ああ、これが自分じゃなかったらよかったのに。

 

「あのジジィの所にいくぞ」

 

「呼ばれたの?」

 

「おまえが着替えている間にな。

 恐らく、おまえに渡す物があるからだろう」

 

 確かに、教科書も何もないまま授業を受けても意味ないしな。

 

「わかったわ。

 それじゃ、行きましょうか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 学校に向かう途中に、誰かに出会うのかと思ったけど、誰にも会うことなく着いてしまった。

 多分、エヴァ自身クラスメイトに会いたくないから、会わない道を通っていたのだろう。

 

「「失礼します」」

「入るぞジジィ」

 

 扉をノックして、それぞれの挨拶で入った。

 入ると学園長とタカミチがいた。

 

「おはよう。

 うむ、よく似合っておるぞ」

 

「ありがとうございます」

 

「さて、棚町君。今日から登校するわけじゃが、どうかな?」

 

「ええ、とりあえず早く行きたいですね。

 とても楽しみにしてます」

 

「うむ。そう思ってくれると嬉しい限りじゃ」

 

「それで、用件は何でしょうか?」

 

「うむ、昨日能力を確認したと思うのじゃがどうじゃった?」

 

「そうですね、百パーセント使えることはできませんが、なんとか使うことはできますね」

 

「なるほどのう。

 エヴァはどう思ったかのう?」

 

「現時点ではタカミチといい勝負ができるぐらいだ。

 能力を使いこなすことができれば、封印前の私と同じぐらいか、それ以上だろうな」

 

「ほう…能力を使いこなせないでタカミチ君と勝負出来るとは。

 素晴らしいもんじゃ」

 

 いやいや、そんなに強くないから。

 確かに負けはない。

 一方通行(アクセラレータ)の能力である『反射』を使えば、攻撃は当たらなくなるし、それどころか撥ね返すからな。

 ただ、戦闘経験がなくまだ魔法が使えない今の状態では、勝つのは無理だろう。

 

「それでのう、いきなりで悪いのじゃが、夜の警備を手伝ってくれぬかのう?」

 

 警備か。

 経験を積むにはもってこいだけど…

 

「どう?エヴァ」

 

「別に構わん。おまえの為にもなるしな」

 

「わかったわ。

 やります」

 

「そうか。それじゃあ悪いが、わしらも棚町君の力を見てみたいのでな。

 今日の夜十時に、世界樹広場前に来てもらえないかのう?」

 

 恐らく、模擬戦をやるとういう意味だろう。

 相手は、多分タカミチだと思う。

 行く前に、別荘で少し鍛えようっと。

 

「わかりました」

 

「あとエヴァよ」

 

「なんだ?ジジィ」

 

「程々に、のう」

 

「…ちっ」

 

 多分桜通りのことだと思う。

 満月の時にしかできないから、十月現在からやらないと力が足りないと思う。

 

「先に教室に行ってくる。

 また後でな、京」

 

「失礼しました」

 

 もう話すこともないと決めたエヴァは、茶々丸を連れて学園長室を出た。

 先程予鈴が鳴ったので、そろそろ行かないと行けないだろう。

 

「それじゃ、僕らも行こうか」

 

「はい」

 

「棚町君」

 

「はい?」

 

 

「お主が、これからの人生楽しく幸せだと感じられることを願っておる。

 こちらも色々お願いすることはあるかもしれんが、変わりにお主の願いも聞く。

 その願いのためなら、わしは存分に協力するぞい。以上じゃ」

 

 

「…はい!!」

 

 学園長の話が心に響く。

 ここまで俺のことを思ってくれた人は、両親と友達を除いていなかった。

 だから余計嬉しく感じた。

 

 学園長から話をを聞いて、俺とタカミチは2-Aに向かっていた。

 

「さっきの学園長の話、僕もそう思っているから。

 何か困ったことがあったら相談してね。担任としても話を聞くから」

 

「ありがとうございます。高畑先生」

 

「どういたしまして。

 …さて着いたか」

 

 2-Aの教室の前。

 教室の外にいるのに話し声が聞こえる。

 原作通り、とっても元気な人達だな。

 

「すごく元気な人達ですね」

 

「まぁ、元気が取り柄だからね。

 ちょっと待ってて。紹介するとき呼ぶから」

 

「わかりました」

 

 いよいよだ。

 俺は今、猛烈に緊張している。

 これがまだ男女共学の学校ならまだいいのだが、ここは女子中。

 相手がすべて女子の中で自己紹介するのは、当たり前だがしたことがない。

 だから、なにをしたらどう反応されるのか検討もつかない。

 ああ、やばい。まじでやばい。

 

「入ってもいいよ」

 

 

 キターーーーーーーーー!!

 とりあえず深呼吸をして、タカミチが開けてくれた扉をくぐった。

 そして、教壇の前にきて、俺は平常心を保つように言った。

 

「今日から2-Aに転入することになりました、棚町京です。

 どうぞ、よろしくお願いします」

 

 

・・・・・・

・・・・

・・

 

 

え?何この沈黙。

俺、別に滑るようなギャグを言った覚えはないのだが…

 

『き…』

 

「き?」

 

『綺麗!!!』

 

…はい?

 

「どこから来たの?!」

 

「なんでこの時期に?!」

 

「身長はいくつ?!」

 

 などなど、一斉に質問されて答えたくても答えられない状況になった。

 これが女子中学生のパワーかぁー…

 やっていけるだろうか?

 

「はい、皆ストップ!!

 皆で一斉に質問したら答えられないでしょ。

 ここは報道部所属の私が代表して聞くわ」

 

 と、ここでパパラッチこと、朝倉がこの状況を打破してくれた。

 

「高畑先生。よろしいですか?」

 

「まぁ、最初の授業は僕の授業だから別に構わないよ」

 

「ありがとうございます!!」

 

 ええ~~

 一時間ずっとかよ…

 まぁ、別にいいけどさ。

 

「私の名前は朝倉和美です。

 どうぞ、よろしくおねがいします。棚町さん」

 

「お手柔らかに」

 

「出身地は?」

 

「山口県」

 

「なぜこの時期に転校を?」

 

「ここの学園長からお呼び出しがありましたので」

 

 嘘だけどね。

 悪いけど、ここは学園長をつかわさせてもらう。

 普通なら信じないけど、大丈夫だろう。

 

「ああ、なるほどね…」

 

 現に、パパラッチが励ましの目で俺を見てるからね。

 

「好きな食べ物と、嫌いな食べ物は?」

 

「好きなものは納豆。

 嫌いなものはチョコレートかな」

 

 ええ~!!なんで?!などなど。

 悪いな!!チョコレートは大っ嫌いなんだよ。

 

「趣味は?」

 

「趣味は執筆とゲームね」

 

「執筆?何を書いているの?」

 

「ファンタジー小説を少々」

 

 別に間違ってはいない。

 ジャンルはファンタジーだからね。

 

「へぇー。

 あ、忘れてた。身長と体重は?あとできればバストサイズも」

 

 これって、タカミチの前で言っていいのだろうか?

 別に俺は構わないけどさ…

 タカミチの方を向くと、タカミチは耳栓をしていた。

 さすが英国紳士。なのかな?

 そこら辺はわかっていたね。

 

「身長は167くらいで体重は…まぁ秘密ということで。

 バストはDくらいかな」

 

 体重はぶっちゃけこの状態で測ったことがないからわからない。

 バストは下着に書いてあった。

 

「なるほどね。ちなみにいまどこに住んでいるの?」

 

「後ろでニヤニヤしてる金髪の人」

 

「え?ってエヴァンジェリンさん!!」

 

「私を巻き込むな…」

 

 だって、質問に答えるときに笑っているのがむかつくんだもん。

 

「次はぶっちゃけ好きなタイプは?」

 

 でたよ…

 質問内容で一番して欲しくない質問だ。

 ここで男の時と同じことを言ったら同性愛者になるし、かといって男の好きなところを答えるのは無理。

 だって俺、ゲイやホモじゃねえし。

 

「ククク…」

 

 エヴァは、俺の本当の性別を知っているから、必死に笑いを堪えている。

 

「ははは…」

 

タカミチも知っているためか、遠い目をしながら苦笑いをしていた。

 

「ささ、タイプは何?」

 

 ここは、なんとかして答えるしかないだろう。

 

「そ、そうね、優しい性格の持ち主かしら」

 

「ほうほう」

 

 なんとか切り抜けることができた。

 ああ嫌だ嫌だ。

 あの神め。あいつのせいで、こんなめんどくさい答え方をしなければいけないなんて。

 

「さて、ドンドン行こう!!」

 

 

 まだまだ続く質問タイム。

 心の中ではめんどくさい気持ちもあったが。

 

 

 

 同時に、夢が叶って嬉しい気持ちで一杯だった。

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