負けイベ、それは色々なゲームで起こるイベントだが、いざ起こるとまあまあ人を選ぶイベントである。
因みに自分は絶対に勝てないと一瞬でわかる強さの敵なら良いが絶妙に勝てそうな敵で負けイベが起こるとムカつきます。なぜなら色々アイテムとか使ってそれが無駄になるからです。
そして『魔界』で起きる負けイベは自分が嫌いな絶妙に勝てそうな敵なのに強制的に負けさせられるイベントである。こちらがギリギリ勝てるんじゃないかと思わせるステータスを誇るボス『サキュバスクイーン』の初戦は初見でバカみたいにアイテム使ったあと体力をミリにした次のターンで体力を全快されて泣かされた相手だ。
『魔界』そしてその深層近くにはサキュバス達が集めた精気が大量に漂っており、その精気を吸収してサキュバスクイーンは回復してしまう。だから深層に行き精気が集まっている中心部のコアを破壊して初めてサキュバスクイーンを倒せるようになる。
ただ普通なら中心地にはそう簡単にはいけない。しかし負けイベによって拉致られた主人公は深層深くの監獄で目を覚まし、そこからサキュバス達の調教を受けながら中心部を目指す。というのが『魔界』ステージの大まかな流れとなる。
つまりこの先、さやかは絶対に勝てない敵と戦い敵の中心地へ拉致されることが決まっている。そして仮にそれを伝えて拉致を回避すると次は絶対にサキュバスクイーンに勝てない、つまりラスボスに挑むことすら出来ない。
自分はどうするべきなのだろうか。
さやかは主人公だ。自分にはない才能を持ち、主人公らしい心も持っている。だからきっと、何も言わずに『魔界』に行けば一度は負けてもきっと原作通りにコアを破壊して、サキュバスクイーンも倒して帰ってくるだろう。
けれど、きっとその途中でさやかの体は汚される。サキュバス達の調教は苛烈だ。自分のように淫紋を刻まれて、前も後ろも純潔を散らした上で徹底的に尊厳を破壊する。
エロゲの主人公だし、さやかがいつかそうされるのは分かってた。さやかがそういうことをされる覚悟があって魔法少女してることだって知ってる。
けど、何でだろう。前までさやかが怪物たちに襲われてるのを想像しても『エロいなぁ』としか感じなかったのに。
────今はなんか、嫌だ
この世界はゲームじゃないから、原作通りのことが起こらない可能性もある。そのことでさやかを心配もしてる。けれど、負けイベで負けて、さやかがサキュバス達に鳴かされてるのを想像すると、胸が痛くて悲しくなる。自分だけのさやかでいて欲しいなんて、気色の悪い独占欲のようなものまで湧き上がる。
いつからこうなのかは分からない。だけど、この芽生えてしまった薄汚い感情はもう、消えそうにない。
ふたなりになるのは
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さやか
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先輩