オリ主と剣製の麻帆良日記   作:棚町京

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内容を少し変えました。


夜の会合

泣いたり笑ったり、とても感情豊かに楽しむことができた歓迎会は終わり、片づけを手伝おうとしたら皆から断られた。

理由を委員長に聞いたら

 

「片づけが終わるまでが歓迎会。

 なら、その主役であるあなたを、片付けの手伝いをさせるわけにはいきませんわ」

 

とのこと。

俺は心の底からお礼の言葉を言って、エヴァの家に帰ることにした。

ちなみに、エヴァは手伝う気はないと言ってすぐに帰った。

茶々丸は手伝っている。

この後は、エヴァの家で飯を食って休んだ後、別荘を使って能力の確認と模擬戦。

 そして夜十時、魔法先生、生徒達との会合。

 学園長とタカミチは大丈夫だと思うが、刹那の反応からして全員が歓迎するとは思わない。

 まぁ、しょうがないとは思う。

 俺が味方だという情報もなく、いきなり自分たちの領域に入ってきたのだ。

 しかも俺に関する詳しい情報は皆無。

 怪しむのは当然だと思う。

 なら、まず自分の力を見せつつ、周りの奴らに味方だという意思を見せればいいのだ。

 そのためにも、まずは自分の能力を少しでも極めるために、別荘で鍛える予定だ。

 と、一人で考え事をしていたらエヴァの家に着いた。

 

「ただいま~」

 

「帰ってきたか。

 初めての女子中の生活はどうだった?」

 

「とっても楽しかったわ。

 夢が叶って本当によかったわ」

 

「そうか。それはなによりだ」

 

 エヴァは、俺の答えに満足したのか口が綻んだ。

 

「それで、この後のことなんだけど…」

 

「夜の会合のために、別荘で能力の確認か?」

 

「そう。ついでに斬魄刀の確認もね」

 

 そう、確かに能力の確認もしたいけど、やっぱり朝神からもらった斬魄刀の能力が気になる。

 あの様子だと、たぶんあの石頭が喧嘩を吹っかけてくるから、相手に合わせる意味で確認したい。

 仮に吹っかけてこなくても、ちょっと頭を冷やしてもらうけどね。

 まぁ、能力を使えばいいけど刀があるんだから使うべきでしょ。

 

「ああ、あの謎の力を発していた刀か。

 あれはただの刀ではないのか?」

 

「いいえ、斬魄刀には必ず何かしらの能力があるわ。

 例えば氷の龍を出したり、剣が桜の花びらになったり、刀身が灰になったりなど色々あるわ」

 

「なるほど。つまり刀身の形が変わるものや、魔法みたいなことができるのか」

 

「簡単に言うとそうなるわ」

 

 ただ、あの神が送ってきた斬魄刀だ。

 恐らく能力はチートだと思うけどね。

 

「とりあえず、細かいことは別荘で教えてもらおう。

 今から行くか?」

 

「ええ、会合の時間までできる限りやりたいわ」

 

 会合まで、まだ四時間以上ある。

 別荘を使えば四日もある。

 

「よし、ならば今すぐ行こう。

 今回は、チャチャゼロと近接戦闘の模擬戦もやるぞ」

 

「え!?」

 

「オ、ヨウヤクカ。悪イケド本気デイカセテモラウゼ」

 

「…お手柔らかにね」

 

 会合の時、生きてるかな?俺。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 雲ひとつなく空に点々と星がきれいに光っている今日、昨日現れた棚町君の力がここ世界樹広場にいる魔法先生、生徒に知らしめることになる。

 ただ…

 

「この状況はいったいどういうことかなぁ…」

 

 これからくる棚町君に対しての情報がないからだろう。

 ほぼ全員、疑問や不満の態度をとっている。

 僕や学園長がこの場で説明しようと思っていたから、何も聞かされていない人にとってとても怪しい存在だろう。

 ただ、棚町君の過去を知っている人にとってこれはあまりにひどい。

 先に説明できればいいが、話を聞く前に攻撃してしまう者がいると思う。

 現にすでに攻撃準備が整っている者がいる。

 大丈夫なのだろうかと心配していたら

 

『大丈夫じゃ、タカミチ君』

 

『どういうことですか?』

 

『まぁ、待っていればわかるわい』

 

『それはいったいどういう』

 

 

 

「こんばんわ、皆さん」

 

 

 

 いつの間にいたのか、僕達の目の前に棚町君がいきなり現れた。

 

 

 

【なっ!!!】

 

 

 

 学園長とエヴァを除いたすべての先生、生徒が驚きの声を上げた。

 何の気配もなく、何の予兆もなく現れたのだ。

 まるで、今までいたところから、直接ここに瞬間移動したかのような感じだった。

 縮地では、どんなにうまくなっても使用する前に使用者の気配がわかるし、なにより移動できる距離が全然合っていない。

 転移魔法では、転移先に魔方陣がでる。

 影を使った転移でも、影から出るため頭から出るはずだが、棚町君は一瞬で体全体を転移した。

 それ以前に、転移した場所が月の光で照らしていたため、影がなかったのでまずありえない。

 これが、棚町君が持っている能力…

 

「ふぉっふぉっ、よく来てくれたのう。棚町君」

 

「遅れて申し訳ございませんでした。

 その代わりとして、少し変わったことをしましたが…」

 

「別に気にせんでもよかったのじゃが。

 まぁ、幾分楽しめたぞい」

 

「ありがとうございます」

 

 周りの反応を他所に、二人で話している。

 周りは、先程のことがまだ理解できないのか混乱している。

 僕は…まぁ理解するのをあきらめたから、別にそれほど混乱していない。

 

「それじゃ、早速みんなに自己紹介を頼むわい」

 

「わかりました」

 

 と言うと、この場を朗らかにするかのように綺麗な笑顔で挨拶をした。

 

「はじめまして、皆さん。本日からあなた方の仲間になります棚町京です。

 よろしくお願いします」

 

 恐らく、これから仲間になるのだから少しは仲良くしてくれと言っているのだろうが、そうは聞こえないだろう。

 現に、いまだに警戒している人が大勢いる。

 

「ふぉっふぉっ、棚町君に質問したい者もおるじゃろうが、その前に棚町君の

 

強さどのくらいなのか、見極めさせてもらおうかの。

 相手はタカミチ君じゃ」

 

【なっ!!】

 

 僕は事前に知らされていたので、驚きはしなかったが他の先生や生徒は驚き

 

というか不満があるらしい。

 

「学園長!!なぜ相手が高畑先生なのですか!?」

 

「棚町君の力とこの学園の先生、生徒の力を比べた結果じゃ」

 

「それじゃ、我々はあの素性もわからない奴よりも弱いということですか!?」

 

「それじゃあ逆に聞くがのう、ガンドルフィーニ君。

 君は先程の棚町君がしたことを、きちんと理解しておるかのう?」

 

「そ、それは…」

 

 と、学園長とガンドルフィーニさん達が言い争っていると

 

「ご不満があるようでしたらお相手しますが?

 ええと…」

 

「ガンドルフィーニだ。

 それはどう言う意味だ?」

 

 

 棚町君が、これ以上醜い言い争いを聞きたくないような顔をしながら言ってきた。

 

「そんなに私が高畑先生と戦うのが不満なのでしたら、相手をしますといっているのですけど。

 いいですよね?学園長」

 

「ふむ、みなが不満を持っているのならそれでもよかろう。

 よいかな?ガンドルフィーニ君」

 

「ええ、かまいませんよ。

 このまま、舐められたまま仲間になっても困りますからね」

 

 いやいや、それは逆だと思いますよ…

 そう心の中で言っていたら

 

『高畑先生』

 

『何かな?棚町君?』

 

『一瞬で終わらせますので準備をしていてください』

 

『…わかった』

 

 やはり棚町君自身、エヴァとの訓練によって鍛えられたのか、ガンドルフィーニさんでは力不足だと思っているのだろう。

 現に、今ガンドルフィーニさんと向かい合っている棚町君は、戦闘態勢をとっていない。

 

「棚町君だっけ?」

 

「何でしょう?」

 

「やる気はあるのかね?見るからにやる気がないように思えるのだが…」

 

「思うのではなく、本当にないのですが」

 

「君は喧嘩を売っているのかね?」

 

「あら、年下の私ごときの言葉で、喧嘩を買ってくれるのですか?

 それは何よりです」

 

 おお、なかなか舌戦がうまいな。

 考えが一直線なガンドルフィーニさんが相手とはいえ、口で状況を有利にさせるとは。

 

「それに」

 

「なにかね?」

 

「私は高畑先生が相手だと思っていたのですが、私程度の口で怒るような相手

 

だとは…」

 

「き、貴様…」

 

「あれ?これ模擬戦ですよね?

 まさか始めの合図を聞かないで、自分の感情に身をまかせて攻撃するほど馬鹿なのですか?

 ああ、今までこの人から教わっていた生徒が可哀想で泣けてきますね」

 

「…」

 

「それでは、模擬戦、」

 

 学園長が開始の合図を言うと、ガンドルフィーニさんが身構えたが

 

「始め!!」

 

 

そう言った瞬間、ガンドルフィーニさんのみぞに棚町君の拳が入った。

 

「がっ!!」

 

そして拳の先から無詠唱で戒めの矢を撃って縛った。

 

「なっ!!」

 

「これで終わりね」

 

 そして、いつ出したのか、右手に持っているナイフを首に当てながらそう言った。

 この間僅か約五秒。

 本当に一瞬で倒した。

 

【…】

 

 この場にいるすべての先生、生徒達があまりの攻撃の速さに驚いて固まっている。

 勿論学園長や僕も入れて。

 

「学園長?」

 

「う、うむ。それまで!!」

 

 そういうと持っていたナイフをしまい、魔法を解いた。

 

「怒りに身を任せると、私程度でも一瞬で倒せますよ。

 勿体無いですね」

 

「くっ」

 

 あまりに一方的に負けたのが悔しいのか、まだ認められないようだ。

 学園長の言った通り、やはり僕がやるべきだったか。

 

「学園長、僕がやりますよ」

 

「うむ、頼むわい」

 

 それじゃ、僕の力で神からもらった能力、見定めてもらうよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 予想外デース。

 自分から吹っかけてなんだけど、まさかここまでガンドルが弱いとは思わなかった。

 まぁ、流石に冷静な判断が出来ていなかったからだろう。

 あとは、俺についての情報が何も無かったからだろう。

 恐く、次戦う時があったら、こんなに楽には勝てないだろう。

 あと、エヴァからの念話で教えてもらってたけど、ここまで雰囲気が悪いとは思わなかった。

 だから『空間移動』の能力をつかって、驚かせたりなどをしてみた。

 ちなみに、きちんと学園長の許可をもらってやった。

 そして、ガンドルとの戦い。

 不毛な言い争いをずっと聞くぐらいなら俺が我慢して相手になればいいんじゃね?と思って申し込んだ。

 で、あの赤い従者の真似とは言わないけど、ちょっとがんばって舌戦してみたが、ひどいもんだ。

 超初心者の俺相手に負けるなんてどんだけだよ。

 その後、早くタカミチと勝負したいから速攻で倒した。

 無詠唱はエヴァが教えてくれたのだが、ぶっちゃけほとんど自分でなんとかなった。

 さすが『想像を力に変える能力』。

 魔法の出し方を漫画で読んだり、小説のネタのために資料を読んで覚えていたから、この能力のおかげで苦もなく出せた。

 本当にひどい能力だ。

 そして、現在。

 

「それじゃ、今度は僕が相手だよ。

 棚町君」

 

「ええ、受けてたつわ」

 

 おっと、一応言っておこう。

 言っても変わらなと思うけど…

 

「高畑先生」

 

「何かな?棚町君」

 

「本気で、お願いしますよ」

 

「それは君の力次第だよ」

 

 ですよね。

 もし仮に力が弱かったら出す必要がないもんな。

 ま、それはありえないが。

 

「わかりました。ご期待に沿えるようがんばりたいと思います」

 

「期待してるよ」

 

 言うことはなくなったので、いつでも戦闘できるように身を固める。

 

「準備できたようじゃの。

 それでは、模擬戦」

 

「始め!!」

 

 合図を出した瞬間、タカミチが居合い拳を出してきた。

 普通初見で反応できるわけないが、漫画で出てきていたのを覚えているうえ、『直感』のスキルで反応できた。

 数は二発。

 一つは顎に、もう一つはみぞを狙って撃ってきた。

 顎のは右腕で守り、みぞのは右足を九十度時計回りに動かして避けた。

 右腕に当たるが、右腕は強化の魔術で強化しているため全然痛くない。

 

「…まさか防がれるとはね」

 

 タカミチも、こうなることは予想できなかったのだろう。

 少し驚いていた。

 

「この程度ですか?

 そんなわけないですよね?」

 

 挑発するような感じで言ってみたが

 

「はは、確認程度だよ」

 

 と軽く流された。

 やはりあのガンドルとはまったく違うな。

 

「それじゃ、今度は私の番ですね」

 

 使う能力は…説明がめんどいからもう『超電磁砲』でいいや。

 右腕に電気を帯電させ、いつでも撃てるようにする。

 

「雷の魔法?いや、魔力が感じられない。これは…」

 

「考えるのはいいのですが、

 

 隙だらけですよ」

 

 隙があったので、縮地で後ろをとって雷を放った。

 

「一撃目はサービスです。

 避けてください」

 

「くっ!!」

 

 俺の言葉に反応したのだろう。

 あたる直前に瞬動で避けた。

 避けた場所は、雷によって地面が陥没した。

 障壁を使っても、防ぐのは難しいだろう。

 

「すごい威力だね。

 魔法じゃないね」

 

「ええ、まぁ魔法ではないですね」

 

 詳しくはここでは話さないけどね。

 めんどくさいし。

 

「初見で僕の技を見極められたからね。

 本気を出そうかな」

 

「したほうがいいと思いますよ。

 後で後悔すると思いますし」

 

「はは、それはいやだね

 それじゃ、本気で行くよ」

 

 と言うのと同時にあの構えをした。

 

 右手に気

 

 左手に魔力

 

 合成!!

 

 これが、『咸卦法』。

 とりあえず、なんか右手と左手の光を合わせた感じかな?

 見た目的に。

 ただ、圧力というか闘気がさっきの状態とはまったく異なっている。

 これが、タカミチの本気。

 まぁ、ぶっちゃけると俺も能力を使えば使えるけど、使えるだけで扱えるとは限らない。

 恐く、振り回されて、魔力と気が枯渇して自爆するだろう。

 

「それじゃ、本気でいくよ。

 すぐにやられるのはなしだよ」

 

「ええ、それは勿論です。

 観客の期待に応えなければいけませんからね」

 

 と言うのと同時に、俺はさらに強化をした。

 あと、エヴァから教えてもらった魔力供給、『戦いの歌』。

 これを使ってさらに自分を高めた。

 

「はは、さらに気が強くなるとはね。

 けど、見かけ倒しにはならないでね」

 

「それはありえないのでご安心を」

 

さて、それではごらんいただこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

神からもらった能力を。

チート全快の能力を…

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