体が宙を揺蕩うような感覚。
どこか心地よく感じるそれに身を任せていると、急激にどこかへ引っ張られていく。
深くまで水に潜った後、水の浮力に体を任せるように浮いていく。
そのまま浮上していき────
意識が覚醒した。
体は酸素を欲しがり自然と呼吸が荒くなる。まるでついさっきまで息を止めていたかのようだ。
寝そべっている自分の横にはさやかが。意識が覚醒したことに気づくとそのまま自分を抱きしめる。
何があったか記憶をたどるが変な匂いしたあたりから記憶が曖昧でよく状況が理解できない。
さやかに聞いてみるとどうやらトレントに捕まったらしく、そのまま絞殺されかけていたそう。
助けに入ったときにはもう呼吸してなかったようでついさっきまで蘇生されてたらしい。
トレントに殺されかけるとか流石にみっともなさすぎる。なんか最近死にかけてばっかだな。
トレントにつかまっていた場所に行ってみると独特の匂いが充満していて、頭がとろーんとしてくる。
どうやら周りにはマタタビが生息していたようで、その匂いをかいで自分はおかしくなっていたみたい。
マタタビとか初めて嗅いだけどこんな匂いなんだ。なんかすごく心地よくて幸せで気持ちがいい。こんど自分で買ってみようかな。
トレントは周りの植物に影響を受けるので、それでマタタビのトレントが生まれて自分はそれにまんまと引き寄せられて捕まったみたいだ。
トレントごときに遅れをとるなんて前の自分からしたら考えられない。もっと訓練や任務で昔の勘を取り戻さなければ。
念のため明日の任務は休むことになった。一応検査したけど問題はなし。
次の任務からは一人の為最近心配症が悪化したさやかから色々とチェックを受ける羽目になってしまった。さやかの気が済むまで相手をしてるといきなりこんな事を聞いてきた。
「もし、私が先輩のことを養えるぐらい成長したら魔法少女を辞めてくれますか?」
さやかの心配症を落ち着かせる為、適当に返事をしておく。
まあ養われるんだったら自分だけじゃなくて月渚も一緒だけど。
さやかが成長するころにはもう本編が終わってるだろうし、魔法少女も必然的になくなるだろう。
その時にはさやかも落ち着いてるし、自分も多少お金が貯まってる。さやかのヒモにはならない筈。
そもそもこんな約束覚えてないでしょ。今はひとまず自分の薄い胸に顔をうずめながら抱きしめて居るさやかを安心させるように撫でながら明日は何をしようか考えていた。
感想と評価をくれるとアバダケダブラします
ふたなりになるのは
-
さやか
-
先輩