全身から力が抜け落ちていく。かくりとその場で膝をつき、力無く倒れる。下半身から生温かいものがチョロチョロと漏れていく。
世界が明滅する。火花が飛び散る。
ぐにゃぐにゃと歪む。やがて戻る。
猛烈な怒りに突然苛まれた。けれどいきなり恐怖心が湧き上がる。そしてそれが悲しみに変わり幸福感になる。けれどまた深い悲しみに襲われる。
唐突な感情の濁流を感じさせられて自分を見失っていく。
ぐるぐる回るように切り替わっていく心は、だんだんと幸福感に染まっていった。
何をされてる訳でもない。触手に拘束されて頭の深いところ掻き回されて怖いはずなのに。自分は今、人生で一番幸せだ。
グチュグチュと鳴る心地よい水音を聞き、幸福に委ねる。
幸せなことの何がいけないのだろうか。しあわせならそれでいいではないか。
しあわせをかんじているとくちにしょくしゅが入ってくる。
おうとかんがつよいのどおくとおりぬけてどんどんおくまではいっていく。
なにかがいにだされる。どぱどぱだされる。
おなかいっぱい。でもまだだされる。
おなかがふくらむ。きもちがわるい。
やっとのどからぬかれた。はきそう。
くちからだされたものをはく。
するとまたしょくしゅがのどにはいってくる。だされる。ぬかれる。
はきそうなのをたえる。
おなかをしょくしゅでなぐられる。たくさんはく。
びっくりしてとまらない。はいてるのにまただされる。
のどをしめられる。はけない。くるしい。
だんだんふわふわする。しあわせ。たゆたうようにふわふわ。
ねむい。いしきがきえる。
いきなりゆるむ。いきをすう。めがすこしさえる。
またしめられる。ふわふわする。またゆるむ。
うつらうつら。ゆめとげんじつがわからなくなる。
のどからぬかれる。きもちわるい。
はきそうなのにはけない。えづいてもだせない。
おなかがくるしい。いたい。
みみからしょくしゅがぬかれた。あたまにぴりぴりとしたかんかくがのこる。ちからがうまくはいらない。
ふるえる体でよろよろとたちあがる。
…………?なんでだろう。触手がぬかれたのに頭のピリピリとしたかんかくが止まらない。
体がうまくうごかせない。目の前のてきをたおしたいのに体がいうとおりにうごいてくれない。
多分これ、『脳内寄生』されちゃった。はやくてきを倒さないとまずい。取り敢えず
あれ、なんで敵にダメージがはいらないんだろう。こんなに必死に
お腹がいたみもつよくなってきた。敵がまだいるのにどうしよう。
自分が
はやく
ふたなりになるのは
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さやか
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先輩